復讐者の少女・黒聖女とシンフォギア装者達 作:シス
お久しぶりの方はお久しぶりです。
一度消しましたが、再び投稿してみました。
え、ちょ、邪ンヌちゃん?なんで、炎をこっちに向けて……(この先は何も残っていない
あまりにも静かな建物の中をカソック――ああ、聖職者が着る服の事です――に身を包んだ私、レティシア・ダルク(年齢は十六歳です!)は独り歩いています。あ、どうも皆さん。初めましての方は初めまして。久々の方はお久しぶりです。先ほど名乗りましたが、改めてレティシアです。以後宜しくお願いします。
『ちょっと!レティ!誰に挨拶してるのよ!』
と、私が挨拶している最中に頭の中で抗議の声を上げているのはオルタ様こと、ジャンヌ・ダルク(オルタ)様です。私が死にかけた際に、突如として私を救ってくださった救世の聖処女、その人です。でも、「ジャンヌ様」と言うと怒られる――もとい、火で燃やされるので、オルタ様と私は呼んでます。それで、どうしたのですか、オルタ様?
『いや、レティ。私、誰に挨拶したのよって聞いてるんだけど!?』
いやですねぇオルタ様。作者の気まぐれで
『メタい!メタいわよ、レティ!?しかもキャラ崩壊してる!?』
と驚きの声を上げるオルタ様。オルタ様、お願いですから頭の中で大声出すのやめて下さい。頭が割れて死んでしまいますぅ。
『わ、悪かったわよ。でも、いくら
確かにそうですけど……
『?何が問題って言うのよ?』
「……お腹がすきました」
それを私が呟くと同時に可愛らしくお腹から空腹を知らせる音が鳴ります。うう、もう二日間水しか飲んでないからもうヘトヘトですぅ。
『レティが地図をなくしたのが原因じゃなくて?』
「そ、それは言わないでください、オルタ様!」
ヘトヘトになりながら、オルタ様に抗議の声を上げる。
さて、どうして私が
で、そのノイズに対抗出来
で、その教会。実は裏では何でも屋をしていたそうで、激辛マーボー大好き神父様から
「ふむ。レティシアよ。貴様には才能がある。ならば世界を回ってノイズと戦ってこい。なに、喜べ少女。貴様の願いは叶う(愉悦顔)」
と指示を受けてノイズを撃退しに世界を回っている最中な訳です。で、現在、見事迷子になったという訳であります。
「うえーん。シエル先輩、カレンさんお腹空きましたぁ……」
座り込んで泣きごとを言い出しても仕方ないですよね?お腹空きましたぁ。
『あのねぇ……いない人間に頼ってどうするというのです。あなたも主を信仰しているというのならしっかりしなさい!』
と、いつもなら主に対して悪口しか言わないオルタ様がそう言ったので驚きました。どういう心境の変化ですか、オルタ様?
『はっ、主なんて人の事なんて見ているだけで、結局は自分でどうにかするしかない。ただ祈っていればどうにかなる?そんな事あり得ません。だって、人は自分の意思で生きているのですから。だから、動きなさい』
オルタ様……。
『それに……空腹で死んだとなれば、あの愉悦神父とサディストシスターが大笑いするのが目に見えているのですから』
「そ、それは嫌です!」
愉悦の含んだ口調のオルタ様の言葉を聞いて、右頬を引き攣らせながら私は立ち上がる。ああ、簡単に想像できる。あの二人がもう私の事をあれやこれやとこき下ろしながら笑っている姿が――
「!オルタ様!」
その時だった。上の階層から巨大な力を察知したのは。
『急ぎなさいレティ!嫌な魔力反応よ!』
「はい!」
空腹だけど足に力を入れて上の階層に続く階段へと急ぐ。速く、速く――もっと速く――
「姉さん。私歌うよ――」
息を切らせて辿り着いた最上階と思われるボロボロな場所で一人の少女が立ち上がって瓦礫の下敷きでまだ生きている人が何人か見える。そして目の前には巨大な怪物とも言える何かがいました。あれは――なんですか?
『レティ!目の前の事に集中しなさい!ほらさっさと武器出しなさい!』
「は、はい!」
オルタ様に言われて慌てて、
「歌?」
そう。巨大な怪物の前に立つ少女が歌っているのです。その少女が歌ってからしばらくすると巨大な怪物はだんだんと小さくなって行きました。何が起きているというのですか?
「オルタ様……これは?」
『私でも分からないわ。ただ言える事は一つよ。これも異変の一つだって事』
「ですよねー」
右手に槍を持ったまま盛大に溜息を吐く私。これは教会に報告しないといけませんね。
「あっ、ぐぅっ!!」
と、歌が途切れたと思い少女の方を見れば膝をついて体を抱きしめるかのようにして悶えてました。いえ、痛みで意識を失った?
「な、なにが?」
「せ、セレナ――!!」
倒れた少女に手を伸ばすようにして瓦礫から出ようと必死になっている少女が叫ぶ。私は急いで倒れた少女を保護すべく走ります。だって上から大量の瓦礫や、どこから湧き出したか不明の炎がセレナと呼ばれた少女へ向かって落ちていたり、向かっているのですから。でも、このままだと間に合わない。ならば――
「オルタ様!
『っ!分かったわよ!フォローはしておくわよ!』
ありがとうございますと心の中で呟き、私は旗を天に向け
「我が旗よ、我が同胞を守りたまえ! 『
淡い光がセレナと私を包む。オルタ様に会ってから主から授かった力。それがこれ。傷を癒し、淡い青い光が人の前にできて攻撃や衝撃から身を守ってくれるというもの。
奇跡――
そう言われれば奇跡なのでしょうが、一つ問題がありまして……。一回使うとしばらく意識が無くなるのです。まあ、奇跡に代償はつきものですよねぇー。あははー。ショボン。
「よっと」
意識の無いセレナちゃん(見た感じ私よりかなり下と判断)をお姫様抱っこをしてその場を離脱。早くしないと意識が……。
『ああ、無茶しないの!早く変わりなさい!』
あ、オルタ様……そうですね。お願い……しま……す。
『任せなさい。だから安心して眠りなさい。レティ――』
その言葉を聞いて私の意識は遠のくのでした。
その後、意識が戻った際に、今助けたセレナちゃんのお姉さんであるマリアちゃんと、母親代わりのナスターシャさんから感謝されるのですが、それはまた別の機会にでも。