イタリア王国召喚   作:イブ_ib

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4話

 現在フィルアデス大陸における戦況はあまりイタリアにとっていいものとは言えなかった。

 

 前世界に比べて極度に広大な大地に未整地の通路、追いつかない補給にゲリラの襲撃と戦線はなかなか前進しなかった。

 隣接するリーム王国に参戦するように要求するもミリシアルの介入の報を聞き『我々はイタリアを支持するが参戦はしない』と返事が返ってきた。

 

「芋引きやがったな」

 

 ムッソリーニは悪態をつきながら地図を眺める。

 

「ミリシアルの介入宣言以降属領は皇国側に協力的だし、周辺国は鳴りを潜めてやがる。そんなにミリシアル帝国とやらがこわいのか。

 いいかパールネウスを落とせ、皇帝さえ何とかすればどうとにもなる」

 

 

 翌日未明フィルアデス帝国は大規模侵攻を開始したが、この頃には皇国軍は輸入した旧式のミリシアル、ムー製の兵器を配備しており、大半の兵が植民地兵でほぼそのままマスケットを使用していたフィルアデス帝国は敗退した。

 

 

「何をしている‼あんな奴らも殺せんのか‼もう良い! 爆撃で皇帝ごと殺せ‼」

 

 

 翌日よりパールネウスへイタリア航空隊が定期的な空爆を開始するも、皇帝は既にアルーニへ移っており全くの無駄骨であった。

 

 

 ◇◆◇◆ 

 第一魔導艦隊旗艦カレドヴルフ

 艦隊司令官のレッタル・カウランは海を見据えながら物思いにふけっていた。

 

「艦長はどうしてこの艦隊が鎮圧に駆り出されたかわかるか?」

 

「それは……第一魔導艦隊が担当区域だからではないのですか?」

 

「それもある、だがたかが第三文明圏の都市の砲撃にここまでの大艦隊が必要かね」

 

「それは、まぁ」

 

「トリュニトロンは支持上げの為に一隻で事足りる作戦でこの大艦隊を動かしたのだ」

 

 ミリシアル官僚の中では今「魔帝の事はのちの世代が何とかしてくれる、自分たちは自分の事だけ心配すればよい」等という後任せ主義ともいえる空気が蔓延していた。

 

「だから貴重な戦力を政権維持のために出せるんだ」

 

 カウランは現政権に不満たらたらであったが軍人は命令を忠実に遂行しなければならない。

 不満をあらかた吐き出した後、苦笑しながら艦長の入れた紅茶を嗜んだ。

 

 海の中から見られているとも知らずに。

 

 

 ◆◇◆◆◇◆

 

「ドゥーチェ、潜水艦よりマール王国沖にて

 ミリシアル国旗を掲げた艦隊を発見したとの報告が入りました」

 

「ほう、狙いはどこだ?」

 

「ミリシアルは確実にエストシラントを攻撃するでしょう、航空母艦は存在せず砲艦のみなので

 艦砲射撃、その後上陸するものと思われます」

 

「うむ、我が艦隊は確かアワン王国に向かっているのではなかったか?」

 

「はい、ですからアルタラス基地の航空隊で魚雷での攻撃を行いたいと思います魚雷での攻撃は戦列艦で実践済みなので問題ないでしょう」

 

「うむ、分かった出撃を許可しよう。世界最強だかしらんが

 イタリアの前では無力であるという事を知らしめねば」

 

 そしてミリシアル艦隊がアルタラス沖に到達した旨を潜水艦が報告後、アルタラス基地からSM.79凡そ20機が飛び立った。

 

 

 

 

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