「ふぅ……」
マヤノペトリュースは一つため息をついた。
「練習はしっかりしてきた、調子も悪くない……大丈夫」
彼女にとって初となる選抜レース。彼女のこれからを決めると言っても過言ではないだけに緊張の色を隠せていなかった。
「これより第1レース1000mを行います、順次ゲートに入ってください」
そうアナウンスがされ各ウマ娘達がゲートに収まっていく。
「絶対良い結果を出してみせる……!」
模擬レースが始まる……
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「スタートしました!」
多くのトレーナーが見守る中第1レースが始まった。
「大きく先頭に立ったのは2番キョウエイボーガン、その後ろ4、5バ身ほど離れて4、5、1番がまとまって進んでいます。その後ろに3番が付いてその2バ身ほど離れて6番マヤノペトリュース進んでいます」
大逃げをするウマ娘に少しざわつきが起きる。
「凄い逃げだな! いくら1000mのレースだからって飛ばし過ぎだろ」
そんな声も聞こえる中レースは最終コーナーを回る。
「先頭は変わらずキョウエイボーガン! 後ろの娘も距離を詰めてくるが中々縮まらない! まだ4バ身程差があるか!? 先頭はキョウエイボーガン! おっと大外からマヤノペトリュースが少しずつ上がってくる! しかし先頭はキョウエイボーガンだ! 1着でゴールイン! 続いて1番、そして6番マヤノペトリュース。キョウエイボーガン素晴らしい走りでした!」
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第1レースから驚く展開となりトレーナー達は少し興奮していた。
「ミホノブルボンやサクラバクシンオーに、注目していたけどキョウエイボーガンも良い走りだったな!」
「私声をかけてみようかしら?」
やはり一着のキョウエイボーガンに注目が集まっている。
既に声をかけることを決めたトレーナーもいるようだった。
その後もミホノブルボン、ニシノフラワーなどの注目娘達はしっかりと結果を残していく。
……サクラバクシンオーだけは適正距離ではなかったのか、はたまた飛ばしすぎたのか着外だったが。
全レースも終わり、トレーナー達も次々スカウトをしている。ニシノフラワー、サクラバクシンオーといったレース前から注目されていた娘達はたくさんのトレーナーに囲まれている。
前評判は高くなかったがミホノブルボンが出ていたレースで2着に入ったアドラーブルという娘も人気が上がり声をかけられているようだ。
そんな光景を見ていると、競技場の隅の方にいるマヤノペトリュースが目に入った。
結果は3着だったが最後の追い込みは素晴らしかった。折角だし声を掛けようと、トレーナーはマヤノペトリュースの元へ向かった。
・キョウエイボーガン
:史実では逃げで活躍した競走馬。ミホノブルボンの三冠がかかった菊花賞で先頭に立って逃げた。重賞を2勝している。この先もたまに出る予定。
・アドラーブル
:この世代のオークス馬。当時のチューリップ賞(OP)でニシノフラワーに勝利している。
レースの表現が本当に難しい…