理不尽な魔の手が来なくなる、その日はまだまだ先。
争う不屈の魂は、今日も燃る…
「って…またこのコーナーハイジャックしないでくれるかなぁ?」
良いじゃん、今回の語り部は、8割私なんだもん。
時は戻って同日10:00頃‥
「ふぅ‥よし」
乾いた服を服に袖を通し、髪留めにしているリボンをキュッと閉めてポニーテールにすると気が一気に引き締まる、これだ、やっぱりこのリボンがなきゃしっくりこない。
「……気をつけてな」
「はい、いろいろと、お世話になりました」
先程紹介があったヒデさんと、いろいろお世話になったお婆さまにきっちり深々と頭を下げて靴を履いてガラガラと引き戸を開け外に出た。
だけど、昨日と違って風があまり強くない様に感じた。
「街まで送った方がいいかい?」「いえ、着の身着のまま風の吹くまま行ってみようと思います」
私の事情は少しだけお二人には話していたから気づかってそう言ってくれたけど、巻き込めない。今の旅は私の自由な旅じゃないのだから。
‥にしても参ったなぁ、知り合いの居る場所まで随分と遠いであろう事がハッキリした、どうりで路線図に書いてなかったし新幹線も隣の市まで無かったし! まあ愚痴ってもしゃーない、相棒が直るまで彼処でお世話になるわけにもいかないし‥心細いけど、あの組織を追うべく都会の方へ聞き込みに行こうか‥
しばらくすると沢山の鳥たちが一箇所へ向かって飛んでいるのが見え、追いかけてみると偶然か必然か都市部、さっき聞いた話によると、ここ「出島」と日本本土側を繋いでる橋に着いた。
改めて見てみると本当に日本かと疑う景色だ、それに昨日と違い今日は昼間に来たからか、マリンスポーツの選手であろう人たちでこちら側が賑わい、高い波の音が耳をくすぐり、選手達の声がそれをかき混ぜる。
「お嬢ちゃん、海好きなのかい?」
この景色に夢中になっていると、渡し船のおじさんが声をかけてきた。
てか、橋もあるけど船もあるんだ。
「はい♪ 景色見るの好きで……ここ地平線がハッキリ見えるんですね」
「目が良いなぁ……あんな遠くまで見えるってか? 」
「まあ、よく言われます‥鳥並みの目がいいなって」
「へぇ、ところで嬢ちゃん、乗ってくかい? 景色見んの好きならいいとこ案内するぞ」
お言葉に甘えたいけれど、今は節約節約……
「気持ちだけもらっときます、自分の足で行ってみたいんです」
「風の向くままってか……そういう事ならお節介しちゃまずいなぁ‥じゃ、いい旅しろよ」
「はい────ひゃっ! 冷たっ!」
手を振って走り出すと頭頂部に水がかかりそれが頬を滴る、その様子を見ていたおじさんも愉快な笑い声を上げた。
「沖から離れてるのになんで‥」
と真横を見るとハッキリと[高波注意]の看板が立っているじゃないか、うう……単なる注意不足……とりあえず大好きな海と空を眺めてたら日が暮れてしまうきがさっさと橋を渡り切ろう。
橋を渡りきりしばらく歩くと、さっきまでいた島と違い日曜日らしい賑わいを見せている。
でもこっち側の開発具合は商業区と呼ばれてる割にはベッドタウンと呼ばれている地域と同等のどっちつかずな具合に思えた。
……とりあえずここに来てすべきことはもう一つある、私が追っている組織、エヴォルスコアが盗んでいった”アレ“をひとつでも多く回収すること。
こっちの世界に被害を出す可能性は低いけれど、0じゃない時点で海に散らばった分を回収しつつ彼らの尻尾を掴む必要がある‥
帰還が難しい以上は一人でやるしかない……
「がんばれるだけ、がんばってみるか」
両手を握り肘を90度近く曲げて‥いわゆる「がんばるぞいっ」のポーズで気合入れて……と……ん?
