キャンプにたどり着くと、そこにはフィリアX装備のハンター……マデュラさんがそわそわした様子で居た。
ルギウスが着地すると、マデュラさんは慌てた様子で駆けてきた。
「良かった、生きてるね。大丈夫?!」
マムに抱えられたまま、俺はルギウスから降ろされる。俺の方が体格が小さいし、軽いだろうし、今衰弱状態だから仕方ないけど……ちょっともにょっとする。
「私やルギウスは無事です。ミツネちゃんも傷ついてはいますが無事な感じですが……」
「バルクちゃん、重度の狂竜症ね。人間でここまで悪化するのは珍しいけど、とりあえず、寝かせて」
ベッドに運ばれる。それから、マデュラさんになにか青っぽい種を水と共に飲まされた。
「安心して、それはウチケシの実だから。とりあえず寝なさい」
「は、はい……」
寝ようにも頭痛が強く、すぐには寝れない。なので、寝ころんだまま、2人の会話を聞くことにした。
ミツネがベッドに乗っかて来たので、抱きかかえておくことにする。
「まずは、バルクちゃんも起きているだろうし、謝るわ。クエスト内容が間違っていたの」
「クエストが間違って……?」
「ええ。依頼には下位って書いてたけど、実際にはG級クラスだったの」
「ええ?!」
「経緯は詳しく話すけど、まずは本当に、ごめんなさい。紹介して勧めたのはあたし。時期に見合わない危険な場に向かわせてしまって……」
深々と、順に俺とマム、ミツネとルギウスへ頭を下げる。その声色も真剣そのものだ。
「マデュラさん、私はいいんです。なにも恨みも持っていません」
「……俺もです。この有様ですが、自分のヘマですし」
G級クエストだったというのには驚きだが、なにもマデュラさんに恨みはない。正直、この状態なのはモドリ玉をしっかり使えなかった俺が悪いし。
五体満足で生きてるし、ヨシ、だ。
「……ありがとう。まずは、銀火竜と黒触竜を捕まえてくるね。しばらく、バルクちゃんにウチケシの実を食べさせてあげて。戻ったら、ドンドルマに帰るわよ」
「分かりました!」
有頂天外に響くムジカを構え、マデュラさんは遺跡平原に繰り出していった。
帰ってきたのは、なんとたったの15分後だった。
▼▼▼Now Loading...▼▼▼
ドンドルマに戻るや否や、マイハウス……ではなく、狂竜ウィルス研究所にぶち込まれた。
人間でこんなに重症化するのは珍しいから、だそうで。
ついでにミツネの検査もしてもらったが、驚くことにこちらは全くと言っていいほど狂竜の片鱗は見つからなかった。
研究員の考察曰く、「天眼の特殊な泡、それを生み出す滑液の影響ではないか」とは聞いた。
ベッドで寝ている間、窓から外を見たのだが、マデュラさんが主にアトラさんから死ぬほど叱られているのが見えたし聞こえた。クルガさんは怒るというよりかは、なにか頷いていた。
とりあえず、一週間は絶対安静だ。暇になるが、仕方がない。寝るか……
閲覧ありがとうございます!!!