転生先は、新世紀エヴァンゲリオン   作:㐂眼翔

22 / 35
メリクリ、アサクリ、ヨピクリ! 最後のは意味あらず!w

あ、そうそう。書き上げました!

ラミーさんを!これだ!


【挿絵表示】


これがヨピエヴァのラミーさんです。

原作の旧と新の間を考えついたラミーさんが、ヨッピーの中ではこうなりました。w

そして今回の作品での文が最悪かもしれませぬ!σ(^_^;)

急いでカキカキした為にこうなりました。(言い訳w)

「じゃあ、余裕持って書こうよ。ヨッピーよ」

他の作品での作者のように、クリスマスに出して前書きと後ろ書きのネタにしたかっただもん!

「だもんって…」

後、そうそうシンジって記憶はどうなってるのよ?

「それは作者であるヨッピーが言っちゃいけない気が…」

メタい事を言わず、どうなん?

「そうだね、7・8歳前の記憶はないよ?気がついたら病院にいたって感じだったし。他の作品での俺の記憶は無いけどうっすら思い出す感じかな…」

そっか、了解。

では、どうぞ!

あっ、追加でお気に入り数が500人突破!


疑惑、救い、そして新たな子供

 

 

 

 

 

 

 

 

「う~ん…」

 

発令所で青葉、日向、伊吹の座る後ろで、ミサトがウロウロしながら唸っていた。 それを見ている三人は苦笑する。 すると、スライドドアが開かれリツコが発令所に入って来る。 頭には包帯が巻かれており痛々しい姿だった。 リツコはシンジと別れた後、本部に戻り医療室に向かい治療してから発令所に足を運ばせていた。

 

「…ん? リツコ! 大丈夫!?」

 

今まで唸っていたミサトは、リツコの姿を見ると驚き慌てながら側に寄り心配する。 そんな姿を見てリツコは苦笑する。

 

「えぇ、大丈夫よ。 ちょっと痛むぐらいだから…」

 

実際はレイが投げた物が少し重いだった為に、リツコの額には針を縫うほどの傷を負ってしまった。 不幸中の幸いに髪で隠せる位置であった為に目立つ心配は無かった。

 

「とりあえず報告ね。 シンジ君はあの状態でのレイとの接触。 事が終わり次第で、シンジ君から連絡がくると思うわ」

 

リツコが、そう言うと聞いていたミサトが苦い表情を浮かべる。 それを見たリツコは、ミサトはシンジの事を本気で心配しているのに気づく。

 

「大丈夫よ、ミサト。 彼は必ずレイの心を癒してくれるわ」

 

「…まぁ、その事も考えてたけど。最近思うのが、私達大人は子供に辛い思いしかさせてないように思えて…。 ましてや、シンジ君には色々と動いてもらってるのに…」

 

苦い表情から辛そうな表情に変わるミサトから出た言葉により、聞いていた三人は顔を下に向ける。 使徒との戦いでは、エヴァパイロットが命懸けで倒すのが使命でネルフで働く大人はサポートしか出来ないでいる。 最初に襲来してきた使徒から前回の使徒までの三体はシンジの活躍で、勝利し街に被害は少なくネルフスタッフ達の仕事も多く増える事は無かった。 しかし、当の本人であるシンジに対しては戦闘だけでは無く人間関係までも関わっていた。

戦闘での第3新東京市の被害の少なさで街の人間からの苦情は少なく、噂では逃げ遅れた人間を助ける為に身を呈してまで守ったとの話が広がっていた。 それが良い方に転がり、ネルフは民間人を守るためなら手段を選ばない組織と思われるようになっていた。実際は、最初の使徒との戦闘で助けた鈴原二人を助けたのが尾ひれがついて噂になったらしい。

 

次に国連軍との話について。 元々、国連軍とネルフとの間では仲が悪く(実際は、国連軍がネルフの事を良く思ってないだけ)、ネルフが国連軍に仕事を頼むが余り良い返事を返さないほどだった。 しかし、国連軍の代表とシンジで話し合いの結果ネルフとのパイプを繋げる事に成功。 そのお陰か、民間人の避難の速さに使徒発見の連絡、そして国連軍との連携も早くなり二つの組織の溝は浅くなっていた。

