遊戯王 ああっ破滅の女神さまっ   作:ダルクス

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遊煌の家に二人の新たな精霊を迎え、新たな生活が始まろうとしていた。
しかし、新しい生活を始めるにはそれなりにそろえるものが必要なわけで、街に買い物へ行くことに。
ところが…。


第22話:「とある休日の風景」

「ふわぁ…おはようございます」

 

翌日、目を覚ましたウェムコが階段を下り、朝食をとるために1階のリビングに向かう。今日は土曜日…いつもより少し遅い時間の朝食となるのだが、平日に起きる時の癖でこの時間帯に起きてしまったのだ。

 

「おはよう、ウェムコ」

 

「おはようございます、美神様」

 

「あら? ルインさんにキリアさん、随分早いんですのね。主様はまだ起きていないんですか?」

 

自分しか起きていないだろうなと考えていたウェムコだったが…リビングに入り、台所に目を向けるとそこにはエプロン姿のルインとキリアが立っていた。

 

「あぁ、我々は主の家に居候している身だからな、たまにはこうやって主の為に朝食を作ってやろうと思ったのだ」

 

「美神様、もうすぐ出来上がるので上に行ってマスター殿とフレイヤを起こしてきてもらえますか?」

 

「ふふっ♪ わかりましたわ♪」

 

朝食を作るルイン達の姿が微笑ましかったのか、ウェムコは微笑しながら二階に上がっていった。

 

「…昨夜は申し訳ありませんでした、女神さま。私の闇人格が勝手な真似をしてしまい…」

 

ウェムコがその場を離れたのを確認すると、キリアは包丁でサラダ用の野菜を切りながら、自分の隣で味噌汁を煮込むルインに対して昨夜のことを詫びた。

どうやら人格が変わっていても、その時の記憶や自覚は主人格にはあるようだった。

 

「気にするな、幸い主には何もなかったのだ。それよりも…もしも自分の身になにかあった時には、遠慮なく私や主に言うのだぞ?」

 

「はい…それで、このことはフレイヤには…」

 

「わかっている、私と主以外の者には、ダルキリアの事は言わない」

 

「…感謝します、女神様」

 

 

 

 

 

―――――第22話:「とある休日の風景」―――――

 

 

 

 

 

カチッ

ピピピピピッ ピピピピピッ

 

「んうっ……んー…」

 

朝、けたたましく鳴る目覚ましの電子音で目が覚めた。朦朧とする意識の中、まだ寝ていたいという誘惑故か目を閉じたまま布団の中から腕を出し、ベッドの枕元にあるはずの目覚まし時計に手を伸ばす…が、いくら伸ばしても時計に手が届かない。

そういえば床で寝ていたんだった…。昨夜のことを思い出しつつ、布団から出ようとした…その時だった。

 

すぅっ…

 

顔に、誰かの寝息が当たった。

 

「…!?」

 

突然のことに驚き、慌てて目を開けると…そこには。

 

 

 

俺のすぐ目の前に、フレイヤの寝顔があった。

 

 

 

「え…? ちょ…!?」

 

突然の事態に、状況が飲み込めない俺は慌てて布団から出ようとする。

…が、よく見るとフレイヤは俺を抱き枕か何かと勘違いしているのか、両手で俺の腰あたりを抱き、両足も俺の脚に絡ませているという状況だった。

つまり、どういうことかというと……完全に身動きがとれない。

そもそもなんでこいつがここで寝てるんだ!? ベッドで寝ていたはずだろ!?

そう思い、視線をベッドの方に向けると…ベッドの上の毛布がだらんとだらしなくはみ出ていた。

ははぁ…さてはこいつ、寝ているときに落ちたな…なんて寝像の悪い奴だ。

しかし…今はこの状況をなんとか打開しなくてはならない。

というのも、互いの顔の距離はほんのわずか数センチ、少しでも頭を動かせば互いの唇は…言わなくてもわかるだろう。

 

ピピピピピッ ピピピピピッ

 

と、そんな俺の困惑をよそに目覚まし時計は無慈悲にも電子音を鳴らし続ける。

いかん! とにかく早く目覚まし時計を止めなければフレイヤが目覚めてしまう! こんな状況で起きられでもしたら俺は…!

しかし、俺の体はフレイヤにガッチリと抱きつかれている形になっているため、無理に振りほどけばきっと目が覚めてしまう…。

幸いなことに、こいつはこんなにもけたたましく目覚まし時計が鳴っているのに起きるような素振りを見せない。どんだけ深い眠りなんだこいつ!?

だが、だからといってこのままにしておいても、遅かれ早かれいずれ目覚まし時計によって目を覚ましてしまう…。ここから目覚まし時計に手を伸ばしても…届くはずもない…まさに絶体絶命だ…どうすれば…!

