ホロライブラバーズ トロフィー『悪意は善意に』獲得ルート   作:EVOL2019

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(高校生活が終わったので)初投稿です


Part.47 憎悪

 ・・・・え、あ、マイク入ってた。えー、よし、ここまで来たらやるしかねぇな。

 はぁい!画面の前のみんなぁ!!ホロライブラバーズがはっじまるよぉ!!前回!黒薔薇の連中が不破さんやおかゆん達に襲い掛かったことを知った幽真くん。

 彼らの容赦のない攻撃に精神がすり減り関係がギクシャクしてきました。

 おかゆんとの仲も悪くなるし、迷いは生まれるしの不幸続き、これからどうなるのか先が見えないホロラバ。では、どうぞ!!

 

「幽真・・・おかゆは・・・」

 

>『・・・・』

 

>病院内に戻ってきた俺は、ゆっくりと歩み、椅子に座る。雰囲気の暗かった部屋がより一層と雰囲気が重くなる。誰一人として言葉を発することはなかった。

 

>その空気を破るかのように、部屋の扉が開かれる。

 

>入ってきたのは看護師で、不破さんが起きたという知らせを伝えてきた。ころねはまだ精神が不安定であやめはころねの背中を優しく撫でている。

 

>『俺、不破さんのところに行ってくる』

 

「余はころねの側にいるよ」

 

>『頼んだ』

 

>待合室を出て、不破さんがいる病室へと向かった。病室に入ると、彼はベッドに座っており窓の外を見ていた。入ってきた俺に気づいたのかこちらに顔を向ける。

 

「幽真か・・・」

 

>『あぁ、他のみんなは・・・』

 

「さっき、窓から見えた。状況は悪い方に進んでいるみたいだな」

 

>『・・・・』

 

>つい先ほどのことが脳によぎり、言葉が出てこない。

 

>『なぁ、不破さん。夢ってなんなんだ・・・』

 

「夢か・・・・そうだな。俺は知らん。というか分からん」

 

>予想だにしていなかった返事が返ってきて俯いていた顔を上げた。

 

「なんだ?意外か?言っとくが、他の人に聞いてもそう返ってくると思うぞ。夢ってのはそういうもんなんだよ。」

 

>『じゃあ、なんであんなにおかゆは必死になるんだ・・・』

 

「それはおかゆに聞いてみろ。俺はおかゆじゃないからな。そうだな。お前より少し年上の俺からのアドバイスだ。」

 

「『夢を叶えようとしてる奴を邪魔する権利は誰にもない』。邪魔する奴がいたらぶっ飛ばしてやれ」

 

>『不破さん・・・・』

 

「俺から言えるのはこれくらいだ」

 

>『ありがとう。今やるべきことが何か分かった気がする』

 

「そうか、それなら、行ってこい。やるべきことをやってこい」

 

>俺は席から立つと病室から出ていった。

分からないことをいつまで考えたって分からない。なら、今できることを、やらなければいけないことをやるだけだ

 

 ヨシッ!(現場猫)よし幽真くんの精神状態がさっきより良くなりましたねぇ!これはこれは非常にいい傾向ですよ!

 悩みを抱えたらまともに行動できなくなりますからね、早急に解決してもらいましょう!!

 

「柄にもないこと言ったな・・・・」

 

 病院の表玄関から飛び出して行った幽真を窓から見る。ふと、視界の端に映った写真たてに目が入る。

 その写真たてには、俺と頭からツノが生え、竜の尻尾が生えた青い髪の女が喧嘩している写真が入っていた。

 

「あいつら、俺が寝てる時に来てたのか」

 

 彼女は来ることはないだろうと思っていたのだが、どうやら彼女も柄にはないことをしていたようだ。

 まぁ、おそらく、もう1人の仲間に無理やり連れてこられたのだろう。

 

 ここに来るまでの彼女たちの会話を想像するだけでふっ・・と笑いが漏れる。

 

「頑張れよ、幽真」

 

 やべ、この世界の不破さんもめちゃくちゃいい人やん。頼れる兄感が強いんじゃぁ!!

 不破さんの今後の活躍に期待が高まりますねぇ!!

 是非とも、これから幽真くんと長い付き合いになってほしいものです!

 

「」

 

土砂降りの雨が降る中、行くあてのない僕は重い足取りで公園へと入っていった。

 

頭に浮かぶのはついさっきの出来事。今の今まで僕たちを助けてくれた恩人である幽真に酷いことを言い放ってしまった。僕から手を離した時の幽真の顔が酷く心に響いた。

 

「はぁ・・・はぁ・・・・」

 

数時間前の戦闘の疲れだろうか、頭がぼーっとしてきて、少し息も荒くなっている。それに、寒気も感じる。足元がおぼつかなくなり、意識も遠のきかけ倒れ伏しそうになった時、何者かが駆け寄って抱えられたような気がした。

その人物のぬくもりが冷えきった身体を温めてくれるようで、何処か嗅いだことのある安心できる匂いに支えられた僕はそのまま意識を手放した。

 

 おかゆぅ!?そして、おそらく助けに来たのは我らがヒーロー赤月幽真!!というか、幽真くんであって!!