一箇所に向かって飛んでいった鳥たちが今度は一斉に飛び去っていく。
「なーんぁ縁起悪いなぁ……」「“
気がつかなかった、橋の柱の裏の人影に‥フードを目深に被り、ハーモニカの様な物を眺めている。
私に見られている事を悟ったのか目があった、いや、合わせてきた。
「……物珍しい‥ですよねこんな変な笛」
「ええ、素敵な笛ですね‥初めて見たので」
彼の声は弱々しく力がない、だけど何故かハッキリ聞こえる、矛盾している様な表現だけど、弱々しいのに聞き取りやすい、そんな不思議で少し疑問の残る声で私に話しかけた。
「────────よく見るとあなた、どこかで‥」
あんな口元の知り合いも、こんな声の知り合いも記憶にないぞ?
「ああ、”空色の瞳の少女“‥あなたでしたか──」
そう言う事か。私は警戒してそいつを睨みつけたが‥
「────────焼かれてしまう前に始末しなければ」
いきなり声に力が籠った、まるで人が入れ替わった様に……だけどその力の籠った声に、何故か本能的にな恐怖で背筋が凍る、コイツはヤバいかもしれない……
「認識阻害が効いてない‥ってことは私と同じ
震える声をなんとか振り絞り、最後はその威圧感を吹き飛ばして、いつもの調子になんとか戻せた。
「察しがいいですね……」
彼は口にその笛を咥えて何かの曲を吹くと、私は立っていられないほどの頭痛に見舞われ、同時に悶える私に向かってさっきの鳥の群れが急に起動を変えて迫ってくるのが見えたが、間に合わないっ!
なんとか歯を食いしばって頭痛に耐えなんとか振り払っていってもキリがないほどの数が飛んでくる。
「.〜♪」
「あグッ‥ぁぁぁぁぁぁぁ……」
曲の強弱が強くなると、連動して群れのくる速度も、この頭痛も強くなった、これ、なんなの……
「うる‥さざー‥あっっ!」
「──中々の精神力ですね‥これは恐れ入りました」
演奏を止めると鳥の群れは戸惑い、締め付けられるような痛みからも解放された‥まさか、
「話に聞いていた通り、やはりあなたも獣、さらに強めれば……」「誰が……けだ……誰が獣だ! ──うっ‥ウゲァ……」
反発してみたものの、さっきの頭痛のせいで吐き気が襲ってきた……中々にグロッキーだけどなんとか身体を動かさなきゃ……
「
急に奴は奏でるのをやめた‥大地に亀裂が入り、地面の下から逞しい足を持つ地龍が道路を突き破り現れたからだ。
「うっそぉ……地球で竜が蘇るってこと‥あるんだ」
その竜は自分を起こした男である彼の笛を見るや突進し頭突きしようとするが、軽々しく交わされ、闘牛のように私の真横の橋に身をすべらせた
「これは地球の竜ではありませんよ……ですが、この龍が居ては私の身が危ない……」
すると彼は小さなインカムを装着して誰かに情報を共有しているようだ……
そうしてる間にも竜は体を起こし彼へ怒りを示して突っ込んで追いかけていく。
とりあえず、あの竜を止めなきゃ‥
私は首から下げた勾玉を握りしめて瞳の前へ突き出し、高らかに叫んだが……。
「アークウィンガー‥boot‥あっ‥そうだった‥」
咄嗟にやったけど忘れてた、相棒は今使えないんだった‥
竜の方を確認すると追いかけていく道中で建物を薙ぎ倒しながら、進んで行って‥その先であの時の船に乗っていた二人が誰かを羽交い締めにし、人質を使った交渉をしているであろう光景が見えたけど、そのすぐ横を彼と竜が通り過ぎようとし、その二人は片方はビルの上へ片方はストレートに交わした。
「‥ああ‥いろいろ同時に起きすぎだって! ‥今年は厄年か何かか!!」
髪の毛をくしゃくしゃしながら悩みイライラしてきた.世界ってホント優しくない。
すると、羽交い締めにされていた男の子が後ろの男に噛みつき、バスケットボール片手に竜へ立ち向かおうと追いかけ始めた‥
「excuse me ?
