「感涙! 君のような秀逸なる男子が来れば、この学園も益々活気づくだろう!」
「ありがとうございます。それで、私に課せられた使命とは?」
「肯定! 君にはチームを作ってもらう。この学園に在籍している馬娘を勧誘して、
地元より参られた娘と共にURAに参加していただく。
必然! 君ならば、達成できると思っている。 提案! 何か困ったことがあるなら、
彼女に聞いてほしい」
中央トレーニングセンター学園。
ここが地方から矚る中央のトレセン学園だ。
文武両道頭脳明晰容姿端麗を地で行く、スポーツ専門学校だ。
基本は馬娘の本能を競技として発展させ、客には娯楽を馬娘には夢を与える。
授業は一般的な中高一貫で行い、比較的高レベルな内容になっている。
授業内容は、理科(生物・化学)、社会(日本史・世界史・地理)、国語(日本語・英語)、数学(1~3・A~C)、家庭科(料理・裁縫)、情報(コンピュータ・プログラミング言語)、技術(製鉄・その他)、体育(ダンス・保健・その他)、美術(デッサン等・書道)、音楽(歌唱・演奏作曲)。
色々な教科はあるが、基本の5科目以外は選択制である。またこの5科目にも、二分化される教育分野があり、これらも選択制になる。
そう、トレセン学園は競技としても学園という名前で見ても、どこに輩出しても恥ずかしくない優駿を生み出す教育機関なのだ。
ここには各地より集まる優駿が、凌ぎを比較的削って自分の栄光に費やす向上心の塊が9割を超えている。ここで挫折するものは、そもそもここに通えていない。
色々選考方法もあるが、基本的に容姿端麗な馬娘は受かる。人間? 適用範囲外ですな。
とにもかくにも、ここは教育者としてみると磨かれていない原石がたくさんいるのだ。
垂涎ものだろう。
「キセキ。私はチームを作る。君も入ってほしい」
偉丈夫は少女にチームに入るための書類を渡す。
「当たり前でしょ。でも、なんでチームなんか……。私だけじゃ不満?」
手渡された少女は、若干ふくれっ面を見せる。
「ここに来たのだ。天才を育ててみたいではないか」
未知満ちたる世界へ足を踏み込んだ偉丈夫は、自身の力がどこまで天才に響くか
見通せぬ未来に思いを募らせる。
だがそれを怪訝な顔で見やる少女は、苦言を呈する。
「……それは官兵衛さんだけの問題じゃないでしょ」
いかにも含んでいる言葉。それを指すのはなんじゃろな。
「それもそうだが……」
何とも言えぬ表情でため息をつく偉丈夫は、頭を抱える。
よほどの事情があるようだが、ここから察せることはなかなかないだろう。
いかにも余裕の表情があっている偉丈夫は、少女のいう状況にあってしまう。
そう、それこそ、官兵衛さんだけの問題ではなかったということだ。