転生先は、新世紀エヴァンゲリオン   作:㐂眼翔

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『更新』

お待たせしました…やっと、書き上がりました。σ(^_^;)

シンジ「…そうだねぇ〜、一カ月以上かかったしね」

レイ「遅すぎ…」

ミサト「そうね。待ってくれてる読者達に悪いわよ」

どうも…大変申し訳ありませんでした。m(._.)m

『1年』

それにしても…この作品も1年もやってるんだな。

レイ「…無駄に時間かけてるからよ」

ミサト「確かにねぇ」

シンジ「でも、見てくれる人はこの更新時にはお気に入りが600人超えた」

『内容』

ミサト「少しだけ風呂敷の中を出したわね…」

シンジ「今後に…期待!」

レイ「上手くやれるかしら…?」

レイさんが辛いよ!´д` ;

『最後の一言』

そりゃあ…ジーク・ヨッピー!(`_´)ゞ

シンジ・レイ・ミサト「「「ジーク・ヨッピー」」」

では…どうぞ!




セカンド・チルドレン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「会いたいから〜あ〜♪ 恋〜しくて〜♫ 貴方を〜思うほど〜♪ 」

 

そんな唄を口ずさみながら、シンジは学校が終わり共に歩くレイと一緒にネルフに向けて歩いていた。 今の時代、『セカンド・インパクト』により季節は無くなり一年中が夏に等しい暑さをもたらしている為に午後16時過ぎと言えど外はまだ明るかった。 シンジの隣で、横に並ぶようにレイも歩いているが彼のテンションの高さに疑問を持ったのか、少し顔に出ていた。 レイは余り話す事が無い少女であったが、彼との出会いから今に至るまでに少しずつ他人に話しかけるようになっていた。

 

「……シンジ君、何か嬉しそう。 何かあったの?」

 

「寒い夜を〜、ん? そうだね〜、これからネルフに行くでしょ? その時にリツコさんに会いに行くんだ〜」

 

モヤ

 

(…? ……? 何故?)

 

レイはシンジの言葉を聞き、前にマヤと彼が話してる時に感じた胸の奥の違和感を感じた。 そんな違和感に惑わせられているレイを余所に、シンジは話を続ける。

 

「この前、ジオフロントに畑があったでしょ? あれの管理人が今はリツコさんらしくてね、今日それを聞いて承諾してくれれば明日からでも世話しに行くんだ。 丁度よく明日は、学校も訓練も休みだしね」

 

楽しそうにシンジは話す中、レイは彼がリツコに会う理由に納得したのか…少し安堵したような表情になっていた。

 

(何故…私はシンジ君が、他の女性に会う事を聞くと…胸に。 こう…モヤモヤするのかしら? …わからない、どうして)

 

「そう」

 

少しずつ少しずつと彼と触れ合い、話し合いをして行くうちに彼女の中に生み出された一つの感情が現れ始めていた。 彼女には、まだ理解出来ない感情に手間取っているがいつかその感情に気づく時が来る日があるだろう。

 

その後2人は、ネルフに到着するとシンジとレイはシンクロテストを受ける。 そして、シンクロテストが終わりシンジは素早くリツコに近づき話しかける。 その際、リツコは自分より背が低く男の子とは思えない顔付きの所為で彼の事が懐いて近寄ってくる猫に思えて仕事中と言えど、猫好きの彼女としては少しホッコリと癒されていたのは別の話。

シンジは、自分の要件をリツコに話すと彼女からOKと承諾。 それを聞いてルンルン気分になったシンジは、更衣室に向かい鼻唄をしながらプラグスーツから私服に着替え帰る仕度をする。

彼はネルフから出ようとゲートの前に立つと、後ろからレイが小走りで彼に近寄る。 彼はそんな彼女の存在に気付き振り返る。 レイはシンクロテストの後、着替えて彼と途中まで一緒に帰ろうと考えてシンジを探すが途中ですれ違うネルフ職員から教えてもらい追いかけてきたようだ。 今のレイは、ネルフの職員達からは前とは違い話しかけられるようになっていた。 これも一つ、彼女の変化の一つかもしれなかった。

 

「ねぇ…シンジくん。 私も明日……一緒に畑。 手伝う…」

 

ネルフから出て地下鉄の電車に乗り、座席に座り彼の隣に座る彼女が突如そんな事を言い出した。 彼女は彼女なりに言葉を選び、彼に話すようになっていた。 それを聞いたシンジは、少し遠慮した態度で断ろうとする。

 

「えっ…でも、明日朝早くだよ? 悪いよ、それに俺の本当の目的ってあの畑の近くに自分の畑を作ろうとしてるんだよ? だから西瓜畑だけの作業じゃなく、新しく作る為に色々な事もやるんだよ? 折角の休みの日に…」

 

「構わない…私は明日何もする事が無いから。 それに…私は色んな事してみたいわ。 お願いシンジ君…」

 

彼の横に座る少女は、言葉では感じられないが彼女の必死になる顔見て彼は折れる。 シンジは集合時間と集合場所をレイに言うと、嬉しそうに笑う為にその笑顔に見惚れたシンジ。 その後、別れ際にレイが一言。

 

「じゃあ…明日。 お休みなさい、シンジ君…」

 

