ナランチャの奇妙な青春   作:アッシュクフォルダー

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第五部 第十五話 ジョルノとチノの結婚式

遂にこの日を迎え、

今日は、ジョルノとチノの結婚式だった。

 

会場には、大勢の人で溢れかえっていた。

 

ナランチャとミスタが、

ジョルノの忘れ物を届けに行くため、

ジョルノを探すのだった。

 

「おい!ここじゃねーのか?」

 

「おーい!ジョルノ!」

 

「寝ているし」

 

「ったく、主役が指輪を忘れるなんてな…」

 

「んじゃ、この指輪、置いていくか」

 

「そうだな」

 

そこには、キレイな新郎のスーツ姿のジョルノが、

椅子に座りながら、机に頭を置いて、寝ていた。

ジョルノは夢を見ていた。

 

ジョルノの夢の中には…

見たことがある、二人の男が立っていた。

 

(…!ブチャラティ!アバッキオ!)

 

(ジョルノ)

 

(ジョルノ…)

 

(二人とも、どうして、ここに?)

 

(神様に頼んでもらって、天国から、

俺とアバッキオを、

ジョルノの夢の中に、居させてもらっているんだ。

今日は、本当にめでたい日だな)

 

(そうですね)

 

(にしても、ジョルノ。オメェが結婚か…

まぁ…いいんじゃねーのか?)

 

(俺もアバッキオも、ジョルノの結婚を祝福する。

俺とアバッキオは、これからも、

天国から、ジョルノ達を見守って、

幸せになれるように、祈っているぜ)

 

(ありがとう、ブチャラティ)

 

(じゃあな、邪魔して、悪かったな、ジョルノ)

 

(そんなことありませんよ、アバッキオ、

僕も二人に祝福されて、嬉しい気持ちです)

 

(そうか…)

 

 

すると、ジョルノが目を覚ました。

 

「あ、ジョルノ!結婚指輪忘れているぜ!」

 

「ナランチャ、ミスタ、届けてくれたんですね!

ありがとうございます」

 

「…実はよ!もう一人、ジョルノを祝福してくれる人がいるぜ?」

 

「誰ですか?」

 

「ほら!フーゴも、来なってば!」

 

「僕は別に…行きたく…なかったのに…」

 

ジョルノは、フーゴまで、来てくれることに、

驚きの表情を見せるのだった!

 

「フーゴ!どうしてここに!」

 

「祝いに来たんだよ、ナランチャが、どうしてもって言うから」

 

「ありがとうございます、フーゴ、

あっ、みんなに、伝えたいことがあるんだ」

 

「なんだ?」

 

「実は夢の中で、ブチャラティとアバッキオに、

出会ったんだ」

 

「マジかよ!何て話していたんだ!?」

 

「僕のことを祝福してくれるみたいですよ」

 

「そっか、よかったな」

 

「向こうで、トリッシュが、待っていますよ」

 

「トリッシュまで、参加しているんですか?」

 

「そうだぜ!入り口で待っているから、

早く、会いに行こうぜ!」

 

こうして、ジョルノは、ナランチャとミスタに連れていかれて、

フーゴと一緒に、トリッシュと再会するのだった。

 

 

 

一方、新婦にチノの部屋には、

父親のタカヒロと一緒に会話をしていた。

 

「チノ、結婚おめでとう」

 

「ありがとうございます、お父さん」

 

チノは、身長が伸びて、胸も少しだけ大きくなり、

大人びた顔立ちになっていた。

 

「チノ、お姫様みたいだね」

 

「ありがとうございます…」

 

と、ウェディングドレス姿のチノが、

真っ赤な顔で、照れ出していた。

 

「お母さんは、どんな、結婚式をしていたんですか?」

 

「そうだな…すっごくキレイだった、この世で一番」

 

「幸せだった?」

 

「うん、とっても、世界で二番目に」

 

「じゃあ、一番は?」

 

「そうだな…チノが生まれた時かな?」

 

父の言葉に、チノは感動の涙を流した。

心から愛した父、愛情を注いでくれた父、

ずっと傍にいて、今まで、自分を育ててくれた父、

もう、自分は、そんな父の傍を離れていくのだった。

 

「お父さん、ありがとう、私のお父さんになってくれて…」

 

「…何にもしてあげられなくて、ごめんなぁ…

ありがとう、チノ、俺の娘になってくれて」

 

彼女は美しい輝きだった。

例えば、流れ星は、一瞬激しい光を放ち、

燃え尽きてしまうような星で、その輝きを、

その手に収められるなら、

きっと、方法や手段は、選んでいられないだろう。

 

そして、迎える、運命の時間。

ゆっくりと、教会の扉が開けられていく、

真っ白なレースが鈴のように揺れて、

シルクにロングトレーンが優雅なプリンセスタイプの

ドレスに身を包んだ、チノに、ジョルノは目を張った。

 

両手で花束を持つ、チノ、

その隣には、彼女の父のタカヒロもいる。

 

顔には、柔らかいベールが、かけられている。

 

美しい…その一言だけだった。

 

いつもよりも、ゆっくりの目の速度で、

歩くチノの姿に、皆は一目惚れするのだった。

 

そっと、ジョルノへと歩み寄った、

彼女はベール越しに、美しい顔立ちを、

ジョルノに見せるのだった。

 

ジョルノもまた、美しいチノの姿に、目を焼き付けるのだった。

 

 

やがて、神父からの言葉が告げられるのだった。

 

「新郎、ジョルノ・ジョバァーナ。

貴方は、香風智乃を妻として、

健やかなるときも 病めるときも 喜びのときも

悲しみのときも 富めるときも 貧しいときも

これを愛し 敬い 慰め遣え 共に助け合い

その命ある限り 真心を尽くすことを誓いますか?」

 

「誓います」

 

「新婦、香風智乃、

貴女は、ジョルノ・ジョバァーナを夫として、

健やかなるときも 病めるときも 喜びのときも

悲しみのときも 富めるときも 貧しいときも

これを愛し 敬い 慰め遣え 共に助け合い

その命ある限り 真心を尽くすことを誓いますか?」

 

「はい、誓います」

 

「それでは、誓いのキスを」

 

そっと、ベールがあげられて、

名前は、この世で最も愛する者からの口づけを享受した。

 

ジョルノとチノは、感じるのだった。

 

きっと、お互いに、この瞬間を待ち続けていたと。

生まれた時から、ずっと。

 

 

ナランチャとミスタ、ココアにリゼ、

そして、フーゴとトリッシュ、

アンジェリカとシーラに祝福された。

 

チノは小さなウエディングケーキをジョルノの元へと、

持っていくと、そのまま、あーんと、食べさせた。

 

まさに、幸せな瞬間だった。

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