白騎士は舞い降りた   作:アイン・クロニクル

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感想やアドバイス等はたいへん嬉しいのでお待ちしてます。


第5話雪原の決戦

あの出来事から数日後、私とワーカーは再びドイツの首都

ベルリンに来ていた。レディ・アン特佐から重要な話が

あるからベルリンにこいとは言われたものの私は先の

出来事のことだと思うと頭が痛くなっていた。

 

ゼ「はあっ、」

 

ワ「ゼクス隊長、大丈夫でありますか?」

 

ゼ「ああ、すまんワーカーこれからあのレディ・アンに何か言われると思うとな・・・」

 

ゼクスの表情を見るとワーカーもため息を吐きこれからおこることを理解し覚悟を決めた、2人が話していると指定された部屋の前に到着しゼクスは扉をノックした。

 

ゼ「OZ隊長ゼクス・マーキス、入ります。」

 

2人が扉を開けると中にはレディ・アンと軍人と思われる男が座っていた。

 

レ「よく来たな、ゼクス・マーキス、早速だがまず

この御方を紹介しておこう。こちらはドイツ軍上級特佐

トレーズ・クシュリナーダ閣下だ!!!」

 

ト「やあ、始めましてだね、私がドイツ軍上級特佐トレーズ・クシュリナーダだ、詳しいことはレディから聞いているよこの間は私の部下がとんだ失礼をして君たちに多大な迷惑をかけてしまった、彼らの上官で私の責任だ、この場をかりて謝罪しよう。」

 

トレーズはゼクス達に頭を下げた。

 

ゼ「わかりました、謝罪を受け入れます。

どうやら今日は別の話のようですね?」

 

ゼクスがトレーズに問いかけるとトレーズは口を緩ませゼクス達に座るよう促した。

 

ゼクス達が座るとトレーズは話始めた。

 

ト「実は今日君達に来てもらったのはね、君達を

ドイツ軍に入隊してもらいドイツいやっ、世界のために

戦ってほしいからなんだ。」

 

ゼクス達は目を見開きトレーズに問いかけるとトレーズはすぐに答えた。

 

ト「今世界はISの登場と普及により争いの絶えない

混沌とした時代を向かえている、特にISと直接触れる

人間ほど思想や欲にとりつかれ我々ではもはや止めることができない状況になっている。」

 

ト「だから君達の力を貸してもらいたい。世界の為、ISの為にも、そしてISを再び宇宙に上げる為にも。」

 

ゼクスはトレーズの言葉を聞き目を閉じると友人の言葉を思い出していた・・・「ねぇ、 君私はねこのISでいつか宇宙にいってみたいんだ」・・・目を開くとゼクスは覚悟を決めた。

 

ゼ「わかりました、我々OZはトレーズ閣下貴方の

部下となり戦いましょう、世界の為、ISの為に。」

 

その言葉にトレーズは笑みを浮かべゼクスと握手をした

ワーカーもゼクスに賛同した。

 

 

 

その後いくつか話をすると、トレーズが明日また来てくれといいゼクスは部屋をあとにした、翌日ゼクス達がまた部屋に来るとトレーズに小柄な銀髪の少女が文句を

言っていた。

 

?「トレーズ閣下何故あのような者達を我がドイツ

軍にいれるのですか納得できません。」

 

ゼ「これはいったい?」

 

ゼクスが喋ると銀髪の少女はゼクスの方を向き迫ってきた。

 

?「貴様らがトレーズ閣下が我が軍に入隊させようとしていると傭兵どもか。」

 

ゼ「君はいったい?」

 

ゼクスが問いかけると銀髪の少女は怒号を上げ言った。

 

?「私はドイツ軍IS特殊部隊隊長ラウラ・ボーデヴィッヒだ、私は貴様らのような傭兵なんぞ認めんぞ!!!」

 

ゼクスが困惑しているとレディ・アンが近づきことの出来事を教えてくれた。

 

レ「実はなボーデヴィッヒがお前達の入隊に抗議していてな、なんでも傭兵が正規兵になれば軍の秩序が乱れる、しかもトレーズ様直属だというのが不満らしい。」

 

