転生先は、新世紀エヴァンゲリオン   作:㐂眼翔

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なんだろう、携帯でやってるせいでよく消えては書き直して。

だが、わたしは諦めない!

いや〜、長く間を開けてしまいました。(^^;;

まぁ、誰も読まないであろうこの駄作。(/ _ ; )

しかし、わたしは頑張ラル!

今回は前作と戦闘前までです。\(^o^)/

では、どうぞw


戦闘準備

「よっこら、しょっと!」

 

ドスンッ

 

シンジはひっくり返ったルノーを、横に転がし元の状態を戻す。

N2地雷の爆風により、シンジ達は起爆する前に止めた場所から2~30メートル離れた場所まで吹き飛ばされていた。

 

「いや~、シンちゃんてば力持ちなのね。見た目とは違うわね。」

 

ミサトは、シンジがひっくり返ったルノーを1人で直している所をみてビックリしていた。

 

「まぁ、体の使い方で重たい物を動かしただけですよ。簡単に言うなら…古武術的な。最大限の力を出し方があるのでそれを使ったんです。」

 

シンジは、ルノーを起こす為に汚れた手をはたく。

 

「まぁ、これで本部に行けるわ。自己紹介がまだね、葛城ミサトよ。時間も無いしね。ごめんね、任せちゃって。」

 

「いいですよ。美人のミサトさんに、汚れて欲しく無いだけだったんで。」

 

笑顔でシンジはミサトに答えると、ミサトは少し頬染める。

 

「口が上手いわね、シンちゃん。そんなに煽てても何も出ないわよ~。」

 

(この子、意識して言ってるのかしら?とても14歳とは思えないわね…外見も中身も。)

 

ミサトはそう思いながら、ルノーの運転席に座りエンジンをかける。

 

プスン

 

そんな気の抜けた音がルノーから鳴り響く。

 

「ちょっ!?エンジンがかからないじゃないのよ!マジで、勘弁なんだけど!」

 

エンジンが掛からないことに、ミサトは涙目になりパニック状態になる。それを見て、シンジは苦笑しながら周りを見渡していた。

 

「どうしよう、どうしよう…。これじゃあ、シンちゃんを本部まで送れないじゃない…。リツコに頼むしか…でも、これじゃあ命令違反になるしボーナスカットが考えらるし。まだ買ったばかりのルノーの33回のローンも修理費もあるし、しかも今日おろしたばかりの服も高かったのに。あぁ~、なんでこんな事に…。」

 

ミサトは、ルノーの運転席で呪詛を唱えるように誰が見ても落ち込んでいる状態だった。

 

その頃、シンジはミサトから離れて車を探していた。先ほどの爆風で数台の車が吹き飛ばされており、廃車当然の姿で転がっていた。

それを見つけてシンジは、廃車に近寄り袖を腕まくりをして作業しはじめた。

 

 

 

 

今だに落ち込んでいるミサト

 

「いや、ホントどうしようかしら。冗談抜きに、早く本部に行かなくちゃいけないのに!」

 

頭を抱えながら悶えるミサト。

 

「ミサトさ~ん!」

 

思考の渦に入っていたミサトは、シンジの声により意識が戻る。消沈した感じを滲みだしながら運転席から降りる。

 

「どうしたの?悪いんだけど、今この打破を考えてる…の…よ!?」

 

ミサトはシンジの方を見て仰天していた。

シンジは、両肩に車のバッテリーを担ぎボストンバックにケーブルや部品が開け口からはみ出るほどの量が入っていた。

 

「ミサトさん、これ使えばルノーも動くんじゃないですか?」

 

シンジはミサトの前に、廃車からかき集めたケーブルや部品の入ったボストンバックにバッテリーを置く。その瞬間、シンジは目の前が真っ暗になる。

 

「わぷっ!?」

 

「シンちゃん!あなた、天才よ!これで本部に行けるわ!」

 

「もが、ふご!ふご!?」

 

(い、息が!息が!?)

 

ミサトに抱きしめられるシンジは、ミサトの豊満な胸に顔を押さえつけられ呼吸が出来ていなかった。歓喜に満ち溢れるミサトは、そんな状態のシンジには気づかずに抱きしめ続けていた。

 

Q.

