メジロマックイーンと料理上手なトレーナー 作:不死者のナザリック
ウマ娘やっていてインスピーレーションが爆発してしまいましたです
ジリジリジリジリジリ!!!
ここはウマ娘達と日々二人三脚で苦楽を共にするトレーナー達の住むトレーナー寮
そんなトレーナー寮の一室に向かう一人のウマ娘がいた
(…外からでも聞こえるほどの目覚ましの大音量で起きないなんてまったく困った方ですわ)
そう思いつつ大音量の発信源の部屋へと向かって行った
ジリジリジリジリジリ ピンポーン ジリジリジピンポーンリジリジリ
(…やはり反応無しですわ)
部屋のチャイムを鳴らすも室内からは物音もせずチャイムの音は目覚ましの大音量の波に揉み消されて行った
(はぁ~…やはりこの方法しかないのですわね)
ため息をつきながら肩からかけているバックに手を入れるとそこから一つの鍵を取り出した
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ジリジリと超大音量の目覚ましの中、俺はうっすらと目を開けた
(もうこんな時間…ん~…まぁいいや~…もうちょっとしてからでいいや…)
ジリジリジリジリジリピンポーンジリジリジリジリジリピンポーンジリジリジリジリジリ…
なんか目覚ましの中に違う音が聞こえた気もするけど気にせず布団をかぶり睡眠の世界へと意識を沈めていく
「やっぱりまだ寝てましたわね~とっとと起きてください!!」
聞きなれた声が聞こえたかと思うとお布団がガバッとはがされ、窓のカーテンも開け放たれた
「ん~まぶしい~…」
突然の眩しさと春先故の肌寒さに目を擦りながら開けると
「やっと起きましたわね」
きれいな芦毛のウマ娘、俺が担当しているメジロマックイーンがいた
「ん~…マックイーン…おはよう」
「もう~おはようじゃないですわ!!どれだけの大音量の目覚まし音を出してますの!」
「だってあれはマックイーンが勝手に置いていった物だろ」
覚えてる限りでは気付いたら枕元にあったっていう記憶しかない
「それはあなたが普通の目覚まし時計ではうんともすんとも起きないからですわ!!私だって毎日起こしにこれる訳ではないのですよ」
「でも、朝練習の時間には間に合ってるぞ?」
「開始時間ギリギリじゃないですの!メジロのウマ娘たるもの、早朝の自主トレーニングを行い、朝練習開始一時間前から始めなくては」
「………やっぱりすごいよなマックイーンって」
「!!////」
俺から出た言葉にマックイーンは少し頬を赤らめる
「な、な、何を言いますの!?!?///」
「いや、すごいなって」
事実、俺の言ったことに冗談はない、朝の弱さは俺自身も自覚している、だからこそそんな早い時間から頑張るマックイーンのことは本当にすごいと思っている
「俺も、もっと頑張らないとな…」
「////…トレーナー」
「でも………朝だけはほんとにダメなんだ!!…」
朝はほんとに無理…正直枕元で車のクラクションを鳴らされようが爆弾が爆発しようが起きれる気がしない…
「とはいえ、私もあなたが頑張っていることは重々承知しておりますわ、毎日遅くまでトレーニングに付き合ってくださったり、昼、夜の美味しい食事を用意してくださったりっと」
「いきなりそんな事言われちゃうと照れるな~」
「ですが!それでも朝の弱さは流石に度が過ぎてます、私達はまだデビューしたて、あなたにはメジロのウマ娘のトレーナーであることへの自覚を…」
キュウゥゥゥゥゥゥゥ~
「ひゃぁ!?////」
腹の虫がなってしまったマックイーン、その顔は先ほど以上に真っ赤になっていた
「…マックイーン…朝ごはんは?」
早朝早くから自主トレーニングをしてたってことは
「え…えっと…その…今日はいつもより遅く起きてしまい、慌てて自主トレーニングに出たものでして…」
「つまり、食べてないと」
「…はい」
「朝ご飯はバナナ一本いいから食べろっていったろ~まあいいか~俺もまだ食べてないし」
ベットから起き上がり体を伸ばすと俺は台所へ向かった
「マックイーン、紅茶と緑茶どっち飲む?」
「ん~でしたら緑茶にしますわ」
「はいよ~」
急須に茶葉を入れてその上からお湯を注ぎ少し馴染ませたあとマックイーン用のマグカップに注いだ。
このマグカップも気付いたら家に置いてあった物で綺麗な花柄をしている。家にマックイーンが来た時に良く使っていたためマックイーン専用になっている
ちなみに俺はこのマグカップに一度も口を付けたことはない