しかし、まだ望みはあった。目覚まし時計はゼットした時間が1分過ぎると音は止まる仕組みになっている。だから1分耐えきればまだ望みはある…!

 

ピピピピピッ ピピピピピッ

 

「う…うぅん……」

 

(わわっ!)

 

や…ヤバい! このままじゃ目を覚ましてしまう!

頼むフレイヤ…まだ覚めないでくれ! あと15秒…10秒…5秒…!

 

「うるさいなぁ……ん?」

 

「あ…」

 

あと1秒…しかし、運悪くフレイヤは目覚まし時計がちょうど止まったところで目を覚ましてしまい、目の前にいる俺と…目が合った。

 

「き…きゃあああああああああ!?」

 

「ま、待てフレイヤ! 俺はなにも…ぐふぉっ!?」

 

瞬時に状況を把握したのか、フレイヤは叫び声をあげて飛び起きると同時に、俺の顔を足で思いっきり蹴り飛ばした。

 

「なんでアンタが寝てんのよ!」

 

「そりゃこっちのセリフだ!」

 

蹴られた頬を摩りながら、俺はベッドの方を指さし、フレイヤは現在の状況を確認する。

 

「あ…」

 

「わかったか? お前の寝相の悪さが原因だ」

 

「う…そ、そりゃ悪かったけど…ていうかそもそもこのベッドが小さすぎるのよ! 天界のベッドはもっと大きくて清潔だったのに…なんでこんな男臭いベッドで寝なきゃいけないんだか! あ~あ、やっぱりお姉さまと一緒の部屋がよかったな~」

 

まったく…勝手に俺のベッド使っておいて好き勝手言ってくれるぜ…。

 

「て…ていうかアンタ、まさか私が寝てる間に…その……」

 

「…?」

 

「い…いやらしいことしたんじゃないでしょうね?」

 

と、顔を少し紅く染め両手で自分の肩を抱きながらフレイヤがそんなことを聞いてきた。

だから俺はしれっと、こう答えてやった。

 

「安心しろ、したくもない」

 

「なんっ…!? なんですってぇ!?」

 

すると瞬時に怒りの表情に変え、フレイヤが俺に馬乗りになってポカポカ殴ってきた。

 

「痛い! 痛いって!」

 

「アンタがッ! 泣くまで! 殴るのをやめないッ!」

 

なんだ? この状況…何もしてないのになんで殴られるんだ? 理不尽だろ…。

俺はどうしたらいいんだよ…「このきたならしい阿呆がァーッ!」とでも言って泣けば許されるのか…? 本当に泣きたい気分だよ…。

と、そんな風に俺が殴られながら本当に泣きそうになったときだった。

 

ガチャッ

 

「主様、フレイヤちゃん。ご飯ができたのでそろそろ起きて…あら?」

 

いいタイミングなのか悪いタイミングなのかよくわからないが、その時ウェムコが部屋に入ってきた。

フレイヤは俺を殴るのを一旦やめ、息を荒げてウェムコの方を見る。かくいう俺もウェムコの方を見ると…何故かウェムコは嬉しそうな顔をしていた。

 

「あ…あらあら、二人とも知り合ったばかりなのに朝からそんな激しいことを…♪」

 

何を言ってるんだ? と一瞬思ったが…俺に馬乗りで息を荒げてるフレイヤ…さっきまで俺を殴っていたが、この光景だけを見ると…。

 

「い、いや違うんだウェムコ! これはフレイヤが勝手に…―!」

 

「お邪魔しましたわね♪ お二人の朝食はとっておきますのでごゆっくり~♪」

 

そう言ってウェムコはドアをそっと閉めた。

 

「…っておぉい!? 勝手に閉めるんじゃなぁい!!」

 

………

……

 

「まったく、朝からひどい目に遭った…」

 

フレイヤに殴られ、ウェムコに誤解された俺は、なんとか誤解を解いて朝の食卓についている。

テーブルの上には朝食が並んでいた。ごはんに焼き魚にちょっとしたサラダと目玉焼き、それとわかめの味噌汁だ。いつもは俺が作るのだが、ルインとキリアが早起きして作ってくれたらしい。ルインの料理は、あの風邪の一件以来壊滅的な腕だと思っていたのだが、キリアが見てくれたおかげなのか、見た目はとても美味しそうだった。

 

「いただきます」

 

みんなでいただきますをして、とりあえず焼き魚に箸をつけてみる。

見た目は確かにいい…が、果たして味はどうだろうか?