「‥そっか、君たちが居たんだった」「
「ありがとう‥だけど2人同時に扱うのは疲れるから……今日はシャイニー、君だけでもいい?」「
「あと、君たちが技量不足な訳じゃないから、私が使いこなせてないだけだから、気にしないで」
そう話し合ってる間に例の男の子は‥「こっちだ!」
バスケットボールを投げ、注意を引きつけたが、その迫力に圧倒されてしまった。
さらに畳み掛けるようだけど、「邪魔をするな」と言わんばかりに竜はその子へ突進する準備に入った、もう迷ってる時間ないや……優先順位一番は決まった!
「虚空を割く鋼の刃‥我が手に現れ阻むものを討ち取る力となれ‥陽射しの翼シャイニーウィンガー‥boot on!」
その子の後ろで踏み切って飛び私は勾玉を一本の刃に変え、天馬の幻影に包まれるように防護服を纏いながら突っ込んで魔力壁で盾を張りその竜の行手を阻んだ。
「(助かった? ……のか)」
振り返ると彼はただ私を見つめていた、まあ無理もないよね……死にかけた直後なんだし‥さてどうするか? このままぼーっとされててもなぁ‥
「(か、かっこいい……)」
「大丈夫かい? 少年」
とカッコつけて手を差し出すと、何も言わずに握り返された、とりあえず立ち上がらせてあげて────────
「あの怪物はボールで倒せるような作り物じゃない、危ないからさっさと逃げな? ……まあでもその勇気だけは買うよ」
そう忠告してもその子は私をずっと見つめていた。
はぁ、庇いながら戦うのって結構キツイんだけどなぁ……
すると、盾に激突し怯んだ竜がまた立ち、こちらに突進してきた。
「しゃーないか」
咄嗟に見切り、防護服のブーツで強化された跳躍力を用いて彼の方向へ跳び、刀を持った手と逆の手で彼を通りがかりに脇に抱えてから斜め上へ地面を蹴って、近くの屋根の上に着地した。
「ふう……ッ!? …………ありゃりゃ」
とりあえず一安心、と息を吐くと背中で大きな音がした、どうやらあの竜が何かの建物に突っ込んだみたいだ。
そして、その音で助けた彼は気がついたみたいだ。
「──-あ、あの、助けてくれて……ありがとう、ございます……」
「お礼が言いたくてぼーっとしてたの?」「いや、そうじゃないんですけど‥あの‥」
「なに?」「あの‥名前だけでも‥(やっぱり‥言えない‥今会っただけの人だし……)」
はあ‥私は時代劇の武士ですか? でもまあいいや、さりげなく名乗ってあげるか。
「じゃあ先に聞くけど君の名前は?」
「‥コウタ、
「船とかに乗ってって意味の
「俺はこの名前あんまり好きじゃないけど」
私は静かに笑いながら‥「そっか‥」と相槌を打つと‥「教えてくれますよね?」と返してきた、まあからかうのもこれくらいにしとこう。
「残念ながら私に名乗る名なんてないよ、災害孤児だから
「……」
「でも親しい人からこう呼ばれてる、
だからそれが私の名前……はい! 聞きたいこと済んだならさっさと逃げる! 本当に危ないんだからね!」
私は刀を一旦勾玉に戻して屋根から飛び降りながら答え、地面に下ろしてから橋の方なら安全だと告げて彼を行かせたが、竜はまた突進してきた。
「ちょーっとだけ痛いよ‥」私は峰に左手を添えて、刃全体を火で覆って‥
「我流炎斬技、弧状ノニ────────」
────────足元に燃える剣で弧を描き────────
「────────狐火!」
その後大地を強く踏むとその範囲から火柱が立ち、竜を怯ませて、竜の額に手を当てて静かに瞳を閉じて語りかけた
「ごめんね……熱かったよね」
“あの程度造作もない“と額に当てた手から念が帰ってきた‥よし、落ち着かせるのはできそうだ。
「教えて‥なんで暴れてるの? ‥うん、それで……」
要約すると、あの笛の音、目覚めの音は聞こえたのに、その音の主は何処に行ったかを探していると‥そう訴えてきた。
「だったらごめんね‥その音の主は君を目覚めさせたかった訳じゃないんだ‥それに、あの少年も、あなたを退治しようとしましたが……え?」
”少年の方はもういい、誤って我を起こした者がいるのであれば喝を入れてやる“と、怒りを逆撫でしたか? と思ったけど、そのあと、”逆に一つ聞いて良いか? “と訴えて来た。
「なんでしょうか」
”お主は何故そのような
