Traveler in Another world  ~夢と絆と音楽と~   作:世界一うるさいチンパン

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 仮面ライダージオウのグランドジオウ初登場シーンの時に流れた挿入歌を聞きながら書いた今回は、プリキュア視点からのスタートになります。

 最後にアンケートを用意したので答えて頂けると幸いです。


第2話~3日ぶりの飯しか勝たん~

【キュアメロディside】

 

「ヤァァァ!!」

 

 私はうまくやつの触手攻撃をかいくぐり、懐へと飛び込む。

 

「いける!え?うわぁぁ!!」

 

 うまくいけたかと思ったのだが、死角からの攻撃に弾き飛ばされてしまった。

 

「メロディ!きゃあ!!」

 

 私の心配をして気を取られていた間に触手に吹き飛ばされたのは私の仲間『キュアリズム』。私はすぐさまリズムに駆け寄り起き上がるリズムを支えた。

 

「大丈夫リズム?」

 

「うん。ありがとうメロディ」

 

「それにしても、アイツしつこいな~」

 

「両側から攻撃しましょう!」

 

「オッケー!!」

 

 一連のやり取りで両側から奴を攻撃することになった。私は右側、リズムは左側に立ち、タイミングを合わせて飛ぶ。

 

「ヤァァァ!!」

 

「ハァァァ!!」

 

 拳を突き出して突進し、あと少しで当たると思ったのだが…

 

《ヒョイ!》

 

 拳が当たる直前で回避され、目の前にはリズムが同じような攻撃の体制で突っ込んできた。そして私たちの距離は段々と近づいていき、

 

《ゴン!》

 

 顔面がお互いの顔面にぶつかった。そのまま地面に落ちる。

 

「ちょっとメロディ!ちゃんと合わせて!」

 

 起き上がるなりリズムがそう言ってくるので、さすがの私も少し頭に来た。

 

「リズムが合わせないからでしょ!?」

 

「2人とも、けんかしてる場合じゃないニャ!!」

 

 そう言ってケンカの仲裁をしてきたのは、私たちのパートナー妖精である『ハミィ』。

 

「分かってる!リズム、いつもの!」

 

「分かった!」

 

 私たちがしようとしたのは、2人のキメ技である『プリキュア・パッショナート・ハーモニー』である。お互い背中を合わせ、握った手の方を奴に向ける。そのまま技を発動しようとするも…

 

「技が出ない!!」

 

「そんな!どうして!?」

 

 なんと技が全く出る気配がないのである。これを見たハミィは

 

「ダメニャ!2人とも、心のハーモニーが全く重なり合ってないニャ!だから技が発動しないニャ!」

 

「ネガァァァ!!」

 

 そうしている間に奴『ネガトーン』は私たちに反撃しようと迫ってきた。

 

 

◇◇◇

 

 それからかれこれ数十分…

 

「2人にはハーモニーパワーが全然足りないニャ!」

 

 なんとかネガトーンを倒した私たちはハミィによる説教を受けていた。

 

「ハーモニーパワーって何?」

 

 私が思っていた質問をキュアリズムこと『南野奏』がハミィに尋ねる。

 

「それは…」

 

「「それは?」」

 

 私と奏はハミィの回答に期待いっぱいの様子で尋ねた。

 

「ハーモニーのパワーのことニャ!」

 

「「ハァ…」」

 

 相変わらずハミィによる意味不明な返答に思わずため息をついてしまう私たち。するとハミィが、突然目を閉じ、今までいた岩から飛び降り歩き出してしまう。

 

「ちょっ、どうしたのハミィ?」

 

「この近くから、すごい音符の気配がするニャ…」

 

「音符の?」

 

 ハミィが音符の気配がするといって歩いていく。私たちも音符が気になったのでハミィについていくことにした。

 

「クンクン…クンクン…」

 

 ハミィは犬のように鼻を使って音符を探す。そしてとある岩まで来ると、ハミィは目を見開き

 

「この岩ニャ!この岩が音符の気配が一番するニャ!」

 

「この岩?」

 

「そうニャ!音符…みぃつけたニャー!!」

 

 ハミィはそう言って岩を飛び越え反対側へ行く。しかし次の瞬間、聞こえてきた声に私たちは思考停止を余儀なくされるのだった。なぜなら聞こえてきた声は

 

 

 

 

 

「うわァ!猫が喋ったァァァァ!」

 

 人間の…しかも明らかに男の子の声だったからだ。私たちは急いで岩の反対側へ行く。そこにいたのは人間に見つかり、足をガクガクさせているハミィと

 

「あ…」

 

 私たちの方を見て口をポカンと開けている少年の姿であった。

 

【メロディside end】

 

 

 

 

【玲side】

 

 嘘だろ…?今、喋ったよな…。この猫。その猫に驚かずに俺に驚いているってことは…

 

「あんた等…プリキュア?」

 

 気づけば思っていたことが口からポロっと出てきてしまっていた。

 

「ッ!?な、なんのことでしょう…」

 

 どうやら俺の勘は当たったらしい。茶髪のロングヘアの少女は息を吞み、明らかに不自然に誤魔化す。そこで俺は確信を突くために、拍車をかけることにした。

 

「さっき音符が何たらって言ってたけど…ひょっとしてコイツの事?」

 

 俺は胸ポケットを広げ、未だに中で震えている音符を見せた。

 

「それ!どこで!?」

 

「ちょ、響!」

 

