ゼロのウイルスがゼEROウイルスだった。   作:みかん

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汚いです。ゼero要素多く入れようとしたら汚くなりました。


ゴッドカルマシーン・O・イナリー

 

 カーネルたちに返り討ち合うという失態に、奴らに報いを受けさせたいという憎悪を燃やしながらドップラー博士の研究所に入って行った。自分はマンダレーラだった物を持ちながら奥へ進む、ペンギーゴはあくまで協力者の為一時的に分かれた…肝心な時に使えない奴だと思いながらこれからの事に憂鬱な気分になっていく。

 

 ヴァジュリーラにとってドップラー博士は創造主であり、偉大なる研究者であり、親であった…同じく創られたマンダレーラも似たような感情を持っているだろう、どんなに人格が変貌しようと自分たちの親が望むことを実行するのが彼らの夢であり、生きがいなのだ。…‥モニターが作動しドップラー博士が自分たちを咎めるのを絶望に似た感情を感じながら始まった。

 

『ゼロとエックスがカーネルと合流した…マンダレーラ共々、ワシを失望(・・)させてくれる』

 

 失望…‥それだけは駄目だ…自分が生まれた意味がなくなってしまう…‥

 

『だが、チャンスをやろう…マンダレーラのワーム(・・・)とお前を融合させ新たなる肉体を与える』

 

 ヴァジュリーラとマンダレーラの肉体はムカデのような虫型記録媒体ロボットの集合体であった…元々彼らはドッペルタウンの警護用レプリロイドとして創り出された、体が集合体なのは如何なる状況でも対応させるための理由もあるが新技術のアップデートをしやすくする為でもあった。…だがそれは新たな力を得る代わりに己という個を上書きされるという事だった。

 

「…ドップラー博士、マンダレーラを助けて頂けないでしょうか」

 

 爆風により損傷が激しかったが、カーネルのスキをついて上半身だけ連れてくることはできた…‥ヴァジュリーラはマンダレーラの事を相棒と思っている…が別にドップラー博士に逆らってまで助けるほどではない、新たな肉体も望まれるのであれば自分という存在が失われても良かった…‥博士が変貌する前の融合案であれば…ヴァジュリーラは自分たちが今の博士に融合させられた末路がわかっていた、故にどうにかして回避したかったのだ。

 

『お前はイベントが好きだったな?お前自身で作る機会を与えよう』

 

 その言葉と同時にマンダレーラの肉体がワームになり、己を取り込もうとする!謝罪と名誉挽回について訴え続けるが…ドップラーには最早、聞く価値もない戯言として受け止められた…‥

 

た、助けてください!ドップラー博士!いやだっいやだっ私は自分でいた―い!

 

 徐々に肉体が再構成されていく…ヴァジュリーラ・マンダレーラの肉体は融合し一つの肉体になった、その姿は正しく性の象徴(・・・・)に相応しい存在に成り果てる…‥

 

『ゴッドカルマシーン・O・イナリー、それがお前だ…リミテッド(・・・・・)が完成していれば更なる強化が出来ていたがまあ良い、盛大に雪景色(・・・)をプレゼントしてこい』

 

 最早、心は存在していない…言われたことを実行するだけの機械となった、ドップラー博士の夢を自分たちが実現するという彼らの真の思いも、今のドップラーには届かなかった…‥

 

「ドップラー、なんてことを!」

「何を言うケイン?今からワシらの夢、ドッペルタウンで盛大な雪が降るだけだぞ」

 

 同じ部屋で様子を見ていたケインはドップラーのしたことを許せなかった、自分の創った子を何だと思って!あんな汚物(・・)にするなんて…‥だがケインは彼の顔を見て気づいた…ドップラーは悲しんでいる…

 

「…ドップラーお前は」

「何だ?お前も楽しむがいい」

 

 彼は気づいていないのだ、イレギュラーとなり変貌しても心優しかったドップラーは確かに生きていると…‥

 

 …‥必ずお前を止めよう…友よ…‥ 

 

「さてケインよ…まともなお前とはお別れとしよう」

「…何!それはまさか」

 

 ドップラーが見せたのは注射針、中にはピンク色の液体が入っていた。

 

「まさかウイルスか!」

「ワシ自身がお前専用に調節したウイルスだ!頭脳はそのままにお前もイレギュラーになるんだケイン!そしてまた友になろう」

 

 ゆっくりとこちらに近づいてくる、必死に逃げようとするが拘束から逃げられない…抵抗むなしく針が自分に刺さった…‥

 

 

 

 

 

 ペンギーゴはナウマンダーの事を考えていた…‥ハンターとして働いている時から自分を馬鹿にしてくるムカつく奴!性格もがさつ・ろくでなしと救いようがない存在…だったはずだ…まともに動けない体で子どもを救う?ありえない!