自分の家に向けて足を進ませ、遠くなる彼女の後ろ姿を見ながら彼はシミジミと良かったと思っていた。 最初の頃の彼女では想像出来ないほどに、彼女は少しずつだが変わり始めていた。 その結果に満足する彼は、家に帰るなり次の日の為に弁当作りの前準備と夕食を上機嫌で豪勢に作りネルフから帰ってきたミサトを驚かせる。 その後、風呂上がりのミサトに全身マッサージをやるとミサトは全身がグナングナンになるほどに解され、ミサトの中に溜まっていた疲労は見事無くなっていた。 しかし、ミサトは仰向けで頭の上にシンジが座り膝枕をして顔のマッサージしている最中に寝てしまう。 そんな中シンジは起こすのが可哀想に思ったのか、仕方なくペンペンを呼びミサトの部屋から掛け布団と自分の羽織る物を持ってきてもらい彼女にかける。

ペンペンに礼を言い、ペンペンは自分の部屋に戻るのを見送るとシンジは膝の上にあるミサトの寝顔を見ている内に自分も眠くなり無意識に正座から女の子座りに変え前屈むようになりながら寝てしまった。

 

 

 

朝4時、ミサトは目が覚め意識を覚醒させると朝早いながら外は少し明るくなろうとしていた為に居間は薄暗かった。 そして、自分がいつ寝てしまったのか思い出そうと考えていると少しずつ夜目が効くようになったのか目の前が見え始めた。 すると目の前にシンジの寝顔があり、彼女は内心で驚く。

 

(くぁwせdrftgyふじこlp;@:!)

 

余りの光景に叫びそうになるが何とか抑え、再び自分が寝る前の事を思い出すと少しずつミサトの顔は紅くなっていく。 歳下の少年に、普通は逆の立場であろう状況にミサトは恥ずかしくなっていた。 それに気を遣って起こさずに、四季が無くなったとは言え夜は少し肌寒いぐらいだが掛け布団も掛けてくれた事に彼女は嬉しく感じた。 ふとミサトは自分の顔に柔らかく暖かい物がある事に気づく。 その正体はシンジが寝息を立てながら、彼女の両頬を優しく挟むように彼の手が顔を包んでいた。

 

人の手には治癒を齎すとも言われている。 人間、怪我した時や痛みを感じた所を手で抑える習慣を持つ。 不思議な話で、植物人間になった眠る人の手を他の人の手を掴ませて目が覚めて欲しいと願いを込めて祈ると、数ヶ月後に植物人間になった人間は意識を取り戻すと言うケースを生み出していた。シンジと言う少年は、余程がない限りは人を差別しない人間である。 出来る限り他人に優しさを与える彼の手には、自然と他人に暖かみを与える手を持たされていた。 そんな彼の手に挟まれたミサトには安心感が立ち込める。 実際の家族から渡される筈の温もりが、歳が半分離れた彼から貰いミサトはシンジに自然と心が開かれていく。 そして、ミサトは人生の中でこんなに人に心を開かせる事があっただろうかと悩む前に答えが出た。

答えは『NO』だ。

 

彼女の過去では、父親は科学者で家庭に余り干渉しない男性の為に母親の女性が泣く姿をよく見る記憶ばかりだった。 『セカンド・インパクト』の時、父親は調査隊で派遣されて南極にミサトと共に来ていた。 そして、事件が起き大爆発の際生き残ったのはミサトと父親の男性だけだった。

その時、脱出装置が一機しかなく父親は迷う事なく彼女を乗せて本人は爆風に飲み込まれてしまった。 無事に彼女は助かるが身体に傷を負い、ミサトの中では自分の父親が分からないでいた。 母親を悲しませるだけの男と思っていれば、あの事件で自分の命を差し出し娘を助けた事に困惑する。

今では、私情で父の仇である使徒を殲滅する為にネルフに所属する。

その前にもミサトには、出会いがあり男と付き合う事もあったが完全に心を開く事は無かった。

 

だが、彼と出会い触れ合い話し合う中で自分も周りの人間も変わっていくのが見て感じ取れるほどだった。

 

(…前にリツコが言ってたように、シンちゃんは私達の救世主なのかもしれないわね…。 そんな彼を私達が支えて使徒と戦い…来るはずの平和と私の父の仇を取らせてもらうわ)

 

ミサトは、そう心の中で思い自分の顔を挟む両手をその上から被せて少し力を入れた。 そんな思いが届いたのか、それとも力を込められた所為なのかは定かでは無いがゆっくりとシンジの意識が覚醒し始める。 少しずつ目を開き、シンジの目とミサトの目が合う。 それにお互いに笑い合う2人。

 

「おはようございます、ミサトさん」

 

「おはよう、シンちゃん」

 

その後、早めの朝食を取りミサトに今日のスケジュールを伝えてレイに言った集合場所に向かう為に家を出る。 そんなシンジの姿を見送り、ミサトはまだペンペンも起きておらず1人居間で座りながら一言。

 

「行ってらっしゃい…気をつけてね」

 

 

 

 

 

 

 

 

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朝6時、シンジは自分の体だと少し大きいリュックや小さめのクーラーボックスを担ぎネルフに入る手前のゲート前でレイとの待ち合わせをしていた。

 

「レイさん、寝坊とかしなさそうだけど大丈夫かな〜。 そろそろ待ち合わせの時間だけど…」

 