人間は、呼吸をしないとどうなってしまいますか?

 

A.

気絶のち死亡w

 

柔らかな胸の感触に包まれながら、呼吸の出来ない苦痛で天国と地獄の経験をしてシンジは気絶をした。

 

「あ、あれ?シンちゃん?シンちゃん!?」

 

気絶したシンジに気づいたミサトは、またパニック状態になる事になる。

 

 

 

それから数十分後

 

「いや~、色々ありながら此処までこれてよかったわ~。ははは…」

 

力の無い笑いを作るミサト。あの後、シンジは気を取り戻して2人でルノーを直して無事に第3新東京市に辿りついた。ルノーは、トンネル入り停止位置に止まる。

 

「僕も思いもしませんでしたね。気絶させられるとは…。」

 

シンジはムスッとしながら、助手席の窓から外を見ていた。

 

「ごめ~ん、気を悪くしないで。後で何か買ってあげるから~。」

 

「別にいいですよ。言い方が悪いですが、女性の胸に触れたことなんで。」

 

「まっ、シンちゃんのエッチ。」

 

ミサトは胸を隠し恥ずかしそうにする。シンジはミサトの茶化しを無視している所、ルノーは施設の機械により運ばれていた。

ミサトは思い出したように、バックからパンフレットを取り出しシンジに渡す。

 

「はい、これ。読んどいてね。」

 

「特務機関ネルフ?」

 

「そう、国連直属の非公開組織…。私もそこに所属してるの。ま、国際公務員てやつね。あなたのお父さんと同じよ…」

 

「そうですか…。」

 

「どうしたの?気にならない?お父さんの仕事は。」

 

「これから其処に行くんでしょ?その時にでも、説明されるので。」

 

「意外にドライね、シンちゃん…。」

 

「そうですか?」

 

ルノーはモノレールで運ばれてトンネルから抜けた。シンジは、トンネルから抜けた光景に唖然した。

 

「…これは!?すごい!本物のジオフロントだ。」

 

「そう、これが私たちの秘密基地。ネルフ本部よ。人類の砦となるところよ。」

 

ドーム型の地下施設があり、天井にはビルが生えており下には自然豊かと思わせるほどに緑が並ぶ。中央には、ピラミッドの形をした建造物が立っており上の方にロゴマークが書かれていた。

楓の葉を半分に、「NERV」とかかれていた。

2人を乗せたルノーは、ネルフ本部に繋がれたレールに導かれるように運ばれていた。

 

 

 

場所は変わり発令所

 

「UNも、ご退散か…。」

 

「…………。」

 

冬月はポツリと呟く。ゲンドウは座りながら無言。

 

「碇司令、どうなさるおつもりです。」

 

金髪の左頬にはホクロがあり、白衣を着た科学者と思わせる女性はゲンドウに聞く。

ゲンドウは、立ち上がり少し顔に笑みを浮かべる。

 

「初号機を起動させる。」

 

ゲンドウの言葉に、金髪の女性は仰天する。

 

「そんなっ!!無理です、パイロットがいません!」

 

「レイにはもう…問題ない。」

 

ゲンドウは、施設の廊下を歩く2人を映す画面を見ながら言う。

 

「たった今、予備が届いた。」

 

 

 

 

 

ネルフ本部内

 

 

「ミサトさん。」

 

「なーに?」

 

シンジはミサトの追う形で歩いている。葛城は、本部の地図を見ながら返事をした。

 

「ミサトさん、分からないならあっちですよ。」

 

シンジは歩いてきた反対の方に指を指す。それを聞いた葛城は肩を震わせる。

 

「えっ?」

 

「先ほど少し見せて貰いましたが、その地図に書いてある印に行くんでしたら。通り過ぎてますよ。」

 

ミサトは止まりシンジも止まる。振り返った葛城の顔は、困り顏でシンジに言った。

 

「ごめん!そこまで教えて。」

 

「はぁ~。」

 

両手を合わせて頭を下ろすミサト。溜息を漏らすシンジ。第三者視点なら残念な光景に間違いないだろう。

 