 

「ど…どうだ主…?」

 

俺の反応が気になるのか、ルインがおそるおそる聞いてみた。

うん…塩加減も悪くないし、中までしっかりと火が通っている。

 

「うん、美味いぞ。この焼き魚はルインが作ったのか?」

 

「そ、そうだ! 美味く出来たんだな! よかった…。ご飯の方も炊いてみたんだが…むぅ、こっちは少し堅かったかな…」

 

と、ルインは自分が炊いたご飯を食べてそんなことを呟く。

 

「そんなことな…―」

 

「そんなありませんお姉さま!!」

 

『そんなことないぞ』と言うつもりだったのだが、俺の代わりにフレイヤが会話に割って入ってきた。

 

「お姉さまの手料理が食べられる日が来るなんて…ああっ♪ フレイヤは嬉しくて死んでしまいそうです♪」

 

と、顔を赤らめ頬を手で抑えてくねくねしながら恍惚の表情を浮かべるフレイヤ。

なにをそんな大げさな…。

 

「フレイヤ、私も作ったんだぞ?」

 

「キリア先輩は元から料理上手じゃないですか。お姉さま♪ 今度私にも料理教えて下さい♪」

 

「あ…あぁ。といっても私もまだまだ未熟だからキリアに教わっていかないとな」

 

フレイヤは教わる相手を間違えてるんじゃないかと思ったが…あえて突っ込まないでおくことにした。

 

………

……

 

「ギギギ…オ前達ニ構ッテイル暇ハナイ…“宝石ノ騎士”!」

 

目の前の敵…希望を喰らい絶望を撒き散らす悪魔、“インヴェルズ”の内の1体、『マディス』は、歯ぎしりのような気味の悪い声をあげると、両手の鎌を構えて目の前に立つ二人の“宝石の騎士”を一瞥する。

 

「俺達も同じさ。だからさっさと…片付ける!」

 

「ターミナル世界の平和を脅かすインヴェルズ…俺達は絶対に貴様らを…ゆ”る”さ”ん”!! 」

 

“宝石の騎士”こと『ガネット』と『ルマリン』は、互いに懐から1枚のカードを取り出し、ガネットは炎を、ルマリンは電撃をそのカードに浴びせ、空中に放る。

 

\ガネット!!/

 

\ルマリン!!/

 

炎と電撃を浴びたカードが言葉を発し、空中で交錯すると眩い閃光が辺りを覆った。その光にマディスは一瞬ひるみ、その隙にガネットとルマリンが呪文を唱える。

 

「シャバドゥビフュージョン!!」

 

「ジェムナイトゥ!!」

 

呪文を唱えながら二人は飛び上がり、光の空間の中に身を投じる。

そして二人は同時に叫ぶ!

 

 

 

「「融合!!」」

 

 

 

\プリーズ…ルビー ! ビー! ビービービ!!/

 

その時、不思議なことが起こった。

2枚のカードが重なり合い、1枚のカードとなり、またも言葉を発する。カードの絵柄にはルビーの絵柄が現れ、二人で一つの身となった宝石の騎士はそのカードを己のベルトに差し込む。

瞬間、宝石の騎士は炎を纏い、その炎は一瞬にして強固で鮮やかな紅の鎧に変貌する。

融合が完了した宝石の騎士はマントをはためかせ、マディスの前に降り立つ。

 

 

 

「さぁ…ショータイムだ!」

 

 

 

「小癪ナ真似ヲ!!」

 

マディスは鎌を振り上げて融合した宝石の騎士…『ルビーズ』に襲いかかる。

が、ルビーズは慌てず自分のベルトから1枚のカードを取り出す。取り出したカードを自分のロッドに差し込むと、ロッドが言葉を発した。

 

ガチャッ キュイーンッ

\ファイナルベント/

 

その言葉と同時にルビーズのロッドが輝きだし、先端の刃部分が炎の槍と化す。

 

「≪フレイムロッドクラッシュ≫!!」

 

技名と共にルビーズが飛び上がると、そのまま炎の槍をマディス目がけて突き刺す!!

槍はマディスの黒く、堅い外殻を炎で融かすとそのまま腹部を貫き、背中まで貫通する。

 

「ギッ…!? グッ…ガアアァァアアアアァ!!」

 

声にならない叫び声をあげ、マディスは自分の腹部に刺さった槍を抜こうとする…が! 両手が鎌なので思うように抜けない!

ルビーズはというと、絶対に槍が抜けぬよう、しっかりと柄の部分を掴んだままぐりぐりとマディスの腹部にさらに深く刺しこんでいく。貫いた個所からは火花が散り、炎はマディスの外殻をさらに焼いていく。

 

「はっ!」

 

十分だと判断したのかルビーズは掛け声と共に槍を抜き、そのまま振り向くとロッドを回しポーズを決める。

それと同時に、マディスは叫び声をあげながら火花を吹き出し地面に倒れ、爆発と共に消滅した。

 

………

……

 

朝食が終わり、片づけをしていると居間の方から怪人の叫び声や爆発音が聞こえてきた。見ると、ルインが膝を抱えてテレビを見ていた。ルインお気に入りの特撮番組、『宝融騎士 ジェムナイト』だ。俺もつられてたまに見ているのだが、たしか原作は『ターミナル戦記』という小説を題材にして、それに特撮独自の見解とアクションを加えたものだったはずだ。まぁ原作が結構暗い話だったのだが、これは結構明るく、子供も(ついでに女神も)十分に楽しめる内容だった。

 

「むぅ…先週の分を見逃してしまったなぁ」

 

まぁ一週間いなかったからな…。

俺はその光景を遠目で眺めながら今日の予定を考える。

折角の休日だし、何をしようか?