それについてネルフから、シンジに礼を送ろうとするが本人は断った。 ネルフも、命懸けで戦い勝利し人間関係までも改善したシンジに何もしないと言う選択肢は無かったが彼からの一言によって、ネルフにとってシンジの存在は大きく感じていただろう。

 

『自分は特別な事はしてません。 ただ、やらなくちゃいけない事を自分がやっているだけです』

 

そんな一言を言われ、その時はネルフ代表であるゲンドウはいつもの姿勢で口元を手で隠しながらも笑みを浮かべ、ゲンドウの後ろで立つ冬月は涙目になっていた。

それらがあり、今のネルフにはシンジが必要不可欠な存在になっていた。

 

「でも…シンジ君。 気になる事があるわね」

 

突如、ミサトの話を聞いて気持ちが沈んでいた人間はリツコの呟きで下げていた顔を上げる。 そして、リツコの呟きにミサトは尋ねる。

 

「何よ…気になることって」

 

「……あの子は、14歳の男の子。 本来、その歳の子は感情は不安定な筈なのよ…それなのに、早熟された性格。 大人顔負けの対応の仕方。 何よりも、一番不思議なのは逃げない事」

 

リツコはシンジと出会ってから、色々と彼とは話したり一緒にいる時もある。 最初は、礼儀正しく心が強い少年だと感じていた。 しかし、今回の件でリツコの胸の奥に引っかかりが出来る。

 

「例えば…ミサト。 10m先に目的を果たす為に必要なものがあったらどうする?」

 

「そりゃあ、歩くか走るかで取りに行くわね…」

 

「それが当然ね。 だけど、通る道に針や棘、凶器が転がっていたら? それも裸足で…」

 

ミサトはリツコの言う条件を言われた瞬間、嫌な顔をする。

 

「何それ、嫌がらせ? そりゃあ…諦めるか何か別の行き方をするわ。 でもそれがシンちゃんと何が関係するの?」

 

ミサトは不思議そうな顔して、リツコに聞くと彼女の顔は真剣な表情になりミサトは、余りに真剣な表情に身震いする。 周りの人間も、リツコから発される雰囲気を感じ空気張り詰められる。

 

「普通の人間は痛みを感じれば痛がり、もし痛みの原因があれば取り除くか避けようとする。 だけどそんな危険な道であろうと、シンジ君は歩いていく。 本来は人間感情で左右される。 痛みを感じれば、気持ちは落ち不安定になるのが当たり前。 痛みから避ける事も」

 

人間が感情の動物と言われる由縁は、感情が人間の行動の最大の動機となる。 喜怒哀楽の激しい感情を“情動”と言う。 感情は、情動(情緒)、気分、情熱、情操の総称。 元々は英語で、Feeling=比較的短時間で過ぎて行く感情。 Emotion=心の動きを伴う感情で、主に情動と呼ばれる。Affection=何かに対する(向かう)感情と分けられている。 感性は、主に美的な感じ方の表現で、この場合の感情とは関係があらず。

多くの場合、喜怒哀楽の感情が直接的に人間を動かしている。 理性ではわかっているつもりで感情を抑えても、感情は理性よりも強く湧き起こってくる。 人間は理性でわかっていること、正しいことでもそこに“快”の感情が伴わない限り、続けることが出来ない。実例で言うと多くのダイエットしていた人間や、禁煙の失敗例が良い例だろう。

多くの人間は、外界を直接感じて、感情が起こると、感じているが臨床心理(の解釈)では、自分達は、外界を直接感じる訳ではない。 外界(世界)を、解釈(性格や考え方)し、解釈した状況(世界)について、感情が沸き起こります。

人間関係の良好さやトラブルは、大抵の場合この感情によって生じて来るもの。

 