シンジに先頭で歩き、数十分。前から金髪の白衣を着た女性が歩いてくる。

 

「葛城一尉、何故あなたが案内されてるのよ。」

 

「り、リツコ…」

 

呆れた顔してリツコと言う女性は、シンジの存在に気を向ける。

 

「その子ね、例の三人目の適任者(サードチルドレン)って…」

 

「始めまして、碇シンジです。好きな物は柔らかい物と可愛い物です。今後とも、よろしくお願い申し上げます。」

 

リツコにシンジは、笑顔でお辞儀をして自己紹介をする。

 

「なんか物凄く好印象な子ね。」

 

「そうよ、あの髭とは違うわよ。」

 

何故か葛城が胸を張りシンジを褒める。シンジは褒められて照れる。

 

「何でミサトが威張るのよ、あと今の言葉は聞かなかった事にするわ。シンジ君、私は技術一課E計画担当博士。赤木リツコ、よろしく。」

 

(この子、あの人を幼くして髪を伸ばした感じね。なんか…猫っぽい感じが可愛いわね。男の子とも女の子とも見えるけど。)

 

赤木リツコは、無類の猫好きでありシンジの見た目と最初の年上の態度が良く、リツコでのシンジの印象は良かった。

 

「いらっしゃい、シンジ君。お父さんに会わせる前に見せたいものがあるの…。」

 

「見せたいもの…?ですか、赤木さん。」

 

リツコに案内されシンジとミサトは後に続く。

 

 

 

発令所

 

 

 

巨大なモニターが、使徒が山の中を歩く姿が映していた。

 

「司令!!使徒前進!強羅最終防衛戦を突破!!進行ベクトル5度修正、なおも進行中!予想目的地、我第3新東京市!!」

 

オペレーターが、ゲンドウに現状報告を知らせていた。それを聞いたゲンドウは指示を飛ばす。

 

「よし、総員第一種戦闘配置だ。」

 

「はっ!」

 

「冬月…後を頼む。」

 

「ああ。」

 

ゲンドウはその場から離れる。その後ろ姿を見ていた冬月。

 

(3年ぶりの息子との対面か……。後で顔を出しに行くか。)

 

 

 

 

 

その頃のシンジ

 

[総員第一種戦闘配置。くり返す、総員第一種戦闘配置]

 

警報機がなり、放送が流れている所にシンジはモーターボートに乗っていた。そこの水は赤くシンジは少し驚いていた。

 

[対地迎撃戦、初号機起動用意!]

 

それを聞いたミサトは驚く。

 

「ちょっと、どういうこと?」

 

リツコはモーターボートを発進させる。

 

「初号機はB型装備のまま、現在冷却中!いつでも起動できるわ。」

 

「そうじゃなくって、レイにはもう無理なんじゃないの?パイロットは、どうすんのよっ!」

 

そんな2人の会話を聞いていたシンジは、色々と考えていた。

 

(まぁ完全に把握はしてないが、さっきの奴と戦えとの事か。俺が…。その初号機とやらで。はぁ…、気が進まないな。)

 

シンジは、先の予想しながら気を落としていた。

モーターボートは水上に走りミサトとリツコはまだ会話していた。

 

「それで、N2地雷は使徒に聞かなかったの?」

 

「ええ…。表層部にしかダメージないわ、依然進行中よ。」

 

「やはりATフィールドをもってるみたいね。」

 

「おまけに学習能力もちゃんとあって外部からの遠隔操作ではなく、プログラムによって動作する一種の知的巨大生命体とMAGIシステムは分析してるわ。」

 

2人の会話についていけずにすれ違う光景を見ていたシンジは、壁から巨大な手が貫かれて停止している所を見て驚いた。

 

(⁉︎何あれ!手?手!?HAND?そして2人の話が何じゃらホイホイ!?ゴキブリホイホイ!)

