前略
読者の皆様へ
当作品を永らく読んでいただき、まことにありがとうございます。
この度、勝手ではございますが、打ち切らせて頂くことに決定いたしました。
更新を楽しみにして頂いていた方に感謝すると共に、裏切ってしまったことを心よりお詫びいたします。
理由といたしましては、まず本業が忙しいことが挙げられます。これまでは隙間の時間を縫って着想を得、執筆に励んでおりました。しかし、7月より役職を任せられ、多忙の身となって以来、更新が滞ることが度々となり、恥ずかしながら執筆を負担と感じることが増えて参りました。このような心理状況の中で良い二次創作を望むべくもなく、クオリティが目に見えて落ちていく様は非常に堪えました。
次に、レースの描写が手に余ったことが挙げられます。
小説に限らずスポーツ物の宿命ではあると思うのですが、試合が常に物語の一翼を担います。しかし、文字だけで動きを全て表現することは不可能であり、また競馬を見たことがないためにパターンの引き出しが少ないことも災いし、結果として描写が単調になってしまっていた感があります。物語上でこの後予定していたレースは少なくとも10はあり、前途を楽観視できない状況でした。
さらに理由を求めるならば、構成力の欠如が主要因であると思われます。この物語は登場キャラ間の対立軸が乱立し、物語を徹頭徹尾つらぬく主軸の求心力が弱く、方向性を見失いつつありました。
一つに、ラインハルトとヤン。
一つに、テイオーとマックイーン。
一つに、ルドルフとタキオンおよびオグリ。
一つに、スカーレットとウオッカ。
四つもの軸を小説という表現形式で描ききることは至難のことで、僕の力が及ぶところではありませんでした。
本来であれば、この後ジュニア・クラシックの天皇賞・秋をマックイーンが制し、天皇賞・春で降着、そしてその後屈腱様炎が発見されるプロットを練っていました。
オグリに関しては有馬記念でルドルフに負けたのち、一年の時を経て初めてルドルフが敗北する予定でした。
スカーレットはホープフルステークスの後にギャラクシーに移籍する予定でした。
全て書かずに終わるのは、悔しくもあり、恥ずかしくもあります。しかし、自分の底がありありと晒される羽目にならなかったのも幸いでした。
ターフの魔術師は最初は5話ほど投稿し、ひっそりと消えるつもりでした。しかし、皆様の反応がとても嬉しく、それを励みに、空白期間を挟みつつも半年もの間連載を続けられたのは、我ながら信じられない思いがします。
当作品で初めて物語を書きましたが、非常に楽しく、これからも続けていこうと思います。もしかすると、このサイトにまた投稿をすることもあるかもしれません。
最後になりましたが、本作品の原作である『ウマ娘プリティーダービー』および『銀河英雄伝説』に敬意を評して、打ち切りの報告を終えさせて頂こうと思います。