そんな事を踏まえても、彼の人間性は異常と言えるだろう。人間は、凄まじい痛みを感じれば当たり前のように大声で叫ぶであろう。 そして、普通の人間は余りの痛みに脳の中で一瞬にして負の感情が吹き出る。 そして自分を守る為に気絶するか、最悪の場合は廃人か気のふれた狂人になるだろう。 痛みを感じた人間は、本来その痛みに恐怖して痛みから遠ざけて身を守ろうと行動する。 例であげるなら、車での交通事故で運転していたドライバーが重症を負い、それ以来から車が苦手になればトラウマと言える。 もしくは、今までの運転より安全運転になるかもしれない。 もう一度、あの痛みを感じたく無いために。

誰もが、痛みからは逃げる動作がある。 シンジは、その逃避が無い。 恐怖は感じているが、痛みに対しては我関せず。

痛みは、身体からの危険と知らせる信号と言うのに。

 

「彼は、本来持っている感情に鍵をかけたように逃げる事をやめている。 だから、エヴァに乗り続けられるのかもしれない。 自分の事よりも相手を優先して、自分の身を削っているようにも見えるわ…まぁ、予想だけど」

 

「「「「…………」」」」

 

周りの人間は、今まで彼の事は唯心が強い少年だと思っていたがリツコの話で印象が変わり始めていた。

 

「そして、一番重要なのがシンジ君の中で作っていた何かが崩れた場合ね…」

 

「……どうして?」

 

恐る恐るミサトはリツコに聞く。

 

「幼い頃からなのか、今のシンジ君には暗示らしき物が見られるわ。 確かにシンジ君の過去にある事件が関係しているかも…滅多に崩れる事は無いでしょうけど、崩れた時は彼は彼じゃあ無くなるかも知れないわね」

 

絶句するミサト。 マヤ、日向、青葉は驚く。 リツコは、言い終えると少し微笑む。

 

「だからこそ、いつも私達を守ってくれてるシンジ君を私達が支えていけば良いのよ」

 

女性特有の柔らかい笑みを浮かべたリツコに、ミサトは身に入った力が抜け日向、青葉は笑い、マヤは見惚れていた。

 

「じゃあ信じて待ちますか、彼を」

 

少し気持ちが落ち着いたのかミサトは首から下げている十字架を握り締めながら、シンジの帰りを待った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セカンド・インパクトから15年が過ぎ、日本の季節は無くなり一年中夏のような暑さが続くようなっていた。 日中は日射しは強く、道路には陽炎が見えるがそこに程よい風が吹き込まれる。 その風は今の暑さには、有難いほどの涼しさを齎す風は道路から出る陽炎を消してその場の温度を少し下げた。

レイが住むマンションにも、その風は流れていき窓が開かれているレイの部屋に吹き込む。 千切られて破れたカーテンを舞い上げ、その部屋の温度は少し蒸し暑かったのが人がいるには適温になるほど温度を優しく下げた。

 

ポタ、ポタ、ポタ

 

「はあっ、はあっ、はあっ」

 

レイの持つ刃物の先から液体が滴り落ちる。 無残に物が散らばる床に、赤い血が点々と染められていく。 両手で持った刃物を突き出したままレイは息を切らしながら、身体を震わせていた。

 

 

 

 

 

「大丈夫だよ」

 

 

 

 

その声はレイ以外の者だった。

レイの身体に抱きしめている形に近い状態のシンジからの物だった。 彼は、レイの右脇腹に顔を寄せ右手は反対側の脇腹から通して背中を優しくポンポンとリズム良く叩いていた。

しかし、シンジの顔には右頬に深く切り傷を負っていた。 そして、後ろ髪を縛っていたヘアゴムも切られ髪は広がる。 レイに顔を目掛け刃物を突き出された時、シンジは万全なコンディションでは無い為に完全に避けきる事が出来なかった。

今だにシンジは、レイの背中を優しく叩きながら話しかける。

 

「怖かったんだよね…ごめんね。 今まで人の心配をしてこなかったんでしょ? だから、初めて俺に心配して気持ちがこんがらがってしまったんだよ。 でも、大丈夫。 だって俺は生きてる、今レイさんの側にいるんだから。ねぇ?」

 

