ボクはトウカイテイオー。最強の無敗の三冠ウマ娘を目指してた、ふつう?のウマ娘だ。過去形なのは、もう無敗を目指せないから。まあこれは仕方ない事情があって、ダービーまではとれたのに、菊花賞の直前で骨折。そのあとは普通に負けちゃったりして、今じゃ目標があるようなないような。そんなボクの話、少し聞いてくれるかな
ボクは何も、最初から最強を目指してたんじゃない。あるウマ娘の協力があったんだ。とはいえ、正直名前を忘れちゃってるから、彼女って呼ぶね。
彼女とは同じ小学校の幼馴染だったんだ。ボクがシンボリルドルフ、この学園のカイチョーに惚れて最強の帝王を目指そうとしたとき、彼女がサポートしてくれたんだ。彼女がトレーニング法調べたりしてくれて、トレーナーみたいに色々手伝ってくれたんだ。聞くところによると、実際のトレーナーとか、元トレーナーに質問しに行ったりとか、あとは身近なものでトレーニングできないかとか、色々試行錯誤してくれてたみたい。例えば、定番かもしれないけどペットボトルを使った筋トレとか、学校のトラックを借りて走ったり、山の斜面で坂路の練習したり。
その中で一番助けてくれたのがテイオーステップ。このステップ、最初は彼女の足癖から始まったんだよね。それを見たボクが、なんとなく真似しだして。それからなんか使えそう?ってあーでもない、こーでもないって二人で試行錯誤して、ようやく完成したのがテイオーステップ。本当は幼馴染の名前にしたかったんだけど
「私よりテイオーのステップにしてほしい」
って固辞されちゃって。それ以降、ウイニングライブに取り入れてみたり、走りに取り入れたりしてこれのおかげで勝ったことも何回か。このステップのおかげで、リギルにスカウトされたり、今加入してるスピカと出会えるきっかけになったりして、今のボクを形作ってる原点だから、彼女はボクの恩人にして師匠? ってとこかな。
え、その幼馴染と今はどうしてるかって?
トレセン学園に入るまでは一緒だったんだけど、少ししたら姿が見えなくなっちゃって。退学したって話も聞かないし、もうずっと会ってないなぁ。
あの娘、どこで今何しているのかなぁ。また彼女のテイオーステップ、見たいなぁ。彼女なら、スピカのチームメンバーとも仲良くやれるだろうし、一緒にチームは行ってトレーニングしたいんだけどなぁ。
あ、じゃあそろそろトレーニングの時間だから、もう行くね!
よし、今日はみんなと何のトレーニングやるのかなぁ♪
そんなノーテンキなボクは知りもしなかった。
ボクが大事な約束も忘れてて、そのせいで幼馴染が走れなくなっているなんて。