笑顔の君は俺を導く   作:ネク

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大変長らくお待たせしました。ある程度落ち着きが出てきたので今回執筆しました。


依頼

『何の用だ』

「貴方に依頼を申し込みますわ。”弦巻こころ”を殺してほしいのですわ。」

『俺は女を殺す趣味はない。そういう依頼なら俺は……』

「”彼”を絶望させることができるのですよ。彼女を殺すことで。それはあなたにとっても良いことではなくて?」

 

 こいつ……まあいいか乗ってやるよ。”彼”を絶望させることは俺にとっても良いことだ。

 

『特別だ。今回はその依頼引き受けよう。』

 

 そう言って俺は電話を切る。さあ、標的を探すとするか。

 

 先程のサイレンと学校の放送により近くで殺人事件が起きていることは明らかになった。学校側としては部活等を中止して生徒達を家に帰すのが先決だと判断し集団下校という形でそれぞれ帰路につく中、私達はまだ学校に残っている。”彼”が来る気がして。そう考えていると校門の方から

 

「こころちゃん、迎えに来たよ。」

 

 優しそうな声が聞こえた。聞こえた方向に目をやるとそこには有栖川さんがいた。

 

「条!!今行くわね!!」

 

 弦巻さんは嬉しそうに彼に駆け寄るが何かおかしい。ここ最近は見かけなかったという彼が今日になってしかも学校で再会する……この嫌な予感は何かしら。

 

「松原さん、奥沢さん。念のためではありますが弦巻さんのその……黒服?の方に連絡を回しておいてください。」

「どうしてなの?紗夜ちゃん。」

「なぜか分からないのですが……いやな予感がして。」

「私も賛成ね。いくら何でも不自然すぎるわ。」

「千聖ちゃんまで……」

「正直アタシもなんですよね。ここは連絡を回しておきます。」

 

 奥沢さんはすぐ連絡を回して有栖川さんを見張ってもらうことにしました。

 

「私達も後を追いましょう。」

 

 私達もすぐに彼らを追いかけました。

 

「最近物騒なこと多いけど大丈夫か?」

「ええ!!皆がいるから大丈夫よ。でも……」

「でも?」

「最近条がいないことが多くて心配だわ。」

「……大丈夫。今は仕事が立て込んでるだけだから。」

 

 そう言って俺は”標的”に向けて笑顔を見せる。こいつ……これだけ親しいとは聞いていなかったな。

 

「条。目どうしたのかしら?」

「目?」

「片方が……金色よ。普通は黒なのに」

「これはカラーコンタクトって言ってそれを付けて目の色を変えてるんだ。」

 

 こいつ意外と鋭いな。そう考えていると後ろから足音が聞こえその場に振り向くと黒服の人達と何人かの女の子がいた。

 

「お久しぶりです。有栖川さん。」

「ああ。久しぶり。」

「ところで……私達の名前は覚えていますでしょうか?」

「名前?千聖に美咲に花音そして紗夜だろ?」

「弦巻さん今すぐ有栖川さんから離れてください!!」

 

 何!?こいつまさか……

「貴方は呼び捨てで私たちを呼ぶことがないんですよ。この偽物!!」

「待ってくれ、俺が偽物!?」

「ええ。いい加減認めたらどうかしら!?」

 

 こいつら……だがまあいいか。

『クックック……良く分かったな。だが一つお前たちは勘違いをしている。』

「勘違い?」

『それは……俺は”有栖川条”本人ってことだよ。』

「どういうこと……」

『正確に言えば今はこいつの肉体を奪っているに過ぎない。俺の名は……”アルベルト・ジョーカー”』

「ジョーカー……まさか!!」

『まさか君たちの中に俺の依頼主と会っている人物がいるとはね。驚いたよ。』

「依頼主?」

「そこまでにしてくれませんか?ジョーカー。」

 

 すると後ろから、女性の声が聞こえてくる。

「貴方達と会うのは初めてですわね。私はフェリシア・ハービット。彼に”弦巻さん”の殺人を依頼したものですわ。」

 




今回の話は、こころを殺害してほしいという依頼をしたフェリシアと条君もといジョーカーの正体判明までを書きました。
リハビリ感覚で書きましたので稚拙な部分は多く目立つかもしれませんが、読んでくださるとありがたいです。
それではまた次回お会いいたしましょう
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