 

「ふぅ、今週も面白かった。さぁ、次は『スマイルデュエキュア』の番だ♪」

 

EDが終わり、予告が終わると今度は女児向けアニメ、『スマイルデュエキュア』の番だ。

これは実際のデュエルモンスターズの女性型モンスターをモデルにし、番組の中の女の子達がそのモンスターに変身して悪と戦うというお話だ。

…けど待てよ? 確かデュエキュアは先週で……。

 

………

……

 

「行ってきまーす!」

 

私、石川ルイ!ごくごく普通の中学1年生♪

私には憧れてるものがあります! それは…かっこよくて綺麗な大人な女性♪ 私もいつかは、そんな大人になりたいな~♪

そんなある日のこと…

 

むぎゅっ

 

「ぐぇっ!?」

 

「きゃっ!? ご、ごめんなさい! …ってあなた…豚さん? 天使さん?」

 

「オイラの名前はブーテン! 立派な天使だよ! ひどいじゃないか、オイラを踏みつけるなんて!」

 

「ご、ごめんなさい…」

 

突然私の前に現れた謎の豚天使、ブーテン。

 

「オイラは天界から、この人間界で“女神の力”を持つ女性を探していたんだ。それがルイ…君さ!」

 

「私が…女神?」

 

女神に選ばれた私は、日常から一転、戦いの中に身を投じていくことになる。

 

「あれが…悪魔!?」

 

「今だ、叫ぶんだルイ! そうすれば君は正義の戦士、神の名を持つ“少女神”になれる!」

 

「少女神…わかった!」

 

ブーテンから貰ったステッキ、『フォビドゥン・ランス』を掲げ、私は叫ぶ!

 

「悪い奴は私がこらしめてやる! ≪ゴッデス・エヴォリューション≫!!」

 

瞬間、ステッキから青く鮮やかな光が眩いばかりに迸り、私の身体を包み込む。私の服は光の中に溶け、迸った光が青いリボンとなって私の身体に巻き付く。

巻きついたリボンは赤と白の鮮やかな服装を紡ぎ出し、髪は輝くような銀色に染まり、腰のあたりまで伸びる。

最後に頭の上に黒い冠を戴き、私はくるくる周りながら伸びてロッド状となり、先が鋭くなったをステッキを握りしめる!

 

「≪破滅の少女神 るんるんルイン≫!! 悪い悪魔は即・滅・破! しちゃうんだから♪」キラリーン☆

 

 

この時から、人々の幸せと地球の未来を守る私の戦いは、始まった…―

 

………

……

 

「な…なんだこれは……」

 

「あー…そのなぁルイン…『スマデュエ』は先週最終回を迎えちまったんだ…それは今週から始まった新番組だな」

 

テレビの前で自分の思っていたものと違う番組が始まったことに、ルインは驚愕している。そんなルインに俺は、ルインがいない間に『スマデュエ』が終わってしまっい、代わりに今週から新番組、『破滅少女神 るんるんルイン♪』が始まったことを伝えた。『宝融騎士ジェムナイト』同様に『スマイルデュエキュア』もルインのお気に入り番組の一つだったから、てっきり泣いて残念がるか、激しく怒るか、心底落胆するかと思っていたのだが…。

 

「こ…これは素晴らしい!」

 

「…ゑ?」

 

「見ろ主! この主人公は誰がモチーフなのかわかるか!?」

 

「あ~…『破滅の女神ルイン』ですか?」

 

このアニメのタイトル、そしてヒロインの変身後のコスチュームと名前を見る限り、このアニメの元ネタが他ならぬ『破滅の女神ルイン』からきてることは明らかだった。

 

「その通り! いよいよこの私の能力が評価される日が来たということだな! はっはっはっ♪」

 

…いや、でもこれ外見のコスチュームだけ貴女に似せてるってだけでその能力値まで評価しているとは思えないんだけど…。

ま、本人が満足してるみたいだからそれでもいいけどさ。

とまぁそんな調子で結局ルインは『るんるんルイン♪』を最後まで見てしまった。すっかり『デュエキュア』のことは忘れているようだ。

 

「はぁ~、面白かった♪ いやぁ休日の楽しみが増えて嬉しい限りだ♪」

 

