deZire ガンダム   作:コトナガレ ガク

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第75話 ストライクゾーンは無限大

「アムロ総帥。

 計画を精査したところ実行までには十年はかかりますね。

 正直子供が建てた夏休み計画に等しい」

 カーディアスは容赦なくアムロに進言する。

 勢いでやって来た組織だけに粗が多い。ここでカーディアスのような一流の政治経済の参謀が着いたことで、崩壊を免れたと言ってもいい。

 国の経営は武人だけじゃ出来ない。

「酷い言いようだね」

「資金は何とかなるとして、後は全く目処が立ちません。

 まず計画実行に必要なNTの人数が足りません」

「芽は集めたつもりだが」

「一部アムロハーレム要員と陰口される者達ですか?」

「ちゃんと男もいるだろ」

「アムロは両刀との噂が立っただけでしたな」

 これも集めた者達が美男美女美少年美少女なのがいけないのだが、別にアムロも顔でスカウトしていない。結果的にそうなっただけでアムロに他意はないが、世間はそう見ないのは俗物故の悲劇。

「ああそういえば最近はロリコンの称号も得ましたね。

 ストライクゾーンは無限大」

「俺にどうしろと?

 誠実に接してセクハラには気を付けているんだけどな」

 アムロは総帥の権力に嵩にきて毎夜夜伽を命じたりはしてないし、出来るだけそういう関係にならないようにもしている。

「それはもう人である以上仕方ありませんね。革新が成った暁にはそう言った偏見が無くなるといいですな」

 妬み嫉妬は俗物である以上なくなることはないだろう。

「そう願うよ」

「そちらはアムロ総帥が正しく導いてくれることを願いますが、こっちの方が更に深刻ですな。

 この計画の要である技術が圧倒的に足りません。何かしらのブレイクスルーがなければとてもじゃないが無理です」

「技術は蓄積していくものだからな」

「正論です。そうなると計画実行は十年単位で考える必要がありますな。まずは地球圏統一に力を注いだらどうですか?」

「まともにやったらそれこそ両者疲弊するだけで、最悪宇宙世紀が終わる」

 今は奇襲奇策がうまくいっているのでアムロが押しているが、地球連邦が重い腰を上げ態勢を整えたらじりじりと物量差で押し返されるのは目に見えている。

 それでも勝てるかも知れないが、その場合両者消耗戦に成ってしまい。人類の革新どころか人類の立て直しだけでアムロの一生は終わってしまう。

「そうならない為のARe計画でしょうが、すぐに計画を実行するのは不可能です」

「結構優秀な人材を集めたつもりだったんだが」

「ええ優秀な者達ですから時間があれば総帥が望むものを作り上げるでしょう」

「だがその時間が無い」

 立ったのは時期尚早だったのか?

 だがこれ以上雌伏の時を過ごせば技術は上がっているかも知れないが機は完全に逸してしまう。

 連邦が割れ、ジオンが帰ってくる。この時で無ければとてもじゃないがアムロのような平民上がりが王様になれるチャンスなど無い。

 英雄は乱世で無ければ輝けないのである。

「ですが凡人の積み重ねを悠々と飛び越えて行く者がいます」

「天才か」

「後はお任せします」

「了解した」

 

 ジュピトリス会議室には宇宙に残っている主要メンバーが集められた。

 クワトロ、その横にはハマーン。普段は影に徹するシーマもいる。

「よく集まってくれた。

 これよりシロッコ捕獲作戦を実行する」

 

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