どうも、轟焦凍の弟になりました。   作:そまり

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プロローグ

 俺の名前は(トドロキ)彩火(サイカ)

 

 ……そう、エンデヴァーこと轟炎司の息子である。

 といっても俺はどちらかというと母寄りの顔をしてるので分かり辛いだろうが。

 というか父のあの目が受け継がれていたら発狂していただろう。あんな怖い目んど受け継ぎたくもない。

 

 俺には兄弟がいて、長男の燈兄に、長女の冬姉、次男の夏兄、そして俺の双子の兄である焦兄。まあ五人兄姉だ。

 ……燈兄は火事に巻き込まれていなくなってしまったが。ぼんやりとその顔は覚えている。

 

 冬姉が妹が欲しかったと喚いていたが、たぶんまだ兄姉は増えるのではないかと思う。

 

 だってあの父だ、最強の子が生まれるまで増やし続けるだろう。しかしここで心配になるのは俺の母、怜の身体だ。

 ぶっちゃけまだ三十代初め辺りの年齢なのだが、こんなにもハイペースで生み続けるのは困難だろう。まず身体が持つわけがない。

 

 父はどうやら焦兄の個性が気に召したようで、いつも修練所に泣き叫ぶ焦兄を連れて入っていく。

 俺には見向きもしない。当然だろう、焦兄の個性は半冷半燃といって正に父が望んでいた個性だったからだ。

 

 俺の個性は、発動すると身体からほんの少しだけ白い蒸気が発生する。それだけ。

 正直凄く弱いと自分でも思っている。その蒸気にもこれといった効果はなく、発動させた後は酷い眩暈がするため俺自身好きではない。

 

 父に俺の個性について聞いてみた。父曰く『俺のデメリットだけを受け継いだ』らしい。

 そして俺のおかげで焦凍にはデメリットが存在しないと褒めてくれた。

 全然嬉しくなかったけど。

 

 まあ俺だって強くなりたい。

 だから母の目を盗んでこっそり個性の練習をした。そして吐きまくった。

 うん、ちゃんと土の中に埋めておいたから大丈夫だろう。きっと土に還ってくれるはずだ。

 

 夕食のとき夏兄がなんか酸の匂いがすると言った際は死んだかと思った。

 後日更に底を深くしたのでなんとかバレることは防いだ。危なかったぜ。

 

 練習の結果はたいしたものではなかった。

 ちょっと蒸気の量が増したかなと思うぐらいで、目立った変化はない。

 

 父の個性のデメリットは熱が身体の中に溜まり続けて身体機能が低下するというものだったので、俺の身体の中にある熱の温度が上昇したのだろうか。

 前よりも弱体化してる気がするが気にしないことにする。

 

 なら身体の中に存在する熱を放出出来ないのかと試行錯誤したがやはり無理だった。

 ただただ身体の熱が上昇するのを感じるだけ、最終的には久しぶりの吐くという結果に終わった。

 もちろんゲロは地中に埋めておいた。土に還るがいい。

 

 それと修練所からは凄い爆発音が最近よく聞こえる。もしかして焦兄だろうか。どれだけ過酷な修練をしているのだろう。

 

 何故焦兄はあんなに強力な個性を持っているのに、俺の個性はこんなにも弱いのだろうか。

 

 もしかして俺はただの捨て子だったり……?と思ったがこの白髪は間違いなく母のものであるためその可能性は低い。

 街中でも見かけない髪色だからな。

 

 突然だが焦兄の顔はとても整っていると俺は思う。

 そりゃあもう、西洋の鎧を着て白馬に跨ったら王子さまと見間違えるほどには。冬姉だって美人だし夏兄もカッコいいし、それに対して俺は並の顔。ホント自信がなくなよ。……マジで捨て子路線とかあったりするんじゃないだろうか。

 

 そういえば最近焦兄との交流が少ない。

 ここ一ヶ月ぐらいは一緒に喋れてないし、会いに行ったとしても父さんに放り出されて終わりだ。

 

 兄弟なんだから仲良くしたいのにな。

 というか個性の扱い方とかどうやったらイケメンになれるか聞かせて欲しい。下心満載なのはしょうがないね。だって俺子供だから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 久しぶりに焦兄のところに行くと、包帯で左目の辺りを隠していた。なにそれ中二病?

 

 

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