今の彼の姿は、動き易い服装での薄い長袖のシャツとニッカポッカに長靴、頭には麦わら帽子と首に手ぬぐいタオルと言った姿だった。 先程、近くのトイレで着替えてレイを待っている中で通勤してきたネルフ職員が通りがかると一度、彼を見て場の空間と服装が合っていなくシンジを見た職員達は驚く。 しかし、ネルフ職員達はそんな服装の人物が彼だと分かると何故か納得して軽く彼と挨拶してから、その場を後にする。

そんな感じで、30分ほど時間過ぎ約束の時間になるとレイが集合場所にやってくる。

 

「おはよう、レイさん」

 

「おはよう…シンジ君」

 

待ち合わせの約束の時間にキッチリと来たレイに挨拶するシンジ。 それに答えるレイ。 しかし、レイの姿はいつも通りと言った所か制服姿だった。 だが、彼は彼女に集合場所と時間しか言っていないので当然とも言えるかも知れない。 そして、シンジはリュックを開けて中からある袋を取り出す。

 

「はい、レイさん。 これ…」

 

「? …何それ?」

 

「レイさんの着替え。 流石に制服で畑仕事はさせられないよ。 動き易いて汚れても構わない服だから、後で更衣室にでも着替えてきて」

 

「…ありがとう」

 

「どういたしまして」

 

レイにシンジは自分と同じ服の一式が入った袋を渡す。 そして、彼女と彼はゲートを潜りネルフ内に入る。 レイは更衣室に向かわせて、シンジは先にジオフロントに向かう。

畑に着いた彼は、荷物を畑の近くに置き作業に取り掛かった。

 

数分後、作業している彼の後ろから声をかけられる。 シンジは振り向くと、そこにはシンジと同じ服装でのレイが立っていた。

 

「シンジ君…待った?」

 

「いや、別に? ははっ、なんかレイさんの今の姿は新鮮だなぁ。 いつもは制服姿だから」

 

畑の周りに生えていた雑草を抜いていたシンジは、しゃがみこんでいた状態から立ち上がりレイに近づく。 そして、彼は自分が被っていた麦わら帽子を取りレイの頭に優しく被せた。

 

「どうぞ、レイさん。 これ被って作業して…意外にもジオフロント内って気温調節の為に太陽に似せた光が差し込むからね。 無茶はしないでね?」

 

レイに麦わら帽子を被せた自分は、首に巻いていた手ぬぐいタオルを頭に巻いた。 麦わら帽子を被せられたレイは、彼の優しさと彼が被っていた麦わら帽子を貰い表情に喜びの色が現れ両手で麦わら帽子の庇を両サイドを摘み、少し下に引っ張りながら照れた顔で礼を言う。

 

「ありがとう…シンジ君」

 

「……どういたしまして、レイさん」

 

そんな照れたレイを見たシンジは、少し見惚れてしまい返事を返すのが遅くなってしまった。 何はともあれ、2人は作業に入りレイは軍手を着けて雑草抜きをしてもらいシンジは手入れをしていた。

レイは元々余り話すタイプでは無いので静かに雑草を抜き、シンジは時々レイに気を使って休憩のタイミングを取る為に話しかける程度で自分の作業はテキパキとやっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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部屋は暗く床にセフィロートの木が書かれた司令室。 そこには、朝早くと言えどゲンドウと冬月はいた。 ゲンドウは席に着きシンジとレイが畑で働く姿を映したモニターを見て、冬月はそれを覗くようにゲンドウの斜め後ろに立っていた。

 

「…変わったな、レイ」

 

「あぁ…」

 

「やはりシンジ君は…どんな相手でも優しく関わり、その相手を良い方に変えていくな。 流石あのユイ君の子供と言える性格の持ち主」

 

冬月はモニターに移された映像を見て嬉しそうに言う。 変わってゲンドウは、表情を一つ変えずにモニターを見続ける。

 

「だが、碇? 委員会の計画進行は大丈夫なのか…」

 

「問題無い、シンジがいる限り支障は無い。 それに近い内に2号機も届く。 より計画は進む」

 

「なら、心配は無いのだが…。 しかし、碇…何故シンジ君が計画の関係に繋がるのだ? 確かに、使徒を倒す為であるエヴァパイロットではあるが…」

 

ゲンドウの言葉に何か引っ掛かる冬月。 ゼーレの計画内容は冬月も知っていたが、何故そこにシンジが関係に繋がるのか疑問を持った。 そんな冬月に対して、ゲンドウは静かに語り始める。

 

「シンジが幼い時にレイと、あの事件は冬月は覚えているな?」

 

「あぁ」

 

「その時に…シンジは、計画の為に必要となる『欠片』を身体に宿した。 赤木博士にも上にも知らせてはいないが…その『欠片』のお陰でシンジはエヴァとのシンクロ率が高いと見られる。 …それ無しでも、アイツはエヴァとの繋がりは強いだろうが…」

 

ゲンドウの言う『欠片』のワードに、冬月は思考走らせる。 冬月もシンジとレイの幼い頃での事件はある程度は知らせてはいたが、ゲンドウはそれ以上に内密の情報を持っていた。 冬月はレイの関する情報を思い出すと、完全では無いが答えに近い物にたどり着く。

 

「もしや…碇。 シンジ君の中に…」

 

「そうだ、冬月。 シンジは計画の鍵であり…トリガーとも言える存在だ。 初号機以上のな…」

 

