転生先は、新世紀エヴァンゲリオン   作:㐂眼翔

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どうも、今更ながらあけおめことよろデラボンボンですわ〜。(≧∇≦)

今年もよろしゅうお願いしまーす。( ̄▽ ̄)シ

それはさておき

やっと、漫画で言うなら三巻終わりました。

これからはJAの話になっていきますw

後、ヨッピーエヴァワールドでは国連軍と戦自は別々の組織なので。そこらへんよろしくお願い申し上げます。

では、どうぞ!

本当、この世界のミサトは…


忍び寄る影の中に…

 

 

 

それは色。

 

世界

 

それは場所。

 

色が無い、温度もない、何も無い世界。 上下左右すら確認が取れない世界。 まるで、何も書かれてないキャンバスのような白い世界。そんな世界に変化が…。

 

ツー

 

突如、世界に黒い線が紙に書くように白い世界の彼方まで続いていく。 そこに、白い空間にシミのような黒い物が浮き出てくる。 シミは少しずつ人の形に浮き出て、黒い線に立つように黒い『何か』が世界に現れる。 しかし、『何か』は動かず時だけが過ぎていった。

 

時間の流れすら感じさせない世界の中、『何か』は突然歩きだした。 黒い線になぞるように歩いていくが、世界は白い空間だけしか無く『何か』がどれだけ歩いても白いままだった。

 

トコトコトコトコトコ

 

時間の概念が無いのか、世界に変化が見られないが『何か』だけは線の上を歩き時に止まりその場を立ち尽くすだけの繰り返しをしていた。

 

すぅ

 

世界に異変が起き始める。 白い世界に、突然色が変わり始めた。 最初に赤、青・黄・橙・緑・金・栗・紫・灰色と変わっていく。 少しすると色達が混ざり合い、新たな色を作り出していく。しかし、『何か』だけは何も変わらずに奇妙な行動を繰り返し世界の果てに向かって突き進んでいた。

 

すると、世界に『何か』以外に物が現れ始めた。 それは丸い物体や、四角い物、ましてや三角な物までが『何か』の周りに置かれた。 だが、『何か』は見ていないのか興味が無いのかそれらを無視をしてその場を離れた。

 

また世界に変化が起き始める。 『何か』以外の《何か》が現れる。 姿形は『何か』に似ているが《何か》は、最初の『何か』のようにその場を立っているだけの存在だった。 また『何か』は《何か》を気づいていないのか、歩き続け《何か》とは離れていく。

 

『何か』が歩いていると、『何か』が歩く先に何体かの《何か》がいた。 しかし、先程の《何か》とは違いがあった。 一体の《何か》は、円を描くように走っている。 一体の《何か》は、丸い物体を持ち上げたり下ろしたり運んだりしている。 一体の《何か》は、もう一体の《何か》に意思表現をしているのか色々な行動をとっていた。 歩き続ける『何か』は、そのまま《何か》達から通り過ぎて行く。

 

新たな変化が世界に訪れる。 物に色が入っていく。 丸い物体や四角い物、三角な物までもが色が入り《何か》にも色々な色に染まっていく。 世界に書かれた黒い線には下は緑が入り上には青に染まる。 その中に例外もいた。 『何か』だけは変わらず黒いままだった。

 

変わりに変わる世界に、色んな形の物体や色々な行動をしている《何か》が溢れていく。 しかし、その中に変わらずにいる『何か』がいた。 突如、世界に異変が起き始める。 世界に生き物が誕生する。 植物が世界に現れ、続いて温度が出てきた。 『何か』が立っていた線は土に変わり草が生え、地面は草原に変わっていった。 青いだけの空間には空が現れ、暑い寒いといった概念の温度も現れ『何か』に襲いかかるが『何か』は、気にせず歩き続け止まったりする行動を繰り返す。

 

世界に新たな変化が起きる。 カメラテープのように世界が場面が変わっていく1シーンが写し出されいく。

 

ある1シーンには、歩く『何か』と周りに木や草が生える場所を写す1シーン。

 

ある1シーンには、歩く『何か』と《何か》では無い生物が写し出された1シーン。

 

ある1シーンには、歩く『何か』と《何か》が《人》に変わっていく1シーン。

 

映画の1シーン1シーンのように世界が変わる映像が写すが、やはり『何か』だけは変わらなかった。

 