あなたはいつも休日でしょうに…。

まぁいいや、とりあえず今日は新たに増えた住人、キリアとフレイヤの生活に必要な道具を買い揃えるためにまた買い物に行くとするかな。

そしてルインがテレビを消そうと思った…その時だった。

 

………

……

 

「私達に届いたのは…デュエルモンスターズアカデミアからの招待状?」

 

「デュエキュアと少女神がデュエルモンスターズカデミアに集合!」

 

「そこには、かわいいモンスターのお友達と、とんでもない事件が待っていた!」

 

「「映画! 『スマイルデュエキュア&破滅少女神るんるんルイン♪ ~合体劇場版! 世界を超えた絆~』」」

 

「本日公開! 入場者プレゼントもあるよ♪」

 

………

……

 

『この番組は、海馬コーポレーションの提供で…―』

 

テレビの中の二人の少女、先ほどの『るんるんルイン♪』の主人公と『スマデュエ』の主人公が交互に劇場版アニメの宣伝を行う。どうやらこの二作品を合わせたアニメ映画が今日から公開するそうだ。よくあるよな、前番組が後番組とコラボする映画。

…と、提供まで見ていたルインが急になにかに期待した…キラキラした視線を俺の方に向ける。

…どうやら、今日の予定は買い物だけでは済まなさそうだ…。

 

………

……

 

休日の街はかなり賑わっている。デートをするカップル、子供連れで買い物をする家族、路上でストリートデュエルをするデュエリスト。それらの中に混ざり、俺とルインはいる。

…ただし、俺とルインの他に連れがいる。いや、勝手に着いてきただけなんだが…。

 

「…なぁ、ちょっと聞きたいんだが」

 

「何でしょう? 主様」

 

「ルインだけならまだしも、なんでお前達まで付いて来てるんだ?」

 

朝の時点で疲れたから少し疲労感のある口調でウェムコ、キリア、フレイヤの三人に訊いてみた。

今朝、ルインにあの映画を観に行きたいとせがまれた俺は、住人が増えたからついでにいろいろと買い物をする予定だった。

そう、当初は俺とルインの二人だけで行くつもりだった。二人で映画や買い物…これは所謂“デート”というやつなのではないか…と思い、折角だから一日を満喫するつもりだった。

だが…気が付いたらウェムコ、キリア、フレイヤが横にいた。そう、俺としてはこの状況、説明してもらわなくては正直納得できるものではなかった。

俺の質問に3人は笑顔(フレイヤだけは目が笑ってないが)でこう答えた。

 

「お姉さま行くところに私ありです!」

 

「私はマスター殿の警護のつもりですが?」

 

「わたくしは…なんだか楽しそうだったから♪」

 

…おいお前ら、それまったく答えになってないぞ…。

まぁキリアとフレイヤは昨日来たばかりだから服とか買わなきゃいけないから仕方ないか…。(キリアとフレイヤは、今はルインとウェムコの服を借りて着ている)

 

「まぁまぁ主よ、人数は多い方が楽しいぞ?」

 

「そ…そうか?」

 

…ま、ルインがそれでいいって言うならそれでいいんだけどさ。

 

「さ、早く映画とやらを観に行こう♪」

 

そう言うと、ルインは俺の右腕を奪い自分の腕に絡めてきた。

 

「あら、ルインさんずるいですわ! わたくしも♪」

 

「お、おい、お前ら…!」

 

ルインに続いてウェムコも俺の左腕に自分の腕を絡める。

こういうの傍から見たら羨ましい光景なのかもしれないが、残念ながら実際やられると歩きずらいことこの上ない…。

 

「お姉さまぁ♪ そんな男よりもこの私と手繋ぎましょうよぉ♪」

 

フレイヤは俺…ではなくルインの腰あたりに抱きついてきた。

 

「え~っと…では、私も」

 

その場の空気に流されてか、キリアまでも俺に抱きついてきた?

どこにだって? 俺の両隣は埋まってる…となればそれは必然的に…俺の後ろから首に手をまわして背中に抱きついてきた。

 

「お、おいキリア…!」

 

「ご迷惑…ですか?」

 

うっ…確かにここでキリアだけハブいてしまうのもかわいそうというかなんというか…。

ていうかキリアさん…俺の背中に何かふにょふにょした物が当たってるんですが…。

…って、ひとたびそんなことを意識し始めたら、途端に左右のルインとウェムコの腕の感触まで意識し始めてしまった。ルイン…はそんなんでもないんだけど、ウェムコのは俺の腕が埋もれるほどに……って! 何動揺してんだ俺は!