ボーデヴィッヒがトレーズに抗議をしているとトレーズはある提案をだした。

 

ト「ではボーデヴィッヒ隊長、ゼクスとISで1対1の

模擬戦をすればいい、それで君が勝利すればゼクス達の入隊をまた検討しよう。いいかねゼクス?」

 

ゼ「私は構いません。」

 

ト「では試合は明日場所は後程通達する、

今日はもう休みたまえ」

 

ゼクス達は部屋から出るとボーデヴィッヒが「明日は私

の力でねじ伏せてやる」といい去って行った。

 

 

ゼクスが基地近くのBARで一人酒を飲んでいるとその隣に眼帯をした女性が座って酒を飲み始めた。

 

ゼ「貴方は確か昼間ボーデヴィッヒ少佐と一緒にいた・・・」

 

?「はい、そういえば自己紹介してなかったですね、私はドイツ軍特殊部隊シュバルツハーゼ副隊長を

しているクラリッサ・ハルフォーフ大尉です、昼間は

隊長がすいませんでした。」

 

クラリッサはゼクスに頭を下げた。

 

ゼ「いやっ、ボーデヴィッヒが言ったことも一理ある我々は非正規の傭兵だからな、それがいきなり自分

達と同じ正規兵になったら気にくわないと思っても仕方がないないことだ。」

 

ク「一つお願いがあります。」

 

ゼ「お願い?」

 

ク「はい、実は隊長に明日必ず勝ってほしいのです。」

 

クラリッサの言葉にゼクスは驚きその理由を聞き出した。

 

ゼ「何故です?、副官の貴女が自らの隊長上官に勝ってほしいとは。」

 

ゼクスの質問にクラリッサはラウラや自らの出生のこと、今直面している問題について話始めた。

 

ク「ゼクスさん、実は私や隊長等黒兎隊に所属している兵士は全員人工的に作られた存在です。その中でも隊長は研究者曰く最高傑作らしく高い実力を持っていました、ですがISが誕生して我々はナノマシンで強化し特殊な瞳を手に入れましたが、隊長は適合に失敗したことで急激に実力を落としていきました。」

 

ゼ「・・・・・」

 

ク「ですがある教官がつき訓練を重ねるうちに実力を回復し今の地位と専用機を手に入れました。ですが

隊長は力に固執してしまい日々の言動が任務でもでてしまい何度か隊員達が危機におちることがありました。

恐らく隊長は再び力を失うことを恐れるあまり力に固執しているんです。

ですがそれでも私や他の隊員も危機を覚え隊長に何度も訴えましたが聞く耳持たずで、実力でどうにかしようにも我々では隊長に勝てません。」

 

ゼ「そんな時に現れたのが私というわけか。」

 

ゼクスはクラリッサの話を聞き彼女が初対面の自分にお願いをしたのを理解した。

 

ク「はい、ほんとに勝手のことだとは思っています、ですがどうか隊長を救ってあげてください!!!。」

 

 

クラリッサの嘆願にゼクスは数秒考え返答した。

 

ゼ「わかりました、明日は必ず勝利してボーデヴィッヒ少佐の考えを変えてみせますよ。」

 

ゼクスはそう言うと酒が入ったグラスを持ち、クラリッサも同様グラスを持ち乾杯しグラスの音が店中を駆け巡った。

 

 

翌日ゼクス達の姿は軍の演習場にあった。

降り積もった雪により広がる銀世界の中に白と黒の機体が対面していた。

 

お互い動かず時間だけが経過していた、そして木に積もった雪が落ちた瞬間戦闘が始まった。

 

戦闘BGM【思春期を殺した少年の翼】

 

先に動いたのはトールギスだった、トールギスはドーバーガンを撃ったそれをラウラが回避するとゼクスは

バーニアをフルスロットルにして突進した、ラウラも

すかさずブレードワイヤーで攻撃するがゼクスはそれらを回避しドーバーガンを3連射した。

 

ラ「くっ、」

 

