笑顔の君は俺を導く   作:ネク

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 今回はまりなさん編です

 では、どうぞ!!


初恋との出会いと過去

「えっと……次は先輩との出会いについてだよね」

「懐かしいね。あの時だよね」

「あの時? 」

「今から話すよ。」

 

 そうして俺は話し始めた。

 

 

*****

 

 俺と先輩が出会ったのは俺が高校性の時……オープンキャンパスでの出来事だった。

 

「ここが……執事育成を請け負っている大学なのか。だがこんな普通の大学で行えるのか? 」

 

 そんな不安を感じながら俺は大学内へと入った。周りの雰囲気はなんというか……穏やかではなくお祭りと表現した方が面白そうだ。

 

「君!! 私が案内してあげようか? 」

「えっと……貴方は? 」

「私は月島まりな。この大学の三年生だよ!! 」

 

 そう言って先輩は俺の手を引き大学内を案内し始めた。だがその時に感じたのは……

 

(先輩の手って……あったかいな……)

 

と思った。

 

 そして、一通り案内されてから俺達は食堂に向かい食事を食べていた。

 

「聞きそびれてたけど、君の名前を教えてくれる? 」

「そうですね……俺は有栖川条といいます。」

「条君ね。君はどうしてここの大学のオープンキャンパスに? 」

「それは……自分が執事をしているからですよ」

 

 俺は正直に話した。この話をすると大半の人は俺をこき使おうとしてくる。その理由のほとんどが「執事だから」という安直な理由だからだ。

 

「確かに、うちの大学だと執事関係のこともやってるからね。」

「ええ、それが決め手です。」

「そうなんだ。」

 

 どうして俺は初対面のしかも今後会えるかどうかわからない人にこんな話をしてしまったんだ……そんなモヤモヤが残りながら俺は大学を後にした。

 

 

****

 

 そして一年たち俺はその大学に合格した。学科は執事科という事でどのようなことを学ぶのかわくわくしていた。しかし……そこに教室に入った後のオリエンテーションでこの執事科はとんでもない場所だと理解した。

 

「執事科の皆様には四年生の付き人として行動を共にしてもらいます。執事ですので四年生のいう事は素直に聞くように。たとえ……犯罪行為でもですよ。」

 

 俺はそれを聞いた時怒りを抑えることが出来なかった。

 

「ふざけるな……執事は小間使いの道具じゃねぇ……人間だ!! 」

「執事とはお世話をするもの。なのでいくらでも変わりはいるのです。今すぐ退学にしてもいいのですよ。」

「クッ……」

 

 俺は流石にこの場で問題を起こすのは良くないと思いその場に座り四年生からの選定という儀式があった。次々と選ばれていく中俺は残った。あの教師が仕組んだかのように

 

「ケッ……結局はこうなるのか」

 

 そう思った時

「条君!! ここに入学したんだね!! 」

「先輩!! 」

 

 まさか月島先輩と再会するなんてな……

 

「月島さんも早く選びなさい。」

「わかりました。では条君を選びます!! 」

「え」

 

 俺も驚いたがそれよりもあの教師が一番驚いていた。

 

「ど……どうして彼を……」

「だって面白いからです。」

 

 そんな理由で俺はこの学校内では先輩の執事として過ごしていくこととなった。そこからは先輩の就活や卒論のお手伝いをしながら先輩が卒業した。

 

「さて、来年はどうするか……」

 

 そんなことを考えていた時からだ。フェリシアからの暴行が激しくなっていった。ボロボロになっている俺をあの教師は笑っていた。ざまぁ見ろといわんばかりに……その時に俺は決めた。あの教師をここから追い出し、フェリシアの執事をやめることを。

 

「俺は道具じゃねぇってことを教えてやる……」

 

 先輩もお仕事を頑張っている中俺だってやってやる……その決意を固めて俺はまずあの教師を追い出すことを考えた。そのために取った行動はたった一つ

 

「学校全体にあのクソババアの悪行を晒しますか」

 

 そこから俺はわざとあいつの部下となり情報を集めていった。俺が退学だろうが知ったこっちゃねぇ。そしてある程度の情報が集まりあいつの授業かつ様々な先生が見ている目の前であいつを貶めることにした

 

「条、早くしなさい」

「はい。先生」

 

 そしてUSBをパソコンにつけて授業が始まりしばらくたつといきなり大きな音が鳴り始めた。そしてスクリーンの映像が変化していく……その映像は俺達執事科をいじめるクソババアと校長の姿を映し出した。

 

「こ……これは」

「何している!! 早く止めろ!! 」

 

 先生たちが止めようとするもできるわけがない。だってもうそのパソコンは俺の支配下にあるからな。

 

「ざまぁないですね。先生方。」

「貴様……」

「言いましたよね、執事は道具じゃない人だって。」

「それが何よ……」

「お前らは俺達執事科のやつらを何だと思っている!! 本気でなりたい奴らの夢を壊すんじゃねぇ!! 」

「分かっているの、貴方退学よ!! 」

「別にいいけど? ここにいて腐るよりいなくなる方が楽だしね。」

 

 その後のオチとして俺は無事退学となり、校長とクソババアは逮捕されたよ。そして執事科の生徒たちは自分たちで道を切り開いていくそうだ

 

****

 

「これが先輩との出会いと、俺が退学した理由です。」

「……」

 

 俺が話を終えると皆暗くなっていた。そして……先輩にビンタされた。

 

「せ……先輩? 」

「どうしてそこまでして……自分を犠牲にするの!!」

「何でって……あの時の俺は復讐に囚われてましたから……死ねばもろともってやつです。」

「それでも君が傷つく必要はない!!」

「先輩……」

 

 そうか……あの時は皆を頼るより一人で進むことを選んでたのか。それに気が付けないなんて……

 

「俺は馬鹿だな。」

 

 そうぽつりとつぶやいた。その後は皆に誤り今回の休憩の際のお金をすべて支払った。

 

「条。」

「こころちゃん? どうしたの? 」

「貴方を絶対に笑顔にしてみせるわ!! 」

「何それ」

 

 俺の場所はここにある。それを守ってみせる!!

 




 以上第10話でした。落ちが打ちきりみたいですがまだまだ続きますよ。条の過去について話してみたかったので今回ここにまとめてしまいました。また、まりなさんの卒業の件ですが夏卒業という形をとる大学があるのでそれを利用しました。次回は...条の趣味でも書いてみましょうかね。

 それじゃ、また次回!!
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