 

「えーい! お前ら! そんなにくっついたら歩けないだろー!」

 

半ばヤケになりながら4人を引きはがすと、若干足早になって映画館を目指した。

 

………

……

 

そんなこんなでようやく映画館に着いた。まったく…ただ移動しただけなのにこんなに体力を使うとは思ってもみなかった…。

とりあえず、受付でチケットを買い、館内に入る。

元々女児向けのアニメ映画な為、館内は子供達、もしくは子供連れの親子ばかりだった。

…まぁ、中には俗に言う『大きいお友達』も何人かいたが…それでも年頃の男子一人と美人女性四人の俺達はこの中でかなり浮いていた。

 

「主、あれはなんだ?」

 

受付を済ませると、早速ルインが館内のある物に興味を示した。

 

「あぁ、ポップコーンていうお菓子だよ」

 

「美味しそうだな…」

 

そう言ってジーっとポップコーンの売り場を凝視するルイン。

商売のためか、ポップコーン特有の香ばしいバターの香りがこの受付にまで漂ってくるもんだからその気持ちはわからなくもない。

 

「一つ買ってきてやるよ」

 

映画館といえばポップコーンというのは定番だからな。ルインだけ食べるなら…一番サイズの小さいの一つでいいかな。

 

「すいません、ポップコーンのSサイズを…―」

 

売り場に行き、注文しようと思ってた時、後ろからルイン達の会話が聞こえてきた。

 

「お姉さま、一緒に食べましょうよ♪」

 

「わたくしも食べてみたいですわ」

 

「では、みんなで回して食べるのはどうでしょう?」

 

「「「それだ!」」」

 

キリアがそんなことを提案し、三人はそれに乗ったようだ。

となると…、

 

「…やっぱLサイズを下さい」

 

………

……

 

そんなこんなで映画は無事見終わった。見終わったのだが…映画だけで思ったよりも出費がかかってしまった。

ポップコーンの次はパンフレットも買わされ、見終わった後はスマデュエやるんるんルインのグッズやらなにやらも買わされてしまった。

こりゃあ買い物できる分のお金無いかもしれないな…後で貯金をATMから引き出した方がいいか…。

 

「いやぁ、面白かったなぁ♪ スマデュエ達の力が奪われ、変身が解けた時はもう駄目かと思ったぞ。だがそのピンチに颯爽と駆け付けるるんるんルイン…かっこよかったなぁ♪」

 

「はい、お姉さま♪」

 

「映画というものは大きなテレビのようなものだと思ってたのですが、テレビとは比べ物にならないくらい迫力がありましたわ♪」

 

「まさに圧巻でしたね」

 

「…」

 

「どうした主?」

 

「いや…何でも…」

 

映画を見てる最中、ルインは周りの子供たちに混ざって騒ぎっぱなしだった。

楽しいのはわかるが、ぶっちゃけ周りの大人達の視線がとても痛かった…。

 

「主、本当に大丈夫か? 具合でも悪いのか?」

 

「ああいや、大丈夫大丈夫」

 

ま、本人は大満足してるみたいだし、これで良かったかな。

 

 

 

ぐぅ~…

 

 

 

と、その時、ルインのお腹の虫が鳴った。

 

「うぅ…お腹空いたな…」

 

そういえばそろそろお昼か…買い物ついでに、デパートの飲食コーナーに寄って、そこで飯でも食べるかな。

 

………

……

 

その後、俺達はデパートに向かい、そこの飲食コーナーで食事をとった後、今度はそのデパート内で買い物をした。キリアとフレイヤ用の生活用品や着る服が主だ。まぁそんなこんなでかなりの出費がかさんだわけだが、買い物を終えた俺達は今、阿部っち店長のカードショップにいる。

別にこれといって欲しいものがあるわけじゃないんだが、近くまで来たのでついでに寄ってみたのだ。ルイン、ウェムコ、キリア、フレイヤはそれぞれ散らばって、前回の大会で知り合ったデュエリスト達と談笑したり、ショーケース内に飾られているカードを眺めたりしている。

そして俺はというと、レジ前に置かれているノーマルカードのみが入っているカードボックスの中を漁る。というのも俺には、ルインから“カードの具現化”という能力をもらっている。実際のデュエルでは使わなくても、万が一の時に武器として使えば、それは己の身を守るということになる。まぁほとんどはルイン達が守ってくれるんだが、デミスの時のような二の舞はごめんだからな、こうやって俺自身も強くなっていかないと。

 

「よっ、遊煌君」

 

その時、店のカウンターの下から阿部っち店長がぬっと顔を覗かせる。

 

「あ、どうも阿部っち店長」

 

「なんかまた美人さんが増えたみたいだなぁ、しかも二人も」

 

そう言って阿部さんは、ショーケース内のカードを眺めるキリアとフレイヤの方を見る。

 

「で、今度はどういうご関係だい?」

 

「え、え~っと…その…」

 

「もしかして二人ともお前さんの“コレ”かい? 意外とやるなぁ、オイw」

 

と、阿部は悪戯っぽく笑うと小指を立てた。

 

「ち、違いますよ!」

 