 

>『おかゆ・・・・』

 

>おかゆの額に濡れて冷えたタオルを置く。あの後、おかゆを探した俺は公園に入っていくおかゆを見つけ、倒れかけたところをなんとか助けることができた。そして、おかゆを背負い、近かった自宅へと連れてきた。

 

>戦闘に続いて問題が押し寄せ、さらには雨風にもさらされた。風邪を引いてもおかしくはない。

現に今、おかゆはうなされている・・・・。

 

>少し部屋から席を外し、キッチンへと向かう。

夕方から何も口にしていないせいか異様に喉が渇く。

 

>冷蔵庫からお茶の入ったピッチャーを取り出してグラスに注ぐ

 

>『・・・・・』

 

>何故、おかゆが苦しまなきゃいけない。

 

>彼女は駅前でおにぎり店を営んでいただけだ。

 

>なのに、何故、彼女はこんな目に合わなきゃいけない。

 

>連中のせいだ。

 

>連中の私利私欲のせいでおかゆが苦しむ。

 

>『俺は・・・・奴らが『憎い』ッ』

 

>そう言葉にした瞬間、手に持っていたグラスが砕け散った。

 

>『なっ・・・・!?』

 

>自身が持っていたグラスが砕け散ったことにたじろぐ。自分の手を見ると、水で濡れている。

 

>『あ・・・がっ!?』

 

>急に頭が痛みだし、立つことすらままにならずその場に座り込み手で頭を抱える。その瞬間自身の脳内に見覚えのない記憶がフラッシュバックする。

 

>血濡れた赤い手のひら、その先には誰かが倒れていた。

 

>『はぁ・・・はぁ・・・・今・・のは・・・・』

 

>頭の痛みが次第に消え、思考する余力が出来たが、身に覚えのない記憶に困惑した。

 

>≪スキル『悪意』のレベルが上がりました≫

>≪ボックスの収納量が増えました≫

>≪スキル『憎悪』を獲得しました≫

 

 ヤッター\(^o^)/新スキル確保だぁ!と思ったらシリアス全開じゃないですか、ヤダー!!(ノД`)

 

 さて、ここで新スキル『憎悪』について説明を。

 もう、画面の前のみんなは分かっているかな?そう、この配信お馴染みのあの人!

 それでは、皆さん呼びましょう。せーのっ!!

 

 エボルトぉぉぉぉぉぉ!!!!(迫真)

 

〜教えて!エボルト先生!!〜

 

 よぉ、視聴者諸君。シリアス全開の本編を見ながらコーヒーを嗜むエボルト先生だぁ。

 いやぁ、人間ってのがいかに愚かで愛おしい存在か。よーく分かるなぁ。

 さて、新スキルの説明といこうか。

 

 スキル名は『憎悪』。スキル『悪意』の派生スキルだな。

 その内容は『自身に憎悪属性特攻を付与し、そして相対する敵に憎悪属性を強制付与する』と言った感じだな。

 倍率はレベル1で1.2倍という微々たるものだが、スキルMAXになるとあら不思議、3倍になる。

 

 どういうこと?となっている視聴者がいると思うだろうから、分かりやすくいうぞ?

 例えば、俺が火属性を持っているとする。相手は水属性で俺が苦手な属性だ。

 そこにここで、このスキルを使う。すると、どうだ相手に俺が得意な属性木属性が付与される。と言った感じだ。

 苦手属性の相手には火力を補え、元から得意属性な相手にはより火力を伸ばせる強スキルだ。

 

 じゃ、そういうことで説明はおしまいだ。俺は戻るぞ〜

 

〜fin〜

 

 

 はい、例があって大変分かりやすい説明でしたね。数年前地球を滅ぼそうとしたラスボスとは思えないくらいでしたよ。

 それでは、時間もいい感じになってきたので今宵はここまで。また次回お会いしましょう。

 




えーっとですね。とりあえず、皆様には大変お待たせしましたぁッ!!
いや、言い訳を言わせてもらいますと、受験のせいでお金を稼ぐことが出来ず、そこに続いたCSMの発売で財布の中がボドボドになりまして・・・
毎日バイト続きで書けなかったんです・・・。
本当に申し訳ございません!!

ホロメンを敵役として出すのはあり?

  • あり
  • 仲間になるのならいい
  • なし

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