「スダホーク……ペトの末脚でも追いつけなかった。あのレベルでもGⅠを取れないんだもんなー」
トレーナー室でマヤノペトリュースとスダホークの模擬レースを振り返りそう呟くトレーナー。
「まぁデビューもしてないペトと重賞ウマ娘のスダホークを比べるのもおかしいのかな……」
「振り返りの残りとメニュー表の作成は帰ってからやろう……」
荷物をまとめ、トレーナーは部屋を後にする。
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美浦寮
「トレーナーさんから貰ったこのトレーニング表、ストレッチが多いですね。怪我をしない様にと言うことでしょうか」
「そうだろうね。ペトは身体が強い訳では無いから、怪我防止という側面も大きいだろうね?
「私が他のウマ娘に比べて身体が弱いのはトレーナーにはお伝えしていないと思うのですが……」
「そうなのかい? なら見る目があるという事だろう。まぁトレーナーなら怪我に気をつけるのは当然とも言えるけどね」
その言葉にマヤノペトリュースは納得し、トレーニング表に書いてあるメニューをこなす。
「ホークさんは次走どのレースに出るんですか?」
「ん? 私は札幌記念に出る予定だよ。最近は中々勝てていないからね……良い結果がでる様に努力している所さ」
「札幌記念……宝塚記念に次ぐ夏の大舞台ですよね! GⅠ級のメンバーになることも珍しく無いという」
「あぁそうだね。今回も相当良いメンバーになると思うよ」
「応援行きますね。ホークさんのレース参考にしたいですから」
「ふふっ、なら余計頑張らないとだね。私も一緒にストレッチしようかな!」
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「先頭はヤエノムテキ! ヤエノムテキが一着でゴールイン! 札幌記念を制したのはヤエノムテキ! 二着にはスダホーク! 続いて……」
マヤノペトリュースとトレーナーはスダホークの札幌記念を応援に来ていた。
「ホークさんは二着ですか……! 最終コーナーもいい位置どりで直線の手応えも良かったのに……」
「勝ったヤエノムテキはいい走りだったね。前目に居たとはいえ前が少し塞がったのにぐんぐん伸びてきて一気に先頭だもんね」
「ホークさんの応援に来てるんです!」
「あ、ごめん」
一着のヤエノムテキの走りに素直に感心しているとマヤノペトリュースに怒られてしまうトレーナー。
「……ですがヤエノムテキさんの走りが凄かったのは事実です。私の戦法は追い込みで前が塞がることも多々ありますから、そういう場面で冷静に進路を選べる能力は必要だと感じました」
「……そうだね。学びがあったなら来た甲斐があったよ。もうすぐメイクデビューだから」
「改めてそう言われると少し緊張してきますね……」
「大丈夫。トレーニングを始めた頃に比べたら目に見えて速くなってるし、身体もだいぶ出来てきてる。絶対勝てる!」
トレーナーはそう言い切る。
「またそうやってきっぱりと……ですが成長を感じているのは事実です。期待に応える為にも良い結果を出すだけです」
「……なんか成長した? 自信たっぷりだね」
「なっ……これくらいで居ないと不安なんです! なんで不思議そうなんですか!」
少し拗ねてしまったマヤノペトリュースにトレーナーは少し困りながらも、間近に迫ったメイクデビューに向けて精進しようと心に誓った。
ヤエノムテキ
・史実では皐月賞と天皇賞秋を勝っている。ウマ娘本編にも登場。ヒントをたくさんくれる。
スダホークやヤエノムテキは史実では札幌記念に出ていませんが、現在の札幌記念ならでそうかな?と思ったので出ています。
史実改変が嫌な方には申し訳ないです。