「声が声が聞こえる」
職場で仕事をしていたサラリーマンは耳を塞ぐがそんなことは関係無しに頭に直接声が届く。
「頭の中に何かが入ってくるぅぅぅぅぅぅ」
保育園の保母さんは絶叫し、その様子を子供達は見上げていた。
「せんせん~だいじょうぶだよ」
「そうそう」
「おそらにいこう」
子供達は笑いながら素直に声を聞いていた。
「!!!!
そうかこれが地球の声なんだ」
ある学生は声を地球の声と捉えた。
「これが悟りか」
インドの修行僧は瞑想したまま呟く。
地球圏に照射されたサイコウェーブに対する反応は人様々であった。
ある者は悶え苦しみ、ある者は悟る。
肉体の痛みとは違う心の中に他人が土足で入り込んでくる初めて体験。
恐怖か歓喜か。
だがそれも終わる。
『目覚めよ』
まさしく古来より英雄救世者成者聖女が受けた神の声が頭の中に響いたのだ。
一瞬で頭の中を掻き回され心をバラバラにされ、再構築される。
強制的な人類の革新。
燃える巨大隕石を舞台に誰かが言った。
『今すぐ人類に叡智を授けて見せろ』
人類に絶望した男は性急的な答えを求めたが
対する男は人類への希望に満ちたものであった。
NTを危険視する者達に襲われ男は銃弾が頭に当たった。
これは死ぬまでに見ている夢なのか仲間に助けられ九死に一生を得た男の
未来を見てなお人類に一縷の希望を見て立ち上がった逆襲の物語なのか。
「青き世界のために」
この日地球圏の人類の十分の一がNTに目覚めたのであった。
「人類は今こそ親離れをするときだ。
母たる地球を離れ宇宙に進出しこの宇宙を命で満たすことこそ人類に課せられた使命である」
アムロはすかさず地球圏全てに人類は外宇宙に行って生命を広げるべきだとするノア計画を発表するのであった。
人類の十分の一がNTに覚醒することでNTは社会の少数派ではなくなった。更にNTにこそ目覚めなかったがアムロに賛同する旧人類も一定数いた。
各地で地球連邦に対する大規模な抗議デモが発生。地球連邦軍の艦隊丸ごとアムロに寝返ることも発生し社会は大混乱であった。
この混乱の最中、NTによって旧人類が滅ぼされると危惧する者達、既得権益を奪われることを恐れた権力者達は一致団結、宇宙要塞ルナツーに集結していくのであった。
対して自由宇宙同盟は座して見ているだけであった。
やがて全ての地球の重力に魂が引かれた者達の集結が終わると自由宇宙同盟も動き出す。
「さあ人類最後の戦争、ハルマゲドンを始めよう」
アムロは一掃するチャンスを持っていたように号令を発するのであった。
今NT軍 対 旧人類軍の最後の戦いが始める。