遊戯王 ああっ破滅の女神さまっ   作:ダルクス

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ルインと共にデパートで買い物に来ていると、二人はデュエル大会が行われることを知る。
会場である屋上に行くと、以外な人物が二人の前に姿を現す。
その人物とは…?


第3話:「装着!甲虫装機(インゼクター)コンボ」

「『スピア・ドラゴン』で守備表示の『ゴブリン突撃部隊』を攻撃! ≪ドラゴン・スクリュー≫!!」

「うわ~!負けたぁ~…」

 

「お、やってるやってる」

 

俺達が屋上に着くと、二人の小学生がステージの上でフリーデュエルをしていた。

ルインは熱心にその様子を眺める。

 

「あれがこの世界でのデュエルか、すごいな。モンスターがまるで本物みたいだ」

 

「ああ、ソリッドビジョンシステムっていってな、デュエルディスクでカードを立体映像で映しているんだ」

 

この世界でのデュエルを俺なりにわかりやすく伝えたつもりなんだが…ルインは頭の上に「?」の字が浮いているかのような顔をして首を傾げる。

 

「ま、まぁ俺も詳しい仕組みはよくわからないんだけど、要するに幻想さ」

 

「幻想か…なるほど」

 

どうやらこの説明で納得してくれたみたいだ。

 

「さ~てと、受付場所は…」

 

 

 

「あれ? お~い! こんなところで何してるの~?」

 

 

 

「ん?」

 

遠くから俺を呼ぶ声が聞こえる。

声のした方を見ると、その声の主は小走りでこっちに走ってきた。

 

「あれ?アリアじゃん、なにやってんだ? こんなところで」

 

 

 

 

 

―――――第3話:装着!甲虫装機(インゼクター)コンボ―――――

 

 

 

 

 

「こんにちは♪」

 

「こんなところで会うなんて奇遇だなぁ、アリアもデュエル大会に出るのか?」

 

「うん。買い物のついでだけどね♪」

 

楽しげに答える彼女の名前は加護アリア。俺の高校のクラスメートにして、小学生の頃からの幼馴染だ。

頭の横で二つに束ねたくり色の髪と、最近視力が落ちてきたのか厚い眼鏡と、そして発育がいいのか…大きい胸が特徴的の女の子だ。

 

「主? この者は…」

 

「あれ? そっちの人は?」

 

「あ! え~と…」

 

そうだった…ルインのことをすっかり忘れてた。

まさかカードの精霊だなんて言えるはずないし…ここはひとつ、またあの嘘でごまかすか。

 

「お、俺の姉のルインだ」

 

「え、お姉さんなんていたの!?」

 

「……あっ!」

 

しまった! ついはずみで言ってしまったが、アリアは俺の幼馴染じゃないか!

さっきの迷子センターのお姉さんならまだしも、さすがに幼馴染ではごまかしが効かないか…?

 

「お…おう。まぁな」

 

「本当に?」

 

「う…うん、本当」

 

「へぇ~そうだったんだ! びっくりした~、幼馴染なのに今まで全然知らなかったよ」

 

……あれ?

もしかして…うまくごまかしきれてる…?

 

「い…いや俺もつい最近知ったんだけどな、どうやら親父の奴、俺が生まれる前に海外で別の女の人と関係持ってたらしくって…」

「へ~、あのあじさんがねぇ…。昔から真面目で無愛想だったけどそんな一面もあったのね」

 

親父…すまん! 死んだあんたにあらぬ誤解を受けさせるハメになっちまった…。

 

「改めてよろしくお願いします、お姉さん。私、加護アリアっていいます♪」

 

「うむ、よろしくなアリア。しかし主にも年頃の女友達がいたとはな」

 

「え? あるじって?」

 

「げっ!? えっと、それは…」

 

ルインの俺への呼び方に対してアリアが不信感を抱いた時だった。

 

『間もなくデュエル大会を開催いたします。受付を済ませていない方は受付カウンターまでお越しください』

 

ちょうどタイミング良くアナウンスが会場内に響き渡る。

 

「お、おいアリア! まだ大会受付してないだろ! 早く受付に行こうぜ!」

 

「あ、うん。そうだね」

 

この場をなんとかごまかそうと、俺はアリアを受付場まで誘導させた。

その後、俺はルインを端の方まで連れて行ってこう言った。

 

「いいか? 俺とお前は姉弟ってことになってんだから話を合わせろよ?」

 

「うむ、わかった」

 

