絶対に寝ないドクターvs絶対に寝かせるオペレーターズ   作:8OROCHI丸

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何を書けばいいのか
何を書いていいのか
わからない


停戦1日目

仕事を取り上げられる宣言から夜が明け、

ドクターは自室に籠もっていた。特に何もすることがないからである。目覚めてから1ヶ月、仕事以外をしてこなかった人間が趣味など持っているはずもなく。

時間の潰し方さえわからずにいた。

 

(……はぁ)

 

このドクター、おおよそ娯楽と呼べるものに触れてこなかったせいか部屋に生活感が全くと言っていいほど無い。監獄と見間違えるかのようになにもないと言って差し支えないだろう。

 

(……何をしよう、仕事したいんだけどな…)

 

おまけにワーカーホリックと来たもんだ、救いようがない。

 

(……腹が減ったな。食堂に行ってみるか)

 

 

 

 

「あっ、ドクター!おはよう!いらっしゃい!!」

 

「おはよう、グム。今日も元気がいいみたいだな」

 

「へっへーん!お腹が空いたの?待っててね!今日の朝のメニューはたまごサラダとコーンスープだよ!主食はパンかご飯のどっちかを選んでね!」

 

「ふむ、それならばパンを頂こうか」

 

「おっけー!ヤーカのおじさん!お願いね!」

 

「お………、……いや、承知した」

 

「……グム、マッターホルンのことをおじさんと呼ぶのはいかがなものなんだ、彼だってそこまで年くってるわけでもないだろう」

 

「ごめんね、でも、お兄さんって言うには貫禄がありすぎて…」

 

「いや、まぁ、気持ちはわかるけども……」

 

「……ドクター、俺は気にしてませんよ。はい、今日のメニューです」

 

「うん、ありがとう。今日も美味しそうだ」

 

 

「……ドクター、隣、失礼してもいいかしら?」

 

「ああ、スカジか。良いぞ」

 

私の隣にスカジが腰掛けてくる、今思えば、彼女も随分変わったものだ。

 

「…ふっ」

 

「…どうして笑ったのかしら?」

 

「いやなに、君がここに来た当初のことを思い出していただけだ。あの時の君は…」

 

「………その話はやめてちょうだい。恥ずかしいわ」

 

「ふむ、君にも羞恥心というものがあったのか。これは初耳だな」

 

「斬るわよ」

 

「冗談だよ、すまん」

 

「……」

 

「……最近、どうだ」

 

「…まぁ、ドクターのおかげで、それなりに交友関係も築けてきたわ。特にエンカクやヘラグ、メランサは素晴らしい強者ね。是非ともハンターになってくれないかしら」

 

「ロドスがとんでもないことになるからやめてくれ。ただでさえナマモノが多いんだから」

 

「冗談よ。これでおあいこね」

 

「……本当に、丸くなったもんだな」

 

「人は変わるもの、と教えてくれたのはドクターだもの」

 

「…はは、そうか」

 

「…御馳走様。じゃあ、私は行くわね。また会いましょう、ドクター」

 

「……ああ、また、な」

 

 

 

 

「スカジさん、最近よく笑顔を見るんだよねー。ドクターのおかげかな?」

 

「まさか。私は何もしてないさ。それだけこのロドスという場所が歓迎的だということだろう」

 

「…えへへ、ドクター、ありがとね」

 

「ん?私はなにかグムに感謝されるようなことをしただろうか?」

 

「…私達を、助けてくれたもん。もしロドスに拾われてなかったら、どうなってたか……。ソニアちゃんたちも、口ではつっけんどんだけど、きっとドクターには感謝してるよ。だから、ありがとね!!」

 

「…………、礼を言われるほどの事じゃないさ。困っている人がいたら、助けたいと思うのは人間の性だろう?そこに、感染者も、非感染者も関係ない。救いたいと思ったから救っただけだ。……だから、こちらこそお礼を言わなければならない。生きててくれて、ありがとう……ってね」

 

「……ふふっ、なんだか改まると照れくさいね」

 

「……そうだな。朝食、美味しかったよ。いつもありがとうな」

 

「気にしないで!皆がお腹いっぱいになってるのを見ると、こっちも幸せだから!」

 

そういうグムの顔は、まるでひまわりが咲いたかのような満面の笑みだった。……私には、眩しすぎるくらいの。

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

 

どうやら、ロドスは今日もうまく回っていたようだった。……私なんて、本当に居なくてもいいかのように。

 

(……こういう考え方だから、アーミヤやクリフハートを泣かせてしまうんだろうなぁ)

 

わかっている。

わかっては、いるのだ。

 

だが、それでも、自分がここに居ることによる疎外感は凄まじい。彼ら、彼女らは今の私を求めていない。どう考えようとも理念はかつての私を取り戻すことにある。それがたまらなく辛い。謂わば一つの人間の体に宿ったもう一つの自我を完全否定されているようなものなのだから。

オペレーター達はみんな優しい。中には少々言葉にトゲがあるオペレーターもいるが、それでも気遣いなどを忘れない。そんな彼ら彼女らだからこそ、今の私に直接具申しないのだろう。だが、心の奥底、本人でも自覚ができないような深層心理では、かつてのドクター()への渇望、今の(ドクター)への失望がきっとあるに違いない。それがどうしようもなく居た堪れない気持ちを掻き立てる。

私は要らない存在なのだから(ドクターが必要なのだから)




この世界線のオペレーター達の親密度200%どころじゃ済まなさそう
例の知り合いとやるApexは楽しいね

あとすんごい数のフレンド申請あざした
フレンド5人しかいなかったのがいつの間にか30人近くになってて面白かったです
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