シンジの言葉が通じたのか彼女は少しずつ身体の震えは収まり、息も落ち着いていく。 すると、両手で持っていた刃物はレイの手から離れて床に落ちた。

 

ギャッリン

 

刃物は床に落ちレイの身体から力が抜かれていく。 それに気づいたシンジは、右腕で彼女の体を抱きしめてゆっくりと床に座らせるようにする。 女の子座りしたレイは、顔を下げて座りながら黙ってしまった。 彼はレイの頭の位置に合わせるように中腰になり話しかける。

 

「レイさん」

 

すると、レイはシンジから問いかけに吃驚したのか身を震わせた。 シンジはレイの頭に右手を乗せて優しく撫で始める。

 

「ありがとうね、心配してくれて。 レイさんは優しいから、自分を責めて俺を傷つけないと考えて離れようと考えたんでしょ? でも…そんなのは俺が嫌だ。 折角、仲良くなったのに離れるなんて…。 レイさんは、俺が嫌うと思ったんだろうけどそんなこと無いから。 だって、好きなんだから」

 

突如、レイの顔は上げ彼と目と目が合う。 今のレイの顔には色々な思いが混ざり合ったのか無表情とは違う顔つきになっていた。 レイの中では、シンジの顔を見て色々な感情が舞い上がる。 罪悪感、高揚感、悲しみ、怒り、嬉しさ、自分の所為で彼を傷つけてしまった罪悪感やシンジからの言葉による高揚感など彼から離れてしまうかもしれなかった悲しみ、自分がしてしまった事の怒り、そしてシンジの気持ちをこもった笑顔による嬉しさ。

今、彼女の心に変化が起きる。 今まで生きてる間に、感情を表に出すのは数えられるほどだったが彼と出会ってから増えていく。 彼女の中では不思議で仕方かなかったが、感情を出しているときは何時も彼が側にいた。 彼が使徒と戦ってる時は心配して、ゲンドウの話でシンジを叩いた時の罪悪感、彼と一緒にいる時がレイの感情が出す機会が多かった。

レイの心は今まで殻に入ったヒヨコのように、卵の殻にヒビが入る。 そして、少しずつヒビから感情漏れ出されるのをレイは実感していた。 母から生まれる赤ん坊のように、卵から孵るヒヨコのように、それか芋虫からサナギ、サナギから蝶になるようにレイの心に変化していく。

 

最初は猛暑である砂漠だった場所に、降らないはずの雨が降り始めていき砂に水が染み渡る。 その雨は適度に降り、その砂漠の温度を下げていく。 すると、その砂漠の近くにあった森が少しずつ砂漠に侵食していった。 少しずつ砂漠は森に侵食されて、当初の暑さは無くなっていき動物も住める環境になっていく。 砂漠の中にあるオアシスとは違い、そこは猛暑で生き物が住むには過酷な環境では無く既に生き物が普通に生きていくに適した森になっていた。

砂漠のような何も寄せ付けない心を持つレイに、雨を降らせ誰もが寄れる場所に、心を変えたシンジ。

 

レイは目から涙を流し始め、両手をシンジの顔に持って行き触り始める。

 

「ごめんなさい、ごめんなさい」

 

「大丈夫だよ、謝らなくても」

 

彼の右頬についた傷を触れないように、レイは謝るがシンジは優しく柔らかな笑顔で返事する。 今のシンジには、男とも女とも見える姿で父親のような大きく見せる偉大さと母親のような優しく包み込む柔らかさを感じさせていた。

 

「あああああああああああああああああああっ!!」

 

すると、レイはダムの水が決壊したように目から涙を流しながらシンジの顔に抱き着き泣き始めた。 シンジはレイの左脇から手を通して、彼女の頭を撫でていた。

 

「よしよし」

 

彼女は泣きながら、シンジを抱きしていたが自分より少し小さな身体とは思えない包まれた感覚に囚われていたレイだった。 そして、レイは何かが確かに変わり始めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイが泣き始めてから数分。 気持ちが落ち着いたのか、彼を抱きしめた両手を離し、シンジと離れる。

 

「…シンジ君」

 

「良かった、落ち着いたようだね」

 