ある1シーンには、歩いていく『何か』の先にビルがそびえ立つ場所があった。

 

ある1シーンには、歩く『何か』の周りに《人》がいた。 《人》は服を着て個々に名前をつけ呼び合っていた。 他に《人》達には、別々に色んな行動をしていた。

 

変わる世界、変わらない『何か』。 《人》が世界に現れて、『何か』に変化が起きる。 奇妙な行動するだけの『何か』は、《人》に初めて興味を持ったのか今までの行動を止め《人》を観察し始める。 最初に服を着るようになった。 次に《人》の行動を真似するようになった。

 

また再び世界はパラパラマンガのように、場面場面が写し出されていく。

 

ある1シーンには、『何か』を《人》が作った社会の中に入れようとする《人》が写し出される。

 

ある1シーンには、『何か』と笑い合っている《人》達の中にいるシーン。

 

ある1シーンには、『何か』と涙を流す《人》が写すシーン。

 

ある1シーンには、傷ついた『何か』と血を流す《人》が写し出された1シーン。

 

色んな場面を写されるが、1シーン1シーンに出てくる《人》は違っていたが『何か』だけは、何も変わっていなかった。

 

変わりに変わる世界に、姿形変わらない『何か』。 変わったのは行動だけであり、『何か』は『何か』だった。 《人》からは「…………」と呼ばれていたが、変わる映像には『何か』の名前は違っていた。

 

最後に写し出された1シーンには、『何か』の姿は小柄な子供の姿で髪は長く制服姿であった。 だが、その『何か』には顔が黒く塗りつぶされていた。

 

「俺は…『何』?」

 

そう『何か』が言い残すと世界は、電源を落としたテレビのように突然暗くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

 

 

暗い部屋に床にセフィロートの木が書かれた司令室に、部屋の主であるゲンドウが椅子に座り通信機器を耳にあて、誰かと通信をしていた。

 

「また君に借りが出来たな…」

 

『どうせ、返すつもりは無いんでしょ?』

 

「ふっ」

 

通信機器から聞こえてくる声は若い男であった。 若い男からの言葉にゲンドウは口元を歪めた。 その行動は、男の言葉が正しかったと言わんばかりにゲンドウは椅子の背もたれに寄りかかる。

 

『例の件ですが、ダミーを混ぜて適当な情報で誤魔化しました』

 

「あぁ、問題ない…」

 

机に置かれた資料を、ゲンドウは空いてる右手で持ち資料を流し読みしていた。 それには本来部外秘である筈の、ネルフの極秘事項が記されていた。 しかし、その資料には本当に重要な機密は隠され他の情報も本当の事とは違って記載されていた。

 

『え~、情報公開法でしたか? また面白い事を考えつきましたね…』

 

「我々に対して少しでも優位に立とうする、悪足掻きに過ぎんよ」

 

『……あちらの方はどうします? こちらで処理を?』

 

「いや、君の送ってくれた資料を見る限りは問題ないだろう」

 

『それでは…シナリオ通りに』

 

ブッ

 

ツーツー

 

通信が切れた通信機器を机に置き、ゲンドウは持っていた資料を机にばら撒くように放り投げる。

 

「戦自に対しての牽制くらいには役に立って貰おう。 国連軍とは違って、戦自は勢力が弱いからな…」

 

ばら撒かれた資料の中に、極秘情報と人型のロボットような物が写し出された写真があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

 

 

ピピピピッ

 

早朝、シンジが使っている部屋から目覚まし時計の音が鳴り響く。 部屋の主であるシンジは、ベッドで寝ており音に気付いたのか布団の中でモゾモゾと動き始める。 少しすると、枕元に置かれた目覚まし時計に向けて布団の中から右手を伸ばす。

 

ピピピピピピピッ

 

ピッ

 

ばしっ

 

目覚まし時計のスイッチを押し、音を止めると掛け布団を壁側に剥ぎ彼は壁側と逆の方向に体を転がす。 段差の所まで身体を転がし、横回転で先に足を床につけて身体を起こす。

 

「…ん~、変な夢見たな」

 

まだ寝足りないのか、少し瞼が低かった。

 

「……ふぁ~」

 

パキパキッ

 

欠伸をしながら右肩や首を回し骨を鳴らすと、可愛らしい絵が書かれたパジャマを脱ぎ制服に着替える。

 

