昨日、こころちゃん達の学校に向かうという別の仕事をこなしたので今日は休暇という事で、一度訪れてみたかった商店街へと向かった。
「一度来たが……本格的な意味で来たことがなかったから色々見て回るとするか」
そうして俺は見て回ることにした。しかし、にぎやかだな……いつみても元気が絶えないというかなんというか楽しい雰囲気だな。
「しかし、飲食店ばっかりだな……どこに行こうか迷うな。」
うーん、最近だと色々なものを食べているからな……軽く済ませるものの方がいいな。喫茶店があればいいが……
「ここは、羽沢珈琲店? 」
珈琲店という事は落ち着いた雰囲気で休めるだろうな。そう思い俺は店に入っていった。
「いらっしゃいませ!! カウンター席でも大丈夫でしょうか? 」
「ええ、構いませんよ。」
俺はこの店の店員でもある女の子に連れられカウンター席へと案内された。その後メニューを一通り見た後俺は先ほどの子を呼んでケーキセットを頼んだ。しばらくたち運ばれてきたケーキを一口食べる。その後コーヒーをいただく。
「美味しい。ケーキの甘さとコーヒーの苦さがベストマッチを引き出してる。」
「ありがとうございます。」
俺は思ったことを口にしてしまい、恥ずかしい思いをした。その後薄い銀髪の女の子が俺のところにやってきた。
「お兄さん、つぐを口説いてた~? 」
「口説く? そんなことしてないよ。それにつぐって誰だい? 」
「つぐはさっき話してた店員さんだよ~」
成程、はたから見たらそう見えちゃうのも仕方ないか。なのでしっかりと撤回するとしようか。
「俺はあくまでも感想を言っただけだからね。でも誤解を生ませてしまったのはごめん。」
「怒ってないよ~。あたしは青葉モカ。よろしくね~」
「俺は有栖川条。今はこころちゃんのところで執事をやってるよ。」
その後モカちゃんと話していていると今度はピンク色の髪の毛をした女の子がやってきた。
「あの、初めまして!! 上原ひまりって言います。もしよかったら連絡先をいただいてもいいですか!? 」
「き、急だね……いいよ。俺で良ければ。」
「もう、ひーちゃんジョー君はモカちゃんの彼氏なんだからさ」
「モカちゃん!! 」
「そうなんですか? 」
「違うよ!! 俺は誰とも付き合ったりしてないからね!! 」
何を突然言い出すんだこの子は……そのせいで周りの視線がやばいよ……何人か殺し屋の目だよ!!
「あのさ。」
「今度はなんだ!? 」
「モカが迷惑かけてごめん。」
何か言われるのかと身構えてみたが謝られた。思いのほか赤メッシュの子は礼儀正しいんだな。
「気にしないで。俺が原因でもあるんだからさ……改めて、俺は有栖川条。よろしく。」
「美竹蘭。」
「宇田川巴だ。よろしくな、条さん。」
「ああ。ところで君たちは友達なのかな?」
俺は気になったことを聞く。
「友達じゃなくて幼なじみ。」
「成程。」
幼なじみか。俺にはそんなものがないから羨ましいな。
「アタシたちもバンドやってるんだ!! 」
「君達も? 凄いバンドブームなのかな? 」
「五人でこれからも活動できるようにってことで始めたんです!! リーダーは私ですよ!! 」
「そうなのか……俺はてっきり蘭かと思ったよ。」
「ひどい!! 」
少し笑いが生まれたのも功を奏したのかさっきの殺伐とした雰囲気はなくなっていた。
「それで、名前はなんて言うんだい? 」
「Aftergrow」
「アフターグロウ……夕焼けかい? 」
「そうです!! 良く分かりましたね」
「これでも執事だからな。そういうのには触れておくのさ。」
その後俺達は和気あいあいと話し合い俺は帰ろうとしたとき珈琲店の扉が開いた。
「いらっしゃいませ。」
「見つけましたわよ……ジョーカー。」
俺は聞きなれた声を聴いて後ろに振り向く。そんな……なんでお前がここにいる。ここからかなりの距離があいているはずだぞ……
「ジョー君? 」
「気安くジョーカーを呼ばないでくださいます? 」
「あんた誰なの? いきなり来て偉そうに」
「私はフェリシア・ハービット。そこのジョーカーは私の執事ですわ。」
「違う!! 俺はあんたの執事じゃねぇ……弦巻こころの執事だ!! 」
「いつまでそんなこと言っているのかしら? さあ、早く戻ってきなさ……」
俺は差し伸べられた手を弾く。
「改めてこの場で言わせて貰う……俺はお前とは縁を切る!! 」
以上第六話でした。ついに元お嬢であるフェリシアが来ました。この名前の組み合わせは分かる人には分かると思います。
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それでは次回お楽しみに