レイは頷く。 シンジは、安心したのか少し力が抜け顔を上に上げ深く息を吐く。 すると、シンジは服を引っ張られるのを感じてレイの方に向くとレイの表情は柔らかい笑顔をしていた。

 

「シンジ君…ありがとう」

 

誰もが見惚れてしまいそうな笑顔を浮かべて、シンジはレイの中にある花が咲き始めたことに嬉しさが立ち込めていた。 先の戦闘前に浮かべた笑顔より、人間らしく女性ならではの向けられた人間を安心させる笑顔を今レイが浮かべていた。

 

「どうもいたしまして」

 

シンジも柔らかく笑顔で返す。

それからは、シンジはレイに風呂に入るように言う。 流石に先の戦闘から入ってないせいかレイの髪は少しベタベタしてその事が分かれば、一目散に入れさせようとした。 レイが脱衣所に向かったのを見て、シンジは頬の傷の治療してから散らばる部屋の物を片手で片付け始めた。 すると数分が立ち、ある程度片付くと脱衣所の方からカーテンが開かれる音が聞こえ、シンジはその方向に顔を向けると固まる。

 

「…シンジ君、一緒に入って」

 

(一人は…寂しい。 シンジ君と少しでも一緒に…いたい)

 

今のレイの姿は、髪は水分を吸っていて裸にバスタオルだけを巻いただけの姿であった。 彼は数日前にあった光景がデジャヴしていた。 シンジは素早くレイと逆方向に顔を向けた。

 

「だ、駄目だよ! 男女が一緒に風呂に入るのは!」

 

(あわわわわわわわわっ)

 

流石のシンジも慌ててしまい、内心驚きすぎていた。

 

ペタペタペタ

 

そんな足跡が部屋に鳴り響き、レイはシンジに近寄り背中から抱きしめた。 彼は視界と感触に驚きが凄まじかった。 目で美少女の裸に近い姿を見て、今背中には薄いバスタオル一枚での彼女の感触を感じていた。 羞恥心が薄いレイには余り気にしていなかったが、シンジは心臓を激しく鼓動させる。 後ろから抱きしめたレイは、シンジの顔を右手で自分の顔に向かせるようにする。

 

(きゃああああああああああああああっ! 近い近い!)

 

普通逆の立場であり、シンジは可愛く綺麗なレイの顔が自分の顔から拳一個無い距離に心の中で悲鳴を上げていた。

 

「お願い…」

 

少し寂しそうな顔をして、悲願するようにレイはシンジに頼み込む。 そんな顔をしているレイを見て、彼は少し溜め息は吐き了承する。

 

「わかりました…でも、髪ぐらいしか洗ってあげれないよ?」

 

「構わない」

 

(かぁ~、押しに弱いなぁ)

 

そして、風呂に向かう前にシンジは携帯である人に電話かけていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャカシャカシャカ

 

男女が風呂場に入っていた。 シンジは服を着たままで、レイは裸である。 シンジは右手でレイの頭を優しく洗っていた。 レイは浴槽に腰を掛け、彼とは反対側に向いて座っていた。 しかし、シンジはその姿を見ないように上を向きながら右手を動かしていた。

 

「レイさん、痒い所あるかな?」

 

「無いわ」

 

「痛かったりしたら言ってね」

 

「えぇ」

 

シンジは、首が痛くなりながら決して下を向かないように上を向いていた。 少し無言の時が流れると彼は洗っている右手が違和感感じると、レイから話しかけられる。

 

「? シンジ君、何故上を向いているの」

 

彼女にそう言われシンジは、顔を赤くなりつつ答える。

 

「い、いやさ。 レイさんの裸を見ないようにしているんだよ…」

 

動揺しつつレイに答えるシンジだったが、次のレイの発言にシンジは驚いた。

 

「? 別に見ても構わない」

 

(きゃあああああああああああああああああ!!)

