陰キャトレーナーの逃避行   作:blue ponta

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連続投稿だゴラァ!!
ダイヤキタサンのシリーズ、色々な方に評価して頂き、ありがとうございます。
まったり更新していくと思いますので、よろしくお願いします。

誤字脱字あればご指摘よろしくお願いします。


episode1 逃走開始

無事何事もなく家に舞い戻った俺はとてつもない開放感に包まれていた。

「それでは…トレセン学園退職を祝って、カンパーイwww」

コンビニで買ってきた缶ビールを開けて1人虚しく乾杯する。

時刻は午前3時。こんな時間から飲み出すのはマズイかと思ったが、どうせ明日は予定がない。

缶ビール片手に見逃していた今期の注目アニメを視聴する。

あぁ…幸せだ…

毎日毎日、遅くまで仕事したあと明日のために直ぐに寝るような規則正しい生活なぞ、俺には合うはずがないんだよなぁ…

 

そうこうしているうちに夜も更けていき、いつの間にか俺は眠りに落ちていた。

 

 

 

 

 

…ゆっくりと目を覚ます。時計を見ると、午前11時を指していた。

なんて気持ちのいい朝だ。顔を洗うと、弾むような足取りでコーヒーを入れて菓子パンを食べ始める。

さぁーて、今日はどうしよっかなー。大学は一応単位は取れてるしなぁ。新しいバイト、探さなきゃかなぁ…

親に無事辞めたことをメールで送信した後、何気なくテレビをつける。

「神童トレーナー、まさかの辞職!

ウマ娘界隈に大きな打撃か!?」

…ウッソだろお前wwwwバカじゃねぇのww

まさかテレビで俺のことが出るとは思っていなかった。

雑誌にこれまでちょくちょく載ったことはあったが、テレビは初めてだ。

すると、ウマ娘がインタビューを受けるシーンが流れる。

「トレーナーがいなくなってしまってボク、ホントーに寂しいです…」

トウカイテイオーだ。この娘も担当したウマ娘の1人である。

てかなんでこんな特集組まれんだよ!俺特に何もしてないだろ!

トウカイテイオーは今泣き出しそうな表情でインタビューを受けていた。

ウーン…こんな少女を泣かせるなんてやっぱり罪悪感があるなぁ…

複雑な気分で答える様子を見ていると、「最後に」とレポーターが質問をした。

「もし、あなたのトレーナーさんがこの放送を見ていたとしたら、伝えたいことはありますか?」

おうおう、見てるぜーっ!さて、どんなこと言うんだろうと聞く準備をする。

「トレーナーにはホントーに戻ってきて欲しいです…ボクをここまで成長させてくれたから……だから……」

 

「今すぐ迎えにいくよ、トレーナー?」

 

…さてと。

久しぶりに遠出するか!

 

 

 

ggってみると、朝からトレセン学園は大混乱で理事長は俺が出した退職届を見るや否や、ビリビリに破り捨ててしまったらしい。

まぁ、届を出した時点でこっちの勝ちなんだよなぁ。

電車を何本か乗り継いで、久しぶりに大きな街に来た。ここに来た理由として、

1つ。生活に必要な物を買い直すこと。

2つ。新しいバイト先を見つけること。

3つ。逃げること。(最重要)

恐らく、今俺の家はウマ娘達に占拠されているはずだ。

帰った瞬間ウマ娘達に捕まり、トレセン学園に監禁されることは目に見えているので新しいバイト先を見つけるまでネットカフェやらを使うことになるかもな…

かと言って油断してはならない。ウマ娘達は俺を血眼になって捜索しているはずだ。その上、ウマ娘達には富豪の家系の娘もいる。金を武器に俺を見つけようともしてくるだろう。

気を引き締めて、力強く1歩踏み出したところーー

 

「見つけたぞ、トレーナー君。」

…出鼻をくじかれるということはこんなにも気分が落ち込むことなんだなぁと実感した。

 

 

声の主は品行方正、冷静沈着な現学園生徒会長、シンボリルドルフだ。

これは…誰が見ても分かる。明らかに怒っている。

「君に問いただしたいことは山ほどあるが…先ずはなぜ君が退職届を出したのか、理由を聞かせてもらおうか?」

成程、これはよくある運命の分かれ道というやつであろうか。

下手な答えを言ったら終了だ。学園へと強制送還される。

その場で思いついた嘘をいかにも本当のようにして答える。

「実はな…俺はとある団体から圧力を受けられてトレーナーを辞めざるを得なかったんだ…」

ルドルフの耳がぴくりと動く。

やったか?

「そうか、じゃあ私と共に学園に凱旋するとしよう。」

??????

「いや、なんで?」

思わず聞き返してしまうと、溜め息をひとつついて

「トレーナー君が圧力を受けるわけがなかろう?そんなことがあれば理事長や生徒会に話が伝わっているはずだ。」

普通に嘘がバレてしまった。迂闊だったか…

「学園の皆が君を待っている。君にはまだやることがあるんだ。」

ルドルフが俺の腕を掴んで力をかけてくる。人間はウマ娘の力には勝てるはずもない。

「さぁ……一緒に戻ろうか……?」

目が笑ってないぞ…これはまずいと判断した俺は一瞬の隙を見計らって逃げ出した。

 

 

 

「やはり逃げてしまったか。手荒な手段だが、そっちがそうなら私もそうさせて貰うぞ…?」

『永遠なる皇帝』は彼を捉えて駆け出した。

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