 

2人がシリアスな話をしている所を、そんな思考をとれるシンジは意外に大物かもしれない。

 

「それって。」

 

「そう!エヴァといっしょ…。」

 

水上を走り数分モーターボートは目的地につき、リツコはモーターボートを足場の横に止める。

 

「着いたわ、降りて。ここよ。」

 

シンジはリツコに従い、モーターボートから降りる。リツコに案内され、その場所は扉から入る光以外が闇であった。

 

「暗いから、気をつけて。」

 

ある程度シンジが暗い空間に進んでいるのを見てリツコは光をつける。

シンジは暗闇から、突然の光に目が眩むが慣れてくると目の前に顔があった。

 

「!!…顔…?ロボット?」

 

鬼の様な角があり、鋭い目があり、金属を紫でコーティングされているロボットの顔がそこにあった。

 

「厳密に言うならロボットじゃないわ、人の作り出した究極の汎用決戦兵器!人造人間エヴァンゲリオン。我々人類、最後の切り札。これはその初号機よ……。」

 

シンジは、エヴァの顔見て少し違和感があった。

 

(…あれ?なんか、初めてみたのに何か懐かしい感じが…。?????、なんだっけ?)

 

シンジは何かデジャブらしき感覚に混乱していた。普通、鬼の様な顔を持つロボットに懐かしさがあれば人は混乱するであろう。

 

「よく来たな。」

 

いきなりロボットの顔の上から声が聞こえ、シンジは聞こえた方に顔を向ける。そこにシンジの父親であるゲンドウが、高い場所でシンジを見下ろすようにたっていた。

 

「久しぶりだな、シンジ。」

 

「お父さん…?」

 

(…本当にユイに似ているな…)

 

(久しぶりだね…)

 

「…出撃。」

 

ゲンドウは小さくそう告げた。

 

「出撃⁉︎出撃って、零号機は凍結中でしょ?」

 

驚くミサトは、リツコに慌てながら声をあげる。

 

「まさか、初号機を使う気!?」

 

「他に道はないわ。」

 

リツコは冷静に答える。

 

「でもパイロットが居ないじゃない。レイは安静にしなければいけないし…」

 

「ここにいるわ。」

 

リツコはシンジの方を見る。その視線を感じてシンジもリツコと目を合わせる。

 

「碇シンジ君。」

 

「はい?」

 

「あなたに、この初号機に乗ってもらいたいの。」

 

リツコは、真剣な眼差しでシンジにお願いをした。それをうけたシンジは、小さく溜息ついてゲンドウの方に視線を向ける。

 

「ちょっと待って。幾らなんでも無理よ。あの綾波レイでさえ、エヴァとのシンクロに7ヶ月掛かったんでしょ⁉︎この子は今日来て、エヴァを初めて今知ったのよ?」

 

「座っていれば良いわ、それ以上は望みません。」

 

「だからって…」

 

ミサトはリツコに冷静に言われ言葉を詰まらせる。今日初めて来たばっかりの少年に、戦場に出て命を落とすかも知れない事をさせようとしているのだから。

それを思ったミサトは、それしか手段しか無くエヴァに乗せて戦わせる自分と否定的な自分との間で揺れていた。そして父親を見上げるシンジに視線を向ける。

 

「…ねぇ、お父さん。」

 

「…なんだ。」

 

シンジは、ゲンドウに話しかけるが両者の間では親子とは思いにくい空気がただよっていた。

 

「幾つか聞くけど、俺を呼んだのはこれに乗れと?」

 

「…あぁ。」

 

「俺を預けたのはこれの為?」

 

「そうだ。」

 

「これに乗れる奴は居ないの?俺以外。」

 

「いるが今は乗れない。」

 

「そして、俺が今乗らないとその子が乗ると。何かの事情で乗れないのに…」

 

「その通りだ。今、お前が乗らなければな。もういいだろう、質問に答えた。乗るなら乗れ。でなければ帰れ…」

 

ゲンドウの言葉は、ゲージの空間に小さく響きそこにいる作業員達やミサトとリツコにも耳に響いた。シンジ以外の人間の視線を身体全体で受けるシンジ。

その時、初号機のゲージ内が地震が起きた様に揺れる。

 

「奴め、ここに気づいたか…」

 

上を見ながらゲンドウは呟く。

 

 

 

 

第3新東京市

 

