「あの、なにかお探しですか?」
そう声をかけてきた綺麗な白い毛が目立つウマ娘は心配そうな視線をトレーナーに送っている。
「実はカフェテリアに行きたいんだけど、迷子になってしまって……」
そう伝えると「そうだったんですか。良かったら案内しますよ?」と言い歩き出す。
断る理由もないトレーナーは「お願いします……」と申し訳ないと思いながら案内を頼んだ。
「もしかしてトレーナーさんですか?」
カフェテリアへ向かう途中、身につけているバッジに気づいたのかそう尋ねて来た。「新人で今日来たばかりだけどね」と伝えると
「そうだったんですか。通りでお見かけしない方だなと思いました」彼女はそういって納得した様子だ。
「君はこれからデビューなの?」トレーナーが聞くと
「そう……ですね、まだトレーナーさんも決まってなくて、デビューなんて先の話です」と少し苦笑いをしながら言った。
そんな話をしているとカフェテリアに到着していた。「本当に助かったよ、ありがとう!」
そう伝えると「いえいえ、お気になさらず。無事にご案内できてよかったです」そう言うとすぐ「これから自主練があるので失礼しますね」と足早に立ち去ろうとする彼女を引き留め名前を聞くと「そういえばまだ自己紹介してなかったですね。私はマヤノペトリュースと申します。またお会いすることもあるかもしれませんね」とマヤノペトリュースと名乗った白い髪の彼女は離れていった。
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食事を済ますと、時間は選抜レースまで数十分になっていた。トレーナーは模擬レースの行われる競技場に向かう。
「トレーナーさん! こちらですー!」
声が聞こえる方へ目を向けるとたづなが手を振って呼んでいる。駆け足で向かう。
「念のため競技場へご案内しますね!」
トレーナーが駆け寄るなりそう声をかける。
方向音痴がバレてるかもしれないと若干落ち込みながらもたづなと共に競技場へ向かった。
────────ー
「今日の模擬レース、注目はミホノブルボンだな」「トレーナーは決まってるらしいけど走りを見ておきたいですよね」
競技場に着くと他のトレーナー達が出走するウマ娘達の話をしていた。
「君、新人のトレーナーだよね?」
一人のトレーナーが声をかけてくる。
「選抜レースを見るのは初めて? 担当も多分決まってないと思うし、今日走る娘達で注目されてる娘を軽く教えるよ」
まだ情報が少ないトレーナーにとってありがたい申し出だった。
「会話が聞こえてきたかもしれないけど1番の注目はミホノブルボンだね。この前の選抜レースも出てたんだけど圧倒的な走りで逃げ勝ちだったからね。今日もデビューまでの調整って感じだと思うよ」
「あとはサクラバクシンオーかな。距離は限られてくると思うけど短距離ならミホノブルボンより早いかもね。後はニシノフラワーも同じタイプだと見てるよ」「後は……」
先輩が教えてくれる様々なウマ娘の情報を必死に覚えていくトレーナー。
「最初に担当するウマ娘は凄い大事だから良い娘がいたらじっくりとウマ娘たちと話して決めてあげてほしいね」
勉強になる話も終わり、レースに目を移すと第1レースが始まるところだった。
「…………」
6頭立ての一番外枠にいるウマ娘に見覚えを感じ、よく見てみる。
「あ、さっき案内してくれた娘だ……選抜レースに出る娘だったのか」
カフェテリアに案内してくれたウマ娘、マヤノペトリュースがゲート前で準備していた。
心の中で応援しようと決めたトレーナーは選抜レースに意識を集中させた……
トレーナー
・競技場まで案内が中でもギリギリ行けたが不安でいっぱいだった。
マヤノペトリュース
・史実ではミホノブルボンやサクラバクシンオーと同期。シンザン記念勝ちがあり、皐月賞ダービーで入着している。
・ウマ娘として。
毛色髪型はハッピーミークに近い。ミークよりすこし髪は長い。
マヤノペトリュースを選んだ理由はウイニングポスト2021で所有していたからです。