今日、調査兵団は壁外調査へと赴いていた。
調査兵団。簡単に言うと壁の外の調査だったりをする兵団である。壁の外に出るため死亡率は他の憲兵団や駐屯兵団よりも大幅に多い。なんせ倒すのに30人の人間がいると言われていた巨人に立体機動装置のみで立ち向かうのだ。
その上何の成果も得られてないので世間からの評価は「税金泥棒」。それはそうだ、いくら金を出しても持ってくるのは死体のみ。1回の壁外調査で何人もの調査兵が死ぬのだ。
「くっ、もうここまでか…」
そして今1人の調査兵が命を散らそうとしている。馬は死に、ガスが無くなり、ブレードもない。訓練兵で上位の実力を持つ彼でさえ、倒せた巨人は1匹のみ。彼が2体目に出会ったのは、運悪く奇行種だった。
奇行種は通常の巨人とは異なり特殊な動きをする巨人で、それは高く飛んだり一人の人間に執着して襲ったりなど動きも読みづらい。
彼以外の人間は皆死んだ為標的は彼のみとなった。この状況は即ち死を意味する。
「ぐっあ!離せ!離すんだぁあああああ!」
調査兵の体を巨人の手が掴む。彼は必死に抵抗するがビクともしない。巨人と人では筋力の差が大きすぎるのだ。巨人の手が口に近づいていく。あと3秒もすれば食われるだろう。
「嫌だ!嫌だぁああああああ!」
だがこの世界は残酷だ。彼がどれだけ叫ぼうが巨人はその手を止めない。しかしその瞬間、とんでもないほどの轟音と共に巨人が吹っ飛ばされた。
「なっなんだ!耳がっ!」
キーンという音が鳴る。鼓膜は破れては無さそうだ。
吹っ飛ばされた反動で彼もまた地面に落ちる。気づいた時には巨人は蒸気を上げながら死んでいた。うなじが切られたのだ。
「何が起こったんだ、ここまでの速さで…巨人を…」
「誰がやったんだ…もしかしてリヴァイ兵長か?いや、立体機動の音がしなかった」
周りを見渡すも自分を助けた人物は見当たらない。すると後ろから別の調査兵が馬を走らせてこっちへ来た。
「何があった!お前の方から謎の赤い物体が空へ飛び立って行ったぞ!」
「それが…自分にもわからなくて…。恐らくですがあそこの巨人はその赤い物体が倒したのではないのでしょうか…」
「姿は見ていないのか?」
「はい、気づいた時にはもう…」
「…人類が未だ知らない生物か…、とりあえず撤退の命令が出ている。壁内へ帰るぞ」
その日、ウォールマリアは超大型巨人と鎧の巨人によって破られた。しかしそれと同時に、その赫い生物はシガンシナ区に現れ、巨人を次々と倒していったという。そしてその生物に調査兵団はこう名前をつけた。
名は『バルファルク』。わかってる情報は赫く飛び、その速さは異次元であるということだけだった…。
ーーーー
…ここどこー。なんか朝起きたら草原にいるんですけど。どういうことですか。
えっと…俺の名前…えっ、思い出せないんだけど。なんか記憶が欠けてるような、そんな感じで。
辺りを見渡してもひたすらに草原しかない。木は多少はあるが本当にそれ以外何も無い。あと首の可動域がおかしい気がする。
俺さっきまで自分の部屋で寝てたのに草原にいるのもおかしいし、記憶が欠けてるのもおかしいし…、あっもしかして夢なのかな?でも夢だったらここまで感覚がリアルなのもおかしいし…、とりあえず周りでも歩こっかな。
…あれ?なんかやたらと視線が高いぞ?どういう事だ?それに歩き方も四足歩行だし…、待ってますます分からなくなって来た。それに背中になんか生えてるし…、翼?あれ?俺人間ですよね?あいあむひゅーまん。
でも明らかにおかしい、尻尾は生えてるし…あれ?手が銀色だ。もしかしてもしかするともう人間じゃないの確定してないですか?
おっあっちにあるのは湖じゃないのだろうか。そう思って近づいて湖を覗く。そこに映っていたのは明らかに人ではない顔。詳しく言うとドラゴンの顔だった。
意味がわからない。なんで朝起きたらドラゴンになっているのだろうか。俺は至って普通の男子高校生だったはずだ。そもそもドラゴンって本当にいたんだ。
「とりあえずどうしようか、ていうか今俺が喋ってる言葉も日本語じゃないじゃん!なんで話せるの!?」
だめだ、混乱してきた。とりあえず気持ちを落ち着かせるしかない。深呼吸、1の…あれ?
「なんだあれ?人にしては大きいし…、あれ?こっちに来た。会話できるのかなぁてぎゃあああああ!」
くっ食われた!ガブっていかれたんだけど!ちょっと痛い!どんぐらい痛いかと言うとタンスの角に親指ぶつけたぐらい痛い!
「離せええええええ!」
頭をブンブン降って巨人の首から逃れる。
「とっととととりあえずどうしよう!会話はできなさそうだし…退散だあああああああ!」
とりあえずその場から逃げる…ってあれ?なんだか妙な浮遊感がって
「えぇええええええ!?」
なんか空飛んでるんですけどどゆことおおおおお?
