笑顔の君は俺を導く   作:ネク

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 まず、約二カ月待たせてしまい申し訳ございません。私用が沢山あり執筆に時間をかけることが少なくなってしまいこのようになりました。

 では、どうぞ


ある夏のメモリアル(上)

  この出来事は俺……有栖川条がこの夏体験した不思議な彼女との出会いと別れの物語。

 

 夏休みが始まったある日俺はいつものように執事業務をこなしていた。最初に比べればだいぶ慣れてきた感じはする。体感ではあるものの信頼関係というものはよきものになっていると思う。そんなある日こころちゃんの提案で海に行くことになった。この時は知らなかった。あの出来事は仕組まれていたことだったなんて。

 

「しかしこころちゃん。まさか25人全員を連れてくるなんて考えたね」

「その方が楽しいもの!! 」

 

 そういうわけで25人を乗せた船は弦巻家が所有する一つの別荘へと向かっていた。船の中はにぎやかというか楽しそうな声と少しあきれている声がする。よくある修学旅行とかである生徒と先生と同じ感じだ。

 

「全く……どうしてこうなるのかしら」

「白鷺さんも苦労してそうですね」

 

 苦労人同士感じることもあるんだろうと考えていると黒服さんに呼ばれて俺は執事業務に取り掛かった。といっても調理補助や掃除などを行っていた。

 

 しばらく船旅を楽しみ俺達は別荘についてそれぞれの準備があるからという事で部屋に入っていった。あたり一面は海と砂浜が広がっており、反対には森が広がっている。本当に無人島に来た感覚と同じである。

 

「ん?」

 

 俺は森の方から何か視線を感じたような気がした。野生動物ならこころちゃん達に危害を加えないように少し絞めておくぐらいはしておかないとな。そう思い俺は別荘を出て辺りを見回す。その視線はなくなっていることを確認した後ビーチパラソルや日焼け止め、ビーチボールといった道具を準備して待機していた。

 

「条~」

 

 こころちゃんの声が聞こえ振り返ると全員水着姿だったので目のやり場に困っていた。

 

「どうしたのかしら? 顔が赤いわよ? 」

「目のやり場に困るというか……」

「ほほう~モカちゃん達の水着姿にドキッとしちゃったんですか~」

 

 モカちゃんが確信をついてくる。あらやだこの子意外と策士? 

「そ……そんなわけないだろ。ただ目のやり場に困っただけだ。日焼け止めとかはそこにおいてあるものを使ってくれ。俺以外にも黒服さん達もいるから日焼け止め関連はそっちに頼む」

「どうしてかしら? 」

「いや……色々アウトでしょ……」

 

 俺の言葉を聞いてピンときた奴らも多かったらしくそのままビーチパラソルへと向かっていく。それにつられて他の皆もそっちに向かっていく。

 

「全く、貴方が本当に彼女たちに日焼け止めを塗るのかと思いましたよ」

「流石にモラルはわきまえています。今から少し森を見てきます。野生動物とかの被害のこともあるかもですので」

 

 そう言って俺は森の方面へと向かった。あたりには野生動物はいなかったがなぜかそこにはツリーハウスがあった。

 

「何でここに? 昔こころちゃんが建てたのか? 」

 

 そんなことを考えているとそこに女の子がいるのが分かった。遠目でわかりにくいが外国人? のような感じがする。俺はその子に話を聞くためにツリーハウスの階段を上っていく。音に気が付いたのかその子も俺に反応を見せる。第一印象は機械のような感じが少しした。なぜなんだ……? どうしてそう感じるんだ。

 

「えっと君は? 」

「……」

 

 無口なのかな? まあ無理に聞いて嫌がられるよりましか。

 

「俺は有栖川条。よろしくね」

「有栖川……条」

 

 その子はなぜか俺の名前を呼んだ。何でだと考えているとその子は俺に抱き着いてきた。

 

「え……ど、どうしたの? 」

「やっと会えた……条。今度こそ約束を果たせる」

「約束? 」

「うん、約束!! 」

 

 急にこの子元気になったな。でも約束って……と考えているとその子はツリーハウスに入りそこにあった写真と手紙を見せてくれた。写真には俺の父さん、母さんそして幼い俺が写っている。しかも家の前であったが俺にはこんな写真を撮られた記憶はない。そして手紙の内容はよく小さな子が言う大きくなったら結婚しようという口約束的なものだった。そこに書かれている名前は”ありすがわ じょう”と”かんざき さくら”という名前だ。

 

「君の名前は神崎 桜さんでいいの?」

「うん!! ほんと久しぶりだねジョー君」

 

 この子は俺のことを覚えている。でも俺は覚えていない。人違いの可能性もあるがもしかしたらあの時に……あり得るかもしれないな。

 

「神崎さん。俺は砂浜に戻るよ」

「私もついてく!! 」

 

 そうして俺達は戻ったがその後お説教を思いっきりくらった。うん分かってたよね。

 




以上第十二話でした。大学における卒論を描いていたり就活を行っていたりして精神的にも不安定になっているときがありました。本来楽しく書く小説もこのような状態で書いてしまうと自分としても楽しくなかったりしたので一時的ではありますが休みをいただいてました。今はある程度直ってきている状態なのでできる限り毎週投稿ができるように頑張っていきたいと思います。これからもこんな感じになるかもしれませんが応援してくださるとありがたいです
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