絶対に寝ないドクターvs絶対に寝かせるオペレーターズ   作:8OROCHI丸

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例の知り合いは
「感想もらえたらやる気が出るのはマジ」
って言ってたけどこれはマジだった。

あと書いてるうちに楽しくなってきたから
書こうと思った。


vsパフューマー・メランサペア

「……というわけなんですよ、パフューマーさん」

 

「あらあら、困ったドクターくんね……。どう思う?メランサちゃん」

 

「え、えっと……。私としても、ドクターには、その…、ちゃんと、休んでほしい、と思います……」

 

「そうよねぇ?ドクターくんは周りを熱心に見てくれているけど、彼、絶対に自分のこと採算に入れてないもの。困っちゃうわ」

 

「なので、お二方のアロマの力で何とかならないかなと思いまして…」

 

「お姉さんに任せなさいアーミヤちゃん。必ず、ドクターくんを安らかな睡眠に導いてみせるわ!」

 

「わ、私も、お手伝いします。頑張ります、アーミヤさん」

 

「よかった!お願いしますね!パフューマーさん!メランサさん!」

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

というわけでドクターくんの部屋にメランサちゃんと来たのはいいけど、ちゃんとできるのかしらね……

コンコンッ

「……どうぞ」

 

「失礼するわ、ドクターくん。今、時間空いてるかしら?」

 

「パフューマーと……、メランサか。どうかしたのか?」

 

「し、失礼致します…」

 

「ふふっ、私達二人がアロマを作っているのはご存知でしょう?今回は新作を持ってきたから、ドクターくんに試してほしいと思ったのよ」

 

「なるほど、そういう事か。なら、そこのスペースに置いておいてくれ。後でじっくりと堪能させてもらうことにするよ」

 

「あら、今じゃ不都合かしら?」

 

「仕事が終わってないんだ。まだ就業時間だしな」

 

「…そういう事なら、私達も手伝うわよ?ドクターくん。早く終わらせて、一緒に楽しみましょう?」

 

「わ、私も、お仕事、手伝わせて、ください」

 

「……そう言うなら、お言葉に甘えて」

 

 

 

カリカリ

「……ねぇ、ドクターくん」

 

カリカリカリカリ

「どうした?パフューマー」

 

カリカリ

「貴方、書くペース速すぎやしないかしら?」

 

カリカリカリカリ

「これが普通じゃないのか?アーミヤはこの速度でも遅いと言いたげな目をしていたが」

 

カリッ…カリッ…

(……絶対、ドクターの仕事が早すぎて、驚いていただけでは……?)

 

カリカリ

「あ、あら……。そうだったのね……」

 

カリカリカリカリ

「それに、仕事が早いのはなんのデメリットもないだろう。それだけ終わる時間も早ければ、他のことに時間を使えるしな」

 

カリカリ

「他のことって?」

 

カリカリカリカリ

「施設の点検やオペレーター達の仕事の分担、作戦記録や資金の確保、オペレーター達を昇進させるためやスキルを上げるための素材集め。やることは山ほどある」

 

カリッ…カリッ…

(……やることが多すぎて、不安になります……)

 

カリカリカリッ……

「……よし、今日はこんなものでいいだろう。お疲れ様だパフューマー、メランサ。手伝ってもらって悪かったな。すまなかった」

 

「いいのよ、ドクターくん。むしろ、あなたはもっと他の人を頼ったほうがいいわ。貴方はひとりじゃないもの。」

 

「……そうか、そうだな。それじゃ、約束通りアロマを堪能させてもらうことにするよ」

 

「私達もご一緒していいかしら?やっぱり作る側としては、ドクターくんの意見も聞きたいもの。ね?メランサちゃん」

 

「は、はい……そうですね」

 

「ふぅむ、そういうものなのか。わかった、別に拒否をする必要もないしな」

 

「助かるわ、ドクターくん。じゃあ、開けるわね?」

 

パフューマーがアロマオイルの入った蓋を開けた瞬間、爽やかで、とても良い香りが漂い始めた。

 

 

「……おお、いい香りだ、どういう花を使ったんだ?」

 

「ふふ、ラベンダーとプチグレンっていうのを使ったのよ。リラックス効果の高いもので、例えばストレスを和らげたり、不眠なんかにも効果があるわね」

 

「…ああ、これはいい、心がとても穏やかになったのがわかる。私なんかのためにありがとう、パフューマー、メランサ」

 