 彼の事を知っているからこその混乱、普段から馬鹿にしてきたが故にこちらも馬鹿にするという、いびつな関係…だからこそ最後の行動がどうしようもないほどイラついたのだ…

 

「イレギュラーハンター…お前が」

 

 イレギュラーハンターは悪を取り締まり、市民を助ける正義の味方…イレギュラー逮捕の警察としての一面が強いが、大本の役割は市民に対して被害が出ないようにする守護者の役割…‥それを奴が示した、それを自分が否定しながらも羨望(・・)してしまった…あれこそハンターの在り方だと…‥

 

 ペンギーゴは己が他のレプリロイドより劣っているのではと普段から感じている、本人はそれを認めないがペンギンをモデルにしていることもあり、肉体は他のレプリロイドの半分ほど…単純な力勝負ではそこら辺のレプリロイドに劣る。だが彼はそれ故に諦めない、体が小さいとは小回りが利くと考え、力で劣るなら力で勝負しなければいい…自分の持ち味で最大限に活動する。イレギュラーハンターでは珍しく己の性能ではなく知恵で活動するレプリロイドなのだ。

 しかし、どんなにポジュティブに考えていても自分という存在を理解しているのも自分なのだ、彼は普段から気を張りながら言葉を発する。他者に劣っていないという劣等感を隠すため…だからこそ己の器も自覚してしまい普段から鬱憤が溜まる日々…‥そんな日々の中でシグマに出会う

 

 劇的な変化ではない、自分という存在を認めてくれる人物との出会い…それがペンギーゴにとって嬉しいと本当の意味で感じた思いだった。そんな人物が、人類から独立する計画を伝えてきた…ハッキリ言ってペンギーゴは今だに踏ん切りができていない、本当にこれでいいのか?という思いはウイルスで思考の変化が生じても消えなかった。なのに…ナウマンダーは自分でハンターに戻った、いやなったが正しいだろう…‥自分ではできない事を奴はできた…それが一番悔しい(・・・)、そして羨ましい(・・・・)

 

「…かっこよかった」

 

 …言葉にするんじゃなかったと思っているとシグマから連絡があった、内容は計画の再調整についてだったVAVAが何者かの指示でこちらに妨害行動を繰り返している…ペンギーゴはVAVAを動かせて自分たちの動きを予測できる人物をすぐに思い浮かんだ、シグマ自身もすでに気づいているようで戦力を集中させたいが、レプリフォースが邪魔なため内部(・・)から崩すことにしたようだ。現状の奴らは守るべき人類によって行動しずらくなっている、確かに潜り込むには丁度良いだろう…それに伴い、ゼロを誘導するのが自分の任務となった…どうやらサポートにマックが来るようだ、奴なら必ず捕まえられるだろう。

 

 通信を切り、ドップラー博士達と行動について話し合おうとすると…奴に出会った、二人の面影はあるが体は物理的に大きくなり最早人型ですらない、マンダレーラが下半身に上半身がヴァジュリーラとなったケンタウロスのようなレプリロイドになっていた。だが何よりも…‥

 

 …‥なんて大きいTNTNとTAMATAMAだクワ、顔が見えないぐらいなんて…‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夕暮れ時、エックスは静かな心の激動…言葉にできない感情が自分を蝕んでいる。

 

「エックス、凄い顔だぞ」

「…ゼロ、僕は自分の事がわかんないんだ、怒りなのか悲しみなのか、両方か」

 

 どうやらエックスだけでなくゼロも似たような感情を抱いているようだった…だが心の切り替えが早いのがゼロだ

 

「ケイン博士を捜索する、カーネル手掛かりはあるか?」

 

 カーネルも何かを思っていたようだが軍人としてかゼロと同じく切り替えたようだ…‥いつも僕だけが悩んで行動が遅れてしまう、もっと早く来れば…もしもという可能性を考えてしまう…今を見なければならないのにそれに時間が掛かってしまう…そして自分にとって初めての感情かもしれない殺意(・・)という感情の処理はとても難しかった。

 

「奴らが向かった場所は既に把握している、ドップラー博士の研究所だ…ケイン博士は中にいる可能性が高い、罠の可能性もあるがな」

「行くしかないだろう」

「…倒そう」

 

 カーネルとゼロはエックスの変容…殺意に気づいていた。普段の彼からは想像できない程の感情の高ぶり、知り合いの死、人々の悲鳴、子どもの悲しみ…その全てがエックスを誘導していることに危機感を覚えた。それ故にゼロは咎めようとすると ベチャ 白い液体が空から降ってきた、しかも一回ではないまるで雨のように降り注いでくる。それが何なのか最初はわからなかった…だが表現するならイカ臭い(・・・・)、それを感じた三人は当たらないように建物に避難した…エックスも理解したくない現象に直面したため良くも悪くも正気に戻された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レプリフォースはイレギュラーハンターを既に人類・レプリロイドの敵として認識していた。カーネルを通してエックスとゼロからVAVAの情報やオクトパルドに率いる戦力の存在の情報は共有していた為である。