使徒は山中歩き続け、国連軍の攻撃をうけながら第3新東京市に到達する。

目の前に街が見えた使徒は、仮面と思わせる顔の目から怪光線を放つ。街の真ん中に着弾した瞬間、十字架立たせる爆発が起きる。

使徒は、これでもかと何発も目を光らせ怪光線打ち続けた。幾度も攻撃を食らった第3新東京市の下、ジオフロントまで爆発が届く。

ジオフロントの天井に生えていたビルは爆発により崩れ、ネルフ本部の近くに落ちる。

 

 

 

 

初号機ゲージ

 

ビルがネルフ本部に落ちた為に衝撃が、ゲージまで届き物凄い勢いで揺れる。リツコは立って居られず尻餅をつき、ミサトはその場で座り込み揺れに耐えていた。

ゲージの天井の大型の蛍光灯が、揺れにより外れ落下点がシンジが居る場所だった。シンジは、揺れに耐えて立っていたが、蛍光灯が外れた音が聞こえて上を向くと蛍光灯が降ってくるのを微動だにせずにジッと見ていた。

 

「あぶない!!避けて!!」

 

ミサトはシンジに向かって叫ぶ。だが、シンジは動かずその場にいた人間は最悪な想像が浮かんだ。

 

ザッバァ

 

ゲージの赤い液体のプールから紫の巨大な手が現れる。

そしてその巨大な手はシンジを守る様に落ちる蛍光灯を手の甲で受ける。その手は初号機の物であった。

 

『どう言うことだ⁉︎拘束具を引きちぎっています!!』

 

作業員達は驚きゲンドウは、初号機の手に弾かれた蛍光灯が自分の方に飛んで来てゲンドウの前にある強化ガラスにぶつかる。

その時のゲンドウは、余裕の笑みを浮かべていた。

 

「エントリープラグも挿入してもいないのに、エヴァが動くはずないわ!」

 

「インターフェイスも無しに反応した?と言うかエヴァは彼を守ったの…?…いける!」

 

リツコは、ヒステリックを起こした様に計算上あり得ない事が起きた事に声を荒げる。

ミサトは希望が見えたのか、拳を握る。

 

(俺を守ってくれたのか?こいつが、俺を…?やっぱりこいつ、何か俺と関係性が…)

 

シンジは、覆いかぶさるように停止した初号機の手を見上げ後初号機の顔を見る。そして、シンジは決断した。

 

「お父さん。」

 

「何だ…」

 

「俺、乗るよ。こいつに…」

 

「そうか…」

 

ゲンドウは優しく微笑みを持ちシンジを見下ろしていた。シンジはリツコの方に近づく。

 

「大丈夫ですか?」

 

シンジはリツコを、優しく身体を立たせる。

 

「あ、ありがとうね。シンジ君。」

 

「いえ。」

 

その後、ミサトの方に歩き近づき手を差し出す。

 

「ミサトさん、立てますか?」

 

(本当に良い子ね、シンジ君。14歳とは思えない紳士ね。)

 

(シンちゃんはいつか、女泣かせになりそうね。あいつとは違う感じで…)

 

そんなリツコとミサトの心の声であった。

 

「えぇ、大丈夫よ。でも、よかったの?」

 

ミサトはシンジの手に引かれ、立ち上がりシンジに聞いた。

 

「まぁ、その為に呼ばれたんですから…乗るしかない選択肢しかないでしょ。俺が逃げればもう一人の子が乗る羽目に合う。乗れない理由は、怪我してるとかの事でしょうね。それだったら、自分が乗りますよ。」

 

シンジは諦めた様に言う。

 

「あと、ミサトさん。お願いがあります。」

 

「ん?何かしら。」

 

「胸を貸してください…」

 

シンジは、赤面しながら小さな声でミサトにお願いをした。

 

「えっ!?シンちゃん、あな、た…。」

 

ミサトは、最初セクハラまがいなお願いに驚くがシンジの身体を見て気づく。近くにいるミサトぐらいしか分からないほどであるが、シンジは身体を震わせていた。

 

(早熟なシンちゃんでも、流石に怖いか…命を掛けて戦場に立つんだから、人の温もりを貰って落ち着かせようとしている。恥ずかしい思いをしながら。そんな私は…)

 

手を広げ受け入れられる体制に構えるミサト。

 

「ばっちきなさい!シンちゃん!」

 