「良いのよ、これはドクター君のために作ったんだもの、気に入ってくれて良かったわ」

 

「……はい。良かった、です」

 

「ふむ、せっかく作ってきてくれたのだし、こっちが何も出さないというのも失礼だな。コーヒーでも出そうか?」

 

「あら、じゃあお願いしようかしら?」

 

「わ、私は、ミルクを入れていただけると、嬉しいです」

 

「メランサはミルク入りだな、わかった。パフューマーは?」

 

「じゃあ私もミルクを入れてもらおうかしら」

 

「わかった、すぐ淹れてくるから待っててくれ」

 

 

 

 

「で、だ。二人に聞きたいことがある」

 

「「?」」

 

「これはアーミヤからの差し金か?」

 

「………あら、どうしてそう思うのかしら?」

 

 

「とても簡単なことだが、先程パフューマーが言っていたラベンダーとプチグレン、これは2つともリラックス効果があり、更にパフューマーの不眠なんかに効果がある、という点だ。昨日アーミヤが私が睡眠をとらないという点にひどく不満を持っていたからな。大方アロマに精通している二人にどうにかしてくれと泣きつかれたんじゃないか?」

 

「…………そうね、そのとおりよ。中々鋭いわね」

 

「短い間とはいえ君達オペレーターと関わっているんだ。部下である君達の事を把握せずに上司などやっていられないさ」

 

「ふ~ん…、そうなのね。わかっているのなら、ちゃんと休んだら良いじゃないの」

 

「いや、だから、昨日もアーミヤに対して言ったが、私は意識を手放すことができないんだ。暗い部屋でずっと覚醒したまま横になって何もしないくらいなら、なにかしてたほうがずっとマシなんだ。それこそ仕事だろうとな」

 

「でも、睡眠欲とか、眠気とかってこないの?どんな種族でも睡眠は必要よ?体が休まらないじゃない」

 

「いいや、充分なほど休んでいるさ。こうして君達が私のためにアロマを作ってくれたように、私のことを手伝ってくれたりするオペレーターもかなり多い。そういうオペレーターたちと会話しながらコーヒーを飲んだりすることこそ、私にとっての休息なんだ。それは、今君達とこうしてコーヒーを飲んでいることも含んでいる。つまり、君達が元気にいてくれることこそ、私が一番休める状況なんだよ、パフューマー」

 

 

「……ずるい人。そんなこと言われたら、こっちだって強く言えないじゃない。まったく、ドクターくんは卑怯ね」

 

「……なにか、気に触ってしまったか?」

 

「いいえ、いいえ。私は満足よ、ドクターくん。でも、これには睡眠欲を掻き立てる効果もあるのに、そんな素振り見せないんだもの。残念ね」

 

「…すまん」

 

「謝ることじゃないわ。今回は駄目だったけど、このくらいでは諦めないわよ?」

 

「…………できれば、諦めてくれると助かるんだがなぁ…」

 

「ふふっ、じゃあ、お邪魔したわね。帰りましょう?メランサちゃん」

 

「……は、はい」

 

(しまった、メランサが全く話に入っていなかったことに気づけていなかった、これはいけない)

 

「…メランサ、私とパフューマーだけが話していてすまなかったな。君にも感謝しているよ。ありがとう」

 

「…い、いえ。」

 

「なんだか私のほうが眠くなっちゃったわ、就業時間は過ぎたし、このまま寝させてもらおうかしら」

 

「すまなかったな、二人共。今度、私にできるお礼であればなんでもさせてもらうが」

 

「気にしてないわよ。私達の目標はドクターを眠らせることだったのに、失敗しちゃったわね」

 

「……無理だと、思うが…」

 

「いいえ、絶対に諦めるもんですか。こうなった意地でも私たちのアロマで寝てもらわなきゃ」

 

「……まぁ、君たちの調合するアロマは全部素晴らしいものだ。また、作ってくれるか?」

 

「もちろん!ね?メランサちゃん」

 

「は、はい。今度、こそ、ドクターを、眠らせてみせます…!」

 

「気合い充分みたいね、それじゃ、ドクターくん、いい夢を」

 

「……ああ、いい夢を」

 

バタン

 

 

「……いい夢、か」

「私に、そのいい夢を見る権利が、はたしてあるのだろうか」

「皆を死地に送り込んでいるのは私なのに」

「私が、幸せになるのを享受して良いものなのだろうか……」




第二戦、パフューマー&メランサペア、敗北

地の文少なすぎて笑える
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