「それともう一つ、誰かの前で俺のことを呼ぶときは『主』って呼び方はやめろよ」

 

アリアに俺が変な趣味の持ち主だと誤解されたらかなわんからな…。

 

「わかった、ある…弟よ」

 

「よし…それでいい。じゃ、俺も受付行ってくるから」

 

ルインをその場に残し、俺は大会の受付にへと向かった。

 

 

 

「…弟か…懐かしい響きだな」

 

………

……

 

「『デュナミス・ヴァルキリア』でダイレクトアタック!」

 

「うわ~!」

LP0

 

俺は自前のデッキで順調に勝ち越せていった。

どうやら新デッキの力は、なかなかのものらしい。

 

「すごいじゃないか主! 三連勝だぞ!」

 

デュエルが終わるとステージを降り、応援してくれていたルインの元に戻る。

 

「伊達に数年間やってないよ」

 

大会は16人のトーナメント制で行われている。今ので準決勝だったから、次で決勝戦だ。

 

「ということは決勝戦の相手は…」

 

『間もなく決勝戦を行います。準決勝を勝ち抜いたお二方はステージ上にお上がり下さい』

 

アナウンスがかかり、俺はステージにへと向かう。

 

「主、頑張れよ!」

 

「主はやめろって…行ってくるよ」

 

ステージに上がると、ステージ下のギャラリーからルインが顔を覗かせる。

そして決勝戦の相手がステージに上がり、俺の前に姿を現す。

 

「やっぱりお前か、アリア」

 

「久しぶりだね、こうやってデュエルするのは」

 

決勝の相手はアリアだった。

アリアはステージに上がると俺の前に対峙する。

 

「だな、だが勝つのは俺だ!」

 

「望むところよ!」

 

俺とアリアはデュエルディスクを展開し、そしてデュエルを開始する。

 

 

 

 

 

                   「「デュエル!!」」

 

 

 

「先攻は俺からだ、ドロー!」

 

俺は高らかにデッキからカードをドローする。

 

「まずはこいつだ、『終末の騎士』を召喚!」

 

フィールドにボロ布と黒い甲冑を纏った騎士が現れる。

 

【終末の騎士】☆4 ATK/1400 DEF/1200 闇 戦士族

 

「『終末の騎士』が召喚に成功したとき、デッキから闇属性モンスター1体を墓地に送る。俺は『儀式魔人プレサイダー』を墓地に送る」

 

「今までのデッキには無かったカード…ふーん、デッキ新しくしたんだ」

 

「まぁな」

 

今までのデュエルでは見た事のなかったカードに、アリアは俺に対してそんなことを言ってきた。

 

「先攻は最初のターン攻撃できない。俺はこれで、ターンエンドだ」

 

△――――

―――――

手札5枚 LP4000

モンスター:『終末の騎士』

 

「私のターン、ドロー♪」

 

ジャンプしながら楽しそうにカードをドローするアリア。

 

「ふっふ~ん、いいのかな~? そんな無防備なフィールドで私にターンを明け渡して♪」

 

「なに?」

 

「私のモンスターは…これ! 来て、『甲虫装機インゼクター ダンセル』♪」

 

アリアのフィーリドに赤いイトトンボを模した格好をしたモンスターが召喚され、銃を構える。

 

【甲虫装機(インゼクター) ダンセル】☆3 ATK/1000 DEF/1800 闇 昆虫族

 

「さらにさらに! 『ダンセル』の効果発動♪ 1ターンに1度、手札の『甲虫装機』と名のついたモンスターを『ダンセル』に装備することができる! 私は手札の『甲虫装機ホーネット』を『ダンセル』に装備♪ いくよ~、≪ゼクト・イークイーップ≫♪」

 

『ダンセル』の右腕に、『ホーネット』のパイルバンカーが装着される。

 

「そして『ホーネット』を装備したモンスターは、攻守を『ホーネット』の分までアップさせ、レベルを3つ上げる! 『ホーネット』の攻撃力は500、守備力は200、よってその数値分アップ!」

 

甲虫装機 ダンセル:ATK/1000→1500 DEF/1800→2000 ☆3→6

 

「攻撃力が『終末の騎士』を超えてしまったぞ!?」

 

「いや…それだけじゃない!」

 

ルインが叫ぶ…が、これで終わりじゃない。

 

「いっくよ~♪ 装備された『ホーネット』の効果発動! 装備状態のこのカードを墓地に送り、相手フィールドのカード一枚を破壊する! 射出! ≪ポイズン・バンカー≫!!」

 

『ダンセル』に装着されたパイルバンカーから杭が放たれ、それは『終末の騎士』の身体に突き刺さり、毒によって蝕まれ、消滅した。

 

「やってくれるな…」

 

甲虫装機ダンセル:ATK/1500→1000 DEF/2000→1800 ☆6→3

 

装備カードが無くなったために『ダンセル』のステータスは元に戻るが…ここからが『甲虫装機』の本領発揮だ…!

