作者は、
あと、劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」最っ高でした!!
煉獄さんとモモンガさまの『中のひと』つながりによるクロスオーバーものですが、どうかお楽しみください
第壱話 煉獄杏寿郎、
/
「……………………」
目が覚めた。
両膝をつき、
父譲りの切れ上がった
小川のせせらぎとかがやきが、両の
見下ろせば、黒い隊服と、白地に炎の意匠を
腰にはこれまた炎を象った鍔をはめこんだ
立ち上がり、長い沈黙の
「よもやよもやだ!!」
ところどころ赤色を点じる金髪を振り動かし、状況を把握した。
上弦の参との戦いで、自分こと
あれほど
だとするならば。これは、
「ここは、お
立ち上がった煉獄は周囲を見渡す。
自分が戦った無限列車や線路は、影も形も見あたらない。
彼の目の前を悠々と流れる小川の様子は、真昼の太陽の輝きを受けてどこか
そしてなにより、河原で小石を積みあげる
「いやはや! どこをどう見ても三途の川とは思えん! はて、どこなのだ
訊ねる声は、しかし、答える声が返ってこない。
彼と共に鬼殺の任務につとめる
「仕方なし」と判断し、煉獄は大手を振って歩き始める。
大地を踏みしめる感覚も申し分ない。あれほどの戦闘が嘘であったかのように、煉獄の体は傷ひとつ見当たらなかった。体力の摩耗さえ完全に消失している。
──自分の身に、尋常でないことが起こっている。
そう理解はできても、成す
どこか集落にでも行きつかないかと、川の流れに沿って
「ん? 今のは、人の声?」
長年鬼殺の任務で研ぎ澄まされた鋭敏な聴覚がとらえた、かすかな声量。
その音域の高さは、鬼と出会い
「まさか!」
煉獄は刀を掴んだ。
川辺から一息に駆けあがり、人の背丈以上もある草原を
そうして二十秒もせずに、街道らしき開けた空間に飛び出た。
ついに目視できる距離にまで接近。
「あの
ギラついた
煉獄は
街道を行く人間の徒党──か弱きものに襲い掛かる所業は、断じて許しがたし。
さらに。
『太陽の下で活動できる鬼』という様は、脅威的かつ驚愕の事実!
だが、それでも。
判断から抜刀に至るまで、煉獄杏寿郎の心に、一切の迷いはなかった。
「 炎の呼吸 一の型 」
鬼らしき異形の数体が煉獄の剣気に気づいて振り返るが、炎柱たる男にとってそれは鈍牛のごとき遅さである──
「
一刀のもとに
日輪刀に宿る陽光と、炎の呼吸によって生じる火焔との
煉獄は確信を込めて
「うむ! やはり
己の解に納得を得た。
叩いた胸の奥の鼓動はしっかりとしたもの。
五体に宿る血脈も、燃え盛るかのごとく熱い力をみなぎらせてくれた。
結論はひとつ。
煉獄杏寿郎は生きている。
「しかし! まだわからんこともあるな!」
自分が生きているということは、あの上弦の参との戦いは?
列車の乗客たちの安否は?
自分を看取ってくれた
ここは
「あ、あの」
おずおずと声をかけられ、煉獄は振り返る。
「おお! もう大丈夫! 鬼はすべて退治した!」
勢い込んで話しかけるが、煉獄はそこにいる人物たち──男女三人の身なりに、少なからぬ違和感を覚える。
「ああ、いや……まさかこんな序盤で、
「こんな、序盤の、ふぃーるどで、
「……同感」
息つく男の装束は、ぱっと見だと西洋風だ。
疲れ切った女性二人も似たような仕立てをしている。
スーツの下に着る白シャツ──隊服の下の衣服と同じものだったと煉獄は記憶しているが、細部が微妙に異なる。
世は大正の時代を迎えて久しいが、それでも、こういった“
否、それ以前に。
「君も、いや、君らも帯刀しているのか? ──もしや、同じ
しかし、日輪刀ではなく、呼吸術も使えていない隊士など、鬼殺隊に存在するはずもない。
問われた青年は困り顔で首を傾げた。
「へ? いえ……キサツタイって、何のことでしょう?」
「えと、もしかして、そういう“ぎるど”の名前ですか?」
「私らは、最近始めた初心者で、その、あまり詳しくは」
話が噛み合わないこと
実に珍妙な状況におかれていると、煉獄は肌の先で感じ取る。
「いや! こちらの話だ!
とにかく道中には気をつけていかれよ! また鬼が出ぬうちにな!」
刀を鞘におさめた煉獄は、竹を割ったような清々しい
男の「え、ちょ、どろっぷした“くりすたる”や“あいてむ”は、いいんですかー!?」という質問さえ遠くなるほどの、超疾走。
煉獄の感覚が察知するに、周囲にはあれ以上の鬼はいない──そう判るほど広けた野原の轍を、炎柱は翔けていく。
彼の意中に渦巻く、数多くの疑問。
なにより、昼間──太陽の下で平然と人を襲う鬼が出るとは、前代未聞だ。
使命感に衝き動かされる
しかし、彼は知るよしもない。
彼が合流すべき鬼殺隊は、その世界には存在しないことを……
そこはいわゆるゲームの世界──
DMMO-RPG〈Dive Massively Multiplayer Online Role Playing Game〉
12年の歴史を刻み、一大ブームを巻き起こした仮想空間内体感型ゲーム──
その
最後に……
2020/05/08、オバロ四期&劇場版製作発表、おめでとうございます!
そして05/10は煉獄さんの誕生日です!!おめでとうございます!!!