俺は両手と首を振って全力で否定した。

確かにフレイヤとは一緒の部屋で寝てるし、キリアとは…一緒の風呂に入った仲だけど、阿部さんが考えているようなことは絶対にない。

 

「はっはっはっ、まぁ何か事情があるみたいだし、深くは追求しないでおくよ」

 

俺の慌てた態度がよほど楽しかったのか、阿部さんは笑いながらまた店の奥に引っ込んでいった。

ふぅ…まったく、なんて言い訳をしたらいいのか考えるだけで難しいものだな。ルインとウェムコはなんとか姉弟という関係で納得してくれてはいるが、さすがにキリアとフレイヤまでそうとは言えないし…なんとかあの二人の納得できる関係を考えておかないと…。

 

「ねぇ、天領」

 

と、また俺を呼ぶ声が聞こえた。

振り向くとそこには…あの小日向星華がいた。珍しい、こいつから俺の方に話しかけてくるなんて…。

 

「ちょっと話があるんだけど」

 

「なんだよ?」

 

「ここじゃ騒がしいから…ちょっと外の方に行きましょ」

 

………

……

 

というわけで俺は小日向に連れられ、店の外にいる。

こいつから俺の方に話しかけてくるなんて…めったにあることじゃない。なんてったっていつも俺のことを道端の石ころ並みにどうでもいい奴と思ってるんだからな。

そんな俺にいったい何の用があるのか…もしや、愛の告白か? …いや、ないな、それは絶対ないし、俺だって嫌だ。となると…カツアゲ? …これは十分にあり得る。

 

「あのさぁ…」

 

と、小日向は口を開く。

なんだ…? いくら出せばいいんだ? 5000円…はちょっとキツい、さっき買い物してきたばかりだから。1000円くらいなら…!

 

「アリアのこと…なんだけど…」

 

「え?」

 

「アリア、ここんところ学校に来てないでしょ?」

 

「あ…あぁ、そうだな」

 

よかった…どうやらカツアゲではないようだ。心配するだけ損だったな。

そういえばここ最近、アリアは学校に姿を見せていなかった。

あの大会の後、また朝一緒に学校に行こうと約束したのだが、あれからアリアの家に行っても何故かアリアは出てきてくれなかった。てっきり旅行にでも行ってるのかと思ったんだが…。

 

「あいつ、旅行にでも行ってるのか? この前俺が家に行っても、反応なかったし」

 

「それがね…心配だったから昨日私が電話してみたら、アリア出たのよ、電話に。それで、家にいるんですって」

 

「…どういうことだ? 病気にでもかかってるのか?」

 

「わかんない…でも、家にいるってことは確かなんだから、アンタ明日アリアの家にお見舞いに行ってきなさい」

 

と、小日向はビシっと俺を指さす。

 

「俺一人でか?」

 

「そうよ」

 

「なんで?」

 

お見舞いだっていうのなら、何も俺一人で行くことはない。アリアの親友である小日向も一緒に行けばいいのに。

 

「なんででもなの! いいからアンタ一人で行きなさい! アンタじゃないとダメなの! わかったわね!?」

 

「…? あぁ…」

 

いかんせん納得できないんだが、まぁそこまで俺だけで行ってほしいと言うなら仕方ない。明日の学校の帰りにでもアリアの家に寄って行くかな。

 

「んとに鈍感なんだから、アリアもなんでこんな奴を…」

 

「え? なんだって?」

 

「な、なんでもないわよ! じゃ私、帰るから」

 

何か小声で言ったような気がしたんだが、小日向はそのまま帰ってしまった。

そういえば…アリアが学校来なくなったのはデミスの一件以来のような気が…。

 

「…考えすぎか」

 

そう呟き、俺はまた店内に戻った。

 

「えー!? 私ってたった20円の価値なのー!? 安い! 安すぎる!!」

 

「私は…シークレット仕様が300円、ノーマル仕様は……フレイヤと同じ……。マスター殿がシークレットを使っていて良かった…」

 

フレイヤとキリアはストレージボックスやケース内にある自分のカードを見て愚痴をこぼしていた。一方のルインとウェムコは奥の方でデュエリスト達と談笑している。さっきの阿部さんとの会話じゃないけど、もしかしてまたあることないこと訊かれてるんじゃないだろうか…ここは早めに退散したほうがいいかな。そろそろ夕飯の支度をしなきゃいかんし。

 

「おーいお前ら、そろそろ帰るぞー」

 

………

……

 

「ただいま~」

 

「ただいまですわ♪」

 

「ただいま」

 

「たっだいまー!」

 

「はいはい、お帰りなさい」

 

今日という日がよほど楽しかったのか、4人は仲良くただいまと言いながら家に入る。

さて、俺はそんなに楽しげにしている暇も、ましてや一息ついてる暇もない。なぜかと言えばこの後すぐに夕飯の支度をしなくてはならない。なにせ5人分も作るんだから大変な事この上ない…。

