ゼロのウイルスがゼEROウイルスだった。 作:みかん
「来たぞ、どこにいるんだ」
イーグリードはゼロと移動しようとした際に自身の元部下であり友、
『オストリーグという空の猛者を!!そして信じてる、もう一度共に空を飛ぶことをな!!』
事故により飛ぶことがトラウマになってしまったオストリーグは自分の部隊から引退したが…‥それでもいつかはまた飛べると信じて今も待っていた。
「持っていたぞ、イーグリードよ」
「シグマ隊長!ッそれは!?」
「貴様も欲しかろう?TNTNを!」
何故シグマ隊長が、オストリーグは…多くの疑問が湧く中で全ての疑問を吹き飛ばす存在、TNTN…‥
「ア゛ア゛ア゛責めてぇ」
「フハハハ、良い顔ではないか!お前用もあるぞ、共に新たなる世界を創ろうではないか!!」
彼の前に提示されるTNTN、そして人間からの独立計画を聞かされながらイーグリードは葛藤していた、そして
「オ゛オレはイレギュラーにならん!シグマお前を捕まえる!」
ゼロとエックスはライドチェイサーに乗りVAVAが目撃された地点に向かっていた。
「よりにもよってミサイル基地かよ!」
「VAVAは何でそんなところに」
「知るか!今はワクチンの為にミサイルを改良するレプリロイドが多い!急ぐぞ!」
VAVAの目的がわからないまま行く事にエックスは、まるで誘導されているような感覚を感じていた、そんな時に通信が入る。
『エックス君、聞こえるかね』
「ケイン博士!どうしたんですか」
『率直に言うシグマを止めてくれ』
その言葉を伝えた後、返答する間もなく通信が切られた。こちらから繋げようとしても電波が遮断されているようだった。
「ゼロ!」
「聞こえた!どういう事だ、シグマ隊長が」
互いに判断できないためハンター本部に連絡するとシグマとの連絡は取れず、任務を優先してくれとしか返答が得られなかった。ケイン博士の方に護衛を送るとの事だが…自分達には今は何もできないことを憤りを感じながら任務に向かった。
拭いきれない気持ちの中、ミサイル基地がある砂漠地域まで来た。砂漠地域は砂が風に飛ばされ道を遮断してしまうほど溜まることが稀にある。その為、日夜メカ二ロイド、クラッシュローダやメットールが除去作業をしているのを見ながら移動する、地盤の関係で基地事態も地表から高く設計されている為、砂がとても溜まりやすいのだ。
「…ゼロ」
「ああ、レプリロイドがいない」
ここに来るまでにミサイル墓地にいるレプリロイドのリストは見ている、ミサイル基地は警備がそれなりに厳重のはずだが…警備員すらいないのは異常だ。互いに警戒しながら進んでいると突如としてエネルギー弾が彼らを襲う。
「こんなところまで来るとはな」
「VAVA!」
ミサイル墓地からライドアーマーに乗ったVAVAが現れ対峙した。
「誘拐した研究生はどうした!基地のレプリロイドも!」
「破壊してやったよ!一人残らずな!」
「そこまで堕ちたかVAVA!」
「待ってくれVAVA!君は何の目的で」
「このごに及んで戦いから逃げるな!」
有無を言わさずライドアーマーで突撃してくるのをライドチェイサーをぶつける形で回避するが、VAVA専用のライドアーマーには傷一つ付いていない。
「無駄だ!」
ゼロとエックスは射撃・斬撃で応戦するがVAVAの巧みな操作の前に防戦一方であった、エックスはVAVA本人を狙撃しようとするが…ライドアーマーの高さと合わさり頭部しか狙えない、レプリロイドの記憶メモリーが貯蔵されている頭部を破壊すれば二度と復活できない故に撃つことができないでいた。
VAVAはあえて狙撃するチャンスを何回か作っていたが一度として狙わないことに怒りが込み上げる。
「戦えエックス!貴様はいつもそうだ!イレギュラーに対して慈悲を与える、それが気に入らんのだ!」
「エックス!」
VAVAはエックスに向けてライドアーマーを突撃させた、避けようとする先を読んでいたかのようにアームで握りしめる。
「ぐあぁぁぁぁ!!」
「どうした!撃ってみろエックス、今なら俺を狙えるぞ!」
「エックス!VAVAお前は何をしたいんだ!」
「こいつの可能性を見定めるんだよ!」
「何言ってやがる!」
VAVAはエックスを自分を狙える位置まで持ち上げる、エックスが撃てるようにバスターの腕を向けさせながら
「VA、VA…君は」
「失望したぜ…ここまでやっても撃たないとは、ならあの世へ行きな!」
「やらせるかよ!」