2人の周りにいる人間達は驚いていた。2人の会話を聞こえていない所為で、何が何だか意味が分からず呆然していた。

シンジは、余所余所しく元々小さい体が羞恥心の為か心なし小さく見えた。だが、小動物みたくミサトに近寄りシンジは抱きついた。

 

((((か、可愛い…))))

 

ゲージ内にいる全員が同じ考えだった。

それから数秒すぎた所でシンジはミサトから離れる。

 

「ありがとうございます、ミサトさん。元気でました。」

 

「いいのよ、シンちゃん。頑張ってね。」

 

「はい。」

 

笑顔でシンジは礼を言う。

 

「では、シンジ君。簡単な操縦方法を教えるわ、着いてきて。」

 

「わかりました、リツコさん。じゃあね、お父さん。」

 

シンジは、ゲンドウにそう言い残しゲージを後にした。

口元に笑みを浮かべゲンドウはゲージから離れる。その時、ゲンドウは小さく呟く。

 

「シナリオ通りだ…頑張れよ、シンジ。」

 

その言葉は誰にも届かなかった。

 

 

 

 

 

 

エヴァは、パイロットが乗る為のコックピットがエントリープラグと言われる円柱状である物に乗ってからエヴァに乗り込める。

エントリープラグを、エヴァの首の後ろから挿入し脊髄として役目を果たしている。

シンジはリツコから、簡単な説明を受けエントリープラグの細く狭い中にマッサージチェアに近い椅子に座り両手にはレバーを握ってシンジは指示を待っていた。

 

『パイロット搭乗確認。』

 

『エントリープラグ挿入準備。』

 

プラグ内でシンジは、忙しく鳴り響くアナウンスを聞きながら目を閉じていた。

 

 

 

 

 

 

 

発令所

 

「シンジ君、意外に肝が据わっるのかしら。」

 

リツコは、モニターに映るシンジを見ながら呟いた。それに対して腕を組みながらミサトは言う。

 

「そんなわけないでしょ、リツコ。シンちゃんは閉じ込めてるだけよ、恐怖をね。あの子物わかりが良くて人に気を使える良い子なんだけど、自分を晒さないようにしてるのよ。」

 

そんな2人の会話をしている間にも、周りは作業を進んでいた。

エヴァンゲリオン初号機はスタンバイ完了すると、シンジを乗せたエントリープラグはエヴァの首の後ろまで運ばれる。

 

『エントリープラグ固定完了。』

 

アナウンスと共に、シンジが入ったエントリープラグはエヴァの首筋に挿入されエントリープラグが全部入ると装甲が閉じる。

 

「エントリープラグ挿入完了、LCL注水開始。」

 

リツコの近くにいる短髪の女性、伊吹マヤはキーボードを操作するとシンジの入ったエントリープラグ内に黄色の液体が流れ込まれる。足元から液体が満ちていき、目を閉じていたシンジは焦っていた。

 

「ちょっ!?なんですか、これ!ストップ、ストップ!あー!…………。」

 

シンジは停止をお願いするが、顔より上まで液体が流れ込まれ息を止めて目をパチクリさせていた。

 

「大丈夫よ、シンジ君。その液体は、LCLと言って肺に入れると自動に酸素が供給されるわ。最初は慣れないでしょうけど我慢してね。」

 

リツコに説明されて息を止めていたシンジは、酸素を吐き出しLCLを取り込んだ。しかし、シンジは顔を顰める。

 

「口がザクロになった時の味がする…。」

 

そんなシンジが言っている間にも、エヴァの起動準備は進む。リツコは、エヴァの起動プロセスを開始させる。

 

エヴァンゲリオンは他の兵器とは異なり、例で言えば銃は的を狙い引き金を引けば銃としての役割は果たされる。しかし、エヴァンゲリオンの場合は中身が人工肉で作られた人造人間であり、パイロットと神経をシンクロをさせて始めて動かせる。

 

 

 

(………液体の中で呼吸が出来るのって、なんか違和感だな…。魚にでもなった気分……。……気持ち悪いな。)

 