「よしっ」

 

着替え終わるシンジは、居間に行き柔軟しているとキッチンの方からペンペンが現れる。 お互い、軽い挨拶をして彼は柔軟を終えると洗面台に向かう。 歯ブラシに歯磨き粉を器用に片手で乗せ、歯を磨いていると自分の姿を鏡に写し出されている。 レイの件から早2日が立っており、シンジの右頬には縫い跡が残っていた。 あの後に、ネルフで治療したのだがネルフの治療技術でも消す事が出来ないほど深く切られていた。 だが、シンジはその傷に気にせず歯を磨き終える。

動かない左腕の方は、リツコ提案の左腕に電流を流す治療方で近い内に日常生活には支障を残さず、普通に動かせる日が近いと言われていた。 最初の治療では、電流を左腕に流されても何も感じ無かったが二回目の治療で違和感を感じさせるほどだった。 これにはシンジも希望が見えた。

歯磨きを終えたシンジは、台所に向かいエプロンを付け朝食の準備に掛かる。 数十分過ぎて、ある程度作るとシンジはペンペンを呼びミサトを起こしに行くよう頼む。

 

「ペンペ〜ン、ミサトさんを起こしてきて〜」

 

「クエッ」

 

元気よく返事をするペンペン。 ミサトの事はペンペンに任せ、テーブルに片手で料理を置いていく。 すると、ミサトがキッチンにやってくる。

 

「……ふぁ〜、おはよ〜」

 

女性で大きく口を開けて欠伸をするミサトを見て、彼は苦笑しながら返事をする。

 

「おはようございます、ミサトさん。 それにしても、女性を棄てた欠伸はやめましょうよ…。 後、今の姿は余りに…」

 

「気にしない、気にしない。 シンちゃんしか見て無いんだし…そ・れ・と・も〜? 気になっちゃうかな〜♫」

 

ミサトの姿は、タンクトップのTシャツに短く切られたGパンと言う姿で自分の胸を両腕で上げ強調させて、モデルのように腰をクネらせ女性の魅惑をシンジに見せつける。 すると、シンジは料理を運んでいた手を止め顔を下に向ける。 ミサトはシンジの行動に不思議になり問いかけた。

 

「…あれ? シンちゃん、どうしたの?」

 

ミサトに呼ばれたシンジは、顔を上げると赤面しており恥ずかしそうに右腕で顔を隠すようにしてミサトから目を逸らしていた。 そんな表情している彼を見たミサトは驚く。

 

「そりゃあ…ミサトさんは、綺麗でズボラなのにスタイル良いのに服装がそんなだと…魅力あり過ぎなんですよ。 俺だって欲情するんですよ? 仕事から帰ってきて、アルコール入れてる時なんか…もう。 寝ている時なんか無防備だし…」

 

シンジは子供の顔付きに一見女の子のような表情で恥ずかしそうにしながら、ミサトの女性らしさを褒める。 本人は彼を揶揄い慌てふためく姿を見て、今までの分を返せれば納得するつもりだったが、シンジの姿と言葉に揶揄ったミサト本人は恥ずかしそうに照れてしまう。

 

「……えっと。 あ、駄目よ! これでも保護者としての立場が私にあって! 歳の差もあるし! 確かにシンちゃんは良い男の子よ! でも…そんなにシンちゃんが興奮すると思ってなかったから〜…。 シンちゃんから迫られたら…私」

 

ミサトは慌てて弁解しようとするが、自分で言ってて恥ずかしくなったのか顔を赤くしながらモジモジと人差し指同士を突っつき合う。 今の彼女には、予想外の恥ずかしさに頭の中はてんてこ舞いになっていた。

 

(あわわわわわわ〜! シンちゃんが、私の事をそんな風に見てたなんて! 私は知らずにシンちゃんとあんなシキンシップしていたなんて…。 でも、シンちゃんなら……! 小さい身体なのに、私を包んで頼り甲斐あるリードなんかしそ………いやいやいや! 何考えてるのよ、私!)