 

「そしてここで『ダンセル』の効果発動♪ このカードに装備された装備カードが墓地に送られた場合、デッキから他の『甲虫装機』を特殊召喚するよ! 来て! 『甲虫装機 センチピード』♪」

 

【甲虫装機センチピード】☆3 ATK/1600 DEF/1200 闇 昆虫族

 

「トンボの次はムカデか…」

 

連続して召喚される『甲虫装機』のラッシュに、ルインは思わずそんな言葉を呟く。

 

「そして『センチピード』の効果発動! 今度は墓地から『ホーネット』を装備するよ? ≪ゼクト・イークイーップ≫♪」

 

『センチピード』の右側のカッターが消え、代わりに『ホーネット』のパイルバンカーが装着される。

 

「そして攻守・レベルともにパワーア~ップ♪」

 

甲虫装機センチピード:ATK/1600→2100 DEF/1200→1400 ☆3→6

 

「フィールドにモンスターは無し…よしっ! バトルフェイズいくよ! まずは『ダンセル』でダイレクトアタック! ターゲットロック! ≪ダンライガン、シュート≫!」

 

『ダンセル』が銃の照準を俺に会わせると、スコープ越しに俺を狙い撃つ!

 

「ぐっ…!」

LP4000→3000

 

「まだまだ攻撃は続くよ! さらにパワーアップした『センチピード』でダイレクトアタック! 斬り裂け! ≪センチュリオン・カッター≫!!」

 

『センチピード』はカッターをまるで手裏剣のように投げ放ち、俺の身体を斬りつける。

 

「ぐああっ…!」

LP3000→900

 

「なっ!? ある…弟のライフが、わずか1ターンで1000以下にまで減らされただと!?」

 

ルインが驚くのも無理はない…。

アリアが使うモンスター群…『甲虫装機』。個々のモンスターの能力は決して高いとはいえないが、互いが互いを強化しあうそのコンビネーションはかなり強力だ。

俺も何度このコンボに苦しまれたことか…。

 

「だがお前はいつもツメが甘い。俺のライフをいつもあと一歩までは追いつめるが…結局はそこまで、最後はペースを乱して逆転される」

 

「へ? そうなのか?」

 

ルインが意外そうな声を出した。

 

「ああ、こいつとデッエルしてると序盤はもう少しってとこまで攻めてくるんだが、それ以上は俺のライフを削ることはない」

 

「そ、そんなことないよ! 確かにいつもはそうだけど…でも今日は違うもん! 絶対勝つもん!」

 

俺の言葉にアリアは必至で反論する。

 

「お前いつもそんなこと言ってるよな…」

 

「ん~…もう! そうやっていつも私のペースを乱そうとするんだから~! ターンエンドだよ!」

 

△△―――

□――――

アリア:手札4枚 LP4000

モンスター:『甲虫装機ダンセル』『甲虫装機センチピード』

魔法・トラップ:『甲虫装機ホーネット』

 

さて…とはいえ、あまり悠長に構ってもいられないな。

 

「俺のターン、ドロー!」

 

よし、いいカードをドローした。このカードなら『甲虫装機』のコンビネーションを崩すことができる。

そのためにはまずはこのモンスターで…。

 

「『デュナミス・ヴァルキリア』を召喚!」

 

【デュナミス・ヴァルキリア】☆4 ATK/1800 DEF/1050 天使族 光

 

俺のフィールドに、純白の翼を纏った天使が出現する。

 

「『デュナミス・ヴァルキリア』で『ダンセル』に攻撃! ≪エンジェル・ダスト≫!!」

 

『デュナミス・ヴァルキリア』が放つ光の粒子によって、『ダンセル』は消滅する。

 

「くぅっ…!」

LP4000→3200

 

「さらにカードを二枚セットして…ターンエンドだ」

 

△――――

■■―――

手札3枚 LP900

モンスター:『デュナミス・ヴァルキリア』

魔法・トラップ:セット2枚

 