ラウラはレールガンを連射しドーバーガンを回避し距離をとった、ゼクスはレールガンの連射をロールしながら

回避しラウラに迫った。

 

少し離れた場所ではワーカーやクラリッサ達が2人の戦闘を見ていた。

 

ク「始まったか。」

 

ワ「はい、開始そうそう凄まじい戦闘です、ゼクス

隊長の攻撃をことごとく躱すとはあのラウラという小娘

口だけではないようですね。」

 

ク「ああ、隊長の実力はドイツ国内でも指よりだ

・・・だかこそこの戦いで気ずいてほしいものです。」

 

ワ「大丈夫ですよ、ゼクス隊長はやると決めたらやってみせますよ、今は信じましょう。」

 

ク「ああ、そうだな・・・頼みますよゼクス。」

 

 

ゼクスはラウラを見失っていた。

 

ゼ「レーダー反応ロスト・・・」

直後ゼクスの脳内に電流が走り下を向くと、そこには

シュバルツアレーゲンがおりゼクスに連射した。

 

ゼ「下か!」

 

ゼクスはレールガンを回避し反撃しようとしたが、

ラウラはレールガンやブレードワイヤーを四方八方に

連射し自身の姿を隠した。

 

ゼ「雪煙で熱源をたつか、これではハイパーセンサーでも捕らえきれん・・・んっそこか!!!」

 

ゼクスは一瞬の感知を逃さずドーバーガンを連射し

ラウラの逃げ道を塞ぎドーバーガンをラウラに連射した

その1発が命中しラウラは転倒した、ゼクスはすかさず

ドーバーガンをラウラに命中させた。

 

ラ「くっ、これ程の腕とは・・・これが実戦を経験し生き残ってきた力か。」

 

ラウラを地面に降りてきたゼクスを睨みながら起き上がりレールガンを向けた。

 

ゼクスはラウラを見ながら笑っていた。

 

ゼ「ふっ、この程度の戦いでまだお互い満足できんな。」

 

 

 

 

ワ「戦闘が始まってからかれこれ1時間はたってるな。」

 

ク「ああ、凄まじい戦いだどちらも全くバテテな

い。」

 

ワーカー達は全員2人の戦いに釘付けになっていた、

白と黒の機体が高速で飛び回り熾烈な攻防戦を繰り広げられる姿が彼らを魅了していた。

 

ワ「ゼクス隊長笑ってますよ。」

 

ク「笑っている?」

 

ワ「はい、俺には分かるんですよ、隊長はこれまで殺しあいのIS戦闘しかしてこらず、またあそこまで

隊長と互角に戦えた操縦者はいなかったんですよ。

だから隊長は笑っているんです。」

 

クラリッサはワーカーの説明に納得し、自分にもかつて同じことがあったなと思い出した。そしてゼクスなら

ラウラを変えてくれると確信し2人の戦闘を見届けた。

 

ラウラがゼクスにレールガンを撃とうとしたが弾が切れ

たことに気づいた、すでにブレードワイヤーも破壊されたため残る武装は腕のプラズマブレードだけとなっていた。

 

ゼ「これで、そちらの火器は残っていないが」

 

ゼクスはドーバーガンを捨てるとシールドからビーム

サーベルを出した。

 

ラ「ああ、そうだなだがまだ勝負はついてない!」

 

ラウラは自らレールガンをパージしプラズマブレードを

展開した、だがそのプラズマブレードはこれまで使って

きたものよりも大きくバチバチと音を鳴らしていた。

ゼクスは驚きはしたがその原理が分かると頬を緩ませた

 

ゼ「なるほど、自らレールガンをパージすることで機体の軽量化を行いレールガンに回していたエネルギーをブレードに回し出力を高めたか。面白い、そうこなくてはな。」

 

2人はビームサーベルとプラズマブレードで切りあった

激しい切り合いがおこるなかラウラはゼクスに質問を

した。

 

ラ「くっ、何故勝てない!!!私は私は絶対なる強さを手に入れたはずだ!なのに何故!」

 

ラウラがゼクスに勝てないことに苛立ち声を上げると

ゼクスがラウラに口を開いた。

 

