ホロホロしちゃっていいじゃない!   作:てんりょう

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※注意※

本話は多大な「ご都合主義」「独自解釈」「独自設定」が含まれます。

「イメージが違う」「口調がおかしい」等々感じられる方はブラウザバックをお薦めします。


短いけど筆が進んだので投稿


第16話ー2 歌·姫·案·内?

 

前回のあらすじ

 

トウマ「なんか追われてる娘がいる、とりあえず助けるか」

 

AZKi「ありがとう、せっかくだからこの街を案内して?」

 

トウマ「いいですけど」

 

すいせい「あ”?」

 

 

 

 

side:F・S&M・O

 

「いや~おいしかったね、ミオ」

 

「そだね~今度は違うメニュー食べに来ようか」

 

白狐の獣人白上フブキと黒狼の獣人大神ミオはたまたま2人で街へと繰り出していた。

目的はSNSで話題になっていたスイーツ。

ちょうど2人とも講義がなかったのでそろって出かけたのだ。

 

「今度はトウマ君とも来たいね、フブキ」

 

「そうだね、その時はそのまま一緒にトウマ君の部屋行って一緒にお酒飲もうよ」

 

「いいね、そのときはうちが料理作ろうか……ってあれ?」

 

「どうしたの、ミ……オ」

 

まずミオの視線が固定され、その先にフブキの視線も向けられる。

その先にいるのは見たこともない少女と隣り合って並んで歩くトウマの姿。

瞬間、2人の表情が笑顔から真顔に変わった。

 

「ねえ、フブキ」

 

「うん」

 

「あの人みたことある?」

 

「ないね」

 

「だよね」

 

((後を追いかけて様子をみよう))

 

2人の意思は言葉にせずとも一つになった。

 

 

 

 

side:Tohma

 

なんか、嫌な予感がする。

具体的には今すぐなんとかしないと大変なことが起きる気がする。

 

「わぁ〜すご〜い!!」

しかし、俺はそれをそのまま飲み込んだ。

 

ここはCAGCの少し中心から外れたところにあるYGタワー、その展望台。

眼下には様々な屋台と人で賑わい、冬の展望台併設の広場とは思えないくらい活気にあふれている。

唯の予感だけで、その様子をキラキラと瞳を輝かせながら満面の笑みで見つめるこの女性を置いていくわけにもいかないか。

 

(それにしてもこの人、僕の名前すら知らないのによく着いてくるな)

 

中々根性が座ってるというべきか、危機感がないというべきか。

雰囲気的に最近、それもここ2,3日以内にここ(CAGC)に来た感じだろう。

まあ、対する僕も名前を聞いてないのに案内するんだから大概か。

 

「ねえ、ちょっと小腹空いたから下の屋台で何か食べようよ」

 

「え?ああ、もう15時ですね。確かにちょうどいいかも」

 

「じゃあ行きましょ!!あのピンクの車のやつ、ドーナツっぽいしおいしそうですよ」

 

「ちょ、行くから引っ張らないで」

 

彼女に袖口を引かれながら展望台から降り、そのまま目標にした移動販売車へ向かう。

近くには「ど〜なつ屋はんぐり〜」と書かれた幟といくつかの簡易テーブル。

その場で食べることもできるようで、そのテーブル群も8割ほど埋まっていた。

 

「いらっしゃいませ〜何になさいますぅ〜?」

 

奇抜な髪型をしたオネェ口調の店員が差し出してくれたメニューを見る。

 

定番メニューでチョコやプレーンもありつつ、オススメ!!とデカデカと書かれたスペシャルドーナツ「希望ドーナツ」「友情ドーナツ」の2つがプッシュされていた。

希望ドーナツはストロベリーチョコでコーティングされ、黄色の星と緑色のチョコがトッピングされていて、友情ドーナツはホワイトと通常チョコレートでコーティングされた上にドライオレンジの輪切りが付けられてて、形状が三角形というかロケットみたいな形をしている。

 

「すみません、この希望ドーナツ1つとコーヒーください!!」

 

「僕はこの友情ドーナツとコーヒーをお願いします」

 

「ありがとう〜ごさいま〜す!!」

 

店員は慣れた手つきでそれぞれのドーナツを袋にいれ、傍らに置いてあるコーヒーメーカーからコーヒーを紙コップに注いでくれた。

 

「はい。こちらが希望ドーナツとコーヒーのセット、こちらが友情ドーナツとコーヒーのセットです。お支払いはいかがしますか?」

 

「あ、電子マネーでっ……て、ぁ」

 

そのとき、彼女の顔が固まったのを見逃さなかった。

今の御時世かつ訳ありのお嬢様っぽいのが携帯持っている可能性は高くないとは思っていたけど、そんなベタなことがあるとは。

といはいえ、放置するわけにもいくまい。

 

「あ、僕が纏めて払います。現金でお願いします」

 

そういってさっと財布を取り出すと何か言われる前にピッタリの金額をカウンターに置いた。

一瞬店長がへぇ〜って妙な笑顔を浮かべたことは見ないことにする。

ともかく、驚いてこっちを見る彼女をスルーして2人分のドーナツとコーヒーセットを受け取ってさっさと空いている席へと向かう。

 

「あ、あの!!わたし、お金……」

 

「気にしなくていいですよ、こういうのもたまにはありです」

 

そういって笑いながらテーブルにセットを置き、向かいの席を引いて座りやすくして未だ名も知らぬ彼女に着席を促しつつ、自分も席に座った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side:B.S

 

「いや〜今日のラーメンは当たりだった」

 

濃厚な海老の薫りと出汁で作られたスープのつけ麺の味を思い出す。

麺をつけ、口に運んだ瞬間に広がるそれは圧巻だった。

付け合せの鴨肉もジューシーで、季節の野菜天ぷらも衣を薄くしてサクサクと食べられた。

 

(今度はトウマ先輩と来よう。あの辺り先輩の行動範囲外だったはずだし)

 

彼はどんな顔をするだろうか。

喜んでくれるかな。驚いてくれるかな。

そんなことを考えながら日課である散歩を兼ねて歩く。

日頃から動くことを意識しておかないと体力が落ちてしまう。

なにより

 

(万が一でもだらしのない身体を先輩に見せることになったら……)

 

そんな事にならないよう常からの努力は怠らない。

だから毎日距離を決めて歩くようにしている。

できればジム、といきたいけどそこは予算との相談。

ココ先輩やそれこそねねちたちと動いた方が効果があるかもしれない。

そうぼんやり考えながら歩き、今日の目標として決めていたYGタワー下にある公園についた。

ここはいつも移動販売車やイベントでの出店があるからつい誘惑に駆られそうになる。

それを堪えて戻ろうかと踵を返し、

 

「ん……????」

 

視界に入ったトウマ先輩の姿に視線が止まった。

こんな珍しい、もっと言えば先輩の行動範囲外にいるとは思わなかった。

しかも見覚えのない女性が近くにいて、椅子を引いてエスコートまでしている。

 

「んん????」

 

とはいえ、状況が今見る分だけでは足りない。

勝手な行動で先輩に迷惑をかけるわけにもいかない。

とりあえず、2人の様子を見させてもらおう。

 

 

 

 

to be continue......

 

 

 

 

 

 

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