 鼠色の髪の少女がもう1人の少女を止めているのを見て俺はニヤリと笑みを浮かべた。

 

「これを知ってるってことは、やっぱりプリキュアなんじゃないの?」

 

 流石に隠し通せなくなったのか、鼠色の髪の少女がため息をつく。そしてもう1人の少女の腕を引っ張り少し離れた。

 

 それにしても、そろそろ食料が欲しい…。腹がとてつもなく減ってきた…。あれ…意識が…。

 

《ドサッ!》

 

【玲side end】

 

 

 

 

【奏side】

 

「もう、響ったら…」

 

「アハハ、ゴメンゴメン…」

 

 響がやっちゃったと言わんばかりの苦笑いを浮かべ謝ってきた。

 

「それにしても、なんであの子が音符を?」

 

「さあ。でもあまり悪い人じゃ無いみたいだよ?」

 

「え?なんで?」

 

 響の言葉に私は少し疑問を抱いたが、響の次の一言で納得することとなった。

 

「だって音符についてなにも知らなかったみたいだし、第1ハミィが喋ってるところ見られてこれは誤魔化せないでしょ?」

 

「まあ、確かにそうね…」

 

 響の意見に対しては少なからずとも否定できな部分があったため、私は腹をくくることにした。しかし、どこまで話すか二2人で議論していると、

 

「大丈夫ニャ!?」

 

 とハミィの慌てた声が聞こえたので、急いで少年の元へと戻る。するとそこには倒れた少年と、ポケットから出てきた音符が少年の傍で跳ねていた

 

「君!大丈夫?」

 

 響が駆け寄り体をゆすり、少年の顔がこちらへ向く。

 

「良かった。呼吸はしてるみたい…」

 

 響の報告に私は胸をなでおろす。すると、少しの重みが靴にかかった。目線を下にやると、音符が心配そうにこちらを見つめてくる。

 

「この子もしかして…。彼が心配なの?」

 

 私が音符に聞くとコクリと涙目で頷いた。よほど彼のことが気になっているのだろう。

 

「とりあえず私の家に」

 

 響が彼を背負いながら言う。私はすぐに了承し音符を救い上げるようにして持つと、ハミィと共に響に付いて行く事にした。

 

「なんで音符が…」

 

 付いて行く途中に、ハミィのそんな言葉が聞こえたのであった。

 

【奏side end】

 

 

 

【玲side】

 

「ん…」

 

 周囲の環境の変化に気づき、俺は目を開けた。

 

「あ!良かった…。気が付いたんだね?」

 

 ぼやけた視界に飛び込んで来た1人の少女。その少女が移りこんだぼやけた視界の焦点が段々と合わさっていき…。

 

「気が付いてよかった~」

 

 ほぼゼロ距離に海で出会ったあの少女の顔があった。

 

「うぉ!」

 

 俺は驚いて起き上がるが、その少女との距離がほぼゼロのためにゴツンと鈍い音を立て、頭同士を思いっきりぶつけてしまう。

 

「ッ痛~…」

 

「ッ~!!」

 

 俺と彼女が頭を押さえて悶えていると、俺の胸に飛び込んでくるものが一つ。例の音符であった。

 

「この子すごい貴方のことを心配してたのよ?」

 

「そっか…ありがとな」

 

 音符は落ちないように軽く抱きしめられると、顔を埋めて泣き出す。

 

「…ところでここは?」

 

「私の家」

 

「へぇ~あんたの…うぇ!?」

 

 彼女からの即答に俺は驚いた。まさか異性をこんなに躊躇なく家に運べるとは…。猛者とはこのことである。

 

「どうしたの?」

 

 特に自覚はないのかキョトンとしている。そんな彼女を見てため息をついつい吐き出してしまう俺であった。

 

「そういえば急に倒れたけど大丈夫?」

 

「うん大丈夫!《ギュルル…》…じゃない」

 

 心配をかけまいと返事をしたが、腹は正直ものである。即答した直後に鳴り出した。

 

「…お腹空いてるの?」

 

「3日前から何も食ってねえ」

 

「分かった。ちょっと待ってて。奏」

 

「分かったわ!気合のレシピ、見せてあげる!」

 

 そういうと鼠色の髪の少女は下の階へと降りて行った。

 

 

◇◇◇数分後◇◇◇

 

「うわぁぁ!うまそ~♪」

 

 俺の目の前には、大量のカップケーキが並べられていた。全てあの鼠色の髪の少女の手作りらしい。

 

「いっただっきまーす!!ムシャムシャ…うめえ!!」

 

 3日振りに食べた飯はとてもこの先の人生では食べれないほどの究極のおいしさだった。すぐ横では、これまた食料にありつけていなかった音符も、とても幸せそうな顔で食べていた。

 

「食べてる途中申し訳ないんだけど…そろそろ教えてもらおうかな?君が一体何者なのか…」

 

「いいぜ。《ゴクッ…》その代わり俺にも教えてくれ。あんた等は一体何なのかを」

 

 茶髪の少女の言葉により、俺は全てを話すことにした。そしてまた彼女たちも、自分が何者なのかを教えてくれるととなったのだが、それはまた次のお話。

 

 




 次回は玲がプリキュアのことを聞かされるところから始まります。そこからスイプリ本編5話に結びつけるつもりです。

 今回も駄文を読んでくださりありがとうございます。ではまた次回。

彼の今後の物語を書く上で主要となる物語を、もう一つ裏で書くつもりなのですがどちら小説が先の方がいいですか?

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