「バレバレでしたか‥私は”人の子に人の子として育てられ、今も人の社会で生きている“、ただ、理由はそれだけです‥とりあえず、おとなしくしていただいてよろしいでしょうか?」
“うむ‥あの笛の男に喝を入れてからであれば応じよう、人間の居住区を荒らし、退治されるのは勘弁だからな”
そう告げて、鼻の上に私を乗せたまま再度前進したが、その男の姿はそっちじゃなかった。
「竜さん‥そっちじゃありません、あの男は……北に居ます!」
「────────あの竜‥いい感じに暴れてくれていたのに‥」
呑気に高みの見物をしていたその男の元に3人とも集まっているのを見つけて、角の上を走ってそこへ跳んだ……すると私の後ろを一昨日の戦闘機のうち2機がすれ違っていった……
「おや、そちらから来てくれましたか、物分かりがいい子ですね‥」
「あ“? 、まさかあなた達を逆に捕まえに来ただけですよ?」
私は切っ先を3人に向けてから刃を太陽の日に輝かせて構えた。
「参ります」
地を蹴り、風を切って目の前の1人の背後を取り、刃を向けると他の2人が私に跳んで来るがそれを宙返りしながら交わして3人を衝突させ、私は着地後すぐに地面に手をつき、魔力の鎖で動きを奪うが、即席にしてはしっかりとした強度で作れたが……すぐ横から銃火器の音が聞こえた。
その先を見ると攻撃許可が下されたのかりゅうに対しての一斉射撃が始まっていた。
「竜さん!」
動揺してさっきの鎖が砕けてしまった。
「あら、どうしたのかしら!」
容赦なく反撃を喰らいかけたけど、なんとか刃で受け止めて弾き返し、ギリギリ見えていたもう1人を交わすがその先のもう一人は避けきれず、二の腕を斬られたが、防護服のおかげか傷はかなり浅く済んだ。
「……なっ」「あら、あんな口叩いておいて……」
「私が行こう!」
あの笛の男が彼女を押さえて迫って来た。
しゃーなし、さっさと済ませるが勝ちだ……
「我流炎斬技……突キノ参──────」
──────静かに目を閉じて刃に火では無く、熱を帯びさせていき刃を橙色に染め上げて目を開けながら真上に飛び上がる────────
「────────荒ぶり鷹!」
一気に刃をひっくり返し目の前の地面目掛け急降下すると綺麗に床を溶かして刃が突き刺さる。
「外した……?」「まさか!」
刀を回転軸にしそのまま蹴り飛ばす、大胆なフェイントだけど上手くいった……
「さてと……まずは一人、器物損害及び巨獣保護法違反及びその他諸々で現行犯逮捕させていただきます」
蹴り飛ばされ怯んだソイツに手錠をかけたが……さっきまで活動していたにしてはその肌は冷たすぎた。
まさかと思ってフードを剥ぐとそこに目も鼻もなく、さらにその途端に衣服ごと砂となり砕けた。
「泥人形!?」「
「あぁ……残り2人に逃げられたし、取り押さえた1人は人形って‥さっきまでの苦労はなんだったのぉ……」
私は膝をガックリと下ろしてそのまま手錠と……さっきの笛を拾い上げ、証拠品としてチャックのついたポリ袋に入れ、懐へ仕舞った。
とりあえずクヨクヨしてる場合なんかじゃないや、地龍さんを助けなきゃ。
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「!? ……撃ち始めた?」「攻撃許可が降りたんだ……キョウカも続いて!」
でもあの中に航太がもし居たら……そう考えると、引き金を引くことが出来なかった。
でもその間にも隣の機体‥5号機は既に攻撃を開始している……
「でもあっちの許可が降りたってことは避難は終わってるはず……大丈夫、きっと勝てる」
ライトはそう言うけど……IFを考えるほど怖くなってしまった……
「1号機は何故撃たないの……」「ミオ、よそ見しないで!」
突然、何かの光が怪物への攻撃を遮るように現れ、それに驚いたのか機銃掃射の音が一旦止んだ……そして眩しさに目が慣れるとその眩しさの正体がわかった、それは真っ青な……まるで青空に溶け込めそうなほど綺麗な色をした金色の瞳の青い火の鳥だったのだ。
「……ライト……これって、母さんが度々話してた……」「青い不死鳥の話? あれっておとぎ話じゃ……」
まさか本当に不死鳥伝説があったのか? ……いや、だとしたらなんで今だ?
