直近の目標はイブマキくんの笛を作ることです。ナルハタちゃんより相手するの苦手……
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「……という訳でして、オロミドロが現れました。俺はオロミドロを見るのは初めてだったのもあり、異常かどうかはわかりませんが」
「オロミドロが出現、か。ふーむ……」
「事前調査では乱入の気配は確かに無かった、との報告ゲコ。仮に居たとして、クルルヤックやビシュテンゴ、オサイズチにアオアシラ……オロミドロは、場違いゲコねぇ」
報酬金などを受け取ってから、ギルドマネージャーのゴコクさんや、教官へとオロミドロのことを報告していた。
「驚きましたよ、もう。自然の事ですから有り得なくは無いですが……」
「そうだとしても異常だ。百竜夜行の影響が抜けきらないにしても、最も近い縄張りのオロミドロでも、君が3日間大社跡に居たとしても辿り着けない距離なはずだ」
実際、突然の乱入については有り得なくはない。例えば過去の事例なら、「駆け出しハンターが村の依頼でポポノタンを集めていたらティガレックスが来た」とか、「ランポスを討伐していたらイャンガルルガに襲われた」だとか色々ある。
かく言う俺も、鎧竜グラビモスを狩猟した直後のハンターに襲いかかった事があるので、人(モンスター?)のこと言えないのだが。
「ともかく、改めて調査隊を派遣するゲコ。オロミドロに関しては……依頼を出しておくゲコ」
▼▼▼
……ということで、オロミドロについての話はひとまず終わったの、だが。
「ところで……どうしてミツネを連れて行ったのかな?」
ニッコリとした笑顔の教官に問われる。純粋な疑問なのだろうが、こう、圧が……
「えっと……俺は留守番しててって言ったんですけど……」
『キュ!』
誇らしげに胸を張るミツネ。お願い、ちょっと大人しくしてくれ。
「もしかして、オトモとして連れて行ったのかな?なら、勝手に連れていくのはいけないね。ちゃんと広告しないと。届出をちゃんと出すこと、いいかな?」
「あ、はい」
あっさりとお説教は終わった。届出を出せばOKなのか……なるほど……?
後で詳しく聞いたのだが、ライダーも少しづつながら進出しようとしていることもあり、「オトモ」は届出さえ出せば、一応なんでもいいらしい。ライダーもいるのかぁ。
「とりあえず、魚食いに帰るか……」
『キュ!』
▼▼▼
家に戻り、太刀を置き、氷結晶を利用した冷蔵庫から、はじけイワシと氷結晶イチゴをいくつかを引っ張り出す。
家に戻る途中で購入したサシミウオと、さっき出したはじけイワシをさばく。里にいる間、家でずっと魚をさばいていたおかげもあって、この里の中でも魚の扱いは一番だと思う。
まあ元々、
さばいた魚を2皿にわけて、片方をちゃぶ台の上に、もう片方を低い台に置く。
ミツネが低い台の方へと、寄ってきた。
「よーし、いただきます」
『キュッ』
箸を使ってつまみ、醤油につけて食べる。やっぱりこの食べ方が美味い。
ミツネも、刺身をそのままもきゅもきゅと食べている。はじけイワシ多めに乗せているが、美味しそうに食べているので問題ない。
タケノコのクエストからそんなに時間は経っていないのだが、気持ち的に疲れた。突然のオロミドロは心臓に悪い。
まあ、ハンター業をしている以上こういうことも今後あるだろうし、嫌でも慣れそうだ。
黙々と食べ、最後のひときれを食べ終わる。美味しかった。ミツネははじけイワシが好物だが、俺は断然サシミウオが好きだ。ドンドルマグロもいいが、あんまり手に入らないしなぁ……。
「まだ寝るには早いんだよな。うーん」
『キュー?』
寄ってきたミツネを撫でながら考える。暇だ。どうしようかと考えるていると、これまたコンコンと戸が叩かれた。
開けてみると、誰も居なかった。
「子供のイタズラ、か……?」
軽く見回すと、なにやら紙が落ちていた。軽く見渡しても、誰もいない。
紙を拾い上げる。それは手紙と言うよりかは、メモに近いものだった。
戸を閉めてから、ちゃぶ台の上に紙を置いて内容を読む。膝にミツネが乗っているが、しっとりもふもふなので問題ない。
「えっと……?」
『斬、天廻、嵐、金雷、泥翁、千刃、鏖魔、恐暴、轟、蛇王、天彗』。意味がわからなかった。いや、それぞれおよそモンスターの名か、2つ名だということは分かる。
ただ、意味がわからない。何故こんなものが落ちていたのだろうか?
「……昼寝するか」
『キュ』
手紙をちゃぶ台の上に置いたまま、畳に寝転ぶ。腕の間にミツネが入ってくるので、軽く抱きながら俺は寝た。
…………手紙の文字が燻る。タバコのような細い煙だ。
浅いながらも眠る
煙は手紙全体を覆い尽くすと、数秒で消え去る。
その後に、『斬』と『泥翁』の文字に、炙られた後のような✕が施されていた。
閲覧ありがとうご( ˇωˇ )スヤァ