 

若干煩悩に駆られながらも理性を持ち直すミサト。 脳内での彼とミサトでの妄想した光景は大変な事になっていた。 本気で顔を両手で隠し、頭をブンブンと振っていた。 朝早くから煩悩に駆られる三十路間近、恥ずかしさに悶える葛城ミサト(29歳)であった。

 

 

 

 

 

「ぷっ!」

 

 

 

 

 

そんな声が聞こえ、ミサトは気付いたのか隠していた両手を顔から離して音源であるシンジの方を見る。

 

「あっはははははははははははっ! ゲッホ、ゲッホ! ミ、ミサトさん? 朝からナ〜ニを想像しちゃったんですか? あはははっ! 腹いてっ! 」

 

爆笑するシンジを見たミサトは、数秒間何も考えられず我に戻ると自分が揶揄われた事に気づく。 顔を赤くしたまま何も言い返せない自分に腹立てているとシンジは笑いながらミサトの後ろに回り込み、彼女の背中を押し席に座らせる為に優しく誘導させる。

 

「クックックッ。 見事に引っかかってくれましたね? ミサトさん」

 

ミサトを席に座らせるが、彼女の顔は両頬を膨らませ不満顔させているのを見てシンジは笑い、後ろからミサトの耳の側で一言。

 

「魅力があるのと、欲情するのは本当ですからね? ミ・サ・トさん」

 

そう言い残し、シンジは残りの料理をテーブルに運び終わらせ朝食を食べ始める。 だが、この時のミサトは朝食で何を食べたのかすら覚えていなかったそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝食を食べ終え、洗い物も済ませたシンジは梅昆布茶を飲みながら寛いでいた。 首から輪っかを作った布を垂らし動かない左腕をかけていた。

 

「そういえば、今日ミサトさん学校にくるんですよね?」

 

シンジがミサトに質問すると、彼女はハッと我に返り答える。

 

「ええっ…、進路相談ですもの。 保護者の私が行くのは当然よ」

 

「了解です。 まぁ、ミサトさんはプライベートと仕事との切り替えが出来る人だと分かっているんで安心です」

 

ピンポーン

 

突如、玄関のチャイムが鳴り響きシンジはテーブルの脚の近くに置いておいたカバンを持つ。

 

「では、行ってきます。 ミサトさん」

 

「気をつけてね、後でね」

 

シンジは玄関に向かい、靴を履き扉を開くと玄関の前にはレイの姿があった。 最近、レイは学校に登校する前にミサトの家まできてシンジと登校するようになった。

 

「…おはよう、シンジ君」

 

「おはよう、レイさん」

 

挨拶をする二人。 そして、足を学校に向けて運ばせる。 今の2人の姿を学校の人間達が見ても、余り驚かなくなっていた。 前の件で、レイとシンジが一緒にいたのがあったのか学校の生徒と教師は違和感を感じなくなっていた。

あの件から、レイはより一層にシンジの近くにいるようにしていた。 彼が何か片手でやるのに困っているのを見ると、すかさずレイが手助けをする。 他には学校の昼休みは、いつも通りに2人で屋上で昼食を食べて終えるとあのレイがシンジの背に寄りかかるように身体を預け目を閉じて彼の存在を確かめていた。 最初はシンジもその行動に驚いたが、レイの行動に理解したのか自分の背を黙って貸した。

後、シンジの頬の傷を他の生徒が聞くと近くにいたレイの身体がビクッと震わせる。 彼女の中では、頬の傷は罪悪感の塊になっていた。

そんな反応するレイを見たのか、シンジは彼女に近づき頭を撫でながら優しい笑顔で一言。

 

「気にしなくていいから…レイさん。 謝ったんだからさ、俺は気にしてないよ?」

 

レイは彼の言葉を聞いて、身体の余計な力が抜け自然と顔に笑顔を浮かべた。 その笑顔を見た他の生徒は、レイに見惚れていた。 普段、レイは表情を変えないので他の生徒からは余り良い印象では無かったがあの笑顔でクラス中の人間は、少しずつレイの印象が変わり始めていた。

 

二年A組は進路相談の話で盛り上がっていた。 正確には、シンジの保護者であるミサトの話であった。

 

「シンジの保護者って、美人だって!」

 

「マジで!?」

 

教室の真ん中でシンジ以外の男子が集まり、自然と男子生徒だけの輪が出来ていた。 その輪の中心には、トウジとケンスケの姿があった。 彼らがミサトの魅力を語ると男子生徒達が驚愕の声をあげていた。

 

そんな彼らから離れて見ているシンジは、頬杖を立てながら苦笑していた。

 

(まぁ、彼らも健全な男子の反応しているな〜。 女子からの目から訴えかける何かは気付かずに…ね)