『あれは……撃つな澪! あれには敵わない』「司令……何か知ってるんですか?」
『いや詳しくは知らないが……アレには危害を加えない方がいい
あの鳥が訴えかけていること……ってなんだ? と考えている間にさっき言われた事を思い出した。
“あの怪物はあなたが目覚めさせたのよ……”
まさかと思って確認すると四足歩行歩行の怪物は機体を取りに戻ってる間にかなりの距離を移動している様だが、前回とは違い出てきた穴以外には少し歪だけれども、一直線に、ただ移動しているだけに見えた。
もしかしたら、どこかへ目的地へ向かってるだけなのかも。
「どうしたの? キョウカ……敵はあっちじゃないって!」「‥避けてる?」
「えっ?」「避けてる……無駄に色々壊さないように……もしかして、敵じゃ……ない?」
私は高度を上げて鍵を引き抜き口元に持っていった。
「ちょっキョウカ! 何考えて……」「ライト‥外に音出せる? ……それは無理だって‥でも考えはわかったから!」
止められて、ライトに言われるまま機体の羽を畳み、広い4車線の道路に着陸させてから、出せるだけ全速力で開けたハッチから外へ飛び出して……
「ドライブウェポン……エクステンドエッジ……」
あの機体の側面の刃が展開し始めたが……
「ダメ! ……この怪物はきっと、敵じゃない!」
とそのまま怪物の前へ飛び出し、両手を広げて庇った。
「っ!?
動揺して目の前の機体が進路を急変更したのを確認したのち、私はそのまま鳩集めのあの曲を吹いてその怪物の注意を引くと‥怪物は私を見つめて来て‥それと同時に“私を目覚めさせたのはお前ではないが‥寝かしてはくれるのだな。”……と言うテレパシーが頭の中に囁かれる様に聞こえて来た……この怪物の声なのだろうか? ‥
すると徐々に足の力が抜け、瞼が落ち……目が閉じ切るとその身体は置物の様に動かなくなった。
「……痛かったよね……ごめんね……」
私は怪物の近くに近付いてそっと鼻先を撫でて謝った。
青い火の鳥もまた、近くでそっと黙祷を捧げている。
「これでよかったんですよね?」
青い火の鳥は深く頷いて飛び去った。だけどその瞬間に“ありがとう、気がついてくれて”と聞こえた気がした……気のせいかな。
「あの機体に乗ってた子‥何処かで……」「今回の出撃はその子との対話も目的だったでしょ?」
私は機体を着陸させた場所へスタスタと歩いてふたたび乗り込んだ。
「……帰ろう、ライト」「だね、キョウカ……」
「折角だしさ、お昼一緒行く?」
ライトとそんな会話をしていると、無線の接続リクエストをキャッチしたと言う意味のアラート音が鳴った……
「無線?」「あの機体からじゃない?」
リクエストを承認すると……聞き覚えがあるような‥ないような声が聞こえた。
『こちらミラージュ=エルフ……ライジング=エンジェルのパイロット応答を願います』
「‥はい、こちらライジング=エンジェル……一体なんの御用件で?」
『単刀直入に申しますが、司令官があなたとの面会を希望しています、要求に応じて頂けるのであれば……我々の基地まで御同行願えますか?』
To be continue
次回予告
一時はどうなる事やらと思ったこの一件も無事終わった‥
けど学校で絡まれ、通学路に野生児!?
一体ぜんたい訳わかんない事てんこ盛りだよぉ〜!
次回、第9話 「contactA to E」
次回もセーフィリリース、ユニゾン…ゴー!