 

本日二度目の心の悲鳴をあげるシンジだった。 しかし、それでも下を向かずシンジは今の話から逸らす為に彼の方から話しかける。

 

「あ…あのさ、レイさん?」

 

「何?」

 

「人間って、お互い何かで絶対傷をつけてしまう生き物なんだよ。 言葉による心の傷や、何か行動している時に相手に傷をつけてしまったり、ましてや暴力で傷を付けあいしてしまうんだ。 そこに善悪はあるよ? でも、わざとじゃ無い場合は謝ればそれで終了。 その時にやった事を気をつけばいい。 まぁ、確かに大きな傷をつけてしまえば謝るだけじゃすまないけどね。 レイさん。 だからね、必要以上に怯えなくてもいいんだよ」

 

人間は、争いがあって進化できると昔の人が言ったそうだ。 人を効率良く殺せる武器を考えて作り上げ、敵対する相手から攻撃されない為の兵器や、国での戦いの場合は核兵器も誕生させるほど。 しかし、争いだけが人間を進化させるものでは無い。 争いだけで進化する生き物が人間であれば地球上からいなくなるだろう。 争いがありながら人間が生きていけるのは、優しい心だ。 お互いを支え助け合い平和に暮らせるのも人間だ。 その事を、シンジは何となく知っていた。 人間は競い合うのが当たり前。 それが争いの一つと言えるが、人間に必要な物と言える。 シンジは、レイにある一つの事を理解して欲しかった。

 

「だから、レイさんには人を思いやる気持ちを知って欲しいんだ。 レイさん、目を瞑って」

 

頭を洗っていた右手を一度止め、シャワーを取りお湯を出し彼女の頭にかける。 泡を全部洗い流すと、レイは顔だけをシンジの方に向ける。

 

「思いやる気持ち?」

 

「そう、その気持ちを持って俺以外の人で接していると人はレイさんを助けてくれるようになる。 俺も思いやる気持ちのお陰で、今周りの人は俺を助けてくれるんだ」

 

レイは少し考え込んでいるのか顔の表情が変わる。 それ見て少し笑いそうになるシンジ。

 

「いきなりレイさんに思いやる気持ちを理解しろなんて言わないよ? 少しずつでいいんだ。 わかるようになったら、実行してくれれば。 じゃあ、後は自分で身体を洗ってね。 俺、飯作ってくるから」

 

そう言い残して、シンジは風呂場を後にした。 残されたレイは、シンジが言っていた相手を思いやる気持ちの事を考えた。 少し時間経ったのか、身体に震えが走り身を冷やした事に気付いたレイはとりあえず身体を洗い始めた。

 

(思いやる気持ち…碇司令が私にその気持ちで接していたのかしら? なんとなく…違う。 わからない、でもシンジ君は少しずつでいいって言った。 だから、私はシンジ君と少しずつ分かっていけばいい)

 

始めてレイが今まで相手には無関心だったが思いやる気持ちを知ろうとした瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風呂場を後にしたシンジは、あらかじめ電話しておいたネルフスタッフに買い物を頼み風呂場から出たタイミングで、玄関のドアにノックされた。 ネルフスタッフに、礼を言い食材とある程度の家具を貰いキッチンで料理をし始めた。

料理している間に、レイが風呂場から出てきたので着替えて待っててくれと彼は言う。 レイは自分の部屋の真ん中にカーペットが敷かれて卓袱台がある事に驚く。 とりあえずレイは着替え、いつも着ている制服に着替えて卓袱台の前で正座をして座って待つことにした。 待つ事数分、キッチンから流れてきた匂いが部屋に充満し始める。

 

「出来たよ、レイさん」

 

シンジは出来た料理をお盆に乗せて片手で持ってきた。 卓袱台に乗せられたのは、おじやだった。

 

「レイさんは、どうせ今まで何も食べてないでしょ? だから、消化に良いものにしました。 どうぞ召し上がれ」

 

レイは目の前にあるおじやを蓮華を持ち掬い、口に運び食べる。

 

(暖かい…)

 

「食べやすくする為に少し冷やしてあるけど、大丈夫?」

 

「えぇ。 美味しい」

 

「よかった」

 

