では、どうぞ!!
彩と話していたら放課後になり生徒たちが下校していく姿を俺達は屋上から眺めていた。すると屋上の扉が開きこころちゃんとは違ったが髪色が同じ人が入ってきた。この人は確か…
「彩ちゃん、授業さぼったわね」
「う…千聖ちゃん…ごめんなさい…」
「全く、仕事が終わってから学校に向かったのに…あら?貴方はここの生徒じゃないわね。」
まあ、男がいたらそうなるよな。
「俺は有栖川条、こころちゃんの新しい執事です。」
「そうなのね、私は白鷺千聖。」
「名前は知っております。確かパスパレのベース担当でしたよね。元お嬢がファンでしたので」
「そうなのね。よろしくお願いします。条さん。」
そう言って俺達は挨拶を交わした。そして俺はこころちゃんを探そうとしたのだが…
「どこに行くんですか?有栖川さん」
「げ…氷川さん…」
一番見つかりたくない人に見つかっちまった…
「俺は今からこころちゃんを探しに行くんだよ。チャイムもなったから終わったんだろ?」
「そうですか。弦巻さんはもう来てますよ。」
そういうとこころちゃんはやってきた。
「条~」
「良かった、こころちゃん。」
「おなかすいたわ!!条のクッキー食べたいわ!!」
「分かったよ、帰ったら作るから。」
そう言って帰ろうとしたら彩に肩をつかまれた。何で!?
「ジョーカー君、ホントに執事なの?」
「あ…彩?どうしたんだ?」
「今のやり取り付き合ってる彼氏彼女と同じだよ!!」
そういうと確かにな…と思ってしまい顔を赤くしてしまった。
「い、いや…俺は執事だからそんな付き合うとか…」
なんて言い訳してごまかしたが、こりゃどうするべきか…
「はぁ…仕方ないな。氷川さん調理室みたいなところある?」
「家庭科室ならありますが…まさか」
「面倒だからそこでクッキーと紅茶とか作る!!アフタヌーンティーやるぞ!!」
そう言って俺達は家庭科室に向かった。その時にお昼に出会ったポピパのメンバーも合流してきた。
「さて…作りますか。」
そうして俺はクッキーの作成に入る。人数と大きさ等を考えてみると個数としては一人6個として考えると…54個と考えていたが…
「条君!!クッキー作るってホント!!」
「はぐみちゃん!?」
「こんにちは、条さん。」
「花音ちゃんも!?てことは…」
「そう言うわけですよ。」
「美咲ちゃんもか……」
しまった、人数が増えるのは想定外だ…ここから巻き返すには18個作らないといけないな。なら…
「味変だな。」
元々プレーンで考えていたが半分をチョコに変更するとするか。そうして俺は調理を進めていく。
「ねぇねぇ、こころんは条さんとどこで出会ったの?」
「はぐみの家よ!!」
「うん!!最初はぐみの家の目の前で倒れたから心配したんだよ…」
「え…倒れる…」
「うん、その後こころんの家で教えてくれたんだ。仕えていた家をやめて放浪としてたって。」
私たちは初めてその話を聞いて驚きました。まさか有栖川さんが放浪としていたなんて…それに別の所で執事をしていた…まさか、あの人なんじゃ…
「何話してたのかは置いといて、ほらクッキーと紅茶だ。」
俺は出来上がった紅茶とクッキーを皆に渡す。うん…アールグレイのいい匂いだ。
「「いただきまーす!!」」
「どうぞ」
皆美味しそうに食べてくれるから作った価値があるってもんよ。すると黒髪でおしとやかそうな人が入ってきた。
「あ…あの」
「白金さん。」
「皆さん、何してるんですか?」
「えっと、初めまして。俺は有栖川条、こころちゃんの執事で今クッキーと紅茶を作りアフタヌーンティーをしておりました。」
「そ、そうなんですね…私は白金燐子…です。せ、生徒会長です。」
「失礼いたしました。生徒会長様。」
俺は勝手に使ったことも兼ねて白金さんに謝罪した。
「い、いえ…気にしないでください。」
そうして白金さんも一緒に軽めのアフタヌーンティーを楽しんだ。
「前の時には考えられなかったな…」
「条さん?」
「何でもないよ。」
今はこの時を楽しむしかない…アイツが来るかもしれないって悪寒がするが気のせいだよな?
「見つけましたわよ…」
ついに条のいる町までやってきましたわ。なんとしても探して取り戻してあげますわ…
「考えるだけでも楽しみですわ…」
以上第五話でした。元お嬢も乗り込んできました。もしかしたら次回には遭遇もあるかも!?
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それではまた次回お会いしましょう