 第一にウイルスを止めること、それと同時にミサイル発射の阻止を同時進行で進めなければならない。

 第二にハンター達の処理。

 

 新勢力に関してはまだ情報が少ないため対応は決まっていない、話が本当であればまともなハンター達と協力関係を結べるが…我々レプリフォースに通信することなく個人に対して勧誘を行ってるのが気になっている為の保留であった。

 

「ジェネラル将軍!カーネル陸軍士官の妹様、アイリス(・・・・)嬢がハンター本部第7空挺部隊隊長イーグリード氏によって救出されてこちらに向かっているとのことです!」

 

 アイリスはカーネルにレプリフォースに帰還するように言われた後から行方不明となっていた。現場から考えてハンターに捕まったと思い、救助隊を派遣していたが上手くいかず、かといって任務中のカーネルにそのことを伝えれば支障が出るのは明らか故に強硬手段も視野に入れていたが…今回の事は正に良い出来事であった、策略によって人類から危険視され行動が制限される中で一つの問題が解決したのだから、だが油断はしない罠の可能性も捨てきれない為だ。

 

「ワシが直接話す、万が一の為フクロウルにはワシの供に」

「御意!敵であれば我々を敵に回した報いを受けさせます」

「その場合アイリスは洗脳されている可能性を考慮し取り押さえる部隊も用意せよ、自害はさせるな」

 

 人間において誘拐された人物が犯人を庇う事例が存在する、それは同情など様々な要因が重なるが洗脳状態に近い心理状態、リマ症候群と呼ばれる。レプリロイドにおいての洗脳とは複数あり、一つは記憶メモリーの改ざんによる記憶ごと変える洗脳。もう一つは認識システムの干渉により感情を操作…などレプリロイドは複数の洗脳方法がある、最近流行っているウイルスによるものとも考えられる。その為対応する職員も相応の準備をしながら目的の人物を待つことにした、何事もないことを祈りながら…‥

 

 

 

 

 

 

 

さて…準備はいいなアイリス?

「声がうるさいですよイーグリードさん」

それは否定すまい

「…早く終わらせましょう、私達は普通に接すればいいだけなんですから」

 

 …‥早くゼロに会いたい…‥ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とあるバーでピアノの音が聞こえる、その旋律はまるで彼を表しているかのように荒々しい。

 

「VAVAの旦那さすぅーがな腕前で」

カメリーオ(・・・・・)か」

 

 イレギュラーハンター…第9レンジャー部隊副隊長カメレオン型レプリロイド、カメリーオ…レンジャー部隊の中でも実力者だがリアリストで野心家で毒舌で…任務で必要であれば部下であろうが犠牲を厭わないことから部下たちから嫌われている。

 

「お手伝い―に来ました!にににに」

「…オクトパルドからの指示か」

「個人的にーもVAVAさんの事、尊敬してるーのに?」

「お調子者が」

 

 彼もまたオクトパルドの駒となった人物であると同時に…オクトパルドの組織を乗っ取ろうと暗躍しているのをVAVAは知っている。

 

 …‥都市の地下動力炉を破壊しろだーとにににに!…‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 白濁液が降り注ぐ中、エックス達は気づいた…上空に浮いている存在に、夕焼けの光に照らされて見えるシルエットはどこかツリーのように見えた。だが徐々に全体像が見えてくるとそんな綺麗な物ではない、巨大な先端から常に白い液体を吐き出し、それに繋がって脈打っている丸い物が入った袋は白濁液を作成している箇所のようだ。自分たちと同様に存在に気付いた者達の悲鳴が聞こえる…‥

 

 …‥ザーメン…‥

 

 

 

 






 キャラの一人称などは作品によって変わる時があります。ドップラーなどは「私」や「ワシ」ですね。「私」に統一しても良かったですが、身内や親しい人物の時は「ワシ」になりやすい設定にしました。

『ゴッドカルマシーン・O・イナリー』→探したらMADあったよ。常に精液垂れ流してるだけの置物になってる。やっぱり名前のせいなのかな?名前の元ネタは「御稲荷様」らしい、まんまだね。

 
『ロックマンX コマンドミッション』やカードダスの設定入れたかったけど、時系列的に『The day of Σ』中、『ロックマンX』すら始まっていない時期だから無理だったよ…作者は設定上この時期に存在しているキャラや設定しか使わない主義だからね。
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