ゼ「それは君が自分の力しか信じていないからだ。」

 

ラ「なんだと!」

 

ゼ「現に君は力ばかり信じその機体を信じていない!、それではISも君に力を貸してはくれまい。」

 

ゼクスの言葉にラウラは怒りをおぼえゼクスに怒鳴った。

 

ラ「では貴様はその機体を信じているのか!」

 

ゼ「当たり前だ、この機体は私の仲間が守り、私に託した機体だ信じないほうがおかしいだろ。」

 

ゼクスは今は亡きオットーが命がけで守り託していった

トールギスを信じないことはなかった、それと同じくらいゼクスは苦楽を共にした自分の仲間達を信じていた。

 

ゼ「それに君は機体だけでなく苦楽を共にしてきた仲間達も信じていない、所詮力などなにかをなすためのものだ、それを持たない君では私には勝てん。」

 

ラ「!!!」

 

ラウラはゼクスの言ったことを理解した。確かに自分は力をただ振りかざしていただけであり、機体や仲間を信じ頼ってなどしてこなかったと。

 

ラ「そうか・・・私はなんて愚かだったのだろうな、レーゲンやクラリッサ達を私は・・・」

 

ゼ「ようやく気づいたようだな。」

 

ラ「ああ、ありがとうゼクスようやく気づけたよ

クラリッサ達が今まで言ってたことが。」

 

ラウラの答えにゼクスは満足し(これなら大丈夫だな)と思いゼクスは勝負を終わらせる為ビームサーベルを構えた。

 

ゼ「では決着をつけよう、ボーデヴィッヒ少佐。」

 

ラ「ああ、そうだなゼクス。」

 

ラウラもプラズマブレードを構え、両者が駆け出した。」

 

 

「!!!!!」

 

二人が切り合いレーゲンの腕部が地面に切り落とされた。

 

ラ「私の負けだな。」

 

ゼ「ああ、そうだな。君の負けだ、だか悪い気分ではなかろう。」

 

ラ「ああ、心地いい敗北だ。」

 

二人の対決が終わりしばらくするとワーカーやクラリッサ達がトレーズを引き連れ二人の元にやってきた。

 

ワーカーやクラリッサがゼクス、ラウラに話しているとトレーズがラウラにゼクス達の入隊を認めるか否か聞き出した。

 

ト「話の中悪いがラウラ・ボーデヴィッヒ少佐

ゼクス達の入隊認めてくれるかね?」

 

ラ「はい、トレーズ閣下彼らの入隊を私も認めます、この度はご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。」

 

ラウラはトレーズに頭を下げた。

 

ト「いや、それに関してはさほど気にしていないよ、それに良いものを見せてもらったよ。これからも精進したまえ。」

 

ラ「はっ!!!」

 

ラウラが敬礼するとトレーズは満足しゼクスに「今日は君も疲れただろう、話はまた明日話そう」と言うと立ち去って行き、ゼクス達も基地に帰っていった。

 

 

基地に帰えると夜ゼクスはBARで酒を飲んでいるとまたクラリッサがゼクスの横に座り酒を飲み始めた。

 

ク「ありがとうございますゼクスさん、私との約束を守ってくれてお陰で隊長は救われました。」

 

ゼ「大したことはしていない私の助言に彼女が気づいただけだ。」

 

ク「それでもです・・・・・あのゼクスさん、

これからはゼクスと呼んでも良いですか?」

 

クラリッサが頬を赤くしながらゼクスに言うとゼクスは「ああ、構わない」と言ってきた。

 

ゼ「これで我々も明日から君達の仲間だこれからよろしく頼む、クラリッサ。」

 

ク「ええ、」

 

二人はグラスを持ち乾杯をし店内に音が響き渡った。

 

 

 

そしてゼクス達OZは正式にドイツ軍に入隊しトレーズの直属となりゼクスには特尉の階級が与えられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ドイツ軍に入隊し次々と活躍するゼクス。
その彼の前に現れたのはかつての友人だった、そして明かされるゼクスの過去。

次回白騎士は舞い降りた第6話再開と追憶
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