「もう、留美ちゃん!なんでまたこんなところでご飯食べようとしてるの!!」
お昼休み、真は小学校の女子トイレの前で頬を膨らませてある少女の前に立ちはだかっていました。
「前からずっと言ってるでしょう!お昼は一緒に食べようって!!」
真はさらに両腕を上下にぶんぶん振りながらさらに留美に怒ります
「だって、真と一緒にご飯食べたらみんなから嫉妬されるんだもん」
留美は真に対して俯きながらそう言いました。というのも、過去に一度だけ留美と真が一緒にご飯を食べた時があったのですがその時周りから嫉妬の目線を向けられたのが原因でした。
真はクラスメイトから好かれていました。それはもうファンクラブが出来るくらいに好かれていました。特に女子生徒の人気が多くお昼ご飯を真と一緒に食べようと真の取り合いが起こるほどでした。
「そんなこともあろうかといい場所を見つけたんだ!!」
「いい場所?」
「そう、他のみんなに見られない場所なんだ。ほら行こう!」
「え、ちょっと」
真はそういうと留美の手を引いて走り出しました。
ガチャ
「ここだよ!」
「屋上?」
「そう」
「でも、屋上は入っちゃダメじゃなかった?」
「うん。だから誰もこないんだよ」
「それってダメなんじゃ…」
「だって、留美ちゃんとご飯食べれるような場所こんなところしか見つからなくて…」
「ダメ…かな?」
普段先生から入ってはダメと言われている屋上に登ったことに対して留美は難色を示していました。それに対して真は少し俯いたかと思えば上目遣い瞳をうるうるさせながら留美に対してそう伝えます。
「うっ…わかった、から離れて」
留美はそんな真を見て頬を赤らめながら目を逸らしながら了承の意を伝えます。
「やった!!」
真は留美の返事を聞くと先ほどまでのことが嘘かのように笑顔になりながら再び留美の手を引きました。
「やっぱり一緒にご飯食べると美味しいね!」
「別にいつもと一緒」
二人向かい合うようにご飯を食べながら主に真が話して留美が無愛想な相槌をうっていますが、表情は少し笑顔になっていました。
ご飯を食べ終えた後、一緒に真は一緒に教室を戻ろうとしましたがそれは嫌だと留美が拒否し、別々に教室に戻りました。
ーーー
放課後クラスメイトから一緒に帰ろうや遊びに行こうと真は誘われましたが
「今日はちょっと用事があるんだ!」
そう言い真は教室をでて行きます。
真が玄関口で上靴を履き替えて校門前まで行くとそこには姉であるいろはが真を待っていました。
「お姉ちゃん!!」
真はいろはを見つけると真っ直ぐにいろはに抱きつきに行きました。いろはもそんな真を両手を広げて抱きしめます。
「じゃあ、買い物行こっか!」
「うん」
いろはは真と手を繋ぐとそういい歩き出します。
そうして二人が向かったのはショッピングモールです。
「臨海学校に必要な物って何が残ってるの?」
いろはは隣を歩いている真にそう問いかけました。そう、二人は真の小学校で行われる臨海学校に必要な物を購入するために来たのです。
「前に来た時に大体のものは揃えれたから、あとは歯ブラシとかかな」
実は以前の休みの日にも、林間学校に必要なものを購入しに来ていたのですがその時はいろはが真の当日着ていく服装に拘りすぎてしまい他の必要な物を購入する時間がなくなってしまったのです。
「よし、じゃあ早速買いに行こう!」
いろはは真本人よりも張り切った様子で足を進めて行きます。
ーーー
「よし!これで必要なものは全部揃った!」
「真、帰りにソフトクリーム食べて帰らない?」
「ソフトクリーム!?うん!食べて帰ろう!!」
必要な物を全て買い揃え終えた帰り、いろはは真にソフトクリームを食べて帰ろうと話しかけました。
「どれにしよう、いちご味も美味しそうだし、チョコレートもいいな」
真はメニュー表を見ながらどの味にしようか決めかねている様子です。
「じゃあ、私がチョコ味を頼んであとで分けてあげよっか?」
そんな真を見ていろははそんな提案をします。
「いいの!?やった!」
真はいろはの提案に大喜びしました。
そしていろはの手にはチョコ味が真の手にはいちご味がありました。
「はい、真あ〜ん」
「あ〜ん」
いろはは自分の手にあるチョコ味のソフトクリームを真に食べさせてあげるべく差し出しました。真はそれを嬉しそうに食べます。
「はい、お姉ちゃんもあ〜ん」
「ふぇ、あ、あ〜ん」
真は分けてくれたお礼にと自分の持っているソフトクリームを差し出しました。いろはは少し戸惑いながらも真のソフトクリームを食べました。
「えへへ、美味しいね」
「美味しいね〜」
そういい二人は仲良く帰宅して行きました
ーーー
「じゃあ、行ってきます!!」
「気をつけて行ってきてね。風邪とかひかないようにしてね」
臨海学校当日、真はリュックサックを背負い帽子を被って準備万端の状態です。いろはは真のことが心配なのかオロオロしています
「うん。大丈夫!!」
そういい真は元気よく出かけて行きました