LCLによって液体の中でも呼吸ができるのだが、普通は日常の中での人間は大気の中にある酸素吸って生きている。液体の中で、呼吸ができたとしても違和感がありLCLに血に近い匂いがある所為かシンジの口と鼻にダイレクトに刺激させた。

シンジは生臭い感じに耐え再び目を閉じる。

 

「第2次コンタクト開始。」

 

「インターフェイス接続開始。」

 

「A10神経接続問題無し。」

 

「LCL電化状態正常。」

 

「初期コンタクト全て問題無し。」

 

次々に起動プロセスを終えて初号機の目に光が灯る。その中で、シンジは奇妙な体験をしていた。

 

(あれ?俺今、確かに目を瞑ってるのに外が見える…。…なんだこれ?目を開けても外の視界が消えない。目の前の視界ともう一つの視界?)

 

今シンジの状態は、本人の目で見るエントリープラグの中とエヴァ初号機の目で見る格納庫の視界が見えていた。

例えば、顔の真ん中に壁を作り両目の視界を分断する。右目で見える視界と左目で見える視界と別れ、右目に海の景色左目に山の景色を見せるような状態が、本人の両目でエントリープラグの中が見えて頭の中ではエヴァ初号機の目に見える格納庫が見えていた。

 

(うわ…気持ち悪い…。)

 

人間は目で見た物は脳で処理して判断し目の前を理解する。しかし、目で見た情報は僅か2%ほどに対して脳は約98%思い込みと言われている。今のシンジの場合は、本来人間は一つの視界を脳で処理するはずなのだがエヴァの視界も増え、脳の処理が負荷を掛けてしまい一種の酔った状態になっていた。

 

「コミュニケーション回線開きます…。シンクロ率…!」

 

「どうしたの、マヤ?」

 

突然マヤが黙ってしまった所を、リツコが聞くとマヤはリツコの方を向き驚愕した顔をしていた。

 

「シンクロ率…92.8%で…す。」

 

「なんですって!?」

 

余りの数字を聞いたリツコは声を上げる。それもその筈、エヴァはパイロットとシンクロして動く兵器である。エヴァとパイロットのシンクロ率が高くなるほど滑らかで正確な動きができる。だが、低いシンクロ率だとギクシャクした動きになる。そして、30%以下のシンクロ率になるとエヴァは動かない。

しかし、2人が驚いた理由は今日来て初めてエヴァに乗る少年が100%に近いシンクロ率を出したのだから。

 

「あり得ないわ、プラグスーツの補助無しで。この数字は…」

 

「でも、使徒を倒せる勝率は高くなるわ。リツコ、これは喜ぶ所よ。」

 

リツコが驚愕している所に、ミサトは喜んでいた。ミサトの言葉で幾分か冷静さを取り戻すリツコ。

 

「そうね、大事なのは使徒殲滅だったわ。」

 

エヴァ初号機は射出カタパルトに運ばれる。カタパルトがレールに嵌まると、ピッと機械音がなり出撃の準備が整う。

ミサトは振り返りゲンドウの方を見る。

 

「碇司令、宜しいですね?」

 

「勿論だ、使徒を倒さぬ限り我々の未来はない。」

 

威厳に満ちたゲンドウの後ろに立つ冬月が尋ねる。

 

「本当にいいんだな?」

 

冬月の言葉を聞くと、手で隠した口元が釣り上がる。

 

「エヴァ初号機、発進!」

 

ミサトは力強く発進命令を下す。

 

エヴァ初号機はカタパルトに固定されたまま、地上に向かうレールに運ばれる。その時、シンジは強烈なGを耐える為目を閉じ歯を食いしばる。レールは終点の地上に着き、エヴァ初号機は開かれた射出口から姿を表す。

 

「あいつ…。」

 

二つの視界で、日が落ちて暗闇に染まる街に佇む黒く緑が混じった怪物の使徒がエヴァ初号機の前に存在していた。

 

夜、暗闇の中で対峙するエヴァと使徒。

人類の存亡をかけた戦いの幕が上がる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この頃、ブレイブフロンティアに熱が入ってますw

同時にパズドラもやってますw

次の戦闘描写がうまくできるだろうか…。

わたし、頑張ラル!

ではでは、逃走!ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
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