最強の魔導士   作:主義

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潜入へ

聖十大魔導の話し合いが終わりを告げて数週間が過ぎた。そして僕はいつも活動している町に戻った。僕の住んでいる町はとても綺麗であり、住みやすい。ここほど良い町は世界を探したとしてもそんなに多くはないと思うよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聖十大魔導の話し合いが終わり、数日後に評議員からの使者が僕の元へと来た。使者が何を言いに来たのかと言うと「君には一つの任務を与える。これから君には妖精の尻尾に加入し、監視してもらう」だった。本当はこんな短くはなかったけど簡単に纏めるとこんな感じだった。

 

 

 

 

どうやら評議員の人たちは妖精の尻尾を警戒しているようだ。妖精の尻尾が問題を起こすのはいつものことでそれに評議員の人たちが頭を抱えているのは知っている。マカロフくんに注意するように僕も評議員の人たちから言われているからね。だけどこういうギルドが一つはないと周りのギルドも楽に活動できないだろうしね。それに妖精の尻尾は良い魔導士が揃っているからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、まさか評議員からの命令で妖精の尻尾に加入しなくちゃならないとはね。まあ、そう言っても僕がどこか一つのギルドに所属するのはマズイらしく加入はするがギルドの紋章は体に入れない。妖精の尻尾に居るだけでクエストへ行くことも禁じられた。そんなに禁ずるのだったら僕以外に行かせた方が楽だろうにとか思ったけど評議員からの任務なら断る事は絶対にしないけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてそれから数週間が経つと僕はある程度の用意を済ませて町を出た。マカロフくんには数日前に手紙を出した。任務の内容を知らせる訳にはいかないので妖精の尻尾に行く理由はこういう風にした。今まで一度もギルドに所属したことがないからギルドを見てみたいという理由にした。

僕が思っていたのも事実だしね。嘘は決して付いていないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精の尻尾に着いて思ったけど大きな建物だね。さすが大所帯のギルドだね。そんなことを考えていると中からマカロフくんが出てきた。

 

 

 

 

「よく来てくださいました!」

 

 

 

「……初めてきたけど随分と立派な建物だね」

 

 

 

「そうでもありませんよ。それよりアオ様が私たちのギルドに来るとは思っていませんでした。いつかはご招待できれば良いと思っていましたがこんなに早く叶うとは思ってもいませんでした」

 

 

 

「まあ、僕がギルドに来ることは絶対になかったからね」

 

 

 

「それでは……お入りください。アオ様のことは私の古い友人という事になっていますのでどうかご理解をお願いします」

 

 

まあ、誰も知らない奴が来るよりはマスターの知り合いの方が信頼もされやすいかもしれない。妖精の尻尾の中には僕の正体を知っているのは少ない。赤い髪のエルザくんと白い髪のミラくん、黄色い髪のラクサスくんとマスターのマカロフくんぐらいかな。でも、四人もいるのは多い方かもしれないね。

 

 

 

 

 

「分かったよ」

 


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