飼っている猫が最近臭うんですよね。お風呂入れなきゃかなぁ?
連日の雨とニュースでドンヨリとした気分が続きますが、元気だしていきましょう!
誤字脱字あればご指摘よろしくお願いします。
まさか、本当に来るとは思ってもみなかった。
来るとしても、もっと時間が掛かると思っていたからだ。
スズカの握っていた手が反射的に離される。
ちらりと握られていた部分を一瞥すると、薄らと赤みを帯びていた。
「ボク、トレーナーに感謝してるんだ。ボクが苦しい時にいつも近くに居てくれたから……だから…
っておっと、スズカもいたんだね?」
重くなっていた空気が更に張り詰めたように感じた。
まとわりつく様な風が彼女達の髪を揺らす。
「ええ、トレーナーさんを学園に連れて行こうと思って。ウマ娘の皆さんがトレーナーさんを待っているから…」
嘘だ。先程のスズカの目は俺を学園に連れていく様な目ではなかった。まるで独占するような…
「奇遇だね♪ボクもトレーナーを迎えに来たところなんだ。」
テイオーがこちらへとゆっくり歩みを進めていく。その歩きは「帝王」と呼ぶに相応しいオーラを放っていた。
\( ˆoˆ )/オワッタ
この状況から逃げられる訳が無い。我が逃避行、一遍の悔いなし…
手を広げ、観念したように目を瞑り投降の意を示す。
「えへへっ♪やっと気づいてくれた、トレーナー?ボク、ずっとアピールしてたのになぁ…好きだってこと。なのに、トレーナー全然気づいてないフリして…、ずっとガマンしてたんだよ?トレーナーがホントーに楽しそうに他の娘とお喋りしてて…いつの間にかトレーナーのことしか考えられなくなって…。でも、今夢が叶ったんだ♪これからずっと一緒にいられると思うとワクワクが止まらないよっ!…これからいっぱいトレーナーのこと『お世話』してあげるからね…?」
淀んだ目をしたテイオーは何処から取りだしたのか、
黒く光る……そう「手錠」を取りだした。
「これ随分と便利そうだなぁって思ってたんだよね、ボク。だってずっと一緒にいられるしお互いに逃げることなんてできないでしょ?これからたっくさん辛いことがあってもその苦しみを半分ずっこできるもんねっ♪」
手錠の一方をテイオー自身の手に付けたと思うと、彼女は目に見えぬ速さでスタートダッシュを切った。
………その瞬間目の前に影が現れた。
「…どうして邪魔するのかな、スズカ?」
「テイオーちゃん、今とても危険だから。」
…ポケットからキュンです(嘘)
ナイスゥ!俺を守ってくれるのか…!
スズカは先程の様子とは打って変わって俺を守ってくれていた。
「へぇ。そっちがそうなら力ずくで行かせてもらうよ?」
「望むところだよ…?」
これからバチバチ繰り広げるのかーと思いながら、そろそろかなと1歩退いて後方を見る。
ブォォォォン!ブォン!ブォォォォン!
けたたましいエンジンを響かせながら「そいつ」がやってきた。
「こんなところまでバイクで来る馬鹿お前しか居ないわ!」
「とりあえず早く乗れ!」
一言交わすと彼女らがこっちへとかける瞬間にバイクに乗って掴まった。
「行くぞ!」
アクセル全開で発進し、彼女達に別れを告げる。
「お元気で!アデューwww」
「あっぶねぇ…お前もうちょっと早く来いや!」
「ごめんて、道が混んでたんだよ」
「嘘つけ!」
こいつは俺の高校生時代の唯一の友人だ。ややおバカな面もあるが、困った時に助けてくれる良い奴である。
「いやぁ、トレーナー様は罪深いおひとですな!年端もいかぬ少女をあんなふうにするだなんて…」
「うるせぇよ、俺だって好きでやってた訳じゃねーんだ」
「…まぁ!危機一髪ってところだな!」
何故こいつに助けられたかというとこいつがたまたま通りかかった訳ではなく、俺が呼んだからである。
路地裏に着いて一息着いた時、ウマ娘に襲われた時用のショートカットアプリを作っていた。そして、サイレンススズカがやってきた時にそれを作動させて危機一髪のところで回避したという訳である。
まぁ、友人を呼んだところですぐに来られる訳でもないし備えあれば憂いなし的な感じで作っていたのだが、それが幸をなしたと言うわけだ。
「そんで、これからどこ行くんだ?」
ヘルメット越しに友人に話しかける。
「お前、どうせ家戻れないだろ?だったら俺の家に行くしかないじゃねーかよ?」
「ああ、そうか…ってなんで俺が家に戻れないって知ってるんだよ?」
「そりゃあ、だってニュースにもなってるんだからな」
ええ…(困惑)
「もう逃げられちゃったじゃないか!どうしてくれるんだよっ!?」
「まさか、お友達さんが来るとは予想外だったね…」
「せっかくいい所までいってたのに……ボクたちにはあのお友達はちょっと『邪魔』かな?」
「まぁ、発信機付けているし…後追おうか?」
共に2人は駆け出した。