絶対に寝ないドクターvs絶対に寝かせるオペレーターズ   作:8OROCHI丸

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これ時系列的に8章終わってね?(超今更)


停戦4日目

「暇なのだ!!」

 

「開口一番何を言っているんだ駄目探偵」

 

いつもの執務室。

探偵(笑)と楽しく(?)お話をするドクターはそこにいた。

 

「むっ!?その言葉だけはいただけないのだ!いくらドクターといえども名誉毀損で訴えてやるのだ!!」

 

「はいはい、わかったからアビサルの謎を解こ

うとするのはやめようね」

 

「それは無理な話なのだ!飽くなき探究心を持つ私にとって、アビサルの謎というのは興味しか沸かないのだ!!これを取り上げるなんて、そんなことは絶対に不可能なのだ!!」

 

「……そっかー、じゃあしょうがないな。キミが命を落とすことだけは避けたかったけど、命に替えても知りたいのであれば私は止めないよ」

 

「えっ」

 

「だそうだよスカジ。君たちのことをもっと、もーっとよく知りたいそうだ。教えてあげたら?」

 

「……そうね。そこまで言うのなら教えるのも吝かではないわね。いいわよ、行きましょ」

 

「ちょ、ちょっと待つの、だぁ!?ち、力つっよ!??や、やめるのだーー!!死ぬのはいやなのだーーー!!!!」

 

「……冥福を祈っとくか、南無南無。……さて、艦内の見廻りにでも行くかな」

 

 

 

「お、ドクター、よっす」

 

「ん、おお、アンブリエルか。またビスケットの補充か?」

 

「いやー、それもお願いしたいんだけどさー、ちょっち付き合ってくんねー?」

 

「……?何にだ?」

 

「そりゃーもちろん射撃訓練っしょー。あたしだけじゃわかんないことも多いしねー」

 

「……それは私ではなく、他の狙撃オペレーターに見てもらうべきではないのか?」

 

「いやいや、戦場で実際に指揮を取るドクターに見てもらったほうが運用方法とかも考えられて楽っしょ?あたしは実力が上がるし、ドクターは作戦立案しやすくなるし、Win-Winじゃんかさー」

 

「…というか、アンブリエルってきちんと訓練しているんだな。面倒くさがりのイメージしかないから驚いたよ」

 

「なによー。あたしがいっつもサボってるかのような言い方してさー」

 

「いやいや、そういうわけじゃないんだが……。それに、一般的なボウガンや弓を使った射撃オペレーターならともかく、サンクタのように銃を扱う訓練はかなり疎い。正確なアドバイスが出せるわけではないと思うが、それでもいいのか?」

 

「全然いいよー。あのいけ好かない仕事人よかましだよー」

 

「…あんまり、イグゼキュターは好きではない?」

 

「あたしはね。少なくともあんな真面目ちゃんとは反りが合わないからねー…。あたしは確かに面倒くさいことは嫌いだし、サボったりもするけど、その度に小言貰ってんのマジうぜぇー。こないだもウタゲとショッピングやったときも色々言ってきたしさぁ」

 

「……まぁ、イグゼキュターはああいう性分だから、そこは許してあげてほしいな。」

 

「いやー、あたしも一応社会人だしわかるんだけどさー、堅苦しいっていうか、なんというか……。あっこまで真面目ちゃんやってて疲れないのか疑問なんだよねー」

 

「…君は、今の仕事は楽しいかい?」

 

「…そりゃ、金はもらえるし、休みもくれるし、いい職場だよ。当然、楽しいに決まってんじゃん」

 

「それに、苦痛を感じることは?」

 

「ないかなー」

 

「…じゃあ、彼もそういうことなんじゃないかな?彼も、今の仕事に誇りを持って楽しんでるはずさ」

 

「……ふーん、なんか気が変わったわー。アイツに見てもらお、ごめんねー」

 

「構わないよ。私ではどうせまともな意見など出せそうになかったしな。私は艦内の見回りを続けるから、何かあったらいつでも呼び出してくれて構わない」

 

「ありがとー、じゃあねー」

 

 

「…サンクタについての知識を増やすべきだな」

 

 

 

医務室。

主に怪我をしたオペレーターが訪れる場所である。戦場から戻ってきたオペレーター達が、バイタルチェックを受け、適切な処置を施してもらうための施設。

もう一つの役目はカウンセリング。精神的になにかしらの不安を抱えているオペレーター達も訪れる。今訪れているオペレーターはまさに後者の立場なのだ。

 

