個性『タイムブースター』 作:スネーカー
さて、僕が酸欠やら疲労やら空腹で倒れた時点で、お母さんや祖父と伯父に個性が発現した事が知られた、自分達の個性の弱点と同様らしい。
お母さんは、僕の個性が自分と同じ物で露骨にがっかりして祖父と伯父さんに叱られていて、個性が母の1秒を100倍にするという物より、字面だけは強い1秒を1000倍にする個性だと知り露骨に喜んで、また祖父と伯父に叱られていた。
な~んとかなく、お母さんの
折角、僕を産んでくれたお母さんをサ……ゲホゲホ……アレな人と思うのはウン、辛いから一先ず脇に置いておく。
それでだよ僕の個性は、燃費は最悪で使うと直ぐに疲労する、お腹はあっという間に空く。しかも、時間が千分の一になる事で空気は粘性を持ち、呼吸はろくに出来ない、空気は粘性を持っているから摩擦熱も無視できない程ある。更に、空気が粘性を持つくらいだ水中や雨や雪の日には使えない。ちょっと違うけど、昔のアニメで超加速の能力者が天候操作の能力者に、雨で体中を穴だらけにされてたのを思い出して怖くて使えないよ。
それで、お母さんにどうすればいいのか聞いたら……
「大丈夫、大丈夫。個性は筋肉と一緒で、使えば使うほど鍛えられるしそのうち燃費も空腹もマシになってくるよ!対策も簡単でね、体力を鍛えたら燃費も気にならなくなるし、空腹もそういう個性の人ように小さなサイズで超高カロリーのヤツがあるよクソみたいな味だけど」
成程、筋肉と一緒なのか~でも、まともに動けないのはなぁ。
それに、物理には疎いんだけど空気の摩擦熱で凄く熱いのがなぁ。
呼吸も碌にできないのも問題だし……
「あ~私の10倍余計に、物理が立ちはだかるのかぁ。でも、大丈夫大丈夫。使ってるうちに摩擦熱は慣れるし、物理現象は筋トレしてたら振り切れる振り切れる。筋トレで大体解決できる♪」
成程、お母さんはどう見ても筋肉が付いているような体型には見えないけど、漫画とかアニメでよく見る細身なのに何故か筋力がヤバい人だ。
「まぁ、筋トレは様子を見てから始めるとして、まずは体力から造らないとね。小型酸素ボンベは貸してあげるから個性使いまくってね。そうすると、個性鍛えられて、体力も鍛えられて、摩擦熱に対する耐性も出来て、あの不味いヤツにも慣れる事ができる。一石四鳥の合理的なトレーニングだよ。かぁ~私も、子供の頃から気付いてたらなぁ~もっと強くなれたのになぁ。ちーちゃん羨ましいなぁ!」
ヒェッ……
僕は別に、英雄志願しているわけじゃないし、好き好んで危ない所に突き進もうという気は毛頭無い!
そんな、訳で僕は平々凡々な一般市民を目指します。というか、何故この人は幼稚園児に嬉々として拷問かと思うような訓練を勧めてくるんだ?
やんわりと、僕は一般市民がいいです!って言ったんだよ。
「うんうん、一般市民ね。争いごとから離れたいんだ。でもね、私達みたいな強い個性持ちは敵の方からやって来るから、自衛の為にも個性を使いこなせるようになってヒーロー活動認可資格免許を取得しないと大変だよ。実際に私も、高卒の頃からオール・フォー・ワンって言う個性の倉庫みたいな敵にストーキング染みた事されてたし、世代を重ねる毎に個性はぶっ飛んだ物になってきてるからどんな敵に襲われてもいいように備えなきゃ!」
強固姓同士は引かれ合うとでも言いたいのかな? でも、確かに敵から狙われるかもしれない、だってほらこの人元なんちゃらランキング2位だったらしいし、多分凄いヒーローだったんだろう。だからだろうけど怖いもの知らずな敵がお母さんを狙うかも知れないし、僕も狙われる可能性が十分ある。
そう考えると、自衛の手段は必須に思えてくるし、お母さんの顔が表情こそ変わって無いけど、ヒーローになれって圧を感じるんだよなぁ。
まぁ、でも確かにテレビを見る限り敵が暴れているのは日常茶飯事だし……やだ、僕の産まれた世界ってもしかしなくても世紀末だったりする?
だとしたら、本当に自衛手段を確立しないといけないかも知れない。
だから、渋々ヒーロー資格取得を目指す事に同意する僕であった。
多分、次から所々キンクリします。