冬月はモニターに映る彼の姿を見て、少し表情が力が込められた。

 

「…なんと言う運命を持たされたんだろうな、シンジ君は…」

 

悲しそうにそんな冬月の一言が、司令室に鳴り響き再び沈黙になっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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時間帯は昼なり、一度作業を止めて近くに設置されたベンチに移動する2人。 シンジはリュックサックの中から三段式の弁当箱と水筒、消毒ウェットタオルを取り出す。

 

「レイさん、はい。 ウェットタオル…軍手してたとは言え、食事する前には手を洗わないとね」

 

「えぇ」

 

彼から受け取ったウェットタオルを使い手を消毒するレイ。 シンジも手を洗い、ベンチの上に弁当を広げて紙皿を使って弁当の中の物を盛り付けて彼女に渡す。 水筒の中には味噌汁が入れられており、紙コップを先程と同じようにレイに渡す。

準備が出来ると、シンジは両手を合わせて食事前の決まり事である挨拶をする。

 

「いただきますっ」

 

「……いただき…ます」

 

彼の動作を真似するようにレイも食事の挨拶をする。 そして、レイはシンジから渡された紙皿の上にある御菜に箸で挟み口に運ぶ。

 

「…美味しい、シンジ君」

 

未だレイの表情の変化には、おぼつかない所はあるが少しずつ感情で自然と変えられるようになっていた。 その所為か、彼女の笑顔も本来持っている美が際立つようになっていた。 そんな笑顔を見たシンジは、弁当を作った甲斐もあり嬉しく感じた。

 

「良かった良かった、喜んでもらえて作り甲斐あるよ。 今日の為に昨日から弁当を前準備してまで作ったんだ。 今回のは、俺ん中で自信ある物だからね」

 

弁当箱の中には小さく食べ易く握られたおにぎりが何個かあり、出汁巻き玉子や切り干し大根にオカラで作ったハンバーグなどなど。 彩りが良くバランスも考えられた弁当であった。

その後、2人はジオフロントの光景を見ながら食事を続ける。 すると、レイが突然箸を止めジオフロントを眺めながら珍しく彼女の方から話し始めた。

 

「…私、今日初めて雑草を抜いたわ。 今まで本部にくれば訓練やシンクロテストぐらいしかやった事がなかった…」

 

レイは、本部に来てからは決められた行動ばかりだった。 指示され決められた時間に集合など、決められたメニューをこなすなど性格の所為もあるが友達もいない学校にも、指示された為に登校。 今までが人に命令され、自分で考えて行動する事が無かった。 その為に知識あるが実行する事は以前の彼女では考える事も無かったであろう。

 

「だけど…今日雑草を抜いて初めて土の匂いを嗅いだわ。 独特で嫌じゃない…匂いだった。 知識では知っていたけど雑草が他の植物の栄養を取っていると、直に触って確かにと思ったわ。 生き物が『生きてる』って…」

 

「…そっか」

 

シンジも箸を止め、彼女の言葉を聞き相槌をする。

 

「シンジ君…私は知ってるようで知らない。 だから……」

 

何か困った様子になるレイにシンジは、黙って彼女の言葉を待った。 少し時が流れ彼女の中で言葉が出たのか、彼の方に顔を向けて話す。

 

「教えて…色々な事を。 シンジ君は知っている…色々な事」

 

「うん…構わないよ? 俺が知っている事で良ければね。 レイさんが知りたい事があれば聞いてくれれば、知っている事なら答えるよ…でもレイさん」

 

「……?」

 

2人は顔を合わせて話してる中、彼の顔に少し影出来る。 それを見たレイは不思議そうに見ていた。

 

「例え俺が教えたとしても…それが完全に正解では無いんだ。 だから、信じきらないで。 俺は神じゃないからね…間違ってる所もあるから。 正解はレイさん自身で探して導きだして、俺はヒントとしてしか言えないから」

 

「わかったわ…」

 

その後再び2人は昼食を食べ、午後も畑に戻り作業を開始する。

作業を続けて午後17時になり、2人は作業を止め片付けを行い本部に入り1日作業して身体中から出した汗を更衣室に設置されたシャワー室で汗を流した。

2人は着替え終わると本部から出て、上の街第3新東京市で買い物に向かった。 シンジは、彼女に今日のお礼に何着か服をプレゼントをしようと考えた。 レイは今までは学校に行くにも本部に行くにも、制服だった為に彼が少なくても私服があってもいいだろうとの考え。

早速、服屋に着くなり一度彼はレイに聞いた。

 

「レイさんって何か欲しい服ってある?」

 

「無いわ」

 

レイのキッパリとした一言にシンジは、苦笑するしか無かった。 レイも女子であるから、彼は何か欲しがる物でもと聞いたが先程の言葉。 ならば、自分が選んでプレゼントするしか無いと思った。

取り敢えず、持っている物を店の端っこに置かせて貰いレイと一緒に服を選び始める。

 

「う〜ん…レイさんって何の服が似合うかなぁ」

 

「シンジ君が選んだ服なら何でも良いわ」

 

レイは彼の呟きを聞いて素直な事を言うと、シンジは顔を少しずつ紅くなっていく。 不意打ちに近いレイの言葉に、恥ずかしい反面に嬉しかったと言う気持ちが溢れた。

何着かシンジが選び、レイに試着室で着替えて貰う。

 

シャー

 

