笑顔の君は俺を導く   作:ネク

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 お久しぶりです。元々本パートは3部構成を考えていたのですが書いているうちにめんどいので2部構成に変更しました。ではどうぞ


ある夏のメモリアル(下)

「あの……なんで俺砂浜の上で正座をしているんでしょうか?」

「貴方が私達の知らない女性を連れてきたからです!!」

 

 俺は神崎さんを連れてみんなのいる砂浜に戻ってきた。そして俺は桜について説明をしようとした矢先今の状況に至るわけである。

 

「いやいや、俺だってよくわかっていないのが事実なんです。いきなり幼い時に会っているなんて言われてもはいそうですかってならないでしょ。」

「それとこれとは話は別です!!全く貴方って人は……」

「条、あの人とどんな関係なの?」

「俺もよく覚えてないんだ。神崎さん曰く幼い時に会ってるらしいけど……」

「ジョー君とは幼い時に会ってるんだ。はいこの写真が証明だよ。」

 

 そう言って神崎さんはこころちゃん達に写真を見せた。反応は様々であり俺はものすごく恥ずかしい思いをした。

 

「この時結婚の約束もしたもんね。」

 

 その話をした瞬間場が凍り俺を見る目が変化しました。あ……終わった。

 

「余罪が出てきましたね。条さん。」

「条、説明してくれるかしら。」

「俺は何も覚えてないんだ!!」

 

 そんな悲痛の叫び声が砂浜中に響き渡りましたとさ。

 

 その日の夜、神崎さんもこの旅行に参加することになり一緒に夕飯を食べることになった。俺は黒服さんと協力して準備に取り掛かっていた。

「これってここでいいですか?」

「ここでいいですよ。それより条さん。」

「何でしょうか?」

「神崎様についてお調べしたのですが……」

「ですが?」

「情報が一切出てきませんでした。」

「一切出てこない?」

「ええ。経歴ならまだしも住所や戸籍すら出てこないのです。」

「何者かが裏で工作しているか……」

「かもですね。」

「もう少し調べてみます。」

「俺の方でも確認してみます。」

 

 当面の俺達の目標は神崎さんについて調べることになった。俺も気になるし何より黒服さんが言っていた戸籍や住所すら出てこないことについては疑問を覚えていた。だが……そんな疑問は次の日にあっさり解決してしまった。

 

「そういえばあのツリーハウスはいつからあの島に?」

「分からないわ。それよりそのツリーハウスに行ってみたいわ。」

「分かったよ、こころちゃん。」

 

 そして次の日俺とこころちゃん、香澄ちゃん、美咲ちゃんそして神崎さんの四人で昨日のツリーハウスに向かった。俺達はそれぞれ探索をしているとこころちゃんがある部屋を見つけた。

「こんな部屋昨日はなかったのに……」

 

 そうして俺達はその部屋へと進んでいく。その奥には機械がたくさん置かれていた。そしてその中には……

 

「ロボット……なのか?」

「条さん!!あれ!!」

 

 美咲が指を指した機械の中にいたのは……今ここにいる神崎さんと同じ”モノ”がいた。

「神崎さん……君は?」

「私はね、有栖川家を守るために作られたロボットなの。でもジョー君が小学校の時に全部この島に保管されたの。来るべき時に備えてね」

「来るべき時?」

「ええ。それはね……ジョー君とフェリシアの関係が消えた時に私が君を支えるはずだったの。」

「だった?」

「今のジョー君には弦巻さんがいる。本当はその場所私だったんだよ。」

「なら、一緒に守ればいいじゃない!!」

「え?」

「桜も条と一緒がいいでしょ?なら一緒にいるのが一番だわ!!」

 

 こころちゃんは本当にとんでもないことを言う。でも俺はそれに救われたんだ。

 

「一緒に来てくれるか……神崎さん。いや桜。」

「ええ。」

 

 俺達は桜の正体についてこうもあっさり判明したのに驚いてはいるがこれはまだ序章であることを俺達は知らない。そしてそれを知らぬまま俺達の旅行は終わりをつげた。

 

 

【殺せ……君が憎むべきものを……】

 

 俺は夜中に目が覚めてしまった。弦巻家に戻ってきてからずっとこの状態が続いている。そして俺は声に導かれながら外へと向かう。さあ、楽しい”狩り”の時間だ。

『殺してやる……俺からすべてを奪ったもの達……』

 

 そうして俺は今日も闇夜をかけていく。

 




というわけであの夏のメモリアル編は終了となります。そして最後はやけに不吉な文でしたね。これがどうなっていくのかお楽しみに。
今回は就活の息抜き程度に書いたものですのであまり読みやすい分ではないかもしれませんが読んでくださると感謝カンゲキ雨嵐でございます。
それでは次回「青薔薇の殺人鬼」編でお会いいたしましょう
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