エックスに集中していた為ゼロの接近に反応が遅れ、ライドアーマーの腕が切られた。だが落下の衝撃でエックスが道路外に放り出され砂漠に落下していく。
「しまったエックス!」
「ゼロ!油断してんじゃねえぞ!」
「VAVA!」
死ぬなよエックス…‥そう思いながらVAVAとの戦闘は激化していく、VAVAの操るライドアーマーは通常の物より出力が高く時間制限が付いている。ゼロはそのことを知っている為、その瞬間まで余力を残す戦いをしていたが、その戦い方が気に入らない者がいた。
「なんという体たらくじゃゼロ、お前ならその程度輩に!…やはりマライトの繋がりは悪影響しか与えんのう」
「サーゲス博士、あの娘の教育が終わりました」
「なら協力者に送り返せ、わしはゼロの様子を…いや確かあの場所に奴がいたのう、丁度落下した位置付近か…念のためイエローデビルを送れ」
「了解」
「…この体では思考に限界があるしのう、シグマがもう少しまともであれば良い肉体ができたはずじゃ」
やるせない感情でモニターを見ながら、シグマに頼まれた作業を続けるが…技術としての面では有用性があると考えられるがハッキリいってプライドが許せていない…‥ロボットはヒーローであるべきじゃ人間のような機能は必要ではない
「シグマに伝えたところで聞く耳を待たんじゃろ…まあよい、このエネルギー体はそうだな
ドップラーに技術提供をしながらサイバーエルフの兵器転用案を考えていた…‥レプリロイドの妊娠、その過程を彼は確立させたのだ。
同じく妊娠とウイルスについて研究を続けるドップラーにその技術が送られ妊娠は実現された技術となった。技術者として尊敬の念と己を超える存在に対して対抗心に燃える中、シグマに報告する。
「レプリロイドの妊娠、そのプロセスだが我々レプリロイドのDNAデータを与える者・受け取る者を用意する。受け取る者は母体というが、まず母体には子を育つ子宮に当たる改良が必要だ。勿論与える側のDNAデータが届くように穴も用意する、母体のDNAデータの一部が改良した場所に集まるようにしなければならないが…‥」
『ドップラー、過程は後ほど聞く結果を簡略に伝えろ!』
「TNTNをぶち込んで
『素晴らしい!』
シグマが歓喜しているのを見ながら、この技術の欠点と自分でも確立できたことを伝えたかった。
「シグマよ、この技術はベルカナ嬢からの技術を応用すれば私でも確立できたのだ。それに我々の子は産まれた時に
『母体の中で作られんのか』
「まあ、肉体が大型化してもいいなら可能だが、現時点では無理だ」
『巨女!…産まれた子のDNAデータから肉体を構成するのか』
「そうだ、故にサーゲスは未熟児と呼び名をサイバーエルフ…電子の妖精と呼んでいる」
『サイバーエルフ、フフフハハハ!良いではないか、早速作るとしようベルカナよr!』
モニターに爆発音が聞こえたと同時に通信が切れた。
「改良してからと言ったであろう。新たな生命の確立…ケインよ私はイレギュラーになってしまったが、お前から見てレプリロイドの可能性をどう思う?」
ゼロの作戦は功を表しVAVAのライドアーマーにガタが出始めた。
「ッ、クソが!」
VAVAは最後にライドアーマーを突撃させ脱出と同時に自爆させる、ゼロもVAVAの戦闘方法は読んでいるため苦も無く避け爆風を回避する。
「VAVA投降しろ!」
「は!投降したところでスクラップだろうが!」
VAVAは銃撃戦に切り替え彼の武器、チェリーブラストで牽制する。ゼロは避けながら切捨てようと距離を詰めるがVAVAも接近戦で勝てるほど自惚れは持っていない、肩にある武器、フロントランナーを撃ち大きく避けさせ手榴弾であるランブリングバンで止めを刺そうとするが…
爆発に巻き込まれる直前に空中に飛び、回転しながらビームサーベルでVAVAを切り裂いた。
「浅かったか、VAVAこれが最後だ」
「がぁぁぁ!?俺は死なねぇ!シグマの野郎を殺すまでは!」
「お前は何を知ってる!」
「狂った計画だ!!!」
VAVAはやけくそ気味に知っている情報をゼロに話した、新たな生態系の確立…今現在広がっているウイルスにレプリロイドを感染させ生態系の基盤構築(性行為に興味を持たせる)そしてドップラー博士が
「馬鹿な、嘘をつくなありえない!アイリスが妊娠Daaaaaaaaaa!?」
VAVAはゼロが狂ったのを見てシグマを生んだ元凶の意味を理解しだしていた、前々からそのような言動を目撃はしていたが戦いの中で興奮することはよくある事として深く考えなかった…‥ゼロもエックスもあの狂ったイレギュラーと同じだ!!