着替え終えたのか試着室のカーテンが開くと、中から水色が薄く入ったワンピースを着たレイが現れる。 肩を出した物で、彼女の持った可愛らしいさと幼さで今着ているワンピースで麦わら帽子を被り海辺にいたら良く似合った光景だろうとシンジの中で思考を走らせる。 見惚れているシンジに、似合っていないと勘違いしたレイは不安そうな顔で彼に聞く。

 

「駄目…かしら?」

 

レイは一度、その場でゆっくりとターンして回ると膝上のスカートが少し舞い上がり狙ったかのような一場面にシンジは何も言わず首を横に振るだけだった。 それを見て安心したのか、彼女は最近出せる笑顔で一言。

 

「…良かった」

 

そう言って、頬を染めてまた新たな服に着替える為かカーテンを閉め着替え始める。

そんな中シンジは、自分の中でワンピース姿のレイを思い出し元々可愛い物に目が無い彼は抱き締めたい欲望と理性が激闘していた。

 

何着かレイに似合った服が決まり彼は、レジに持って行き会計する。 それを彼女にプレゼントだと言い、渡すとレイは紙袋を抱きしめ彼にレイを言う。

 

「ありがとう、シンジ君。 大事に着させてもらうわ」

 

彼から貰って嬉しいのか、頬を染めて紙袋を抱きしめて上目遣いのレイの姿にシンジは純粋に嬉しかったのと目の前の少女を抱きしめたいと訴えかける身体に力を入れて顔に笑顔を浮かばせる。

 

「良かった…喜んで貰えて」

 

その後、2人は別れ各自に自宅に帰る。 シンジは家に着くなり、今日自分のとレイが使った服を洗濯機の中に放り投げ洗濯し始める。

 

ゴウンゴウン

 

洗濯機が起動している音が鳴り響く中で、彼はその場に座り込み洗濯機に寄りかかり呟く。

 

「レイさん…少しずつ変わってきたなぁ〜。 それにしても今日は楽しかった…もう使徒来なければ最高なのになぁ」

 

彼なりにも使徒との戦闘は恐怖しているが、今日のような日常を守る為に自分に喝を入れて心の中に恐怖を押し込める。 そんな所にペンペンがリビングから姿を現して嬉しそうにシンジに近寄る。 そんな姿を見てシンジは少し笑う。

 

「ただいま、ペンペン。 ご飯にしようか?」

 

「クェ〜」

 

返事するペンペンに、シンジは立ち上がりペンペンを抱き上げてキッチンに向かった。

 

「さて、何を作ろうかなぁ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「…ありがとう、感謝の言葉。 まだ司令に言った事が無い言葉…でも、シンジ君には何度も言っている」

 

自宅に帰ってきたレイは、ベットの上で仰向けになりシンジから貰ったプレゼントを抱きしめながら呟く。 そして今日やった事を思い出していると、外から雲が退き差し込む月の光がカーテンの間から入り込む。 その光が電気もつけていない部屋の中、レイの顔を照らした。

 

「私は知らない事ばかり…だけどシンジ君から教えてもらえると嬉しい。 何故? 分からない…どうして。 シンジ君の側にいると落ち着く…不思議。 碇司令の時は普通なのに…」

 

自分の中で整理していく中、差し込む月の光に気付きカーテンの間から彼女の部屋を覗くような月をレイは見る。

 

「私は…月と同じかもしれない。 夜に現れて只々地球を眺めるだけで何も無い星…私のように。 シンジ君は太陽…優しい太陽。 周りを照らして暖める…優しい光をくれる存在」

 

今の彼女の無表情だが前の彼女のような能面とした顔とは違い、人らしい心の変化で表情がすぐに変わる表情だった。 詩人のような事を言っていたレイは、徐々に瞼が下りていく。 今日の作業での疲労所為か、彼女にとって早めの就寝になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ドイツのヴィルヘルムスハーフェンから出航して、半月過ぎUN軍の艦隊の一つに空母オーバー・ザ・レインボーが海を渡っていた。

夜22時、甲板にマットを1枚敷いて1人の少女がタブレットを持ちながら寝転がっていた。

 

「…初めてエヴァに搭乗でシンクロ率90%弱。 15年ぶりに襲来した使徒を第3新東京市の被害を少なくエヴァを上手く操縦し撃破。 その後の第4使徒は…奇怪なA.Tフィールドを使いコアを貫き撃破。 続く第5使徒は凍結解除されたエヴァプロトタイプである零号機との共同作戦により撃破…か。 しかも、サード・チルドレンは訓練の回数は数回…」

 

海風で長い髪が舞うが少女は気にせず、タブレットの画面を真剣の顔で見ていた。 その後、身体を起こし右手でタブレットを持ち空いた左手で自分の紅茶色の長い髪の一房を指先でクルクルと弄りながら、資料を読み続ける。

そして、戦績の所を読み終えてチルドレンの健康状態についての報告を画面に表示されて少女は読んでいくと徐々に顔を顰めていく。

 

「何これ…毎度の戦闘で絶対入院してるじゃない。 これじゃあ、このパイロットいつか死ぬわね…」

 

少女が資料を読み終え、最後にサード・チルドレンであるシンジの顔写真を見ていた。 彼女の顔は、シンジの顔写真を見て何かライバル視に近い目になっていた。 そんな所に、いつの間にか少女の近くに男性が近寄り声をかけられる。