よく分からない独り言を心の中で言いつつ俺はいつも使ってる赤茶色のマグカップに注ぎ、とりあえず二つを持ってマックイーンの元へ向かった
「マックイーン~とりあえずお茶な~」
「ありがとうございますわ」
マックイーンは俺がお茶を淹れている間何かの雑誌を読んでたようだ
「なに読んでるの?」
「こ、これですわ」
「ふーんどれどれ…」
マックイーンのことだからレースの本を読んでるのかな~と思ったら〈今季オススメスイーツ特集〉と書かれた雑誌だった
「………」
「………///」
マックイーンはまたも顔を赤らめている
「…今度の休み食べに行くか♪♪」
「い、いいのですの?食べてしまっても?」
「俺も食べたいと思っていたし、それに好きな物我慢してたら出る力も出ないだろ」
「…そうですわね♪♪」
「よし、今週の休みの予定も決まったし、朝ご飯は何にするか?」
「私は何でもいいですわ」
「ん~何でもって一番困るやつだな~」
「ん~しいて言うのでしたら時間もないですし早く食べられて早めに消化できる物でしょうか」
「今ある材料で早く食べられそうな物…そうだお茶漬けとかどうだ?」
「お茶漬け、なんですのそれ?」
「マックイーン、食べたこと無いのか?」
「えぇ初めて聞きますわ」
「よおーし、待ってな!美味しいお茶漬け直ぐに用意してやるからな~!!」
そう言って俺はマックイーンに初めてのお茶漬けを食べさせるために台所へ向かった
◇◆◇◆◇◆◇
台所へ意気揚々と向かうトレーナーの背中を眺めながらマックイーンはさっき言われた言葉を思い出す
「好きな物我慢してたら出る力も出ないだろ」
あの言葉はトレーナーがいつも口癖の様に私に行ってくれる言葉…でも…だからこそ私はこの言葉に救われましたわ………
あの時、私達がまだ出会ったばかりの頃私が食事制限をし過ぎて倒れてしまいそれでも続けようとした時…
「これ見てくれないか?」
「これは…トレーナーさんのノートですわよね」
そこには沢山のメニューが書かれていた。どれもどれも脂肪になりづらく、栄養価も高いそれに
「…!スイーツ、食べて良いですの?」
そこにはスイーツのことも書かれていた
「もちろん、だって好きなんだろスイーツ、好きな物我慢してたら出る力も出ないだろ」
その言葉に初めての私が心撃たれたのはその時だった
「!!…あ、あのこのノート一週間ほど貸していただけませんか?そして一週間後、また私の走りを見てください!」
「ああっ楽しみにしてるよメジロマックイーン♪♪」
あの献立表を元に食事をして一週間後…彼に見せた時の走りは私自身としても最高の物だった、そして彼を私の正式なトレーナーとした帰り道…
「あの…トレーナー、どうしてあそこまで私のことを気づかっていたのですの?」
「ん~…単純に辛そうにしてるのを見てられなかったって所かな」
「あら、そんな単純な理由でしたの!!」
「単純で悪いか~、まっ理由はともかくどうだった献立表?」
「とても素晴らしい物でしたわ♪♪あそこまで緻密に計算され尽くしているとはまさか思いませんでしたわ、あんなに食べても良いなんてほんとに驚きの一週間でしたわ♪♪」
「それにスイーツも食べられたしな♪」
「ほんとでしたわ、まさか減量中にスイーツを食べられるとは思いませんでしたわ♪♪」
「なっ行った通りだろ?好きな物、我慢しちゃいけないって」
「そうでしたわね…♪♪」
「好きな事をしたり好きな物を食ったりした後は必ず良い調子なって良い結果になる、俺はそう思ってる、実際そうだったろ?」
確かにスイーツを我慢していた時と違って食べていた時の方が格段に走りの調子が良かった
「えぇそこに関してはその通りだと思いますわ」
この調子だったらきっと…悲願を達成することができますわ…!!
「そういえば聞いてなかったけどメジロマックイーンは夢とか目標はあるの?」
「もちろんです、私は勝利を義務付けられたメジロのウマ娘、私の目標は天皇賞の連覇ですわ!!」
そう…それが私にかけられた使命…
「そうか~それがメジロマックイーンの夢か~」
そう言って貴方は私の方を振り向き
「俺が聞きたいのはメジロのメジロマックイーンの使命じゃなくて、ウマ娘のマックイーンとしての夢を知りたいんだ」
「えっ…!!」
私の…夢…!?………それはもちろん天皇賞連覇…そう…それは私の使命………!!…
もし私が天皇賞を制覇し、使命をはたしたあと………私にはいったい何が…残っていますの………
今まで一切考えたことのなかったこと
………………私の夢ってなんなのですの?