 

そんな事を思いながら彼らを見ている所に、何人かの女子がシンジに近寄ってくる。

 

「碇君、貴方はあの輪に入らないの?」

 

「ん? うーん、あまり興味無いんだ」

 

ポニーテールの女子が、シンジに話しかけると返ってきた言葉に驚く。 他に洞木ヒカリやツインテールの女子もおり、その二人も驚く。

 

「え〜! シンジ君、異性に興味無いの?」

 

「いやいや、ありますよ? 同性愛は…あまり…ね。 こんな姿だけど」

 

ツインテールの女子から、同性愛か?と聞かれたシンジは否定し顔に影を作る。 それを見たヒカリは、再び問いかける。

 

「じゃあ、何故?」

 

「女子って、そういう話好きだねぇ。 まぁ、家族の話だし実際にプライベートの話をして夢を壊すのも可哀想だなって」

 

トウジとケンスケは、二体目の使徒襲来の時に会っているがその時の姿しか見ていない所為で仕事の時の彼女とプライベートの彼女の違いを知らないだけ。

 

「洞木さんの所は、誰が来るんだい?」

 

「私の所はお姉ちゃんよ、お父さんは仕事で忙しいらしくて…」

 

「私はお父さんが来てくれる~」

 

「ウチはお兄ちゃんかな」

 

シンジは3人から告げられた言葉に違和感を感じた。 何故、母親の話が出ないのか。 少し周りの生徒から聞き耳していると、学校に家族が来るのを渋る生徒が多数で愚痴ばかりだった。 しかし、クラス全員が『母親』がいないとの事が発覚。 シンジの経験上では、こう言う行事は母親が来るものだと。 そんな母親のいない生徒が一クラスに纏まるとは偶然にしては出来過ぎている。

 

(こりゃあ、ネルフの管轄内である学校にも息がかかっているのかもな…)

 

彼は心の隅に、ネルフの情報を近い内に入手を試みる事を考える。 外からエンジン音が鳴り響き、少しずつ学校に近づいている事にシンジは気づく。

 

「「いっらしゃったぞ!!」」

 

すると、窓際で身体を乗り出しながら二人の男子生徒が叫んでいる。

 

ウオオオオォン

 

キキキキッー

 

凄まじい速さで青いルノーが駐車場に入ると、ドリフトをしながら停車位置に完璧に止める。 荒々しく見られる運転だが、最後の止め方を見れば見事な運転技術と認めざるおえないだろう。 その一部始終を見ていた男子生徒は、尊敬の眼差しでルノーへ視線を向ける。 すると、運転席のドアが開き中から、スーツ姿のミサトが現れる。

 

「「「「「「「「うおおおおおおおぉっ!!」」」」」」」」

 

クラスの窓から身を乗り出し、男子生徒が一斉に歓声をあげる。 紺色のスーツに身を包んだミサトは、窓にいる生徒達に手を人差し指と中指を立て敬礼のように額の近くに運び、満面の笑みを見せる。 大人の女性ながら少女のような振る舞いに、男子生徒全員の心はミサトの魅力に囚われたのかアイドルを声援するように叫ぶ。 それを見ていた女子達は白い目で、シンジは諦めたように遠い目をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼休み、今回はレイとシンジだけでは無くトウジとケンスケも一緒に昼食を屋上で食べる事になっていた。

 

「いや~、ミサトさんはえぇ女性やなぁ」

 

「本当本当、作戦部長で一尉ながらシンジの保護者やってるんだからな」

 

二人はミサトの話で盛り上がっているが、レイは気にせずシンジが作った弁当の中を黙々と食べていた。 シンジは苦笑しながら、二人の返事をする。

 

「確かに、ミサトさんの所にお世話になって迷惑かけてるよ。 でも、余りミサトさんの想像を美化しない事をお勧めするよ…」

 

彼は顔に影を作りながら遠い目をする。 そんなシンジを見ても二人は変わらなかった。 トウジはミサトの見た目を褒め、ケンスケは仕事関係を褒められ家族であるシンジは悪い気はしなかった。

 

「そう言えば、シンジ。 ミサトさんって、明日にある戦自が企画した奴に出るのか?」

 