 

「おいおい、アスカちゃん? もう寝る時間だろ」

 

「…えっ? か、加持さん!?」

 

声をかけられて振り返る少女は、男性の姿を見て驚く。 加持と呼ばれた男は肩を竦めながら笑った。 そして、加持がアスカと呼んだ少女はエヴァパイロットであるセカンド・チルドレン、惣流・アスカ・ラングレー。 エヴァ二号機専属パイロットである。 外見、艶やかな髪と明るい蒼の瞳を持ち自他共に認める美少女だった。

 

「夜更かしは不健康になって、アスカちゃんの綺麗な肌を台無しになる。 まぁ、今は若さに頼るのもアリかな?」

 

何処か皮肉な印象を人に与える微笑だが、この男にはそれが似合って見える。 男性の中では平均より高い長身で少し痩せ過ぎな感じが見られるが、長めに伸ばした後ろ髪と無精髭に飾られた顔立ちはそれなりに端正であった。 その為、歳上の男に憧れる年代の少女達からは多くの人気を得られるタイプの男であった。

そんな男に声をかけられ近寄られた少女は、髪と近い色に頬を染めるアスカも例外ではなさそうだ。

 

「あ、あの…加持さん? いつの間に来てたんですか、全然気が付かなかったんで…」

 

「それはいかんなぁ、年頃の乙女が男の接近により気づかないなんて。 男は狼だぞ、少し危機感持たないと大いに問題だ」

 

いけしゃあしゃあと加持が言うが、この男はアスカに近寄る前に気配を絶ち近寄ったのにも関わらずの発言だった。 図太い神経だからこそ出来る技でもあった。

 

「それにアスカちゃんは美人だ。 俺のような飢えた狼には気を付けないとなぁ」

 

右手は腰に当て、左手で顎の無精髭を触りながら言葉を続ける加持。 やや物騒な事を言っているが、その瞳には汚れた情欲は無く柔らかな表情だった。 そんな加持の為、アスカは安心して警戒する事はなかった。 だが、彼女には問題があった。

 

「…私は加持さん以外の『男』だったら、すぐに気がつくわ。 そしてあんな思いは二度と味わいたくないわ…」

 

過去に彼女が負った心の傷が、今だに彼女を蝕む。 過去の事を思い出したのか顔を歪める少女を見て、加持は少し罪悪感に襲われた。 彼は悪戯に少女にトラウマを思い出させる人間では無く、少しの注意で済ませようとしていただけだった。

 

「すまない…辛い事を思い出させて」

 

それを見たアスカは苦笑する。 加持が軽い気持ちでトラウマを掘り出すような男では無いと、知っているアスカは笑顔で加持に言う。

 

「じゃあ〜、日本に着いたらデートしてくださいよ。 それでチャラにします」

 

「ははっ、そんな事で良ければお安い御用だ。 だが、こんなオジさん相手にデートしても面白くないと思うぞ? そんな事を言ってくれる女の子なんてアスカちゃんだけだぞ」

 

「そんな事無いですよ。 加持さんに色目を使っている子なんて、両手の指じゃ足りないの知ってるんですよ?」

 

アスカは近づき加持の顔を下から覗き込むようにしながら、年齢に比して豊満と言って良い胸の下から腕で持ち上げて組む。 不思議と子供っぽい仕草をみせた時のアスカのほうが、背伸びした時よりも可愛らしい綺麗な女性に見える。

 

「取り敢えず礼を言わせてもらうよ。 おじさんにとって若い女の子からそう言った言葉は最高級の讃辞だしな。 ましてやアスカちゃん言われるとより一層だ、だが夜更かし良くないから寝なさい」

 

「う〜ん…わかりました」

 

冗談めかした口調の最後だけは真剣な声で言い加持の掌はポンっとアスカの頭に乗せる。 アスカは、少し残念そうな顔をしながらも素直に同意する。 まだ14歳にもならない内に大学を卒業してしまっている天才少女がこんなにも素直な姿を見せるのは、加持の前だけだった。 加持はアスカの返事を聞くとその場を後にして、彼女はマットを丸めて片付ける。

 

「あ〜ぁ、まだ睡魔すらこない時間なのに…」

 

そんな事を言いながら、船の中に入り自室に戻る。 近くに置いたテーブルにタブレットを置き、ベットにうつ伏せになるように倒れる。 ボスッと音を鳴らして、布団が彼女を包み少し時間が過ぎると横に向いて側にあったサルのヌイグルミを手に取る。

ずっと昔に誕生日プレゼントで買ってくれた物は、アスカにとってお守りであり大切な物であった。 彼女は自分の顔の近くにヌイグルミを持ってくると、徐々に綺麗に輝く湖の蒼が瞳から失われていく。 それとは代わり奈落の底を浮かばせたような狂おしい焦りの色が。

 

「……後、何体いるか分からない使徒をアタシが全部倒すわ。 それでエヴァの中に取り込まれたママを救ってみせる…絶対に」

 

目の前にあったヌイグルミを抱きしめて、部屋の電気はつけられていない為に暗い部屋の中で身体を小さくする。 ドイツにあるネルフ支部の中心とも言える存在である、幼い時のアスカには常に憧れだった母『惣流・キョウコ・ツェッペリン』は実験により失い彼女が使命とも言える物だった。