「このイレギュラーどもがぁぁぁ!!」
足に装備していた電気武器、テントリアルパウをゼロに発射する。ゼロは妄想にふけるあまりに避けられず直撃するが、元々防衛用の武器であった為体が痺れる程度で外傷は少ない、だが逃げる時間は稼げた。
「ぐぅ、VAVA待て!」
「…忠告してやるハンター本部は諦めな」
「何だと!」
その言葉を残し基地に駐車されていたライドチェイサーで見えなくなっていく、体がまともに動くようになるころには追える距離では無くなっていた。先ほどの発言から本部に連絡をためらい、エックスの救出を優先に動くのであった…‥
カーネルはアイリスをレプリフォース本部に帰還させた後、任務によりドップラー博士の元に向かっていた。この騒動の元凶、ワクチンという解決案を出した人物でもある為疑いたくない気持ちもあるが、
『オ、俺が…イレギュラーになる前に…‥ドップラーはイレ…ギュラー』
その通信を最後にハンター、
カーネルは現状はまずい方向に向かっていることは理解しているが、解決策が思い浮かばないでいると彼の車に向けて砲撃が炸裂した。瞬時に脱出し、砲撃したレプリロイドを見つけると相手の方から名乗り出した。
「私は
「ドップラー博士はイレギュラーになっているようだな…!」
「ほお、避けるか」
「もう一人いたか!」
「ドップラー博士を傷つける奴は!」
「
カーネルは二人のレプリロイドと戦闘に入った、連携もさることながらヴァジュリーラはトリッキーに奇襲、マンダレーラは圧倒的な力による突進など繰り返しスキがなくサーベルで対処はできているが徐々に追い詰められていった。
「情けねえなぁレプリフォース!」
その言葉を聞いてカーネルは怒りがふつふつと湧いてくるだが逆に冷静な思考にもなった…奇襲を仕掛ける瞬間にこちらからタイミングを合わせ突撃してくるマンダレーラに急接近し、攻撃の盾にしながらマンダレーラの腕を切り裂いた。そのまま止めを刺そうとするが、死角から
馬鹿な!ハンターも…‥
ケイン博士は驚愕な
「ありえん!何だこの噂は誰が流した!!」
ケイン博士は激怒しながら人間社会の上層部と激高しながら激論している。その様を陰から笑う存在に通信が入る。
「予定より早くレプリフォースがそちらに向かっている対処しろ、
「了解デシ」
外に行く事を伝え、レプリフォースの部隊員をお迎えに行った…
「ダブル君!どうしたんだ!」
「レ、レプリ…フォースが」
「何だと!」
その事実が瞬く間に広がっていった、レプリフォースが民間レプリロイドを殺害・破壊しようとした…レプリフォース側はそんな事実はないことを伝えるが人間たちには弁解しているようにしか映らなかった。
だが、ダブルの傷を修復していたケイン博士がある事の気づいた…‥戦闘型でないダブルが何故逃げることができたのだと…レプリフォースに所属するレプリロイドは全員戦闘型に近い存在しかいない、非戦闘型のレプリロイドでは逃げることなぞ…‥
彼の類まれなる思考により、ある可能性が思い浮かんだ…‥シグマ
「エックス君、聞こえるかね」
『ケイン博士!どうしたんですか』
「率直に言うシグマを止めてくれ」
その通信を止める人物がいた。重傷を負ったはずのダブル、彼は通信設備に損傷を与え、ただ笑いながら近づいて来た…‥
エックス君、皆を頼む…‥
ハンター本部は謎の静寂に満ちていた。本来であればイレギュラーハンターが日夜活動している中でこのようなことは起こり得ない、だが一つ言えることは平穏な日常を守る存在が無くなろうとしている。
「レプリロイドの新たなる世界はもうすぐだ!諸君ともに気持ちよくなろうではないか!」
雄叫びが跋扈する…‥そして叫ぶ者たちの下半身にはTNTNが、女性型レプリロイドの中には
そして…イレギュラーハンターの隊長達の中に…
TNTN責めてぇぇぇぇ…‥正義の心を宿した大空を羽ばたくレプリロイドの姿はなく、性欲に溺れた鳥が鳴くのみであった。
・・・・・エックスそしてゼロ!お前達にも新たなる世界の礎を築く
『SEエックス…SEエックス』
僕はSEエックスじゃない…‥意識が覚醒する、かなりの高さから落下したようだ。すぐさまゼロとVAVAの元に向かおうとすると砂漠に不釣り合いな青い装置を見つけた、一刻を争う状況でありながらその装置に近づかなくてはならない気持ちになる…そして自らの元凶に出会った。
『会いたかったぞ…人類とロボットの希望♡』
妊娠について…ロックマンXにおいてDNAデータという存在があります。これは人間と同じ血肉に存在しているDNAが、電子上になった物です。初代では設定がなかったですが、『ロックマンX2 ソウルイレイザー』で本格的にレプリロイドの魂・DNAに関して設定が増えて行きました。
『ロックマンゼロ』のサイバーエルフの設定はX時代からあったので、『ロックマンX8』の時点で大量のシグマがDNAデータをもとに増殖していますから、データとデータを掛け合わせて新たなDNAデータも作れると思いました。…まあ、作中のような考えに至ればイレギュラー確定ですけど。