「ヘぇ〜、パンさんにそんな秘密があったんですね!」
「えぇ、私もこの秘密を知った時にとても驚いたわ」
ディスティニーランドに向かう道中も真と雪乃のパンさん談義は続いていました。
「むぅ〜。真が取られちゃいました…」
その後ろではいろはが頬を膨らませていました。
「あはは」
それをみて結衣が苦笑します。
「お姉ちゃん、ほらコーヒーカップ乗ろう!!」
「うん。乗ろう!」
「ほらゆきのん!私たちも!」
「ちょっと待って由比ヶ浜さん、」
ディスティニーランドに入ってからは真はいろはの手を引きながら次々と乗り物を制覇して行きます。それに続くように結衣も雪乃を連れて乗り物を制覇して行きます。
「本当に元気だな」
先程まで不機嫌そうだったいろはが笑顔に戻ったのをみて八幡は安心したように微笑みます。
「わぁ、パンさんコースターだ!」
そして真は一つのアトラクションの前で止まります。
「これは絶対乗りたい」
「そ「そうね、すぐに行きましょう」」
「え?」
真が乗りたがっているのにいろはが同意しようとするとその横から雪乃が出てきて颯爽と出てきて真とアトラクションの列に並んでしまいました。いろはは、あまりにも自然に横から出てきた雪乃の存在に一瞬固まってしまします。
「ちょっと…」
いろはもすぐに追いかけようとしますがすぐに真と雪乃の後ろに他のお客さんが並んでしまいます。
「うぅぅ、またしても雪ノ下先輩に真を取られました」
「まぁ、どんまい?」
「ほ、ほら、私たちも並んで乗っちゃおう、ね?」
またしても機嫌が悪くなったいろはをみて八幡が励まし、結衣がいろはの背中を押しながらアトラクションの列に並びます。
「わぁ〜」
「かわいいわね」
真はどこをみてもパンさんがいる光景をみて目を輝かせています。雪乃も真剣な表情でアトラクションを楽しみます。
「めちゃくちゃ可愛かったですね!!」
「んぐ、そうね」
アトラクションを降りても興奮が収まらないのか真は雪乃に感想を伝えます。雪乃はそんな真のテンションに少し押され気味です。
「はぁ〜」きらきら
真はいまだに余韻に浸っているようです。
(かわいい)
なでなで
「っは」
「えへへ」
そんな真を見て雪乃は思わず頭を撫でてしまいます。撫でられた真はとても満足そうにしていますが、雪乃はすぐに手を引っ込めます。
「ごめんなさい。思わず…」
「いえ、雪乃さんに撫でられるのとても気持ちよかったです!!」
「そう、なら良かった」
なでなで
ならばと雪乃はもう一度真の頭を撫でます。
「真〜!!」
アトラクションを乗り終えたいろはが真の元に駆け足で向かってきます。
「あ、お姉ちゃん!」
「あっ…」
それに反応した真もいろはの元にかけて行きます。
だき
「もう、探したんだからね」
「えへへ、ごめんなさい」
抱きしめあった後いろはが真の事を注意しますが、真は全く反省していないようです。
「ゆきのん大丈夫?」
「えぇ、ちょっと人に当てられただけよ」
一通りアトラクションを堪能した一同は一旦小休憩を挟んでいます。
「雪乃さん大丈夫?」
中でも体調が悪そうな雪乃たいして真が心配そうに声をかけます。
「大丈夫よ。心配しなくていいわ」
なでなで
「んっ」
「「「え?」」」
雪乃が心配する真の頭を撫でた瞬間いろは、結衣、八幡が声を上げます。今までの雪乃を知っている3人からすると今の雪乃の行動はそれだけ驚愕な内容だったのでしょう。
「あ、あの雪ノ下先輩。なんで真の頭を撫でて」
「真くんの許可はもらっているわよ?」
「いえ、そう言うことでは」
「これはまた一色の機嫌が悪くなるな…」
「だね…」
唖然としているいろはを見てこの際怒るであろう未来を予測した八幡と結衣はため息を吐きます。
「ねね。真くん、であってるよね」
「うん。えっと…」
「私の名前は海老名姫菜って言うの。よろしくね」
「うん!」
「そ、れ、よ、り」
「ん?」
姫菜は鼻息を荒くしながら
「真君は受け?それとも攻め」
「受け?攻め?」
真は未知の単語に目を白黒させます。
「(ゲームの話かな?基本防御より攻めの方が好きだな)攻めですよ!」
「むっほ!!来ましたわぁぁ。もうその年齢で目覚めているなんて、君はなんていい子だ!」
なでなで
真は完全に姫菜の話している言葉の意味を勘違いしています。ですが姫菜はそれに気がつく事なく返答してくれた真の頭を撫で回します。
「ほら、姫菜擬態しろし。ごめんね。うちの姫菜が」
そこに優美子が姫菜を回収に来ます
「全然大丈夫ですよ!お名前聞いてもいいですか?」
「私は三浦優美子っていうのよろしくね。さて姫菜いくよ」
そんな真と姫菜の会話を見て固まっている人が一人
「ま、真がBLに目覚めて…」
「いや、絶対あれ言葉の意味を理解してないだろう。あれ多分ゲームかなんかと勘違いしてるぞ」
「そうね。真君はまだ小学生なのでしょう?その年齢で海老名さんの会話についていくのは不可能だわ」
「私でもたまに姫菜が何言ってるか分からないことあるし真君なら、なおのこと分からないと思うよ」
深刻そうな顔をするいろはに、フォローするように八幡、雪乃、結衣が声をかけます。