今日本に向けて搬送しているエヴァ2号機の中に大切な人を助ける為に、生来の美貌と優秀な頭脳を用いて凄まじいまでの努力によって磨きあげた惣流・アスカ・ラングレーという少女の突き動かす原動力だった。

 

「ママ…私頑張ってるから。 だから、待ってて大好きなママ…」

 

母親から最後に貰ったヌイグルミをより一層に強く抱き締めて、込み上げてくる感情を必死に堪える。 自分は1人で…強くなくてはいけない。 泣いても誰も救ってはくれない。

そう信じ続けた哀しい13歳の少女は、ある少年と出会い一筋の希望を持たされる事に。 しかし、まだそんな事を知らない彼女は安かなとは言い難い眠りに落ちるまでに涙を流す事は無かった。 まだ浅い眠りの中で見る夢の映像に、向日葵畑の向こうに笑顔でアスカを待つ女性の姿。

 

「…ママ。 寂しいわ…ママ」

 

その場にはいない存在に語りかける眠り姫。 大切な人を救う為、彼女はまた1日が過ぎていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「「来週?」」

 

学校に登校して時間が過ぎ、昼休みに4人で屋上に向かい一緒に食べてる時にシンジの言葉にトウジとケンスケの声がハモる。 その中、いつも通りと言ったようにレイは彼が作ってきた弁当を食べ終えてシンジの背に寄り掛かり目を閉じていた。

 

「そう来週、昨日ミサトさんから言われたんだけど。 なんかエヴァ2号機がドイツから搬送されてるんだって、そして一足早くネルフが出向いて挨拶に行くんだって。 俺ってエヴァパイロットじゃん? だから、同伴なんだけどミサトさんが2人ぐらいなら友達呼んでも構わないって…」

 

「なんだって!?」

 

シンジが話している最中に、突然ケンスケが声をあげる。 その際にレイはケンスケの声で一度目を開けるが再び閉じる。 シンジとトウジは、突然に声を荒げるケンスケに吃驚していた。

 

「どないしたちゅうねん、ケンスケ…」

 

「シンジ! その2号機を搬送している船の名前って分かるか!?」

 

「い…いや。 確か2号機を乗せた船じゃないけど、『オーバー・ザ・レインボー』って船に俺らが乗るって…」

 

再びシンジが話している最中に、ケンスケは凄まじい速さでシンジの手を取り涙を流しながら礼をする。

 

「ありがとう…シンジ! 持つべきものは友達だよ! ひゃっほうっ!!」

 

礼を言い終えたケンスケは、シンジの手を離して嬉しそうに屋上内を走り回る。

 

「ケンスケ君…そんなに嬉しかったんだ」

 

「まぁ、あいつは相当な軍事マニアだからなぁ…」

 

「トウジ君は大丈夫か? 予定は」

 

「…あ、あぁ。 大丈夫やで」

 

そうしてケンスケがはしゃいでる中、昼休みの時間が終わり4人は屋上を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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日曜日の朝、シンジとケンスケとトウジの3人はミサトの運転するルノーに乗り街の中を走っていく。

 

「悪いわね、2人とも。折角の休日につき合わせちゃって」

 

「いえいえ、ええんですよ。 シンジのお誘いですから、あとミサトさんにもお会い出来ましたし」

 

「あはは、お世辞ありがとうね。 良い友達を作ったわね、シンちゃん」

 

「えぇ、2人は良い友人です」

 

シンジの言葉に、トウジは照れて恥ずかしくなったのか頬をかく。 もう1人の友人であるケンスケは、持参したカメラをチェックする為に自分の世界に入り3人の会話は聞いていないでいた。

 

「フィルム…OK。バッテリーも予備バッテリーも準備完了。 これで心置きなく撮れるぞ〜」

 

「大丈夫ですか? 撮影とかは…」

 

「大丈夫よ、別に機密関係も無いし」

 

シンジの質問に軽く答えるミサト。

 

「それで今から向かってると?」

 

「そう豪華なお船で、太平洋をクルージングよっ」

 

「それにしても…久々の海だなぁ」

 

これから向かう太平洋に、シンジは心に期待が溢れていく。 そんな中、トウジが疑問に思ったのかミサトに質問した。

 

「そう言えば…綾波はこないんやな」

 

「あぁ、レイは本部で待機。 万が一にシンちゃんが本部から離れても良いように、レイにはお留守番よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ババババババババババッ

 

「Mil55D輸送ヘリ。 こんな機会なきゃ、一生乗る事はないね! うっひょ〜!」

 

4人を乗せた輸送ヘリの中、1人ケンスケだけはカメラを片手にテンションうなぎ登りで大はしゃぎしていた。 軍事マニアである彼には至福の時なのであろう。 そんな中、他3人で話していた。

 

「でも、今の時代に艦隊なんかあったんですね」

 

「あの事件に巻き込まれなかっただけの物じゃないかしら。 あんな物、今の時代で製造してられないと思うわ」

 

「世の中、難しい物になりましたなぁ…。 ホンマ」

 

そんな会話の中、ずっと窓から見える光景を見ていたケンスケが歓声を上げた。 その場所には空母5隻、戦艦4隻、巡洋艦7隻、駆逐艦18隻、輸送船6隻の40隻の大艦隊。

 

「い〜やー! 空母が5戦艦4、大艦隊だ! ゴージャ〜ス、さすがは国連軍が誇る正規空母、オーバー・ザ・レインボー!」

 