「えっ…ターンエンド!?」

 

「どういうつもりだ主…! 『ホーネット』を装備した『センチピード』をフィールドに残したままでは、また効果によってカードを破壊されてしまう! そうなればまたモンスターをサーチされて…」

 

いやルイン…これでいいんだ。全ては俺の伏せたリバースカードに答えがある…。

 

「な、なんだかよくわからないけど…私のターン!」

 

だが万が一、ここでモンスターを引かれたら少しマズいかもしれんが…。

 

「(ううっ…召喚できるモンスターがいない…) わ、私は『センチピート』に装備されている『ホーネット』の効果を…―!」

 

ふっ、アリア。やはりお前はツメが甘いな。

 

「そうはさせない! リバースカードオープン! 速効魔法『禁じられた聖杯』!」

 

「ふぇっ!?」

 

「『禁じられた聖杯』は、対象にしたモンスター1体の攻撃力を400ポイントアップさせる代わりに、そのモンスターの効果を封じる。対象はもちろん、『甲虫装機 センチピード』!」

 

「も、モンスター効果を封じるってことは、〝『甲虫装機』を装備する″っていう効果も無くなるわけだから…!」

 

「そう、装備状態となっている『ホーネット』は自然消滅! さらにサーチ効果も発動しない!」

 

甲虫装機 センチピード:ATK/2100→1600→2000

 

「これで『甲虫装機』同士のコンビネーションは断ち切れた!」

 

「そ、それでも攻撃力は2000もある! このままバトル! 『センチピード』で『デュナミス・ヴァルキリア』を攻撃!」

 

『センチピード』がカッターを構え、『デュナミス・ヴァルキリア』に向けて放つ!

 

「アリア、俺がお前のモンスターを『聖杯』の効果で攻撃力を上げたのには、もう一つわけがあるんだぜ?」

 

「へ…?」

 

「リバースカードオープン! トラップカード、『光子化(フォトナイズ)』! 相手モンスターの攻撃宣言時、その攻撃を無効にする!」

 

『デュナミス・ヴァルキリア』の身体が光の粒子となって消え、『センチピード』のカッターは虚空を切る。

 

「消えた!?」

 

「さらにその相手モンスターの攻撃力分だけ、俺のフィールドの光属性モンスター1体の攻撃力は、次の俺のターンのエンドフェイズ時までアップする」

 

「なっ…!」

 

光子化した『デュナミス・ヴァルキリア』はフィールドに舞い戻り、更なる力を得てその輝きを増す。

 

デュナミス・ヴァルキリア:ATK/1800→3800

 

「おお! 攻撃力が大幅に増大した! そうか、主は自分のモンスターをパワーアップさせるためにも『禁じられた聖杯』を!」

 

「ま、そういうこった」

 

「う、うまいコンボね…私は一枚カードをセットしてターンエンド。そしてエンドフェイズ時、『センチピード』の攻撃力は元に戻る」

 

甲虫装機 センチピード:ATK/2000→1600

 

△――――

■――――

アリア:手札4枚 LP3200

モンスター:『甲虫装機センチピード』

魔法・トラップ:セット1枚

 

「俺のターン、ドロー!」

 

ドローカード:『エンド・オブ・ザ・ワールド』

 

このカードは…ルインの儀式魔法…!

 

(あの様子…主よ、我が降臨のためにカードを引き当てたか」

 

だが今はまだ使えない。今俺がやるべきことは…。

 

「バトルだ! 『デュナミス・ヴァルキリア』で『センチピード』に攻撃! ≪フォトナイズ・エンジェル・ダスト≫!!」

 

攻撃力が3800にまで跳ね上がった『デュナミス・ヴァルキリア』の攻撃は、『センチピード』を消滅させ、アリアのライフポイントを大きく削る。

 

「うううっ…!」

LP:3200→1000

 

「おお! ついに主とアリアとのライフポイント差が100にまで!」

 

だから言っただろ、あいつはツメが甘いって。

 

「どうした、もうおしまいか?」

 

「ま…まだまだ! この程度じゃ終わらないよ!」

 

「よし、その意気だ。なら、カードを一枚セットして、ターンエンド。そしてこのエンドフェイズ時、『デュナミス・ヴァルキリア』の攻撃力は元に戻る」

 

デュナミス・ヴァルキリア:ATK/3800→1800

 

△――――

■――――

手札4枚 LP900

モンスター:『デュナミス・ヴァルキリア』

魔法・トラップ:セット1枚

 

さぁて、これで俺の方が若干有利になったわけだが…アリア、お前はどう出る?

