「さぁジュニア級メイクデビュー戦! 各ウマ娘ゲートインが完了しました! このレースから未来のGⅠウマ娘が誕生するかもしれません!」
「スタートしました!」
「各ウマ娘綺麗なスタートを切りました。先頭に立ったのはやはり1番キョウエイボーガン。既に3バ身程差をつけて逃げています。それに続いて5番、2番、8番と固まって進んでいます。その後ろ半バ身程離れて6番、4番、3番、7番と続いて最後方に9番、10番マヤノペトリュースが付いている展開です」
「1番キョウエイボーガンがその差をさらに離していきます。一体何バ身離れているでしょうか? ものすごい大逃げです。後ろの娘たちは届くか!?」
「最終コーナーに差し掛かるところで先頭は依然キョウエイボーガン! その差を保ったまま最後の直線に向かいます! ……おーっと! 最後方に居たマヤノペトリュースがぐんぐんと位置を上げてきています! 既に二番手に上がってきている! 他の娘達とは勢いが違うぞ! これはこの二頭の一騎討ちか!?」
────────
──────
────
(早めに仕掛けて正解でした……。選抜レースの時より差は無い! 絶対捉えます!)
一人だけ早くも最終コーナーを回って直線に入ったキョウエイボーガンから3バ身程後ろから見据えるマヤノペトリュース。
(ボーガンがスタミナ切れを起こす可能性は低い……ならトップスピードで抜き去るしか!)
「直線に入って先頭はキョウエイボーガン! 3バ身程の差をキープしている! 二番手にはマヤノペトリュース! ぐんぐんと差を縮めてくる!」
「残り400を切ってまだ先頭はキョウエイボーガン! しかし差は1バ身ほどまで縮まってきた! キョウエイボーガン粘る! マヤノペトリュースも更に脚を伸ばしてくる!」
(捉えた! 一気に抜き去って見せます!)
「残り200m! キョウエイボーガンとマヤノペトリュース並んだ! キョウエイボーガンが粘っているが、マヤノペトリュースがここで先頭に変わった! マヤノペトリュース差を広げる! キョウエイボーガンは差し返せないか! 先頭はマヤノペトリュース! マヤノペトリュース一着でゴールイン! 勝ったのはマヤノペトリュース! 二着にキョウエイボーガン! 三着に……」
────────
──────
────
「勝てた……! よしっ……!」
ゴールを先頭で駆け抜けたマヤノペトリュースは勝利を噛み締める。
「あー! 悔しいーっ! 逃げ切れると思ったのにな! 凄い末脚だったねペトリュース!」
悔しさを滲ませながらも明るく声をかけてくるキョウエイボーガン。
「あなたの逃げも変わらず素晴らしかったです。仕掛け所を間違えれば負けていましたよ」
「そうかな? ありがとっ! 私もすぐ勝ち上がるから今度は負けないよ!」
「……うん。こちらこそ……! また一緒に走ろう」
「うん!」
二人は握手を交わし、互いを称える。
「あ! そろそろライブだ! センターなんだからしっかり頼むね!」
「う、うん。緊張するけど頑張るよ……」
そうしてマヤノペトリュースがセンターのMake dabut! は大盛況に終わった。
マヤノペトリュース
・史実ではデビュー戦負けていますがこの作品では勝利しました。