「へぇ〜、あれって国連軍の人達なんだ。 挨拶に行かないと…」

 

その言葉にケンスケは不思議に思い、シンジにその言葉の意味を聞く。

 

「どういう事だ? シンジ」

 

「あぁ、俺ってネルフに国連軍とのパイプを繋げるために話し合った所為なのか…国連軍から好意的なんだよ。 最近なんか、国連軍の人から非常の時には私達を使ってくれって言われるほど」

 

シンジの言葉にケンスケは口をあんぐりと開けてしまう。 前日に白兵訓練で、銃を使った訓練の時にタイミング良く国連軍が本部に来ておりその1人の軍人が所持していた銃にシンジが気になる様子を見て無償で貸すぐらいであった。

本来、軍事の物は軍の中でしか使用するのが当たり前。 そんな規則があると言うのに、特例での『碇シンジ』には貸し出しや使用させる事を許可されている。 最早、彼のバックにはネルフと国連軍と言う巨大な力があった。

だが、シンジはその力に溺れず本当に必要な時にと備えていた。 その為、彼は国連軍の人と出会えば礼儀正しく人の気持ちを明るくさせる彼の人望で国連軍は、シンジの所望には出来る限り答えていた。 その所望もネルフの関係であり、本当の彼が望んだ所望を待っている国連軍であるのは別の話。

 

輸送ヘリは船に着艦すると4人が降りて、潮の香りと油の臭いが入り混じった風に吹かれながらシンジは座り続けた所為か体を伸ばし、トウジは甲板に戦闘機や軍人の姿に「ほぇ〜」と一言。 ケンスケはより一層にテンションが上がり甲板を走り回りながらも、カメラの撮影は抜かりなく撮っていた。 最後にそんな少年達を微笑ましく見る軍人達に囲まれ、非常に居た堪れ気持ちに駆られ海風に煽られないように後ろ髪を抑えながら3人の後を歩くミサト。

すると、先頭で歩き欠伸をしていたシンジの前に突如少女が現れそれを見た彼は足を止める。

 

「ハロ〜、ミサト。 元気してたぁ?」

 

黄色のワンピースを身に纏い勝ち気な少女はミサトに声をかけた。 顔見知りなのか、ミサトは警戒する事なく笑顔で話しかける。

 

「えぇ、貴女も元気そうね。 随分背が伸びたんじゃない?」

 

「背だけじゃなく、他の所も…ちゃ〜んと女らしくなってるわよ」

 

潮風に紅茶色の髪が舞い上がるのと一緒にかきあげ、少女は自慢気に答える。 そんな親しげそうな2人を見て、シンジは顔を見比べながら会話に割って入る。

 

「あの…ミサトさん? 彼女は…」

 

「あ〜、そうね。 紹介するわ、彼女は惣流・アスカ・ラングレー。 プロダクションモデルであるエヴァンゲリオン2号機パイロットよ」

 

ミサトの紹介が終わる同時にアスカが一歩前に出てシンジの方に指を指しながら気迫持って言い放たれた。 その言葉にシンジは唖然となる事に。

 

「そう私がエヴァ2号機パイロット、惣流・アスカ・ラングレーよ。 サード・チルドレン、碇シンジ。 私は貴方を超えてみせる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セカンド・チルドレン 惣流・アスカ・ラングレー。

 

そして、エヴァンゲリオン2号機。

 

この瞬間、3人目のパイロットと3体目のエヴァが揃う。

 

話の物語は…まだ始まったばかりであった。

 





『今後』

うーん、次の更新いつになる事やら…(´Д` )

シンジ「まぁ、次で戦闘になったとしても俺は怪我せずに終わるな」

ミサト「ちょい…シンちゃん、先の話を言っちゃ駄目でしょ?」

シンジ「あっ……テヘペロ」

うざっ!オマエ、ユルサナイ。カオガ、イイカラッテソンナタイド…ゼッタイ二ユルサナイ!

レイ「…ヨッピーが壊れたわ」

ムキ〜、決まった絶対にシンジには痛い思いをしてもらおう。フッフッフッ…。

シンジ「ちょっ!?」

ミサト「あ〜らら」

レイ「シンジ君…ヨッピー相手にそれは悪手」

『残念』

アスカ「ちょっと!何よ、この扱い!やっと私の出番がやってきたのに…ヨッピー!何故、前書きの所に私を呼ばないのよ!」

うーん?別に理由は…ない!( ゚д゚)クワッ

アスカ「なーんですってぇ!?」

シンジ「なんだろ。アスカもミサトさんと一緒の立ち位置になってそうだね、ヨッピーの中で」

レイ「……プッ」

ミサト「おっ?珍しいわね、レイが笑うなんて。それにしても…アスカ」

アスカ「…なっ、何よ?」

ミサト「覚悟しときなさい」(−_−;)

アスカ「ちょっと!?どういう意味よ!」

騒ぎ立てるアスカはほっといて、では次回作でヨッピーの絵心籠った使徒の挿絵を出したいと思います!

シンジ・レイ「パチパチパチパチッ」

では、次回作で…ジーク・ヨッピー!(`_´)ゞ

シンジ・レイ・ミサト「「「ジーク・ヨッピー」」」

アスカ「納得できなーい!…ジーク・ヨッピィ」

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