ジョルノとチノが、出会ってから、4年が経とうとしていた。
ジョルノは19歳。
チノは高校三年生の18歳になっていた。
二人は海と夜景が見える、オシャレなレストランに居た。
「おいしいですか?」
「はいっ!」
他愛もない話をしながら、
食事を勧めていき、チノの前には、イチゴのケーキが、
ジョルノの前には、チョコレートケーキが、
スイーツプレートに置かれていた。
チノの頬が、緩やかになっているところに、
ジョルノが、気づくのだった。
ジョルノは、チノの前で優しい笑みを浮かべていた。
「チノ」
「ど、どうしましたか?」
「チノに贈りたいものがあって…」
「私にですか…?」
ジョルノは緊張した気持ちで、
チノの右手を取ると、そこには、小さなケースがあった。
ジョルノはチノに、小さなケースを渡すのだった。
「こ、これは…?」
「開けてみてください」
「…!!」
チノが小さなケースの中を開けると、
その中には、結婚指輪があった。
レディースリングの中央にはダイヤモンドと
ブルーのジルコニアが、控えめに輝いており、
メタリックブルーのコーディングによって、
可愛らしくデザインされている。
シンプルなデザインが印象的だ。
「似合ってます」
「ジョルノさん…なんで…」
「チノ、僕と結婚してください!」
「えっ…えええええっ!?」
「…」
チノは非常に驚く様子を見せるものの、
まさか、ジョルノから、プロポーズされるとは、
思いもよらなかっただろう。
4年前の告白の時から、チノは、
ずっと、ジョルノを追い求めていた。
遠回りすることも、傷つくことも、苦しい時も、
悲しい時も、それ以上の幸福を、
彼の傍で感じてきた。
それは、今も変わる事はない。
これからも、チノはジョルノの傍にいるのだ。
支えて続けたいと思うのだった。
彼の傍にずっといたいのだった。
片時も離れる事も無く。
ずっと、願っていて、望んでいた、夢が今、叶うのだ。
「今からじゃなくてもいいですよ、
チノが高校を卒業したら、僕と結婚してくれませんか?」
「…はいっ!」
「ありがとう…」
この世で、最も追い求めていたものが、ようやく、手に入る。
それは、他に変えることも出来ない、確かな愛が、
ジョルノとチノとの間に、育まれていた。
そして、チノが高校を卒業して、就職をしようとする目前、
チノはジョルノが、どれだけ稼いでいるかを見て、
衝撃を受けるのだった。
「…!?!?!?!?!?」
「チノ、大丈夫ですか?」
「ご、ごめんなさい、見たことがない額なので…」
「結婚したら、半分、チノのモノですよ?」
「そ、そんな大金いりません!
というか、本当にお金なんですか?
ただ、数字が並んでいるじゃないですか?
ドッキリとかじゃないですよね?」
(混乱させてしまったな…)
チノは、このお金が本当であることを知り、
遂に倒れてしまうのだった…
「チノ!大丈夫ですか?」
「ちょっと、休ませてください…」
「わかりました」
この後、チノは寝込むのだった。
ジョルノはチノに、優しく布団を被せて、
ラビットハウスを後にした。
金銭面に一切問題が無かったのか、
結婚式場選びを、いざしようとすると、
だいぶ、時間がかかったらしい。
ジョルノはサンマルコ寺院で貸切る提案をしたが、
アドベンティスト教会でもいいと、考えたが、
チノが両方とも、却下した。
その後、海が見える教会が良いと提案して、
サントリーニ島にある、
海の見える教会で式を挙げることになった。
そして、まもなく、ジョルノとチノの結婚式が、
刻一刻と迫るのだった。