「改めてデビュー戦お疲れ様! 良い走りだったね」
メイクデビュー翌日。一着を取ったマヤノペトリュースを祝うためカフェテリアに来ているマヤノペトリュースとトレーナー。
「ありがとうございます。トレーナーのご指導のおかげです。私に合う、体に負担がかかりすぎないメニューを組んでくださってますから」
「いやいや。ペトの頑張りあってこそだよ! 担当ウマ娘の体調を気にするのは当たり前だし」
「……そうですね。努力を重ねてきたのは事実ですから、今は素直に喜ぶことにします」
「うんうん。今日はゆっくり体を休めて、明日からまた頑張ろう!」
「ですね」
自然と二人に笑顔が溢れる。
「あーっ! いたいたー! ネイチャ! こっちこっちー!」
「あー……そんなに大きな声出さなくても聞こえてますよー」
そんな二人の元へ二人のウマ娘が声をかける。
「昨日のレース凄かったな! ターボはボーガンを応援してたけど、ペトリュースの走りも中々だった!」
「は、はい……? あ、ありがとうございます……?」
褒められたと思えばボーガンを応援してたと言われ困惑するマヤノペトリュース。
「急に声かけられてこれ言われたらそりゃ困惑するわ……ごめんねー、実は昨日のメイクデビュー見てて勝手に予想して応援しててさ。そいで姿見えたから声かけたってわけなの」
「そうなんだ! ターボはボーガンが勝つかなー!? って思ってたんだけど、ネイチャはペトリュースを応援してたんだ! ちなみにうちのトレーナーも二人のどちらかが勝つって言ってた!」
「そうだったんですか、レース見てくださってありがとうございました。……それで失礼ですがお名前は……?」
「……あーそうだよね。声かけといて自己紹介してなかったね。わたしはナイスネイチャ。でこのちっこいのがツインターボ。よろしくね」
「ターボはちっこくない! ……ネイチャが言っちゃったけどターボはツインターボって言うんだ! カノープスってチームに居るんだ!」
「カノープス……」
すぐにどんなチームか思い浮かばなかったトレーナー。
「まぁ、そういう反応になるよねー……今のところわたしとターボしかいないからさ」
「すぐにターボがGⅠをとるから問題ない! テイオーもイブキもどんなのでもかーつ! そしてスピカもリギルもたおーす!」
「いやそれは言い過ぎだから……ってすっかり
一番大事な用件伝えるの忘れてたよ」
張り切るターボを他所にポンッと手を叩き話を切り出すナイスネイチャ。
「用件……ですか?」
「そうそう。昨日のレースの末脚見てさ、ターボが一緒に走りたいーって言い出して。良かったらうちたちと練習とか一緒にしていただけたりしませんかね? うちのトレーナーには話通してるからさ?」
「私としては断る理由はありませんが……。どうですか? トレーナー?」
「僕も同意見だよ。そんな申し出をくれるなんてありがたいから」
「ほんと? いやぁーっ、話のわかってくださるトレーナーさんで良かったですな。それじゃ、うちのトレーナーさんにも伝えておきますね」
「ターボ楽しみだなー! 練習でもかーつ!」
「はいはい。それじゃ! 急に押しかけてすいませんでした〜」
「またなー!」
ナイスネイチャとツインターボは楽しそうに話しながらカフェテリアを出て行った。
「……なんだか嵐のような方々でしたね、特にターボさん。ボーガンとはまた違った明るさでした」
「ふふっ、たしかに。でもチームに所属している娘たちと走るのは良いトレーニングになりそうだし楽しみだね?」
「そうですね。少しワクワクします。ホーク先輩としか併走練習はしてきませんでしたから」
いつか来るカノープスのメンバーたちとの練習に心踊るマヤノペトリュース。
それでも今日はゆっくり体を休める事にした。