ーーー1時間後
あの後とりあえず森の中に着陸した。とりあえず今の状況を整理しようが。
・朝起きたらドラゴンになっていた。
もう最初の文から謎なんですけど。あとこのドラゴンは自分の感覚的にはジェット機みたいな感じがする。何だよそれ聞いたこともないけど。
簡単に言えば背中からなんかエネルギーを出して空を飛んでる感じ。さっきのは偶然できた。ていうか本能がそうしろって言ってた。
感覚的に最高時速は3600キロ/hな気がする。だいたいしか分からないけど。えっと次は。
・さっきの人みたいな奴は進撃の巨人の巨人
これも意味わからん。でもあの姿は巨人だよね、誰が見てもそう言う。
進撃の巨人。簡単に言うと巨人の蔓延る島に3つ、マリア・ローゼ・シーナとかいう大きな壁があり、そこで壁内人類は暮らしてたんだけどある日壁が破られてそこで主人公のエレンはお母さんのカルラを食べられて巨人絶対殺すマンになるっていう物語です。はい。
正直あんまり見たことがないからわかんないんだよね。なんか訓練兵になったとこまでは見たんだけどそっからはYouTubeの解説とかしか見てないから大まかなものしかストーリが分からない。
逆に地鳴らしとかは知ってる。キャラクターは誰が死ぬかとか、巨人の正体は何だとか。
でも何年にそれが起こるかは分からないし、俺の出現によるイレギュラーもあるかもしれない。
まぁ簡単にまとめるとこんな感じだけど今から何しようか。ていうかドラゴンって何食うの?肉でいい?
こんな時に安価があれば迷わないんだけどもちろんこの世界にそんなものはありません。
まぁとりあえず飛び回るか、試運転も兼ねてね。
ーーー
すっげぇ気持ちいい。なんか音楽とか流したいけどこの世界にそんなものは無い(2回目)。
んっあれは…。
意識を向けた先には今にも食われそうって感じの人間がいた。
「あー、助けた方がいいよね?とっ突撃ぃいいいい!」
あまりにも無策、我が魂はZECTと共にありぃいいいいい!
ドゴオオオオオオオオン!
「やっやったか?」
死亡フラグの塊みたいなことを言ったけどしっかりと巨人は死んでいた。まぁうなじを翼で掻っ切ったからね。
今やって見て思ったけど多分自分のメインウェポンはこの翼だと思う。めっちゃ伸びるしかっこいいし。
…まぁ帰るか…。そういえば元いた場所ってどこだ?
ーーー
やっばい迷った。まぁ縦横無尽に飛び回ってたし仕方ないかな。…あれってもしかしてウォールマリアさんじゃないっすか。ちょっと見てみるか。
ジリジリ…ジャアアアアアアン!
「なっなんだ!ってあれは…」
超大型巨人じゃないですかあああ!もしかして今って原作開始なのかな?あっ壁蹴っ飛ばした。
とっとりあえずどうする。できるだけ人は救った方がいいよね?ベルトルさんは…殺さない方がいいか。戦士には戦士なりの正義があるんだし。でも人は救った方がいいでしょ!
シガンシナ区の上を飛ぶ。とっとりあえず主人公の家は…。あれじゃね?
とりあえずゆっくりと着地する。あっエレンの家じゃなかった。でもとりあえず周りに人は…、いた!
全速力で近づいて後ろから巨人のうなじを翼で掻っ切る。巨人は倒れ伏し蒸気を上げる。人は何とか無事だったようだ。
「なっ何とか間に合った」
次だ、また翼のジェットを起動し、空へ飛び立つ。ってあの巨人もしかして…。
ダイナ巨人じゃん!近くにエレンの家があるってことは…やっば!
超全速力で巨人に近づく。狙うはうなじ、うぉぉおおおおおお!我が魂はZECTと共にありぃいいいいい!
突撃の直前で翼を前に出し、うなじを掻っ切る。そしてそのままエレンの家とは違う家に勢いで突撃する。たっ助かったか?後ろを振り向くとエレンのお母さんは無事だったようだ。怪我はしてるようだがハンネスさんが助けてるから安心だ。あっエレンこっち向いた。手でも振って置こうか。
さて次だ。翼からジェットを発して空を飛ぶ、作業ゲーの開始だ。
あの後めちゃくちゃZECTと共にありした。
ーーー
「ふぅ…だいたい30匹は殺したかな?」
あの後突撃しまくってできる限り殺しまくった。で、ここで問題がでてくる。その名はライナー殺していいか問題。
正直ライナーは殺そうと思えば簡単に殺すことが出来る。雷槍で砕けるならこの翼に砕けないなんて訳が無い。
でもここで殺してしまったら原作が変わる。その後の展開は全く分からなくなってしまう。
この選択が今後の展開で最高になるか最悪になるかは分からない。俺というイレギュラーによって原作とは違う未来に変えることは出来るだろうが、その未来を見ることは出来ない。
壁を破壊させてしまったら口減らしで何人も死ぬ。でもライナーの死によってベルトルが超大型巨人をもう1回発動してくるかもしれないし、マリアが無事だったことによってまたもう一度破ってくるかもしれないし。
今の自分に足りないものは目標だ。自分が望んでいるものを目標にしたい。望んでないものを目標にしてもやる気起きないしね。
「うーん、どうしよっかなぁー。…とりあえず原作キャラ救っておこっかな。」
よし決めた!ベルトルもアルミンもエレンもみんな救っちゃおっか。
そのためにライナーは生きてもらわないと困るから生きて貰う方針で行こっかな。
口減らしで人が死ぬのは避けたいけど何かを捨てることが出来ないなら何も変えられないからね。
その日ウォールマリアは破られた。
オリ主は他人よりは命を軽めに見ています。もちろん人が死ぬのは嫌だけど、それが必要な死ならそっちを優先します。つまりヤバいやつです。
ZECTすると周りの人も巻き込んじゃうかもしれないけどそこはオリ主の技術力がすごいってことにしておいて下さい。ZECTしたかっただけなんです。
感想野菜とかアドバイスとか評価待ってます。ちなみにこの作品書いたあと見直してません。