「おーい大丈夫か~?」
「んんっ…ごめんなさい………私には夢と言える夢がありません………」
「………」
「ずっと使命の事ばかり考えていました…ですが初めて気づきました…もし…天皇賞連覇をはたせても、はたせずともその先の事………考えたこともありませんでしたわ…初めてですわ…使命という言葉がこれ程空しいなんて…でもこれははたさなくていけないんです!…これはメジロに生まれた物の義務でも在るんです…」
「そうか…ならその使命をはたしつつ、マックイーンの夢を探そうぜ!!」
「えっ!!」
◆◇◆◇◆◇◆
「マックイーン!!」
「ひゃああああっ!?ど、どうしたのですのトレーナー」
ぼーっとしていたマックイーンに声をかけるとすごいびっくりしたマックイーンの声が帰ってきた
「わるい、何か重要な考え事でもしてたか?」
「い、いえただ今度のお休みにどのスイーツを食べようかと考えていただけですわ…え、えぇと、トレーナー何のご用ですの?」
「ああっ下の流しの戸棚の壺を出して欲しくてな入れたは良いんだが重くて仕方なくてな」
「えぇ、それくらいの事お安いご用ですわ」
マックイーンは俺のいる台所に来て流しの戸棚を開けた
「この茶色い壺ですの?」
「それそれ、ちょっと出してくれないか?」
「わかりましたわ…そーれっと………んんっ!!思ったより重たいですわこれ!!」
そう言いながらもマックイーンは壺を普通に持ち上げていた
「ここですわよね?」
「そこでいいよ~足元気をつけろよ~」
ドゴッ
「ふぅ~いったい何が入ってますのこれ?」
「蓋開けてみ、そうすりゃわかるさ」
マックイーンが蓋を開けて見ると
「何ですのこれ!?お野菜がなんだか黄土色の物の中に沈んでいますが、でもこのどこか嗅いだ事のある匂いこれはいったいなんなのですの?」
「これはぬか漬けって言うんだ」
「えっ!これぬか漬けですの!?」
「おっ、ぬか漬けは知ってるのか」
「それくらい知ってます!ですがお皿に乗る前の姿は初めて見ましたわ、これトレーナーが作ったのです?」
「いや、これは、ばーちゃんが送って来たやつさ、嬉しいんだけどいつも多いんだよね~量が…」
ぬか漬けからキュウリとニンジンを引き抜き、軽く洗っていったんまな板の上に置く
「さーて、時間もないしちゃっちゃと作るか」
ニンジンとキュウリのぬか漬けをそれぞれ一口サイズに輪切りにし、小皿にもる
「これも用意しないと朝は始まんないな」
上の戸棚からばーちゃん特性の梅干しを一つづつ取り出しぬか漬けの小皿にのせておく
「………」
「えっと…なんで後ろからじーっと見てるんだ?」
「ほんとトレーナーの包丁捌きは素早いと思いまして」
「あははは、これぐらい少し練習すればマックイーンだってすぐできるようになるさ」
「私もできるのですの!?この包丁捌きを」
「もちろん♪♪こんど包丁の使い方教えてやるよ」
そう言うとマックイーンはとっても嬉しそうな表情をしていた
「さーて、メインの製作だ!!!」
少し大きめなお茶碗二つにご飯をよそる
その上に刻み海苔をご飯が軽く隠れる位まぶす
さらにその上にシャケフレークをスプーン一杯分のせ
刻んだ長ネギと細ネギを少々まぶし
最後に淹れた緑茶を外側からかければ
「特性お茶漬けセットの完成」
完成したお茶漬けと漬物をマックイーンと一緒にテーブルへ運んでいく
「マックイーン、箸とスプーンどっち使う?」
「ん~…なんだか箸では食べずらそうですしスプーンにしますわ」
「はいよー」
マックイーンにスプーンとフォークを渡し冷蔵庫からヨーグルトを二つ出して並べて座り
「いただきます!」
「いただきますわ♪」
「モグモグ…このお漬物美味しいですわ♪♪」
「だろー、家のばーちゃんの漬物は世界一美味いからな」
「このお茶漬けはどう食べればいいのですの?」
「ズズズズッ」
「!?ト、トレーナー!!なんてはしたない食べ方をしていますの!!」
「いや、食べ方を実践してみたまでだが…」
「わ、私にはそんなはしたない食べ方できませんわ!!」
「ならカレーとかシチューみたいに一緒にすくって食べれば良いのさ」
「そうしますわ…モグモグ………ん~海苔の風味に鮭の味に緑茶の味が口いっぱいに広がりますわ~ネギもしゃきしゃきも素晴らしいですわ♪♪」