「……ケルシー先生。艦内の仕事が回りません」

 

「…私に言われてもな」

 

現在訪れているオペレーターはみんなご存知CEOであるアーミヤであった。そんな彼女の悩みは――

 

「まさかドクターが3日間仕事しないだけで書類仕事が2週間以上遅れるなんて思わなかったんですよ……!!」

 

――他オペレーターたちの壊滅的なまでの書類処理能力であった。

ドクターが自分の居場所(ドクターとしての居場所)を守ろうとして不眠不休で書類を処理する能力のせいで、他オペレーターの書類処理能力がほぼ皆無と言えるまで育たなかったのだ。唯一まともなのは人事部とシルバーアッシュ程度という体たらく。

その影響で本来既に一月分以上処理されていたはずの書類は既に2週間をゆうに超える膨大な量の書類が溜まることとなった。

 

「では、ドクターに再びあのような仕事をさせるか?これで立ち行かなくなるレベルまでドクターが必要だと言うならば、彼に休息を取らせるわけにはいかなくなるが?」

 

「それとこれとは話が違うんです!!仕事ができるからといって自己犠牲精神まで磨かなくて良いって話をしているんです!!」

 

「…そもそもの発端は、熱心に仕事をするドクターに感化されて、常人なら発狂するレベルの膨大な量の書類を書かせたアーミヤじゃないのか?」

 

「……うぐっ」

 

「それで他オペレーターの書類処理能力が欠如していると私に泣きつくのは流石に庇い立てできない。元はと言えばドクターのみならず、他の秘書に仕事を振ればよかっただけのことをしなかったアーミヤの責任だろう」

 

「……うぐぐっ」

 

「お前はCEOなのだろう?せめて社員の仕事量くらいしっかりと割り振ってやれ。アレは私でも引いたぞ」

 

「…ド、ドクターが大丈夫って仰られてたので……」

 

「ほう?では本人から大丈夫の言葉を得れば何をしても良いのだな?どれだけ膨大な量の仕事を振ろうが、本人が大丈夫であればいいんだな?」

 

「………いえ、あの」

 

「…すまない、言い方が悪かったか。とにかく、ドクターが必要不可欠であるという状況が要らなくなるまで、オペレーター達に仕事を割り振れ」

 

「……はい、分かりました」

 

「とはいえ、オペレーターの数も相当数増えた。アーミヤだけでは手が足りなくなるだろう。今の状況となると、ドクターにも協力を要請しよう。後塵を拝するわけではないが、オペレーターの育成となれば断りはしないはずだ」

 

「……大丈夫、でしょうか」

 

「それを決めるのは私でもアーミヤでもない」

 

 

 

『……ドクター………要らなくなる……』

 

『…はい、分かり……』

 

『…………オペレーター………手が足りなく………………状況…………協力を要請…………』

 

 

聞かなければ良かったと、心底後悔した。

アーミヤが医務室に入っていくのを見て、つい魔が差してしまった私にも問題はあっただろう。

……だが、それでも、私は認めたくなかった。

 

「……そうか、ついに来たか」

 

レユニオンとの戦いも終わり、ロドス艦内にはひとときであろうと平穏が訪れた。

――そこに、自分自身がわからない(記憶を取り戻せない)ドクター()は必要ない……、そんなことは百も承知だった。

 

…だが、それでも

「…私は最後まで、彼らを救うことはできなかった……か」

 

ああ、惜しむらくは、何もかも半端に終わった私の責任なのだろう。私が最初から記憶を失いなぞしなければ、こんなことにはならなかった筈だ。

 

「老兵は死なず、ただ去るのみ……。自分の正確な年齢すらわからない、痴呆に過ぎないか……ハハハ……」

 

考えるだけ、自分自身への嘲笑は止まらない。

これは、全て(記憶)を失った私への罰なのだ。

 

だから、私は止まらない。

今更、止まることなど許されない。

 

これが、彼らへの、せめてもの贖罪になると信じて。




自分で書いてて思ったけど想像以上にめんどくせぇなこのドクター
拗らせ系自己犠牲精神ってゴミだと思う
そんなゴミを生み出している私もまたゴミであると

フレンド申請いまだに送っていただけてるんですけど
もう上限の50人になってるので
これ以上送られても泣きながら謝罪して切るしかないです。ごめんなさい。
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