 

「このエンドフェイズ時に永続トラップ発動! 『リビングデッドの呼び声』! この効果で、私は墓地の『甲虫装機 ダンセル』を特殊召喚!」

 

「『リビングデッド』…蘇生カードか」

 

「またあのモンスターか…これでは、次のターンで『ホーネット』を装備され、主のカードを破壊されるうえにモンスターまで増やされてしまう…!」

 

ルインの言う通りだ。ここはなんとか阻止したいところだが…。

 

「そして私のターン、ドロー! (私だってこんなところで…終われないんだから!)」

 

アリアもまだまだこんなところで負けるつもりはないらしく、力強くカードをドローする。

ふっ…どうやらあいつも、デュエリストとしては一人前の誇りを持ってるみたいだな。

 

「よしっ…! まずは魔法カード、『おろかな埋葬』を発動! 私のデッキからモンスター1体を墓地に送る! 私は『甲虫装機 ギガマンティス』を選択! そして『ダンセル』の効果発動! 墓地の『ホーネット』を装備し、装備を取り外してカード一枚を破壊する! 私が破壊するのは…そのリバースカード!」

 

パイルバンカーから杭が放たれ、俺のリバースカードに迫る!

 

「チェーンしてトラップ発動! 『和睦の使者』! このターン、俺のモンスターは戦闘では破壊されず、戦闘ダメージも受けない!」

 

「フリーチェーンで発動できるカード…! う~ん…どうやらこのターンで決めるのは無理みたいね」

 

アリアの口ぶりからすると…来るな。アリアのエースモンスターが。

 

「装備カードを外したことにより、『ダンセル』の効果が発動! デッキから『甲虫装機ギガウィービル』を特殊召喚!」

 

【甲虫装機ギガウィービル】☆6 ATK/0 DEF/2600 闇 昆虫族

 

「さらに魔法カード、『共振装置』を発動! 自分フィールドに種族・属性が同じモンスター2体を選択して発動! 選択したモンスター1体のレベルは、もう1体のモンスターと同じレベルになる!私は『ダンセル』のレベルを『ギガウィービル』と同じレベル6にする!」

 

「同じレベルのモンスターが2体…!」

 

やるつもりだな…あの召喚を!

 

「いっくぞ~♪ 私はレベル6の『甲虫装機 ギガウィービル』と『甲虫装機 ダンセル』をオーバーレイ!」

 

フィールドに銀河のような渦が発生し、それに『ギガウィービル』と『ダンセル』は吸い込まれる。

 

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築♪」

 

やがて2体のモンスターは重なり合って星となり、ネットワーク空間によって出現した巨大なモンスターの周りを回る。

 

 

 

 

 

                 ―無敵の装甲をその身に纏いて―

 

                 ―神秘のボディが光りを放つ!―

 

                ―気高き姿よ、敵を貫く刃となれ!!―

 

 

 

 

 

「エクシーズ召喚! 装着せよ、『甲虫装機エクサビートル』!!」

 

【甲虫装機エクサビートル】★6 ATK/1000 DEF/1000 闇 昆虫族 エクシーズ

 

地面を割って出現したのは、黒と金の装甲を纏った巨大なカブトムシ型の甲虫装機モンスターだ。その巨体の周りには、二つの星が軌道を描いて回っている。

『エクサビートル』はその手に持つ槍を構え、俺の前に対峙する。

 

「な…なんだ!? この巨大なカブトムシは…!」

 

初めて見るモンスターの姿に、ルインは驚きのあまり声を出す。

そうだ…これがアリアの持つ切り札…!

 

「出てな…『エクサビートル』! アリアのエースモンスター…!」

 

だが俺にだってエースモンスターはいる…。

待ってろよ…破滅の女神の力、見せてやるぜアリア!




というわけで初のデュエル回に突入しました。
アリアとのデュエルは前編・後編と分かれている感じなので次回はこのデュエルの決着がつきます!お楽しみに!
…大丈夫なのか主人公?相手はあの甲虫装機だぞ…?
ちなみに、エクサビートルの召喚口上は重甲ビーファイターのOP歌詞をヒントに考えてみましたw
やっぱ5D's見ちゃうとモンスターのかっこいいオリジナル召喚口上は考えてみたくなりますよね~。
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