最初、シンジはクエスチョンマークを頭の上に浮かべ首を傾げる。 ミサトからは、その話は聞かされておらずシンジは知らなかった。 そんな行動を見たケンスケは察した。 一方、レイは食べ終えており屋上の床にシートを敷き四人で座りながら食べている中でシンジの後ろに移動して背にレイの頭を乗せ寄りかかる。 それを見た二人は驚く。

 

「お…おい、シンジ…」

 

「お前ら…」

 

そんな二人の反応にシンジは笑いながら話す。

 

「今のレイさんは少し心に余裕が無いから、俺の存在を確かめて心を落ち着かせてるんだよ。 あっ、付き合ってはいないから。 詳しい事は言えないけど、一つだけ。 この頬の傷はレイさんが付けた物だよ」

 

衝撃の事実を聞いた二人は、驚きの余りに口を開けたまま固まってしまう。 レイは、外の音を気にせずシンジの背に寄りかかっていた。

 

「だけど、レイさんは謝ったし彼女なりに変わろうとしているから俺から何も言う事もこれ以上無いね」

 

二人はシンジの人間性に唯驚く事しか出来なかった。 人間は痛みに弱く、仲の良かった二人組がいたとしても何かの切っ掛けで片方が片方に傷をつけてしまうと仲が悪くなるか疎遠してしまうものだ。 大小とあるが、顔に刃物で切られたとすれば被害者は加害者に怯えるか憎しみを持つだろう。 しかし、シンジはレイにそんな感情を持たずに逆に受け入れていた。 そんな彼を見て、二人は一言ずつ言う。

 

「…シンジは強いな。 心が…」

 

「一度殴った身であるワシも言うのもなんじゃが…器が大きいわ」

 

そんな二人の言葉に、シンジは顔を上に向けて空を眺める。

 

「唯俺は…出会ってきた《人》達と仲良く笑っていたいだけだよ。 争いはお互いに受け入れないから起きるもの。 少しでも受け入れる気持ちを持てば、お互いに分かち合うかもしれない。 トウジ君の時もそうだろ? 君は俺に矛を向けた。 だけど、俺は原因がどうであれ君に傷を付けること一切してないだろ? 最終的には、トウジ君も分かってくれて謝ってくれたろ」

 

トウジは恥ずかしそうに頬をかきながら照れていた。

 

「だから、俺だけでも…。 相手を受け入れる人間で居たいんだ。 まぁ、相手が話無しに矛を向けるなら俺はその時は…」

 

再び顔を二人に向け、シンジは笑顔で言う。

 

「な~んてね。 平和が一番だよ、皆でバカやって笑っていれば何もいらないさ」

 

心の底から告げたシンジに、二人もつられて笑顔になる。

 

「そうだな、平和一番だよな」

 

「せやせや、楽しく生きてなんぼじゃ」

 

少し強い日差しの中、彼らに程よい風が吹く。 気持ち良さそうに寄りかかるレイ、ワイワイと話す三人。 彼らには、今の世界に少ない平和な一時を過ごしていた。

 

少しずつ迫る事件が迫っているには気付かずに…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いや〜、書き終わりました。

今年最初に、iPhone6を落としてしまい画面が…

最初見たときは…あわわわ

最近直して小説を書き無事投稿しました。

皆さんもお気をつけてね。(^-^)

「それはヨッピーが、おっちょこちょいだからじゃないかな?」

せやな、原因は俺や!

「…そこまで、張り切って言われても…」

それにしても、どんどんミサッティがシンジの弄られキャラ化していって笑えるw

「俺は楽しいからいいけどねw」

バンッ

「良くないわよ!!」

!?おー、ミサッティ。

「こら〜!ヨッピー!!なんで、私が弄られキャラなのよ!?」

え〜。ミサッティって原作内だとお姉さんキャラやん?なら、ヨッピーエヴァワールドでは、弄られキャラって事で。最近タグに「ミサト弄られキャラ」って入れようか迷ってるぐらいだし…

「ぬぁんですてぇっ!」

ポン

「ミサトさん」

「何!」

「ヨッピーが作り上げた世界に、我々に抵抗できる余地は無いんだよ…」

「そんな…」

まぁまぁ、そう気を落とさんでもミサッティ。

「誰の所為よ!」

では、次回予告をミサッティ!お願いします。

「エヴァ以外に開発されたロボット、JA。それは使徒に通用するのか、次回《人の手から作り出されたもの》」

決まったー!
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