能登・金沢30秒の逆転   作:新庄雄太郎

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金沢で、第2の殺人が起きた


第4章 犀川畔の死

そして、事件が起きたのは翌日、金沢で起きた。

 

「おい、こんな所に車を止めたら困るんだけどな。」

 

と、男が言った。

 

と、ドアを開けて見ると。

 

「ちょっと、移動してくれないかな。」

 

なんと、車の中で殺害されていたのだ。

 

しばらくして、石川県警のパトカーが到着した。

 

「通報したのはあなたですか。」

 

「はい、ここは無断駐車が禁止されてるので通報したんです。」

 

「なるほど、するとその運転手は息はなかったって訳ですね。」

 

「はい、起こそうとしたら死んでる状態でした。」

 

「わかりました。」

 

数分後、石川県警・捜査一課の刑事たちも到着した。

 

「警部、被害者の身元が分かりました。」

 

「本当か。」

 

「被害者は、七尾市在住の庄司啓介さん、勤務先は沢村製薬・金沢支社の社員ですね。」

 

「おう、それで死因は。」

 

「恐らく、絞殺でしょうね。」

 

「ええ。」

 

金沢で起きた殺人は特捜班にも伝えられた。

 

「えっ、犀川畔で絞殺死体。」

 

「ああ、今石川県警から捜査協力の要請があった。」

 

「まさか、殺されるなんてな。」

 

「ああ。」

 

そこへ、歩夢がやって来た。

 

「被害者の2人は医療関係者じゃないかな。」

 

「なるほど、医療用薬品のメーカーだから何か関係してるんだ。」

 

「そうか、能登で殺害された牧原と犀川畔で殺された庄司は金沢の病院に来ていたんだと思うよ。」

 

「これは、金沢と能登の殺人の犯人は誰なのかだ。」

 

「とりあえず、犯人は島谷かな?。」

 

「待て、とりあえずアリバイを調べないと。」

 

「そうだな、会えて島谷に聞いてみるか。」

 

「ええ。」

 

そこへ、高山と南は島谷に会った、丁度東京から戻って来たところです。

 

「あのー、すいません。」

 

「島谷ですか。」

 

「ええ。」

 

「今、私は東京から富山へ帰るところです。」

 

「そうなんですか。」

 

「あのー、何か。」

 

「実はですね、金沢の犀川畔で殺人事件がありまして。」

 

「それで、聞きたいことがあるんです。」

 

「ああ、さっきニュースで行ってたからな。」

 

「あなたは、事件当日何をしていましたか。」

 

「そりゃ、東京の方で出張に来ていました。」

 

「そうですか、東京で出張に。」

 

「はい。」

 

「じゃあ、ずっと東京に。」

 

「ええ。」

 

島谷は、会社の仕事で東京へ来ていた事が判明した。

 

「なるほど、じゃああなたは富山市で勤務されているんですか。」

 

「はい。」

 

「富山から東京までは、どうやって行くんですか。」

 

「ああ、富山から特急に乗って長岡から上越新幹線に乗って東京へ来ました。」

 

「そうですか。」

 

「どうも、ありがとうございました。」

 

島谷の確認したことを高杉班長に報告した。

 

「何、アリバイがあった。」

 

「ええ、島谷は富山から特急に乗って長岡から上越新幹線に乗ったと言っていました。」

 

「なるほど、つまり島谷は鉄壁のアリバイがあるのか。」

 

「はい。」

 




そして、犯人の使ったトリックとは?

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