能登・金沢30秒の逆転   作:新庄雄太郎

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そして、犯人のトリックが解けてアリバイは崩れた


第7章 30秒の逆転

そこへ、嶋中刑事がやって来た。

 

「いやー、よく気づいてくれましたね。」

 

「ええ、今回は虹ヶ咲の高校生の女の子が推理したそうです。」

 

「なるほど、犯人は金沢から特急に乗り、米原で新幹線を利用したんですね。」

 

「ええ。」

 

そこへ、梶山がやって来た。

 

「班長、島谷は都内のビジネスホテルで1泊していた事が分かりました。」

 

「そうか、やはりホテルに泊まっていたのか。」

 

「ええ。」

 

「と言う事は、富山から金沢まで列車に乗って、金沢から特急「きらめき4号」に乗った。」

 

「そうです。」

 

「なるほど、米原経由を利用したって事か。」

 

「それに、金沢から米原へ行くにはL特急「加越」の筈ですからね。」

 

「ええ。」

 

「島谷は、ホテルで仮眠を取って東京へ行ったって事か。」

 

「可能性がありますわ。」

 

「犯人は、これを利用したんだよ。」

 

「本当。」

 

時刻表を見て見ると。

 

富山発 17時37分 特急「スーパー雷鳥10号」に乗車

 

金沢着 18時26分 金沢で下車

 

金沢発 18時47分 特急「きらめき4号」に乗車

 

米原着 20時51分 米原で下車

 

米原発 20時58分 新幹線「ひかり96号」に乗車

 

東京着 23時21分 東京で下車

 

「そうか、富山と金沢までは「スーパー雷鳥」に乗って金沢から「きらめき」に乗り、米原で新幹線「ひかり」に乗って東京へ行ったって事だ。」

 

「と言う事は、奴はアリバイ工作したって事か。」

 

「そうさ。」

 

「犯人は、やはり島谷か。」

 

「ええ、島谷は上野から上越新幹線に乗って和倉温泉へ行き、牧原を海へ転落させた。」

 

「そして次の日に、庄司を絞殺させた。」

 

「うん、つまり帰りに特急「きらめき」と新幹線「ひかり」に乗り次いで東京へ行ったって事か。」

 

「そうさ、行きは上越新幹線「あさひ」と特急「かがやき4号」に乗って和倉温泉へ行った。」

 

「そうか、それを利用したのか。」

 

「問題は、寝台特急「北陸」については。」

 

「確かに、帰る時に乗ったのは確かだ。」

 

「ええ。」

 

「一応、アリバイ成立ですね。」

 

「ええ。」

 

「よし、犯人は島谷を逮捕するだけだな。」

 

「ええ。」

 

「すぐに、石川県警に連絡しよう。」

 

「ええ。」

 

次の日、小沢警部と嶋中刑事は島谷を発見した。

 

「島谷 弘、庄司啓介及び牧原由紀恵容疑でお前を逮捕する。」

 

と、嶋中刑事は島谷に手錠をかけた。

 

「どうしてわかったんだ、私の計画が。」

 

「鉄道公安隊と女子高生の推理だよ。」

 

「くそーっ。」

 

島谷は、4年前にある治療薬の副作用で死亡した息子の恨みによる犯行だった。

 

「いやー、虹ヶ咲の歩夢ちゃんとせつ菜ちゃんと侑ちゃんとしずくちゃんのおかげで、犯人を逮捕する事が出来ました、感謝します。」

 

「それに、お手柄だな歩夢ちゃん達も。」

 

「ええ。」

 

「侑ちゃんが、図書館でみた特急図鑑のおかげだよ。」

 

「又、手柄立てちゃったね。」

 

「うん。」

 

 




劇中の列車時刻は、95年のダイヤを使用しています
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