 

「あー疲れた。お姉さま、私と一緒にお風呂入りましょ♪」

 

「お前と一緒だと余計に女神様を疲れさせてしまうだろ。フレイヤは大人しく一人で入れ」

 

「え~!?」

 

「あらあら、うふふ♪」

 

そう言い、三人は二階に上がっていった。おそらくこれから風呂に入るため、着替えでも取りに行ったんだろう。

微笑ましいのはわかるが、あいつらが風呂からあがる前に食事の支度をしておかないといけない。やれやれ、制限時間付きとはな…。

そのことを思うと気が重くなるが、仕方ないか。と、重い足取りでキッチンに立とうとしたときだった。

 

「主…」

 

突然、後ろからルインに呼び止められた。

 

「ん? どうしたルイン?」

 

「あ、あの…今日は済まなかったな、主は…私と二人きりで行きたかったのに…」

 

なんだ、そんなことか。

最初はああ言っていたが…やっぱりルインはルインなりに気にしていたのかな。

 

「もう気にしてないって。それに、みんなで行った方が楽しいって言ったの、ルインだろ?」

 

「それはそうだが…主は私と行きたかったのに…なんだか申し訳なく思えてきてな…」

 

確かに、俺としてはルインと二人っきりで休日を満喫したかったというのが本心だ。

ルインはそんな俺の気持ちを察してか、少ししょげこんでしまった。

まったく、せっかく楽しい休日だったってのに、そんな顔したら台無しじゃないか。

 

「よし、じゃあこうしよう。今度はあいつらには内緒で、二人きりでどっか遊びに行こうな」

 

「ほ、本当か!? 約束だぞ?」

 

「あぁ、約束する」

 

そう言って俺は小指を立て、ルインの手をとり、その小指同士を絡める。

 

「…? 何だ?」

 

「これはな、“ゆびきりげんまん”て言ってな、小指と小指を絡めることで絶対に約束を破らないおまじないをかけるんだ」

 

「もし破ったらどうなるんだ?」

 

「針を千本飲まなきゃいけないうえ、一万回殴られる」

 

「こ、怖いな…」

 

「あぁ、だから絶対に破れないんだ」

 

そして俺は小指を上下に振りながら、お約束ともいえるあの文句を唱える。

 

「指きりげんまん、嘘ついたら針千本飲ーます、指切った!」

 

そして、ルインとの小指を離した。

 

「これでおまじないはかかったのか?」

 

「あぁ、約束はちゃんと守るからな」

 

そう言い、俺はルインの頭をくしゃくしゃと撫でる。

自分でも何故そうしたのかわからなかった。しかし、ルインは俺の手の感触が気に入ったのか、嫌がる素振りは見せなかった。

しかし…すぐさま俺はハッと我に還る。俺…なにやってんだ!? すぐさまルインの頭から手を離した。

その時のルインも、おそらく俺と同じ気持ちだったのだろう。手を離した時のルインの顔は、なんだか驚いたような表情だったが、徐々に顔が赤くなり、同時にこちらもなんだか気恥かしいというか気まずいというか…もじもじして、お互いに目を合わせるのがとても恥ずかしく感じてしまった。

 

「主様~♪ 今度はわたくしが御夕飯を作るのをお手伝いしますわ……って、お二人ともどうしたんですの?」

 

と、その時運悪く、ウェムコが二階から降りてきて、俺達の恥ずかしい現場を目撃されてしまった。

 

「「う、ウェムコ!?」」

 

二人の声がハモる。同時にウェムコはこの状況が飲み込めていないという表情をしたが…瞬時になにかを察したのか、パァッと笑顔になった。

 

「あらあら♪ お二人ったら二人きりになった途端にそんな…わたくしはお邪魔でしたわね~♪」

 

「ま、待てウェムコー! お前は何か偉大な勘違いをしているぅぅぅ!!」

 

笑顔でスキップしながらまた二階に上がっていくウェムコを俺は止めようと手をのばす中、ルインの顔はずっと赤いままだった。

 

しかし、それからのルインは夕食時から寝る前まで、ずっとご機嫌な様子だった。

俺との約束がそんなに嬉しかったのだろうか、こちらとしてはなんだかさっき以上に気恥かしい気分になった。




どうも、2ヶ月ぶりの投稿となってしまいました、申し訳ありません!
実はパソコンが壊れてしまいまして…それで一ヶ月くらい修理に出した後、書き溜めてた分を始めとするデータが全て消えてしまっていたのでまた一からちまちまと書いていたために遅くなってしまいました…申し訳ありません!
これを皮切りに、他の作品も順次上げていきたいと思いますので、何卒よろしくお願いします

…え? デュエルはやらないのかって?
すいません…もうしばらくデュエルは待ってください…
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