満面の笑みでシンジが喜ぶと、連れてなのかレイも少し微笑む。 その後は、レイは余程空腹だったのかシンジが作った料理を全部完食した。

食べ終えたレイは、ウトウトとして瞼が下がり始めていた。それをキッチンで洗い物しながら見ていたシンジは寝るように言うがレイは拒否。 不思議に思いシンジは聞いた。

 

「レイさん、どうしたの? 眠いじゃないの?」

 

「…シンジ君が帰ってしまう」

 

その一言に嬉しい気持ちが込み上がるシンジであったが顔は苦笑していた。 既に船を漕いでいるレイは、洗い物が終わって卓袱台に座っているシンジにノソノソと近寄り左腕に抱きつく。

 

「一緒に寝て」

 

(qあwせdrftgyふじこlp!)

 

最早、シンジの心の中では言語がおかしくなっていた。

 

「お願い…シンジ君」

 

眠気でトローンとした目で、レイはシンジにお願いすると顔は笑顔でも内心の顔では百面相していた。 そして、折れたシンジはレイと一緒に寝る事に。

レイの部屋にあるベットにシンジとレイが横になっていた。 もう既にヤケクソなシンジは、寝る前にミサトに連絡を取り一休みしてからネルフに戻ると告げる。

ベットの左側にシンジ、右側にレイで動かないシンジの左腕を抱きしめ余程眠かったのか横になり左腕を抱いた時には寝ていた。

 

(…絵になるなぁ)

 

憑き物がとれたようなレイの寝顔に、シンジは見惚れていた。 整った顔のレイは、今の寝顔は芸術品とも言える程だった。 シンジは数分レイの寝顔を見ていると、彼にも眠気が襲いフッと笑いながらレイの頭を撫でる。

 

「お休みなさい、レイさん。 良い夢を…」

 

瞼を下ろしシンジも寝息を立てて寝始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後、レイは一度目が覚める。 周りは暗く夜になっていた。 目が少しずつ暗闇になれると、目の前にはシンジの寝顔があり少し驚くがすぐに微笑みに変わる。 今のレイは、シンジに抱きしめられておりレイは動けない状態だった。 それでもレイは嬉しそうにしていた。

 

(暖かい…嬉しい。 シンジ君、ありがとう。 私に温もりをくれて…)

 

レイは少しずつ彼の顔に近づく。 そして、二人の唇は接触する。 レイは無意識で自分がした事に驚き、顔を赤くしていくが表情は笑顔だった。 再び眠気に襲われたレイは、抱かれているシンジの胸元に頭を運びより一層に密着する。

 

(お休みなさい、シンジ君…)

 

またレイの部屋には二つの寝息が鳴り響く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻、ドイツでは。

 

「待ってなさい、ファーストとサード」

 

黄色のワンピースを着た長髪の金髪で髪留めに紅いインターフェイスを付けた美少女は、日本に向かっている戦艦の甲板で威勢良く言っていた。 海風で髪を揺らしながら…

 

 

 

 




最初に言っときます。この二人は付き合いませんので。(ー ー;)

いや〜、長かった。これで漫画で言う三巻が終わったデェ〜。

「これで、私の出番がくるわね!」

さり気なく出てこないでくださいよ。セカンドの人。

「うるさい!やっと私がヨッピーエヴァワールドに参加出来るんだから、許しなさい!やっと次回作に出られる…」

いや、まだ貴女の出番は先よ?( ̄◇ ̄;)

「えっ?」

JAの話があるでしょ?だ・か・ら、まだです。

「なんっですてぇ〜!?」

もう少しの辛抱ですよ、セカンドの人。

「一々長いのよ!一層の事、JAの話を無しにしなさいよ!」

はいはい、無茶言わないの…。そんなこと言ったら、最後のシ者の人なんか何時になるやら…

「呼んだかい?ヨッピー」

呼んでない!貴方は、ゼーレの所に帰りなさい!ハァハァ

では、最後にメリークリスマス!

「メリークリスマス…うぅ。やっと出番かと思ったのに」

「メリークリスマス。 リリンに福音を」

最後!だから、帰りなさい!!

「やれやれ」

ジーク・ヨッピー!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。