「気に入ってくれて良かった~マックイーンの美味しそうに食べてる姿見ると作ったかいがあったよ」
「~~!!!!」
見ると何かに悶えるマックイーンがいた
「んんっ?そんなに照れるか普通?」
「ケホケホ…違いますわ!この…梅干しが少々………いえ、物凄く酸っぱくて悶えているのです」
「そうか~?慣れりゃ良い刺激だし目も覚めるぞ~♪♪」
「た、確かに目はとても覚めますけども、これがトレーナーのお婆様の味ですのね」
「そうさ~自慢のばあちゃんさ♪♪」
◇◆◇◆◇◆◇
マックイーンとの朝食を終え、歯磨きと着替えを済ませ部屋を出た
「トレーナー」
「んんっ?どうした」
「改めてごちそうさまでしたわ、朝からあのような美味しい朝食をいただいて♪♪」
「別にこれくらい普通さ、それよりちゃんと朝ごはん食えよな」
「それくらいわかっておりますわ、ただ今回は食べる時間がなくてあなたのご厚意に甘えてしまっただけですわ」
「そんな事言ってほぼ毎日来ている事については?」
「そ、それは気のせいですわ!!」
「ん~…まっそう言う事にしとくか♪」
「あの………トレーナー…」
「ん~…どうした」
マックイーンの声が少し変わった
「私はまだ私自身の夢を見つけられていません、ですが必ず見つけて見せますわ!!」
「そうか~なら俺も頑張って支えないとな」
「デビュー戦をはたし改めて私は誓いますわ、私は自身のかけられた使命も、そしてその先の私自身の夢を見つけて見せますわ」
そう言うとマックイーンは俺に拳を付き出した
マックイーンの覚悟の目…あの時見たのと同じ目だ
◆◇◆◇◆◇◆
あの夕暮れの帰り道…
「えっ…!!夢を見つけるって…」
「だって夢は誰かから与えられる物じゃなくて自分で見つけなきゃ駄目だからな、だからマックイーン、お前は好きな事をしろ」
「好きな………事ですの?」
「そうさ♪♪好きな事し、好きな物を食え、そうすりゃ夢はおのずと見つかるものさ、だから俺はそれを支えてやる、だから見つけようぜ夢!」
「………ウフフフ…あなたみたいな変わったトレーナー初めて見ましたわ」
「変わってるは俺にとっちゃ誉め言葉さ」
「では私も誓いますわ」
目を一度つぶったマックイーンはそして俺の目をみて
「私は必ず使命をはたし、そして私自身の夢も見つけ叶えてみせますわ、だからトレーナー…最後まで二人三脚で頑張って行きますわよ!!」
そう言うとマックイーンは俺の拳を付き出した
「ああ、俺も支える、マックイーンの使命も夢も支えてやる、もちろんその先もな!!一心同体頑張っていくぞ」
マックイーンの拳に俺も拳を合わせる
「頑張っていきますわよトレーナー♪♪」
「おう、好きな物我慢せず頑張って行こうぜ!」
夕日の空の中、俺とマックイーンが初めて夢を誓ったのはこのときだった
◇◆◇◆◇◆◇
マックイーンの覚悟の目と付きだされた拳
答えはもちろんきまっている
「あぁ俺もマックイーンが夢を見つけてそれを叶えてその先まで支える、だからお前のしたいことにとことん付き合ってやるさ」
マックイーンの付きだされた拳に自分拳を合わせる
「一心同体」
「二人三脚ですわ」
二人で笑みを交わしそんなにたってはいないがあの日の誓いを再確認し俺達は歩みなおした
「あぁぁぁぁ!!!」
「ん~!!どうしたそんな大声出して!?」
「今日の朝練はライアンやドーベル達とやる約束をしてましたのですの!!」
時間を確認すると朝練の時間まであと少しであった
「走りますわよトレーナー」
「本気で走られたら追い付けないぞ?」
「この程度の距離なら小走りで十分ですわ」
「はいよ、さあ行くか」
小走りながらも確かな足取りでトレセン学園へ向かう二人
「今日の昼は次は何食べたい?」
「お昼はサンドイッチがいいですわみんなで食べられますもの」
「そうするか~」
「楽しみにしてますわ、トレーナー♪♪」
お読みいただきありがとうございます
これからもゆっくりですが頑張っていきたいと思いますのでどうかご期待くださいませです
ちなみに執筆した現在、マックイーンのうまぴょいまだ見れてません…絶対にみたいです!!
マックイーン達に食べて欲しい料理等ありましたらリクエストお願いです